15/16リーガ第30節 3/20 ビジャレアルVSバルセロナ 試合結果
■ 目次
試合結果
ビジャレアル2VSバルセロナ2
得点者
20分ラキティッチ
41分ネイマール
57分バカンブ(ビ)
62分オウンゴール(ビ)
選手
バルセロナ 監督ルイス・エンリケ
スタメン 4-1-2-3
GKブラボ
DFセルジ・ロベルト、ピケ、マスチェラーノ、アルバ
MFブスケツ、ラキティッチ、アルダ
FWメッシ(C)、スアレス、ネイマール
リザーブメンバー
シュテーゲン、バルトラ、マテュー、アドリアーノ、アウベス、ビダル、ムニル
選手交代
54分ピケ→マテュー、56分アルダ→アウベス
欠場者
イニエスタとサンドロ(怪我)、マシップとベルマーレンとドウグラスとラフィーニャ(判断)
ビジャレアル 監督マルセリーノ・ガルシア
4-4-2
GKアセンホ
DFマリオ・ガスパール、バイイー、ビクトル・ルイス、ルカヴィナ
MFデニス・スアレス、トリゲロス、ブルーノ・ソリアーノ(C)、カスティジェホ
FWソルダード、バカンブ
バルボサ、ボネーラ、マリン、ピナ、アルフォンソ、レオ・バチストン、アドリアン・ロペス
70分バカンブ→アドリアン・ロペス、74分デニス・スアレス→ピナ、83分ソルダード→レオ・バチストン
試合詳細
バルサのスタメンは多少のローテーションを含んだメンバーを起用した。右SBにアウベスでもビダルでもなくセルジ・ロベルトを起用し、招集メンバーにも入らなかったイニエスタの所にはアルダが起用された。他は鉄板メンバーで構成された。怪我から復帰したラフィーニャはやはり招集されなかった。
前半、五分五分の試合の中でバルサが2点リード
試合は1分も経たないうちにビジャレアルにチャンスが訪れる。ビルドアップからつながれてバカンプに縦パスを通され、バカンブのドリブル突破からのクロスにトリゲロスのヘッドはポストに当たり、ラッキーなことにブラボに跳ね返ってきてバルサは失点せずに助かった。
ビジャレアルはある程度予想通り4-4-2の3列のラインを綺麗に作り守備ブロックを構成して守ってきた。バルサがボールを下げれば全体が連動してラインを上げることで、高い位置からのプレスもそこまで難なく可能として自然に行えていた。
試合序盤はビジャレアルが若干試合を優位に進めたが、バルサの立ち上がりが若干まだ寝ていたようにも感じられたほどスローに始めてしまったのも原因だった。
6分にもビジャレアル、右からのクロスにバカンブがトラップで抜け出しシュートするが、ブラボが飛び出してコースを切っておりブラボがセーブで防いだ。
時間の経過と共にバルサもパス回しで落ち着きを取り戻し、チャンスも作った。
10分に、高い位置でブルーノからボールを奪ったラキティッチがゴール正面からシュートするが、シュートは枠に飛ばなかった。
ここまでほぼ互角の試合展開だったが、セットプレーからバルサが試合内容に関係なく突如に先制する。
20分に、メッシのFKから飛び出したスアレスがゴール前で潰れ、そのこぼれたボールをラキティッチが左足でゴールに押し込んでバルサが先制。
その少し後の23分にはピケのスライディングの際にハンドがあったとして、ビジャレアルのマルセリーノ・ガルシア監督が抗議した判定で退席処分を受けた。
その後はバルサは先制点を奪ったこともありそこまで積極的に攻めると言うよりも、パスをつないでじっくり攻める攻撃にバルサは切り替えた。そんなバルサにビジャレアルも決定的な攻め手もなく、お互いにチャンスがない膠着状態の時間が長く続いた。
36分にビジャレアル、デニス・スアレスが右から折り返したボールにトリゲロスがダイレクトでシュートを放つが、ブラボの正面に飛んでしまいブラボがキャッチした。
ビジャレアルにチャンスが訪れ、膠着状態だった時間が終わり前半にあと1回くらいはどっちかがチャンスを迎えそうな感じもしていた矢先に、バルサは追加点を奪う。
39分に、ビジャレアルに決定的になりかけのシーンから速攻でバルサが逆に反撃。スアレスが右で起点を作り中央のメッシにパス。メッシのスルーパスにネイマールが飛び出してビジャレアルGKアセンホをかわしそうとした所で、アセンホが倒したという判定でバルサにPKが与えられる。このPKを倒されたネイマールがふんわりとしたキックでゴールに蹴り、バルサが勝利に大きく近づく貴重な追加点を決めた。これでスコアは2対0に。
前半はバルサセロナ対ビジャレアル間の勝負では五分五分でとても面白い試合であり、バルサの2点リードが嘘のような互角に近い試合内容だった。審判には言及しないがビジャレアルサポーターには審判の笛に対して相当フラストレーションがたまる試合になったようだ。
後半、ビジャレアルの反撃にあい、最後はある程度納得のドローで終了
ハーフタイムに両チームとも交代枠を使わず、前半と同じメンバーで挑んだ。ビジャレアルは後半立ち上がりから得点を狙って積極的に高い位置からプレスをかけてきた。しかし後半立ち上がりはバルサのパス回しが綺麗に決まり、圧倒的にバルサがボールを支配してビジャレアルのプレスをかわした。
50分にビジャレアル、デニス・スアレスのスルーパスからPA内からバカンブがシュートするも、シュートはブラボの真正面に飛びキャッチされた。53分には、トリゲロスのミドルシュートがあるが僅かにゴールの上を通過した。
若干ビジャレアルにシュートは許しているものの後半立ち上がりのバルサの良い出来を見てか、ルイス・エンリケはいつもより早めに交代枠を使ってきた。54分にピケに代えてマテューを投入し、56分にはアルダに代えてアウベスを投入する。アウベスが右SBに入り、セルジ・ロベルトが中盤にポジションを上げた。
しかし、この早い時間帯の交代が失敗だったと言わんばかりにバルサは失点してしまう。
57分に、デニス・スアレスが中央をスピードに乗って突破して強引に左足でシュート。威力はないがコースを付いたシュートをブラボが弾いたが、そのボールにバカンブが詰めてビジャレアルが1点返した。これでスコアは2対1に。
こうなると一気にホームのビジャレアルペースとなり、ビジャレアルの高い位置からのプレスが完全にはまりビジャレアルの攻撃がバルサに何度も牙をむいた。
59分に、ショートコーナーからカスティジェホにカットインされてシュートを放たれるが、ブラボがセーブして防いだ。
その直後にはバルサにビジャレアルを突き放す最大の好機が訪れる。60分に、バルサの速攻でメッシから左のネイマールにパスが渡り、ネイマールはシュートフェイクを入れながら中に切れ込みゴール正面からシュートするが、アセンホのスーパーセーブでゴールならず。
バルサの2点目のようにピンチの後にチャンスありではないが、この大ピンチをアセンホのスーパーセーブで守り切ったビジャレアルにさらなる得点となる同点ゴールが生まれる。
62分にビジャレアル、CKのボールがマテューに当たりバルサはオウンゴールでビジャレアルに同点ゴールを許す。
その直後もビジャレアルの攻勢であたふたするシーンがありながらもそれを乗り越えたバルサに、試合終盤に勝ち越しゴールの好機が何度か訪れる。
70分に、メッシのFKからラキティッチがヘディングシュートするが、アセンホが横っ飛びでセーブした。82分には、左サイドからアルバのクロスをアセンホが弾いたボールをラキティッチが押し込もうとするも、シュートは枠に飛ばなかった。89分にも、マスチェラーノが右サイドを駆け上がりクロスを上げ、スアレスがボレーで合わせるもこれも枠に飛ばなかった。
試合は2対2のまま終了し、終わってみれば互角ぐらいの試合で引き分けの結果も妥当だったかなと思える試合だった。2点差を追いつかれてのドローにバルサとしては後味が悪い試合なのは確かだが、一応アトレティコとの勝ち点差を9にし、無敗記録も39試合に伸ばした試合とはなった。