15/16リーガ第31節 4/2 バルセロナVSレアル・マドリード クラシコ 試合結果
■ 目次
試合結果
バルセロナ1VSレアル・マドリード2
得点者
56分ピケ(ラキティッチ)
62分ベンゼマ(レ)
85分ロナウド(レ)
選手
バルセロナ 監督ルイス・エンリケ
スタメン 4-1-2-3
GKブラボ
DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ
MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ(C)
FWメッシ、スアレス、ネイマール
リザーブメンバー
シュテーゲン、バルトラ、ベルマーレン、セルジ・ロベルト、アルダ、ラフィーニャ、ムニル
選手交代
74分ラキティッチ→アルダ
欠場者
マテューとアドリアーノとサンドロ(怪我)、マシップとドウグラスとアドリアーノとビダル(判断)
レアル・マドリード 監督ジネディーヌ・ジダン
4-3-3
GKケイラー・ナバス
DFカルバハル、ペペ、セルヒオ・ラモス(C)、マルセロ
MFカゼミーロ、クロース、モドリッチ
FWベイル、ベンゼマ、ロナウド
カシージャ、ナチョ、ダニーロ、イスコ、ルーカス・バスケス、ハメス・ロドリゲス、ヘセ
78分ベンゼマ→ヘセ、90分ベイル→ルーカス・バスケス
試合詳細
両チームともほぼ予想通りのベストメンバーと言える11人を揃えたスタメンを用意した。試合前から感じていた真っ向勝負が期待出来そうなメンバー同士での対戦となった。バルサ側では長期離脱していたラフィーニャがベンチに入っており、試合に出場すれば久しぶりにバルサでの試合出場となる。
前半、戦い方は真逆だが拮抗した45分間
試合はまずバルサが後方で約1分間じっくりパスを回すという、慎重な立ち上がりで始まった。
レアルはチーム全員でしっかり守備に入って、4-5-1のように中盤をコンパクトにしてバルサに中盤でスペースを与えないように守備をしてきた。両ウイングの2人ともしっかり守備をし、チームとして団結している姿を見せた。攻撃ではレアルはボールを奪ったらシンプルに前の3人(特に左からクロースの斜めのパスでベイルの裏)の動きに合わせてパスを入れてきた。攻撃では前線の選手の身体能力を活かすと言うとても分かりやすい攻撃で、ほぼ中盤での崩しを考えないカウンター1発を狙った攻撃だった。
まずこの試合初めにチャンスを掴んだのはバルサだった。
9分に、ブラボのゴールキックからスアレスがブロックしてネイマールが抜け出してもう一度ゴール前のスアレスへ折り返すが、スアレスがミートできずに絶好機を逃してしまう。
15分にレアル、モドリッチがFKのリスタートを早く蹴りベイルが裏に抜け出し折り返すが、ピケがコースに入って最後はブラボがキャッチして守り切った。
16分ぐらいから20分過ぎまで少しバルサペースの試合になった。徐々にレアルはラインを下げられ、レアルは攻撃できずにバルサのプレスがはまった時間だった。この時間帯ぐらいからメッシが完全に中盤の真ん中でプレーし始めた。
16分に、右から展開してメッシがスルーして中央のスアレスが受け、左のネイマールへパス。ネイマールはイニエスタに落としてイニエスタがミドルシュートを放つが、レアルDF陣がブロックで守った。
19分には、ラキティッチの高い位置のパスカットから最後はラキティッチが振り向きざまに左足でシュートを放つが、レアルGKケイラー・ナバスがセーブして守った。22分にも、ネイマールがスアレスとのワンツーからシュートするがこれは枠を外した。
レアルはラインを下げ過ぎていてジダン監督の修正がかかったのか、ラインを押し上げて選手達もバルサの戦いにも慣れてきたのかプレスがはまり出してここから35分ぐらいまで少しレアルペース。
25分にレアル、右に流れていたロナウドが最後は中にカットインして左足でシュートするが、ブラボの真正面に飛びパンチングで防いだ。
あまりシュートシーンが少ない前半の戦いだったが、最後に両チームともにシュートチャンスを迎える。
41分に、左から流れてきたクロスをアウベスがダイレクトでミドルシュートするが枠の上に飛んだ。
43分にレアル、右からのカルバハルのクロスをフリーでベンゼマがゴール前でボレーでシュートするが、枠のはるか上に飛んだ。これがレアルの前半の最大のチャンスだった。
前半は両チームとも若干ペースをつかんだ時間もあったが、ほぼ拮抗した試合だった。とても現実的な守備から入るというジダンマドリーは、前半の45分間はバルサをある程度封じたと言える試合展開だった。
後半、最後は走り負けて10人のレアルに逆転を許し敗戦
ハーフタイムに両チームとも交代枠を使わず、前半と同じメンバーと同じシステムで後半に挑んだ。後半に初めてチャンスを掴んだのはレアルだった。
50分にレアル、速攻からベンゼマがドリブルでPA内に侵入しシュートするが、ピケがスライディングでブロックした。
54分に、右サイドでスアレスが粘ってから攻撃がスタートして最後はメッシがゴール前からコースを狙ったふんわりしたシュートを放つが、これをケイラー・ナバスがファインセーブで守った。
そしてついにバルサに待望の先制ゴールが生まれる。
56分に、右のCKをラキティッチが蹴り、味方のブロックと膨らんだ動きでマークを外したピケが高い打点のヘディングでレアルのゴールネットを揺らした。
先制点を奪ったことでバルサは余裕が出始め落ち着いてパスを回す時間が続いた。レアルは前から積極的に取りにくのか今まで通り守備を継続するのか数分間選手間同士でチグハグになっていたが、ビハインドになってからすぐに同点に追いつく。
62分に、モドリッチが右から攻撃の起点を作り左サイドを上がってきたマルセロへパス。マルセロはドリブルで持ち込み右のクロースへ展開。クロースの折り返しがマスチェラーノに当たり中央で守っていたピケの頭上をすれすれで超え、ベンゼマがボレーでバルサゴールに叩きこんだ。これで1対1の同点に。
この同点ゴールで落ち着きを取り戻したレアルは、前半から続けているしっかり守備ブロックを作って守る戦い方を継続した。
68分にレアル、速攻から4対4の状況を作り最後はベイルがゴール中央からミドルシュートを放つが、ブラボがキャッチして守った。
試合も終盤になりここからという75分ぐらいから、バルサの選手の足が徐々に重く止まってくる。
79分に、メッシの中央からのスルーパスをスアレスが裏で受けて、角度はないが際どいボレーシュートを放った。
80分付近からはレアルの走力が完全にバルサを上回り、レアルの速攻についていけない状況が続く。バルサの攻撃も中盤でカットされたりあっさりボールを奪われたりと、プレスもかけれずに危険な状況を作られる。
80分にレアル、ベイルのヘディングシュートがバルサのゴールネットを揺らすが、ファールの判定でバルサは助かった。81分にも、速攻からロナウドのシュートがゴール僅かゴール上を通過する。
このままでは敗戦もあり得るかもと思われた矢先の83分に、セルヒオ・ラモスが2枚目のイエローカードを受けて退場。これでレアルは10人になり、バルサファンはこれで負けはなくなったと思ったつかの間にレアルに逆転ゴールを許す。
85分にレアル、速攻で右サイドからベイルがクロスを上げてファーでロナウドが胸トラップでコントロールし、シュートしたボールは無情にもバルサのゴールネットを揺らした。これでスコアは1対2のバルサがビハインドに。
最後はピケが前線に上がったりと同点に追いつく姿勢は見せたが、レアルも時間を上手く使い最後まで守り切ってカンプノウクラシコはレアル・マドリードが2対1で勝利した。
バルセロナは継続していた39試合無敗記録がこれで終了し、さらに試合終了後にアルバが倒れていたこともこの先痛手になるかもしれない。これで2位のアトレティコとは6差、3位のレアルとは7差になり、次節の苦手なアノエタでソシエダに敗戦すればリーガ優勝に黄色点滅と言った感じになるかもしれない。