16/17リーガ第33節 4/23 レアル・マドリード対バルセロナ クラシコ 試合結果・評価

選手

バルセロナ

監督ルイス・エンリケ 4-1-2-3

GKシュテーゲン

DFセルジ・ロベルト、ピケ、ウムティティ、アルバ

MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ(C)

FWメッシ、スアレス、パコ・アルカセル

リザーブメンバー

シレッセン、マスチェラーノ、ディニュ、デニス・スアレス、アンドレ・ゴメス、アルダ、アレニャ

選手交代

70分パコ・アルカセル→アンドレ・ゴメス

欠場者

ネイマール(累積)、マテュー、ビダル、ラフィーニャ(怪我)、マシップ(判断)

 

レアル・マドリード

監督ジネディーヌ・ジダン 4-3-3

GKケイラー・ナバス

DFカルバハル、ナチョ、セルヒオ・ラモス(C)、マルセロ

MFモドリッチ、カゼミーロ、クロース

FWベイル、ベンゼマ、ロナウド

カシージャ、ダニーロ、コヴァチッチ、アセンシオ、イスコ、ハメス・ロドリゲス、モラタ

39分ベイル→アセンシオ、70分カゼミーロ→コヴァチッチ、82分ベンゼマ→ハメス・ロドリゲス

 

試合結果

レアル・マドリード2対バルセロナ3

得点者

28分カゼミーロ[レ]

33分メッシ(ラキティッチ)

73分ラキティッチ

85分ハメス・ロドリゲス[レ]

90+2分メッシ(アルバ)

 

試合支配率

※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しレアル、黒色は完全なレアル

・バルセロナ5分、レアル・マドリード10分、互角75分

 

試合での問題点

アルバが高い位置に侵入したらバルサの左サイドにスペースが出来、何度かそこを起点にレアルのチャンスが生まれた。ウムティティがカバーしてある程度抑えていたものの、これから今日の陣形で戦うなら、相手チームはこのスぺースを確実に狙ってくるだろう。完全に抑えるのは無理でもイニエスタがカバーしたり、ウムティティがカバーするならブスケツが最終ラインをカバーしたりと、後ろの選手達がスライドして守る必要がある。

相手がレアルということもあってバルサは守備をする時間はいつもより長かったが、相変わらずボール保持者への寄せは甘かった。簡単にスルーパスやサイドチェンジのパスを蹴らせ、時にはPA周辺でシュートを打たせることも。レアルに速攻以外でもチャンスは多く作られ、今のバルセロナは自陣で守備をしない為にも次の試合からは鬼プレスを発動して、相手陣地で試合を進めるべき。バルサの守備ブロックは最近の試合の中ではまだ良かった。

 

試合での良好点

攻撃時にスアレスとパコの2トップの攻撃の陣形が良かった。左のスペースはアルバが積極的に攻撃参加し、パコとアルバの良さを引き出す戦い方だった。また中盤の3枚とメッシで中央の位置で四角形を作り、レアルの守備を中央に寄せることで、サイドが空いてバルサのビルドアップやパス回しが楽になった。SBのアルバとセルジ・ロベルトも勇気をもって高い位置を取っていた。

 

選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。

GKシュテーゲン(9)

今日のシュテーゲンはセービングでどうしたのと思えるほど当たっており、レアルのシュートを止めまくった。シュテーゲンのファインセーブなしに今日のバルサの勝利は考えられず、ビッグゲームで大きな仕事をやってのけた。

DFセルジ・ロベルト(8)

右サイドを何度も往復し、レアルのカウンターのたびに全速力で自陣へと戻っていた。豊富な運動量にはただただ頭が下がり、決勝点のキッカケとなるセルジ・ロベルトらしいドリブルもみせた。攻守において安定した仕事をこなし、チームの勝利に不可欠の存在だった。

DFピケ(8)

読みやスライディングで失点を防ぎ、同点に追いつかれた後は最も逆転勝利へのリアクションをみせた選手。ピッチ上のプレーで勝利を欲した態度をしっかり見せ、カバーリングなどゴール前で何度もレアルの攻撃を跳ね返した。

DFウムティティ(8)

アルバのサイドをカバーしたり、レアルの速攻に対応したりと難しい仕事だったが上手く対応し、安定したプレーを見せた。ビルドアップで追い込まれてもドリブルで上手くかわし、攻守においてウムティティの存在感はバルサファンの中で大きくなってきている。

DFアルバ(8)

アルバの攻撃力を最大限に活かすチーム戦術をとってもらい、アルバもそれに応えて良いプレーを見せた。守備では戻り切れなかったりとバルサの左サイドは問題となっていたが、決勝点のアシストなど左サイドを何度もえぐる攻撃を見せた。2失点目のハメスのマークはアルバのミスで、基本的にPA内でマークの受け渡しはないので、あそこだけは何が何でもマークに付いてほしかった。

MFブスケツ(8)

中盤でブスケツのビルドアップ力が活かされ、レアルのマークが少し緩いこともあって良いパス供給をしてバルサの攻撃を引っ張った。守備でも危険な所で1対1で止めたり最終ラインのカバーリングで気の利いた守備を見せ、攻守においてブスケツがフル稼働の試合だった。

MFラキティッチ(8)

1得点1アシストを記録したが、試合の中では守備を意識しすぎなのか目立つシーンは少なかった。マルセロをほぼ封じ込めたのは評価出来るが、攻撃では周りの選手に気を遣いすぎてラキティッチの良さはあまり出なかった。あれだけのシュートが打てるのに遠慮気味のプレーが目立ち、もう少し自分らしいプレーを見せてくれても良い。

MFイニエスタ(8)

中盤や左でしっかりとパスの中継役となり、ほぼノーミスに近いパス回しを見せた。切り込むプレーや変態的なテクニックを見せなくてもイニエスタはバルサにとって重要な選手で、何気ないプレーの中にイニエスタの凄みを感じさせた。攻守において黒子に徹してよく走り、左サイドを出来るだけカバーリングしていた。

FWメッシ(10)★

最後はやはりこの男と思える鮮やかなフィニッシュを見せ、文句なしの今日のMVP。レアルの守備が全体的に緩いこともあって、ユベントス戦に比べればスペースはあり、メッシにとっては比較的楽な環境で良いプレーをみせた。ボールが渡ればアンタッチャブルな存在感を見せ、前線の攻撃を引っ張り続けた。

FWスアレス(7)

チャンスにシュートを決めきれないなどスアレスらしくないプレーもあったが、守備ではいつも以上に後方の選手を意識して守備していた。大きな活躍はなかったがチームの為にプレーして、勝利に貢献した。

FWパコ・アルカセル(7)

何度か良い飛び出しを見せ、ゴール前で決定機も手にしてあと少しというプレーは何度もあった。後は最後の仕事をするところまでチームに馴染んできており、ここに来て完全に戦力と数えれそうだ。守備では左サイドに何度も戻り守備をし、チームの守備の為に労を惜しまなかった。パコがゴールを決めていればヒーローだったかも( ̄▽ ̄)

FWアンドレ・ゴメス(7)

パコに変わって左に入り攻撃時は相手の背後を積極的に狙い、左から良い攻撃を見せた。無駄なファールやボールロストなど問題点はありながらも、良いプレーを何度か見せたことは好材料となった。

 

最後に一言

劇的な勝利で勝ち点3を獲得し、これで消化試合が1試合多いながらもレアル・マドリードに勝ち点差で並んだ。

勝ち点が並んでも直接対決のスコアからバルサが上にたてるので、バルサは残りの5試合を全勝すればまだ優勝の可能性は現実味を帯びてきた。レアルが残り6試合で1敗でもすれば、バルサの自力優勝が復活するという状況になった。

10人相手に同点に追いつかれて、その後のバルサの選手達のリアクションを見ていて、正直リーガは終わったと思った時間もあったが、カンプノウとは逆に終了間際にバルセロナがゴールを決めて貴重な勝ち点を獲得した。

最後は「神様、仏様、メッシ様」という劇的な試合終了を迎え、CLで敗退したこともあって日程的に楽になるので、バルセロナはこの勝利の勢いそのままにシーズン終盤を迎えれそうだ。

CLの敗退ショックも今日の劇的な勝利で吹き飛び、後はリーガ優勝に向けて目の前の試合に集中してバルセロナは勝利あるのみ。ここからは毎試合が決勝戦のつもりでバルサは戦い勝利を願っている( `ー´)ノ

パリ戦の大逆転ほどとは言えないが、今日の勝利はバルサファンを丸一日興奮させる勝利だったに違いない。

 
 

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