15/16リーガ第22節 1/30 バルセロナVSアトレティコ・マドリード 試合結果

試合結果

バルセロナ2VSアトレティコ・マドリード1

得点者

9分コケ(ア)

30分メッシ(アルバ)

38分スアレス(アウベス)

選手

バルセロナ  監督ルイス・エンリケ

スタメン  4-1-2-3

GKブラボ

DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケッツ、ラキティッチ、イニエスタ(C)

FWメッシ、スアレス、ネイマール

リザーブメンバー

シュテーゲン、ベルマーレン、マテュー、ビダル、セルジ・ロベルト、アルダ、ムニル

選手交代

66分ラキティッチ→アルダ、82分アウベス→セルジ・ロベルト

欠場者

マシップとバルトラとドウグラスとアドリアーノとサンドロ(判断)、ラフィーニャ(怪我)

 

アトレティコ・マドリード  監督ディエゴ・シメオネ

4-4-2

GKオブラク

DFファンフラン、ホセ・ヒメーネス、ゴディン、フェリペ・ルイス

MFサウール、ガビ(C)、アウグスト・フェルナンデス、コケ

FWグリーズマン、カラスコ

モヤ、サビッチ、ヘスース・ガメス、オリベル、トーマス、ビエット、ジャクソン・マルティネス

46分ガビ→ヘスース・ガメス、67分グリーズマン→サビッチ、75分アウグスト・フェルナンデス→トーマス

試合詳細

ルイス・エンリケはこのリーガの天王山に鉄板と呼べる、ベストメンバーの11人をスタメンで起用した。昨季から信頼度の厚いこの11人が、現段階のベストメンバーという位置付けとも読めるメンバー構成となった。カンプノウには94990人が見に来ており、バルサファンのこの試合への注目度がその数字だけでもうかがえた。

前半、前半でリアクション示し逆転に成功し、11人対10人に

試合開始からアトレティコは4-4-2の形で前からプレスをかけてきた。ある程度予想出来た立ち上がりとはいえ、そのプレスでバルセロナは自陣から脱出できない時間が少し作られた。そしてアトレティコにこの試合で初めてのシュートがバルサゴールを襲った。

2分にアトレティコ、クリアボールを拾われつながれてサウールが右から左足で巻いたシュートを放つが、ブラボがセーブして守った。

5分付近からはバルサがボールを保持しながら相手陣地で試合を進めており、試合は落ち着いた感じがしたがアトレティコに1つのプレーから失点を許す。

9分にアトレティコ、スローインからカラスコがアルバを突破して右サイドタッチライン際からクロス。そのクロスは誰も触れずファーサイドに流れていき、ファーで待ち構えていたコケがダイレクトボレーで合わしてアトレティコが先制。

失点後にリアクションをしようとするバルセロナだが、先制点を奪ったことで全員で守るアトレティコの固い守備から少ないチャンスしか作れなかった。

16分に、メッシのパスからアウベスがボレーシュートするが、アトレティコDF陣がシュートブロックして守った。

その後は数分間アトレティコに押し込まれる試合展開にまたなった。そしてアトレティコはその時間にしっかりとチャンスを演出した。

19分にアトレティコ、ブスケツが簡単に中央で抜かれてアウグスト・フェルナンデスが強烈なミドルシュートをするが、枠を外れてバルサは助かった。

ここまであまり良い状態といえなかったバルセロナだったが、25分付近からバルサペースになる。ブスケツがビルドアップに積極的に加わる為にCBの間に入った。その効果もありアトレティコの守備ラインを自陣に下げさせることに成功して、ハーフコートマッチの試合展開になった。

28分に、イニエスタがPA内に侵入してスアレスへスルーパスを通す。スアレスはダイレクトでシュートするが、オブラクにセーブされた。

この時間はバルセロナの押せ押せムードであり、カンプノウに詰めかけたバルサファンからも大きな声援が送られていた。その声援を背に攻めるバルセロナは、同点に追いつくことに成功する。

30分に、ネイマールから左サイドを追い越すランニングをしていたアルバへパスが通る。アルバの折り返しにほとんどスペースがない中で、メッシがしっかりと空いたコースに蹴り込んでバルサが同点に追いついた。

バルサが同点に追いついたことでイケイケムードになる可能性もあったが、バルサは無理せず攻めることはなかった。そこから試合は落ち着きを見せたが、今度は1つのプレーからバルセロナが逆転に成功するゴールを決めた。

38分に、アウベスのロングボールで一気にスアレスがアトレティコの最終ラインの裏へ抜け出す。マークにきたホセ・ヒメーネスを体でブロックして右足で放ったシュートは、オブラクの股を抜けてゴールに吸い込まれた。これでバルサが逆転して2対1のリードに。スアレスのこのゴールは昨季のカンプノウクラシコの決勝ゴールを思い出させる、あまりにも試合の流れを無視した圧倒的な個の力の理不尽なゴールだった。

逆転して楽になったバルサを、アトレティコが危険なタックルで人数を減らすことでさらにバルサには嬉しい展開になった。

44分にこの試合何度もファールを犯していたフェリペ・ルイスが、足裏を向けてメッシにタックルしたことで一発レッドで退場になった。その直後に前半終了の笛が鳴った。

前半はとても時間が短く感じるほど集中したハイレベルの試合であった。お互いチャンスが多い前半ではなかったが、個の力の差がバルセロナに1点リードの結果をもたらした感じがした45分間だった。アトレティコが前半終盤に1人退場者を出したことで、バルサが圧倒的有利で後半に挑めるのは間違いなさそうである。

 

後半、セーフティに試合を進めて逃げ切り、リーガの天王山をバルサが制す

ハーフタイムにバルサは交代なし、アトレティコは10人になったこともありガビを下げてヘスース・ガメスを投入して4-4-1のシステムで後半に入った。

後半は11人対10人という状況もあり、数的有利なバルセロナが圧倒的なボール支配で試合は開始された。自陣で必死に守り続けるアトレティコにもう攻め手はないと感じられたが、55分付近からアトレティコはカラスコの個人技からチャンスを作った。

56分にアトレティコ、カラスコのクロスからゴール前でグリーズマンが左足を伸ばして合わせるが、そのシュートはブラボが足に当てるファインセーブでゴールを守った。

アトレティコがセカンドボールを拾いまくり自分達の時間を作りかけており、10人でも諦めを見せないチームに奇跡が起きそうな感じもした。しかし、その希望はすぐにもう1人選手が退場で減ったことでかき消される。

64分に、こぼれたボールにスアレスとゴディンが反応するが、一瞬速くボールに触ったスアレスがゴディンにスライディングで倒されたことで、この日2枚目のイエローを喰らいゴディンは退場に。これでアトレティコは9人になった。

9人になったアトレティコはグリーズマンも下げて、4-3-1のシステムに。それでも必死に走り守るアトレティコの守備は、バルセロナにチャンスを多く作らせなかった。

77分に、ブスケツの鋭いスルーパスをPA内で受けたアルダがシュートするが、枠内を捉えきれなかった。

ラスト20分間ぐらいはバルセロナも数的有利を活かしながら相手陣地でパスを回し、アトレティコの攻撃をしのぎながら試合を進めていた。さすがに2人少ないことでアトレティコの反撃はほとんど出なかった。

試合は前半のスコアのまま2対1のバルサリードで終了し、バルセロナがリーガの天王山を制して優勝争いに頭1つ抜け出た形となった。11人対9人になれば試合を諦めてもおかしくないが、1点差ということもあり諦めない姿勢を見せたアトレティコの選手達はあっぱれだった。それでも結果としてはバルサが勝利し、メチャクチャ嬉しい勝利で勝ち点3獲得となった。

 
 

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