16/17ICC 8/6 バルセロナVSリヴァプール 試合評価

試合支配率

※赤色はバルセロナ、黒色はリヴァプール、白色は互角

20160807 リヴァプール戦

・バルセロナ5分、リヴァプール25分、互角60分

試合開始から試合終了までほとんどリヴァプールペースの試合で終わった試合。今日のバルサの出来ならリヴァプールが奇跡的に中盤の激しいプレスを90分継続出来たら、ボールが中盤からほとんど前に行かずボールをロストしてチャンスはほとんど生まれなかったような試合内容だった。リヴァプールが激しいプレッシングから守備ブロックを作って守る時間に変えてくれたおかげで、バルサはボールを保持したり攻める時間が与えられた。それでもリヴァプールの守備を崩した回数は少なく、リヴァプールの出方次第だったということでリヴァプールがこの試合をほとんどの時間支配していた。

試合での問題点

リヴァプールの押し出すようなプレスと激しい球際でのプレッシングに、やってはいけないミスを何度もした。リヴァプールのプレスにミスを誘発されたと言った方が良いのだろうが、1失点目はアルダのバックパス、2失点目はマテューの組み立てのパス、3失点目はブスケツが低い位置でボールを奪われたところからの失点だった。試合前に自分達のミスからの失点を無くすというのが1つの注目点だったが、その逆に何度も危険なミスを犯していた。

リヴァプールの出来が良かったと思うが、さすがにバルサが球際で負け過ぎた感は否めない。チームと言うよりも選手個人の集中力や戦う姿勢がリヴァプールより完全に劣っていた。親善試合でそこまで気合いが入らないのかもしれないが、気抜けたプレーをするのなら絶対的なスタメンの選手でもベンチに下げるという荒療法の采配をした方が良いように感じる。まずはスーペル・コパの1stレグでスタメン外しというのも考えるべきだろう。

今シーズンだけでなくこれからも永久に問題になりそうなのが、中盤をフラットな5枚で並べられた時に中央や中盤の選手へのショートパスを封じられ、サイドに追いやられて効果的な攻撃が出にくくなる。相手を中央に寄せてサイドというバルサの狙いが出来ず、サイドから対戦相手が固めている中央への攻撃になり、はね返されて相手のカウンターを喰らうという典型的なダメな試合となった。打開策は正直ほとんどなく、ワンタッチパスや中央を細かく崩すことで中央からサイドという展開は可能だろうが、現実的に相当コンディションだったりチーム状態が良くないと継続してできないサッカーだろう。こういう対戦相手の場合は根気よくサイドから攻め続けハーフコートマッチにし、先制点を奪って試合とスコア的に有利な立場に立つことで打開するしかないだろう。今シーズンもこの4-5-1、そして6-3-1をやられたらバルサの効果的な攻撃は減ってくるだろう。今に始まった事ではないが普通に9人や10人で守られると厳しいといった印象( ̄▽ ̄)

試合での良好点

選手のコンディションアップには唯一良かったと思う。特に60分付近から入ったピケ、ラキティッチ、イニエスタは練習間もないが良い感じで、このまま練習をしていけばスーペル・コパにスタメン出場でも問題ないように感じるコンディションだった。新加入のディニュも左サイドの高い位置でボールを何度も受け、攻撃力の高さを感じさせるプレーを見せたのも良かった。

ちょっと目についた選手

・バルセロナ

MFブスケツ

この試合だけでなく前回のレスター戦でもそうだが、あまりにも不用意なボールロストが多い。今回は失点につながり、正直プレーの出来は全く良くない。ブスケツをもう一度集中して試合に挑ませるために、このままならスタメン外しも考えるべきだろう。今日の試合でアンカーに入ったラキティッチの出来が良かったので、刺激されてガンペル杯ではさすがブスケツというプレーに期待したい。コンディション不足かもしれないがブスケツがメチャクチャ精彩を欠いたプレーをしていて、ブスケツがピッチに立ったレスター戦の後半、そして今回のリヴァプール戦の60分間でバルサの時間帯は少なかった。

MFアルダ

1失点目の後方へのパスが弱くなったのは最悪だったが、それ以外のプレーは中盤で最も効果的な攻撃を見せたのはアルダだった。左から中央の狭い所にパスを通したり、自分が入り込んでシュートするなど、球際でも強さを見せて出来が結構良かった選手。守備では少し危ないタックルがあり、イエローの貰いすぎと2枚目のイエローを警戒してタックルをしてほしい所。この試合ではデニスよりアルダの方が出来が良かった。

MFラキティッチ

この試合では中盤のアンカーに入り、全くそつなくプレーして見せた。パスを散らすのはとても上手く、フリーにさせると簡単にサイドを変えるパスやロングパスを通せるだけの力を持っている。守備でも走ってスライディングで必死に守っており、そこまで悪い感じもしなかった。スーペル・コパの1stレグのスタメンにラキティッチのアンカー起用というのも、頭に入れておいても面白そうだ。

MFイニエスタ

バルサのキャプテンがピッチに帰ってきて、その変態的なドリブルやボールタッチは今シーズンも健在。まだコンディション的に上がってはいないと思うが、それでもイニエスタの存在感は半端なかった。今シーズンも中盤のセントラルではイニエスタが1番手の選手で間違いない。イニエスタがピッチに入ってチームも少し締まった感が出たのも良かった。

 

・リヴァプール

FWマネ

試合前はそこまでの選手だろと思っていたが、リヴァプールで大きな役割を担いそうな選手と確信できる活躍を見せた。スピードがありドリブルで相手を抜き去ることが出来、ワンツーなど味方との連携での崩しも出来る。守備でもハードワークをしており、クロップのサッカーにピッタリな選手なのだろう。今シーズンはもうリヴァプールと戦うことはないが、次にクロップリヴァプールとの対戦時にマネがいると要注意な選手として警戒が必要になる。

最後に一言

試合前は勝利して3連勝でガンペル杯やスーペル・コパに挑めると思っていたが、勝利するのは簡単ではないと分からせてくれた試合となった。バルサにはもっとハードワークや球際で負けないというメンタルが必要で、技術面で言うことはない。そしてこの試合で今シーズン使えそうにない選手だと感じさせる選手がいたことで、まだ移籍市場が開いていることから何か動く必要があるのかもしれない。さすがにルイス・エンリケの選手評価にも影響するほど、ダメな選手が数選手いたと思う。選手の序列に影響することを願うが、バルサに在籍している以上応援は続ける( `ー´)ノ

 
 

1 Responses to “16/17ICC 8/6 バルセロナVSリヴァプール 試合評価”

  1. レト より:

    両SBの守備が問題と書きましたけど、実際にサイドでやられる展開が多かったです。
    カマラはまだ仕方ないにしてもビダルは裏を取られ、ロベルトは縦パスやアーリークロスが出せず右SBに至っては一長一短です。
    いざとなったらデニスを試すことも考えるべきかもしれません。

    加えてマテューはミスが減りませんね。
    この調子ではマルロンには早い段階で頼る羽目になりそうです。

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