15/16クラブW杯準決勝 12/17 バルセロナVS広州恒大 試合結果

試合結果

バルセロナ3VS広州恒大0

得点者

38分スアレス

50分スアレス(イニエスタ)

67分スアレス

選手

バルセロナ  監督ルイス・エンリケ

スタメン  4-1-2-3

GKブラボ

DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケッツ、ラキティッチ、イニエスタ(C)

FWムニル、スアレス、セルジ・ロベルト

リザーブメンバー

シュテーゲン、マシップ、バルトラ、ベルマーレン、マテュー、アドリアーノ、サンペル、グンバウ、ネイマール、サンドロ

選手交代

71分セルジ・ロベルト→サンドロ、76分アルバ→アドリアーノ、80分イニエスタ→サンペル

欠場者

メッシ(病気)、ドウグラスとラフィーニャ(怪我)、ビダルとアルダ(制裁)

 

※広州恒大のカタカナ表記に自信なしなのでご了承を<(_ _)>

広州恒大  監督ルイス・フェリペ・スコラーリ

4-4-1-1

GKリー・シュアイ

DFチャン・リンペン、フェン・シャオティン、キム・ヨングン、ゾウ・チェン

MFファン・ボーウェン、パウリーニョ、チェン・ジ(C)、ジェン・ロン、リカルド・グラル

FWエウケソン

ファン・ジンチー、ゾン・チョン、メイ・ファン、リュウ・ジエン、ロン・ハオ、リー・シュエポン、ワン・シャンユエン、ジャオ・シュリー、アラン、ユー・ハンチャオ、ガオ・リン、ロビーニョ

35分ゾウ・チェン→リーシュエポン、56分ジェン・ロン→ユー・ハンチャオ、67分エウケソン→ガオ・リン

試合詳細

バルセロナのスタメンは試合前日にルイス・エンリケが話していたように、本当に現状のフルメンバーを用意した。中盤から後ろは鉄板メンバーで、GKもリーグ戦ではないがブラボが先発。前線はネイマールの欠場が確定していたが、試合直前にメッシも腎結石の痛みによって欠場した。決勝での出場はメッシとネイマールも今後次第。

前半、バルサは最もリスクを避けた安全な戦いを選択し、狙い通り先制した

両チームともこの試合にとても静かな入り方をした。バルセロナはメッシとネイマールの不在もあって、両ウイングがしっかり下がって来て守備時は4-1-4-1の形でしっかりブロックを作っていた。攻撃では両ウイングでスピードアップという加速装置(メッシトネイまーる)がいないこの試合、パスをしっかりつないで悪いボールロストを警戒しながらの入りであった。

対する広州恒大はハーフライン付近に前線の選手がおりこの試合は4-4-1-1の形で、バルサの縦パスや中央へのパスが入ってきたら奪うというある程度待ち構えた守備をしてきた。バルサのサイドでの起点が弱いと知ってか、中央をきっちり絞った守備を実践してきた。

ゆったりとした試合の中で、この試合の初めてのシュートを放ったのはバルセロナ。この試合から突如のモヒカン頭で驚かしたイニエスタが、アルバとのワンツーから左足のミドルシュートを打つがシュートは枠を捉えなかった。

10分を過ぎる頃から広州恒大は何度か中盤でボールを奪って、狙いでもある速攻が何度か出たが、バルサも最終ラインがしっかり守ってピンチにはならなかった。お互いチャンスらしいチャンスがないまま試合は過ぎていき、この試合初めてのチャンスは試合中盤にバルセロナに訪れた。

22分に、イニエスタのスルーパスにムニルが抜け出るも、ムニルのシュートは飛び出した広州恒大GKリー・シュアイの体に当たってゴールにならなかった。

この20分を過ぎる頃から、バルセロナは中盤や前線に積極的に縦パスを入れるようになった。慎重な試合の入りから、少しだが攻撃をして得点を奪おうという姿勢に変わっていた。バルサの前からのハイプレスも見られ、ボールの滞在する場所が少しずつだが広州恒大のゴールに近づいていた。

31分に、イニエスタがゴールライン付近でダブルタッチでマークを外しクロス。中央でムニルが頭で合わせるも、後ろに下がっての難しいヘディングということもあって力ないシュートで枠を捉えなかった。

20分過ぎからバルサの時間帯になり出していた所で、やっとバルセロナは待望の先制に成功する。

38分に、ラキティッチの無回転ミドルシュートをリー・シュアイが弾いた所に、スアレスがしっかりと詰めてバルセロナが先制。あまりバルサらしくないゴールだが、先制点で少しバルサの選手達の肩の荷が下りたのは間違いない。

肩の荷が下り過ぎたのか、ここからバルセロナは広州恒大の反撃を受ける。

40分に、セットプレーからエウケソンがヘディングシュートするも、ブラボが反応して守った。その後もセットプレーを中心にバルサのゴールに数分間近づいたが、バルサも守り抜いて前半は終了した。

前半は試合としてはとても静かな試合となり、チャンスや見ごたえのある試合とはならなかった。現状のバルセロナのメッシとネイマールの不在を考えると、バルサはこのパスをじっくり回した戦い方が、最もリスクを冒さずに勝つ方法で理にはかなっていた。広州恒大から見たらあの終盤の失点がなければ、ほぼゲームプラン通りと言えたかもしれない。

 

後半、スアレスのハットトリックで追加点を奪い、最後は流して決勝へ

後半はお互いにハーフタイムに交代なしで試合に入った。試合は前半同様にバルセロナがボールを保持する展開で後半も始まった。バルセロナは後半初めてのチャンスで、追加点に成功する。

50分に、イニエスタとの大きなワンツーで浮き球のパスをスアレスが裏で受けると、胸トラップしてからのボレーシュートはリー・シュアイの手に触れるもゴールに吸い込まれた。これでスコアは2対0に。

これで完全に余裕が出たバルサは、戦い方を変えない広州恒大に対してパスを回しまくりながらチャンスを伺った。バルサのハイプレスもあって、ここからは本当のハーフコートマッチでバルサは試合を進めた。

55分に、イニエスタのミドルシュートはゴールの上を通過した。60分には、ラキティッチがキックフェイントでマークをはがし左足でミドルシュートを放つが、これも枠を捉えなかった。

良い流れのバルサに、追加点はPKから生まれた。66分に、ムニルがワンツーで抜け出した所を足を引っかけられてバルサにPKが与えられた。このPKをスアレスがしっかり決めて、クラブワールドカップで初めてのハットトリックを記録した。

これでこの試合の勝利を完全に決めたバルセロナは、ここから主力選手を交代で休ませた。71分に、怪我明け感があるセルジ・ロベルトを下げてサンドロを投入。76分に、アルバを下げてアドリアーノ投入。80分に、イニエスタを下げてサンペルを投入した。

ラスト20分間はサンドロやムニルのシュートがありながら、ある解説者がよく使う例えで「最後にショートケーキの上にイチゴを乗せました」という4点目の追加点をバルサは無理せずに狙っていたが、追加点は奪えずこのまま試合は終了した。

終わってみればバルセロナが3対0という完勝の結果で、内容も勝利には十分の内容であった。危ないシーンは何度かあったが、前半終盤のセットプレーを除けばほとんど広州恒大にシュートは打たせなかった。

これでバルセロナはクラブワールドカップの決勝へと駒を進め、決勝は戦前の予想通りに南米王者のリーベルプレートとバルセロナが対戦することになった。

 
 

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