15/16CL準々決勝2nd 4/13 アトレティコ・マドリードVSバルセロナ 試合評価
■ 目次
試合支配率
※赤色はバルセロナ、黒色はアトレティコ・マドリード、白色は互角
・バルセロナ0分、アトレティコ・マドリード10分、互角80分
前半と後半立ち上がりはアトレティコで、それ以外は大きく試合を支配した状況には両チームともならなかった。アトレティコはしっかりゲームプラン通りの戦いで得点も奪い勝利した。バルサは試合に消極的な戦いで入り、そのメンタル面の差が2点差の敗戦という形になった気がする試合だった。
試合での問題点
エンリケバルサ史上最悪のメンタリティの試合を見せた。ルイス・エンリケの指示か選手の判断か分からないが、全く攻撃性の無い試合運びをしてある程度納得の敗戦となった。昨シーズンには何も起こらない前半の45分間や、今シーズンもプレスにハマってダメダメのバルサなど色々な試合を戦ってきたエンリケバルサだったが、この試合では弱気のバルサで全く応援する気が失せるバルサの姿だった。ここ数年でも最悪の試合の1つで、マルティーノ時代のバルサの姿にどこか似ている気もした。
今回の試合では試合内容以前の問題で、バルサが闘った試合時間はとても短かった。最近ではメッシの中央起用やサイドを使う攻撃などの課題もあったが、試合内容を語るほどの試合が出来たのは後半の残り35分間ぐらいだった。良い攻撃をサイドからしていたとは思うが、それを前半から見たかったというのが本音。試合が終了に近づくにつれて攻撃はパワープレーだったりラストパスを安易に狙ったりと淡白な攻撃が多くなり、最後まで冷静に攻撃をすることは出来なかった。
ルイス・エンリケの64分の2枚替えの途中交代は本当に意味があったのか。正直アウベスもラキティッチも悪い感じを受けず、セルジ・ロベルトとアルダを投入する意味合いは感じなかった。それなら最終ラインを下げて攻撃の交代カードを切るなど、もっと時間が経ってからさらなる攻勢に出る為の交代の方が良かった気もする。
試合での良好点
この試合で本当に良かったことは後半の残り35分間で攻勢に出て意地を見せたことで、それ以外はバルサの良い所はほとんどなかった。
ちょっと目についた選手
・バルセロナ
MFイニエスタ
苦しい中でも勝利を諦めずドリブルで何とかしようとし、サイドにパスを何度も供給していた。イニエスタの存在は前半から際立っており、さすがにイニエスタという存在感を見せた。チームを鼓舞するのはあまりイニエスタのキャラクターではないが、第1キャプテンとしてこのチームをここからもう一度まとめ上げて戦う集団に戻してくれれば。
FWスアレス
攻撃でボールが渡る機会は少なかったが、ボールが入ればアトレティコ守備陣に脅威を見せた選手だった。スアレスのシュートや飛び込みで1つでもゴールが生まれていたら良かったが、そこまで多くのボールを供給できなかったのもスアレスがゴールが奪えなかった要因だった。
・アトレティコ・マドリード
FWグリーズマン
この試合でバルサから2得点を奪い、バルサのCL連覇の夢を破ったアトレティコのエース。得点シーン以外はそこまで活躍させるシーンは多くなかったが、「守備はFWの選手から」という言葉を体現するようにしっかり走って守備をしており、チームプレーに徹してアトレティコを準決勝進出に導いた。今シーズンはもうアトレティコと戦う機会は無いが、来シーズンアトレティコに残っているなら更なる警戒が必要になりそうな選手。
最後に一言
いつもの強気で勝ちにいくバルサの姿はビハインドになってから時間が経つにつれて徐々に表れ、このハイレベルの試合ではあまりにも立ち上がるのが遅すぎてバルサは敗退した。CL敗退は残念な結果になったがここで頭を切り替えて、リーガと国王杯の2冠獲得に向けて全力で戦うことに切り替えなければいけない。まずは今週末のカンプノウでのバレンシア戦となり、ここでもう一度立ち上がるバルサの姿に期待したい。
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