15/16国王杯準々決勝 2nd 1/27 バルセロナVSA・ビルバオ 試合結果

試合結果

バルセロナ3VSアスレティック・ビルバオ1

得点者

11分ウィリアムズ(ア)

53分スアレス(メッシ)

81分ピケ(アウベス)

90+1分ネイマール(セルジ・ロベルト)

選手

バルセロナ  監督ルイス・エンリケ

スタメン  4-1-2-3

GKシュテーゲン

DFアウベス、ピケ、ベルマーレン、マテュー

MFマスチェラーノ、ラキティッチ、セルジ・ロベルト

FWメッシ(C)、スアレス、ネイマール

リザーブメンバー

マシップ、バルトラ、アドリアーノ、ビダル、ブスケツ、イニエスタ、ムニル

選手交代

69分ベルマーレン→ブスケツ

欠場者

アルバとラフィーニャ(怪我)、アルダ(病気)、ブラボとドウグラスとサンドロ(判断)

 

アスレティック・ビルバオ  監督エルネスト・バルベルデ

4-2-3-1

GKエレリン

DFレクエ、ボベダ、ラポルト、バレンシアガ

MFサン・ホセ、ミケル・リコ、ウィリアムズ、エラソ、スサエタ(C)

FWアドゥリス

イライソス、エチェイタ、エルストンド、グルペギ、ベニャ、サビン、ムニアイン

56分ミケル・リコ→ベニャ、56分スサエタ→サビン、73分エラソ→ムニアイン

試合詳細

バルセロナのスタメンは風邪の影響でベンチに座った選手(ブスケツとイニエスタ)もおり、大体は予想通りのスタメンとなった。

前半、マラガ戦同様自分達のペースがほとんどない45分間で1点奪われる

試合開始からビルバオは戦前の予想通りに前からプレスをかけてきた。試合序盤はそのビルバオの圧力にバルサは前線にボールを送れなかったが、5分付近にはプレスをかわすシーンも多くなり、前線のMSNがボールタッチするシーンも多く見られるようになった。

バルセロナは試合序盤の不安定な時間が過ぎて試合も落ち着いたと感じ始めた時間帯に、1つのプレーから失点する。

11分にビルバオ、ウィリアムズが2列目からフリーランニングでバルサの裏に飛び出した所にアドゥリスがスルーパスを通す。オフサイドを取れなかったバルサの最後の砦のシュテーゲンと1対1になり、ウィリアムズは走り込んだスピードそのままにシュテーゲンを抜き去りゴールを決めた。これでバルサ側から見て0対1のスコアに。トータルスコアは2対2だがアウェイゴールの差でまだバルサが有利な状況ではある。

バルサファンは失点したことでバルサの選手達の闘志に火が付き、ここからやり返すバルセロナの姿を期待したが、この試合で先制点を奪ったビルバオの勢いに呑まれてしまう。

15分にもビルバオ、ウィリアムズのアーリークロスをニアサイドでサビンが合わせるが、シュートは枠を捉えなかった。17分には立て続けにウィリアムズにミドルシュートを打たれたり、20分にもスサエタに競り合いのボールからチャンスが生まれるなど、ビルバオに押し込まれる時間が続いた。

ビルバオの怒涛の攻撃の時間もゴール前で体を張って守ったバルセロナだったが、それ以降もビルバオの前からの圧力に苦しむ試合展開であった。

そこからお互いにチャンスがない時間が続いたが、試合はビルバオペースとも呼べるほどビルバオが良い試合をしていた。対するバルサはネイマールが孤軍奮闘状態で、MSNが揃った久しぶりの試合もほぼネイマールの個の力でなんとか活路を見出そうとしていた。

そんなネイマールの孤軍奮闘もあってか、前半終盤にはバルサにシュートシーンが何度か見られた。

42分に、ネイマールがスアレスとのワンツーで裏に抜け出しビルバオGKエレリンと1対1になるが、エレリンの良い飛び出しもありゴールにはならなかった。45分には、メッシがドリブルからシュートするがビルバオDF陣のブロックにあってしまう。

前半は前回のマラガ戦同様に苦しい45分間であり、正直バルセロナはそこまで褒められる試合内容ではなかった。しかしメンバーがいつもと違ったり、ビルバオの前線の圧力を考慮したらこんな試合展開も予想出来なくはなかったと納得できてしまえそうな部分はあった。それでもスコアではまだバルサ有利だったり、前半を振り返ればシュテーゲンがほとんどセーブする機会がなくDF陣が必死に守ったりと、マラガ戦同様に後半にバルサの逆襲が期待できる試合なのかもしれないとハーフタイムには感じさせた。ビルバオの圧力も90分ずっと続くこともないので、前半最後の5分間のように弱まればバルセロナにもチャンスが訪れる可能性はありそうであった。

 

後半、バルサの後半の逆襲で逆転して準決勝進出を勝利で決めた

ハーフタイムにはお互いに交代枠を使わず、前半同様のメンバーで後半に挑んだ。後半になってバルセロナの選手達は気持ちを引き締め直したのか、後半からバルサの逆襲が始まった。

51分に、左で細かくつないでスアレスがクロス。最後は右で待っていたラキティッチが左足でボレーシュートを放つが、シュートは枠を捉えなかった。

前半とは明らかに試合展開は違い、多少のバルサペースとも感じさせていた矢先にバルサはこの試合の同点ゴールを奪う。

53分に、メッシが大きいワンツーで左サイドを突破して中央へボールを送った。中央でラキティッチがボールをスルーして、その後ろをランニングしていたスアレスがしっかりゴールに蹴り込んで、バルサがこの試合で1対1の同点に追いつく。トータルスコアは3対2に。

このゴールで試合は多少バルセロナペースになったが、それでもビルバオが1点取ればトータルで同点に追いつかれることもあり、バルセロナは気を抜けない状態が続いた。

59分に、速攻からスアレスが左で切り替えして右足で巻いたシュートを狙うが、これは枠に入らなかった。

60分にビルバオ、シュートブロックで跳ね返ったボールをゴール真正面からサビンにシュートを許すが、シュテーゲンの真正面に飛んで難を逃れた。

バルセロナは69分に、試合をもっと落ち着かせる為にもブスケツを投入。ベルマーレンが交代でベンチに下がり、マスチェラーノがCBに下がりブスケツはアンカーの位置に。

この交代が利いたのか、75分過ぎからバルセロナの押せ押せモードの試合になった。ビルバオの選手も前半から激しくプレスをかけていたこともあり疲れが見え始め、バルセロナが支配する試合になっていった。

79分に、ネイマールが左のドリブルからシュートするがエレリンのセーブにあい、そのこぼれ球をつないでラキティッチがミドルシュートするも、またエレリンがセーブした。80分には、セルジ・ロベルトがミドルシュートするもこれもエレリンがセーブ。それで得たCKからピケがヘディングシュートするも、またもエレリンがセーブで防ぐ。

立て続けのバルセロナの鋭いシュートにエレリンのスーパーセーブで失点を防いでいたビルバオだったが、遂に牙城は崩された。

81分に、ピケのへディングのセーブから得たCKをショートコーナーでリスタートし、アウベスが右サイドを突破してあげたクロスを、ピケが頭で合わせてこの試合の逆転となるゴールを奪う。連続シュートの合わせ技一本のようなゴールであった。トータルスコアは4対2に。

ここから両者にチャンスとなるシーンがあり、バルサはビルバオの反撃をゴール前で体を張って守った。試合終盤の数分間はバルサはリードしているにもかかわらず素早くリスタートを繰り返して、ゴールを狙う姿勢を見せたことが実を結んで追加点を奪って試合を終わらした。

90+1分に、セルジ・ロベルトのパスを受けたネイマールが、ボールをPA内に持ちこんで左足で強烈なシュートをニアサイドの上に叩きこみ、完全にこれで試合は終戦となった。この試合では3対1、トータルスコアは5対2に。そのすぐ後に試合終了の笛は吹かれた。

試合が終わってみてスコアだけ見ればバルサの貫録勝ちの試合にも見えるが、試合を見ていたものにはとても苦しい時間が長かった試合であった。この試合で同点に追い付いた後も油断が出来ない時間が続き、最後まで勝利にこだわり戦い抜いたバルサの選手達がたぐり寄せた勝利であった。これでバルセロナは国王杯の準決勝進出を決め、来週と再来週に決勝進出を決めて戦うことになった。

 
 

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