15/16国王杯ラウンド16 2nd 1/13 エスパニョールVSバルセロナ 試合結果
■ 目次
試合結果
エスパニョール0VSバルセロナ2
得点者
31分ムニル(メッシ)
87分ムニル(ビダル)
選手
バルセロナ 監督ルイス・エンリケ
スタメン 4-2-3-1
GKシュテーゲン
DFアウベス、マスチェラーノ、ベルマーレン、マテュー
MFラキティッチ、セルジ・ロベルト、ビダル、メッシ、アルダ
FWムニル
リザーブメンバー
マシップ、ピケ、バルトラ、アドリアーノ、ブスケツ、イニエスタ、ネイマール
選手交代
57分ベルマーレン→バルトラ、57分セルジ・ロベルト→アドリアーノ
欠場者
スアレス(累積)、ブラボとアルバとドウグラスとサンドロ(判断)、ラフィーニャ(怪我)
エスパニョール 監督コンスタンティン・ガルカ
4-2-3-1
GKバルディ
DFロベルト・コレア、アルバロ・ゴンサレス、シアニ、デュアルテ
MFジョルダン、アブラム、サルバ・セビージャ、アセンシオ、ブルギ
FWカイセド
パウ・ロペス、ビクトル・アルバレス、ロコ、ハビ・ロペス、モンタニェス、ジェラール・モレノ、ママドゥ
55分ブルギ→モンタニェス、67分サルバ・セビージャ→ママドゥ、78分アブラアム→ジェラール・モレノ
試合詳細
バルセロナのスタメンはまたも意表を突かれるメンバーであった。前回休ませたブスケツやイニエスタをまたもスタメンから外し、ネイマールも外してローテーション多めのメンバーで挑んだ。新戦力の加入からチームの戦い方を増やしたいのか、この試合では新戦力の2人を両サイドの中盤で起用した4-2-3-1を採用した。このシステムは今季2回目の挑戦となる。
前半、落ち着いた現実的な試合プランで幸先よく先制
試合はバルサファンが変に荒れるという予想に反しておとなしく試合はスタートした。バルサの方でもめそうなピケやブスケツやネイマールやスアレスがいないせいか、これまでの2試合とは全く別のおとなしいバルセロナダービーとなった。
試合はバルサがボールを保持してそれをエスパニョールが待ち構えるという構図で進んでいく。逆転するには何かを仕掛けないといけないエスパニョールも、少し諦めているのかそこまで前からプレスをかけることなく待ち構える姿勢で、中盤でボールをひっかけることに集中した守り方だった。
そのせいか1stレグで点差を付けているバルサはバックラインでパスを回し、無理に攻撃しなくても良いので後方でのパス回しの時間が多くなった。エスパニョールのプレスに中盤を突破できない部分はあったが、それでも時間の針を進めこのまま時が経ち、訪れるであろう数少ないチャンスを待っている戦い方であった。
10分に、CKのこぼれ球をメッシがダイレクトでボレーシュートを放つがエスパニョールGKバルディにセーブされた。23分にも、メッシがドリブルして右から巻いたシュートを放つが、またもバルディにセーブされて弾かれた。
29分にエスパニョール、CKからシアニがヘディングするも枠には飛ばなかった。
これまでお世辞にも盛り上がった試合やワクワクする試合ではなく、バルサ側からしたらしっかり勝ち上がりを決める為の90分間の戦いという感じだったが、突如にスコアが動いた。それは30分にエスパニョールの選手がPA内で倒されたと、エスパニョールサポーターが抗議しスタジアムが騒がしい瞬間にいきなり起きた。
31分に、中盤でノープレッシャーでメッシがボールを受けスルーパス。これでラインギリギリで抜け出したムニルがバルディと1対1に。ムニルはボールを受けたスピードそのままにバルディを抜き去り、ゴールに押し込んでバルサが先制した。
バルサが先制後も試合に変化はなく、後方でボールを保持しながらパスを回す試合展開は変わらなかった。前半終盤にバルサのミスからエスパニョールは大きなチャンスを迎えた。
43分にエスパニョール、ベルマーレンのボールの処理のミスからカイセドが抜け出してシュテーゲンと1対1になるも、ループシュートをシュテーゲンが反応して片手で弾き出してゴールを守った。
前半はこのバルセロナダービーを穏便に問題なく終わらせコパの勝ち上がりを決めるべく、バルセロナは時計の針を進める為に無理することなく後方のパス回しで時間を使った戦いを見せた。その中で数少ないチャンスをものにし、この試合でも1点リードという完璧なスコアで前半の45分間を終えた。エスパニョールはメンバーを落としたことからも監督が少し逆転を諦めているのか、選手達にその意思が伝わった感じであり、ここ2試合の良い激しさが感じられなかった。
後半、特にほとんど何も起きず消化試合感強い45分間
後半開始からお互いに交代枠を使わず、前半と同じメンバーで試合に入った。1点先制されたこととトータルスコアがバルサ側から見て5対1になったことで、後半はエスパニョールの選手達の足が時間が経つにつれて鈍くなるのを感じさせた。敗退がほぼ決まったチームにはよくあることで、前からの圧力や囲い込みで後半のエスパニョールは本来の激しさや強さを見せるシーンは少なくなっていった。
エスパニョールのプレスや圧力が相当弱まったのを確認してか、ルイス・エンリケは交代枠を使った。出場機会の少ないバルトラとアドリアーノを投入し、ベルマーレンとセルジ・ロベルトを下げた。マテューがCBにずれアドリアーノがSBに入り、マスチェラーノが中盤に出た。
87分に、速攻気味から左で抜け出したビダルのパスをムニルがゴール前でしっかり詰めて、バルサがこの試合も含めて完全なダメ押しゴールを奪った。
この試合を通して何度か悪いボールロストからエスパニョールの攻撃を受けたものの、最後は守り切ってエスパニョールの攻撃を無失点で抑えた。後半は本当の消化試合感が出ており、攻撃でもボールタッチなどのミスもありチャンスはほとんど訪れなかった。
バルサの2対0というリードしたスコアでこの試合は終了していき、トータルスコア6対1でバルサが国王杯のベスト8進出を決めた。