15/16リーガ第11節 11/8 バルセロナVSビジャレアル 試合結果

試合結果

バルセロナ3VSビジャレアル0

得点者

59分ネイマール(ブスケツ)

69分スアレス

85分ネイマール(スアレス)

選手

バルセロナ  監督ルイス・エンリケ

スタメン  4-1-2-3

GKブラボ

DFアウベス、ピケ、マテュー、アルバ

MFブスケッツ、セルジ・ロベルト、イニエスタ(C)

FWムニル、スアレス、ネイマール

リザーブメンバー

シュテーゲン、バルトラ、ベルマーレン、アドリアーノ、グンバウ、サンペル、サンドロ

選手交代

78分ムニル→サンドロ、81分ピケ→バルトラ

欠場者

マスチェラーノ(累積)、マシップ(判断)、ドウグラスとラキティッチとラフィーニャとメッシ(怪我)、ビダルとアルダ(制裁)

 

ビジャレアル  監督マルセリーノ・ガルシア

4-5-1

GKアレオラ

DFマリオ・ガスパール、ボネーラ、ビクトル・ルイス、ジャウメ・コスタ

MFピナ、ブルーノ・ソリアーノ(C)、ジョナタン・ドス・サントス、カスティジェホ、デニス・スアレス

FWソルダード

バルボサ、ヨキッチ、ルカヴィナ、サムエル、トリゲロス、ナウエル、バカンブ

65分ピナ→バカンブ、78分カスティジェホ→サムエル

試合詳細

バルセロナのスタメンはほぼ現状のベストメンバーの11人を揃えた。ピケの相方にはマテュー、前線にはムニルが入り、この2人以外はルイス・エンリケが考える現在の鉄板メンバーと考えて間違いないだろう。

前半、ビジャレアルの4-5-1で予想以上に苦しんだバルセロナ

ビジャレアルはシステムを少し予想外の4-5-1を採用した。その意図は明らかに中盤の人数を増やし、バルサの中盤に良い形でボールを持たせない守備面に対する意味合いが大きかった。また、中盤をフラットに5枚並べることで、サイドに振られてもスライドする距離を短くし、90分通して疲れを溜めずに安定したパフォーマンスをする意味合いもあると考えられる。

また、ビジャレアルはバルサのCBやGKへの戻すパスに対して、誰か1人が全力でプレスをかけた場合は中盤も前に出て前線から積極的にボールを奪いに来た。バルサのビルドアップを楽にさせないことで、バルサにパス回しのリズムを作らせなかった。

対するバルセロナはいつもと変わらない戦い方で試合に入ったが、ビジャレアルの中央を閉ざした守備に良い形を作れない。前のBATE戦で見せた激しさや動き出しより少し劣ったパフォーマンスであり、ビジャレアルに大きなダメージを与えれなかった。球際や競り合いではほぼイーブンだったが、いつも以上に負けている分、上手くいっていないという感覚が選手達には大きく刻まれていた。その為に、審判のジャッジに気を取られる機会が多くなり、試合に完全に入り切れていない感じもあった。

軽めのチャンスや良い形までは両チームとも持っていけたが、初めにバルサが大きなチャンスを掴むまで26分の時を刻んだ。

26分に、相手のCKのクリアボールからバルサが速攻。つないでスアレスが左のオープンスペースへパス。走り込んでいたマテューが思いっきりシュートするも、ビジャレアルGKアレオラが反応して弾いてゴールを奪えなかった。

そこから時間がどんどん過ぎて、絶対に勝ちたいバルサは審判の少しのミスにもナイーブになり過ぎていた。珍しくイニエスタが抗議でイエローを貰うなど、チームとして上手く機能していなかったのは明らかであった。前半終盤にはビジャレアルに大きなチャンスが訪れた。

44分に、カスティジェホがワンツーで裏に抜け出しシュートするが、ブラボが飛び出してコースを消していたことで体に当てて守り切った。

前半は全体的に守備で安定感を求めていたビジャレアルの思惑通りに進み、それに伴いバルサは焦らざるをえなかった。後半に向けてほとんど良い要素がなく、どうやって得点を奪うかが見えない45分間でもあった。

後半、ネイマールがしっかり決め、最後はゴラッソで幕を閉じた

後半立ち上がりはバルサのネガティブになっていたメンタルな要素が全面に出て始まった。審判へのジャッジの抗議からネイマールとスアレスに立て続けにイエローカードが出された。しかし、この審判への熱い抗議がバルサを良い意味で熱くさせたのかもしれない。バルサがここからチャンスを作り出す。

48分に、ネイマールが左からクロス。最後はファーサイドでアウベスがフリーで押し込むも、戻ってきたアレオラがファインセーブでボールを弾き出した。53分には、ネイマールのFKからスアレスがヘッドするも枠に飛ばなかった。

後半に入りイニエスタがより高い位置でプレーするなど、得点を積極的に奪おうとしていたバルサに待望のゴールが生まれる。

59分に、ブスケツがブルーノのパスを奪い返し一気に左で走っていたネイマールへパス。ネイマールは速いパスを上手くコントロールし、空いていたニアサイドに左足で流し込んだ。

先制点後も得点を奪いにいくバルサに決定機は訪れた。63分に、スアレスがスルーして後方のイニエスタがフリーでボールを受けるも珍しくトラップミス。最後は足を伸ばしてシュートするが、飛び出したアレオラの手に防がれた。

後半に入ってバルサの攻撃を喰らう回数が多くなり、失点してしまったビジャレアルが先に選手交代を切って動きを見せた。65分に、ビジャレアルはMFのピナに代えてFWのバカンプを入れていつも通りの4-4-2に戻した。同点ゴールを奪うための攻撃的な意図を持つ采配だったが、中盤を1枚減らしたことでここから徐々にバルサに試合の流れは傾いていく。徐々に中盤にスペースが生まれたビジャレアルに対して、バルサは大きなダメージを与える追加点を奪う。

69分に、左サイドでボールを奪い返し右のセルジ・ロベルトへ展開。スピードを上げたセルジ・ロベルトからムニルへ絶妙なパス。ムニルが寄せてきたジャウメ・コスタより先にボールに触れて倒されたことでバルサにPKが与えられた。そのPKをネイマールではなくスアレスが、アレオラの飛んだ逆に蹴ってバルサが2点のリードを奪う。

そして、この2点リードでバルサに余裕が生まれたこと、ビジャレアルがシステム変更と攻撃的な姿勢を見せたことで、バルサのスムーズなパス回しと速攻が何度も見られた完全なバルサペースとなった。

78分に、スアレスのトーキックシュートはセーブされた。80分には、セルジ・ロベルトがフリーでシュートするも打ち上げてしまった。

速攻気味で攻撃の手を止めないバルサが、ネイマールのゴラッソで完全に試合の勝敗を決める3点目を奪うことになる。

85分に、速攻から裏に抜け出したスアレスが中央のネイマールへパス。ネイマールは後ろから寄せたDFをあざ笑うかのようにボールを自分の後ろに浮かした。このボールタッチが寄せていたDFの逆を取り、その浮いたボールをダイレクトでシュート。これがゴールに突き刺さり、ネイマールのスーパーゴールでバルサは3点のリードを奪う。このネイマールのゴールの形は、ロナウジーニョがバルサ1年目の時に決めた、アウェイのオサスナ戦での反転からのボレーシュートに少し似ていた。

最後までビジャレアルの攻撃を守備陣が必死に守り切り、ふと振り返れば4試合連続のクリーンシートとなる無失点で試合を終えた。前半の試合展開からは予想出来ない後半のバルサの3得点だったが、クラシコ前にきっちり勝ち点3を獲得した。誰もクラシコに向けてカードで欠場者を出さなかったことも良かった面であり、次につなげたビジャレアル戦での勝利となった。

 
 

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