15/16リーガ第34節 4/20 デポルティーボVSバルセロナ 試合評価
■ 目次
試合支配率
※赤色はバルセロナ、黒色はデポルティーボ・ラ・コルーニャ、白色は互角
・バルセロナ15分、デポルティーボ・ラ・コルーニャ0分、互角75分
バルセロナは8得点という大勝の試合に反して試合を支配したという印象ではない試合。お互いにゴール前へ侵入し、両チームとも守備で問題があった。前半はイーブン気味の試合で、後半になるとバルサは良い時間帯がいくつかあった。
試合での問題点
攻撃から守備に切り替わった時のプレスと囲い込みが全くはまらない。結果的に後方に下がってゴール前で守備をする機会が多くなり、ピンチの回数も増えている。しっかりチーム全員で守備に頭を切り替えて、マークとチェックを激しくして高い位置でボールを奪うことを最優先に考えた守備を実践してほしい。対戦相手もラキティッチを守備時にサイドに追いやろうと左サイドに選手が配置しているが、ラキティッチはある程度無視してでも中央を固めて守ってほしい。
全体的にゴール前での守備が軽く、バルトラ起用のせいもあってか最終ラインが不安定になった。バルトラとマスチェラーノの両CBのラインが合ってなかったり、CBとSBの間のランニングの対応が上手くいかなかった。基本的に1対1の守備が軽く、しっかり相手に寄せるということを徹底してほしい。個でのマークが緩い選手が多くおり、チームのプレスや守備というよりもまずは個人個人がしっかり激しい守備を実践する必要がある。
試合での良好点
デポルの合ってない最終ラインの守備や前掛かりでスペースがあることにも助けられたが、背後へのランニングが目立ちそこを活用して大量得点を奪った。決定力という意味でもしっかりとMSN全員がゴールを決め、8得点というシーズンに1度あるかないかの大量得点の試合となった。この結果がMSN全員に落ち着きを与え、残りの試合でもこの試合のように大爆発を期待した。
久しぶりの感覚で前半からしっかりと得点を奪いリードし、後半頭に得点を奪うという理想的な試合展開で試合は進んだ。これだけ余裕があると中盤や最終ラインの選手を休ませる途中交代も出来、チームのコンディション面でもプラスになり相乗効果があった。残りの試合は鉄板メンバー中心でスタメンは組まれるだろうが、今日のように早い時間で勝負を決めて選手を休ませればさらにバルサはノリそう。
ちょっと目についた選手
・バルセロナ
MFラキティッチ
チーム全体が緩い守備を見せる中、常に厳しいチェックとマークと運動量でチームの守備を救った。後半頭には得点も決め、地味ながらラキティッチの存在感は大きかった。ラキティッチがこういう地味に活躍しているときのバルサは強いような気がした。
FWスアレス
4ゴール3アシストと爆発的に活躍し、悪い流れのバルサをゴールで救った。6得点に絡む大車輪の活躍を見せ本当にバルサは助かった。ラインを突破するランニングでデポルDF陣を苦しめ、前線の3人の中で圧倒的な存在感を見せた。
・デポルティーボ・ラ・コルーニャ
MFフェデ・カルタビア
途中交代で試合に入りボールに触れた回数も多くなかったが、その左足のボールタッチはとても上手い選手に見られた。リーガの上手い選手達の中でもさらに抜け出しているテクニックがある選手に見られ、次の対戦時に注意が必要になりそうな選手。
最後に一言
久しぶりの勝利だけでなく大量得点とMSN全員がゴールを決めて、攻撃面では気持ちよくプレーする機会が多くて今のバルサには良いリハビリになったような試合。さらに8試合ぶりに無失点での勝利にもなり、攻守両面でこの結果が良薬となってさらなる良い方向に流れることを願いたい。リーガは残り4試合となり後は自分達次第で全勝すれば優勝なので、これからはライバルチームの状況を気にすることなく自分達に集中。
あ、すみません。過去記事も含めて読み直したら、守備問題の原因として、ラキティッチがサイドに引き出されてしまっている点をご指摘済みでした。失礼いたしました。
久しぶりにコメントさせていただきます。
勝ち点3を獲得し一安心したものの、大勝した割に素直に喜べない試合内容に感じました。
「攻撃から守備に切り替わった時のプレスと囲い込みが全くはまらない」というご指摘ですが、その原因は、攻撃が縦に速い分、ボールを奪われた際に選手間の距離が開いてしまっているからでしょうか。さすがのブスケツも守備時に的を絞れていないように思います。ご意見をお聞きしたいです。
ちなみに、バランスの取れた発言を意図しつつもバルサ愛がにじみ出てしまうため、相手チームを応援している方には申し訳ないですが、今後も羽中田さんに解説して欲しいです(笑)