リーガ第1節 8/24 バルセロナVSエルチェ 試合結果

選手

バルセロナ   監督ルイス・エンリケ

スタメン

GKブラボ

DFアウベス、マスチェラーノ、マテュー、アルバ

MFブスケッツ、ラキティッチ、イニエスタ

FWラフィーニャ、メッシー、ムニル

リザーブメンバー

マシップ、バルトラ、モントーヤ、セルジ・ロベルト、シャビ、ペドロ、サンドロ

選手交代

45分ラフィーニャ→バルトラ、66分ムニル→ペドロ、77分イニエスタ→セルジ・ロベルト

欠場者

ステーゲン(怪我)、ネイマール(怪我)、ベルマーレン(怪我)、アドリアーノ(怪我)、スアレス(制裁)、ピケ(累積)

エルチェ    監督フラン・エスクリバ

GKティトン

DFD・スアレス、ロンバン、ペレグリン、アルバカル

MFホセ・アンヘル、パサリッチ、モスケラ

FWコロ、ジョナタス、ガリー・ロドリゲス

マヌ、ドミンゴ・シスマ、アーロン、アドリアン・ゴンザレス、ファジル、アルバロ・ヒメネス

55分ホセ・アンヘル→アルバロ・ヒメネス、65分コロ→ファジル

試合詳細

ルイス・エンリケは、ネイマールをメンバー招集しなかった事により、開幕戦でBチームのムニルをスタメンに大抜擢してきた。他のメンバーは、大体予想通りのメンバーといえるだろう。

前半

試合は開始されて1分も経たずに、可愛らしい黒猫によって試合が2分ほど中断されるというアクシデントから始まった。このアクシデントによりネガティブなファンは、「不吉な事が起こる前触れでは」と考える人もいたのではないだろうか。

お互いに慎重な姿勢で試合がスタートしたこともあり、ここからバルセロナの苦戦が始まる。エルチェは守備時に5-4-1と呼べるほどの守備的な戦術から入ってきた。バルセロナが相手で、ましてカンプノウではリーガの対戦相手が昨シーズンからよく見れる戦術の一つであった。最終ラインと中盤のラインで綺麗な2列を構成し、プレスをかける位置を自陣の1/3からと統率されたチームのプレスは、数的有利を作り出して、バルセロナの攻撃を防ぐことにほとんど成功していた。その分、攻撃は手薄で、バルセロナのバイタルエリアに入ってくることは数回しかなかった。

攻めあぐねるバルセロナは、ハーフライン付近でのボールキープが前半を通して目立った。時折、ミドルシュートがあるぐらいであった。そんな中、気を吐いていたのがエースでもあるメッシーであった。昨シーズンの終盤とは違い、ボールを持てばエルチェにとって圧倒的に危険な存在の一人であった。ワンツーやドリブルやスルーパスからエルチェを崩そうと試みたが、孤立気味だった事と、前線のラフィーニャとムニルとの連携が良くない事が、エルチェのディフェンスを完璧に崩すには至らなかった。

22分過ぎに、ムニルの上手いターンから利き足の左足によってクロスバーを直撃する惜しいシュートが放たれた。その後もイニエスタの左足のミドルシュートがクロスバーを叩いた。この時に、今日はツイてなく、このまま点が入らないのではと、ファンのネガティブな気持ちを増幅するには、十分な材料ではないだろうか。

このままハーフタイムに突入かと思い始めた43分にメッシーがきっちり仕事をしてくれた。試合を通して攻撃から守備への切り替えが速かったチームは、エルチェの陣地中央付近でボールを奪うことに成功する。それをダイレクトでブスケッツが前線のメッシーに送ると、ペナルティー中央から左へスルスルとドリブルし、左足で振り抜かれたシュートは、ゴールの右サイドネットに綺麗に吸い込まれていった。相変わらず左足の決定力は、相手チームにとって悪魔のような存在だ。これで一気にファンはリラックスしたに違いない。

それが選手にも伝染してしまったのか、なんでもないロングボールによってまた不安になる事が起こってしまう。加入したばかりのマテューとブスケッツの連携不足により、競り合いで被ってしまい、ボールはいとも簡単にディフエンスラインの裏にこぼれた。それを見て追いかけたマスチェラーノがゴールキーパーと1対1になりかける状況で、後ろから相手選手を倒してしまったのだ。決定機阻止でマスチェラーノは一発退場を喰らってしまう。正直、スローの映像を見る限り、たいした接触はなかったように見えたが、流れ上、仕方なかった判定であった。

残りの前半僅かの時間は、ハーフラインでパス回しをして時間を使ってやり過ごした。

後半

一人少ないバルセロナは、ディフェンスラインを整える為に、ラフィーニャを下げて、バルトラを投入した。4-3-2のフォーメーションに変更をして、守備時は、ムニルを左サイドまで下げさせ、4-4-1に変形して、メッシーを前線に一枚残す戦術をとった。

後半が始まるやいなや、1分も経たずに追加点を手に入れることに成功する。ハーフラインより少し前でラキティッチが前を向くと左足ですかさず、相手のディフェンスラインの裏に浮き球スルーパスを送った。そのボールは、プレスを駆けに来た選手の頭をかすめて、選手の意図よりも少し長いパスに変化した。それが絶妙なスルーパスになって、裏に走りこんだムニルの前にこぼれてきた。 自分の右側にあるボールを、少し強引に左足のアウトサイドでループ気味に放ったシュートは、ゴール左隅にダイレクトで吸い込まれた。プレーシーズンから、このムニルはハイペースでゴールを重ねており、今シーズンのバルセロナにおいて、現段階でのラッキーボーイの一番候補であるだろう。

2対0のスコアになったこともあり、エルチェはプレスの位置をハーフライン付近に高く設定して、バルセロナが一人少ないこともあり、ボールの保持率は徐々に上がってきた。一人目の交代からは、4-2-1-3にフォーメーションを変更して、積極的にゴールを奪いに来ていた。しかし、バルセロナも集中した守備で、エルチェにほとんどチャンスを作らせなかった。時折見せるバルセロナの攻撃の方が、得点の匂いを感じさせた。

すると63分にその時は、いとも簡単に訪れたように感じた。メッシーがペナルティー付近でボールを持つと、二回細かいシュートフェイントを入れると、マークしたディフェンスの2枚、共に外されてしまい、最後は左足インサイドでゴール左サイドネットにボールを送り込んで追加点を奪い、スコアは3対0になった。

スタミナの問題もあるのか、また集中力が切れてしまったのか、70分過ぎから試合終了までエルチェのプレスは弱くなり、攻撃の迫力もほとんど影を潜めてしまった。後はボールを回しながら上手く時間を使い、時折見せるカウンターで得点チャンスを見せながら、試合終了となった。試合終盤でも一人気を吐いたメッシーは、守備でも攻撃でも迫力が衰えることはなかった。

試合結果

バルセロナ3対エルチェ0

得点者

メッシー43、63分

ムニル46分

 
 

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