15/16クラブW杯決勝 12/20 バルセロナVSリーベルプレート 試合結果
■ 目次
試合結果
バルセロナ3VSリーベルプレート0
得点者
35分メッシ(ネイマール)
49分スアレス(ブスケツ)
68分スアレス(ネイマール)
選手
バルセロナ 監督ルイス・エンリケ
スタメン 4-1-2-3
GKブラボ
DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ
MFブスケッツ、ラキティッチ、イニエスタ(C)
FWメッシー、スアレス、ネイマール
リザーブメンバー
シュテーゲン、マシップ、バルトラ、ベルマーレン、マテュー、アドリアーノ、サンペル、グンバウ、セルジ・ロベルト、ムニル、サンドロ
選手交代
66分ラキティッチ→セルジ・ロベルト、81分マスチェラーノ→ベルマーレン、88分ネイマール→マテュー
欠場者
ドウグラスとラフィーニャ(怪我)、ビダルとアルダ(制裁)
リーベルプレート 監督ガジャルド
4-4-2
GKバロベロ(C)
DFメルカド、マイダナ、バランタ、バンジヨーニ
MFカルロス・サンチェス、クラネビッテル、ビウデス、ポンシオ
FWアラリオ、モラ
バタージャ、キアリーニ、ヴェガ、カスコ、アルコサ、マルティネス、ベルトロ、マヤダ、ルイス・ゴンサレス、サビオラ、ドリウッシ、ピスクリチ
46分ポンシオ→ルイス・ゴンサレス、46分モラ→マルティネス、55分ビウデス→ドリウッシ
試合詳細
バルセロナはクラブワールドカップの決勝戦ということもあって、本気のベストメンバーを揃えた。中盤から後ろの8人は戦前からの予想通りのメンバーで、前線にもMSNの3人がスタメンに名を連ねた。ユベントスとのCL決勝戦と同じメンバーが揃い、一切の隙は見せない体制でこの試合を迎えた。
前半、試合をある程度コントロールしてメッシが先制点を奪う
試合は前線の高い位置からプレスをかけるリーベル、パスを回そうとするバルセロナという構図で試合は始まった。リーベルは4-4-2の形で最終ラインを高く保ち、自分達の持ち味であるプレッシング第一で試合に入ってきた。鼻からバルサからボールをキープすると言うより、ボールを高い位置で奪って速い攻めで得点を狙うという、現実的でありながら勇敢な戦いを選択してきた。
対するバルセロナはいつも通りボールを支配する為に、ビルドアップから慎重にボールを運ぼうとした。しかし、試合序盤はリーベルのスペースを与えないプレスと囲い込みに、思うようにボールを前線の3人に運べないでいた。
試合は中盤の球際で激しいぶつかり合いとなりながら、どちらも試合の主導権を握っているとは言えない試合展開で進んでいった。その中でこの試合初めてのチャンスはバルセロナに訪れた。
10分に、跳ね返ったボールをイニエスタがコントロールしてメッシへスルーパス。メッシは少し浮かしてコントロールし左足でボレーシュートを放つが、これはリーベルGKバロベロにスーパーセーブされてゴールにならなかった。
試合序盤は互角の戦いだったが、このメッシのシュートの10分を過ぎる頃から、リーベルの守るラインは少しずつ下げられ始めた。初めはバルサ陣内でプレスをかけていたリーベルだったが、徐々に自陣での守備時間が長くなりだした。バルサの前線からのプレスもあって、リーベルは時間とともに自陣にくぎ付けにされ出した。
23分に、ネイマールのクロスに大外のアウベスがボレーシュートを打つが、ジャストミートせずバロベロの正面に飛んだ。
危なげなく試合を進めていたバルセロナだったが、ビッグチャンスは作れないでいた。しかし、少しモヤモヤが溜まり出した時間帯にバルセロナは先制する。
35分に、左サイドの高い位置でボールを奪い返し、メッシが右のアウベスへ展開。アウベスのクロスにネイマールがヘディングで中央のメッシに折り返し、メッシはシュートせずに体を引いたことでシュートするスペースを作り、最後は左足のアウトサイドでコースに流し込んだ。
これで楽になったバルセロナは、ここから足元のテクニックを見せる機会が多くなった。1点取れたことでピンと張っていた緊張感が良い緊張感に変わった感じであり、ここからさらに良い攻撃が増えだした。
45+1分には、メッシの個人技からスアレスが裏に抜けだしパスを受けるも、シュートはミートせず枠を捉えなかった。
前半はリーベルの守備も集中していてバルサは多くのチャンスを作れなかったが、その中でも1点取れたことで後半に向けて良い意味でリラックスして迎えれることになった。リーベルはチャンスを作れておらず、ボールを前線に運べる機会が少なかったので、1点ビハインドもあり後半は少し攻撃に出なければいけなくなるのは明白だった。
後半、きっちり追加点を奪い集中しながらクラブW杯制覇
後半頭からリーベルは2枚替えを行い、ガジャルド監督は早めに動いてきた。バルサは交代なしで後半を迎えた。
後半頭から、またリーベルの前線からのプレッシングが復活した。明らかに得点を意識した高い位置からのプレッシングであり、チーム全体が前のめりになっていた。バルサも自陣でのプレーが少し多くなったが、それを逆手にとって次にゴールを決めたのもバルセロナだった。
49分に、リーベルの中盤へのパスにブスケツがチェックしてイニエスタが取り返し、ボールはまたブスケツへ。ブスケツはダイレクトでがら空きのスアレスへパスを送り、最後はスアレスがバロベロの股を抜く形となり、当たりながらもゴールに吸い込まれた。バルサが追加点を奪い2対0になった。
2点リードを奪ったことで完全にバルセロナの選手達に余裕が生まれ出した。攻撃に出るリーベルを尻目に、パスワークと上手さを見せつけてチャンスを連続で作った。
52分に、ネイマールのパスを受けてメッシがゴール中央からシュートするも、ミートせずキャッチされた。54分にもメッシ、後方からのダッシュでボールを受けてGKの逆を突いて右足でチップシュートを放つが、カバーリングに入られてゴールにならなかった。56分にも、メッシがネイマールからの折り返しにシュートするも、珍しく枠を捉えなかった。57分にはスアレスが抜け出してバロベロと1対1になるも、コースを消されてシュートははね返された。
どれだけピンチを作られようが得点を奪うには前線からプレスをかけなければいけないリーベルは、前からプレスをかけ続けて前のめりの試合をするしかなかった。しかし、パスやテクニックでいなすバルサから良い位置でのボール奪取はあまりできなかった。リスクを冒しながらプレスをかけるリーベルに、バルサはとどめを刺す3点目を奪った。
68分に、ネイマールのクロスに走り込んだスアレスがヘディングで合わして追加点を奪った。これで3対0となり、完全にこの段階で試合の勝敗は決まった。
それでも2万近いサポーターが駆けつけているリーベルは、足を止めずにプレスをかけ続けた。そんなリーベルにバルサも球際で激しく、上手さも見せながら決して隙を見せないプレーで対抗した。しかしラスト15分間はリーベルがボールを持つ時間が長くなり、それなりに逆襲にも合った。
77分に、アラリオのヘディングシュートがバルサのゴールを襲うも、ブラボがセーブで防いだ。
81分には、足に違和感があったマスチェラーノが交代で下がった。この時にリーベルサポーターからはブーイングも混ざっており、個人的にここだけは元リーベルのマスチェラーノを拍手で迎えてあげてほしかったシーンであった。
83分に、マルティネスの強烈なミドルシュートを受けるも、ブラボが驚異的な反応でボールに触り、ポストに当たりながらゴールを割らせなかった。
最後は少し守る形で試合を終わらせたバルセロナは、3対0というスコアでクラブワールドカップのタイトルを獲得した。年内5冠目の獲得となり、この2015年を良い形でバルセロナは締めくくった。(一応12月31日にリーガのベティス戦はあるが、それは無視で( `ー´)ノ)
試合後のさんまさんの「我々素人が予測して、その予想通りに試合をされたら結構退屈やね」という言葉がバルセロナの試合の出来の良さを物語っており、バルセロナの選手達が素晴らしい戦いぶりを見せた試合であった。