15/16国王杯決勝 5/22 バルセロナVSセビージャ 試合結果

試合結果

バルセロナ2VSセビージャ0

得点者

97分アルバ(メッシ)

120+2分ネイマール(メッシ)

選手

バルセロナ  監督ルイス・エンリケ

スタメン  4-1-2-3

GKシュテーゲン

DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ(C)

FWメッシ、スアレス、ネイマール

リザーブメンバー

ブラボ、マテュー、ビダル、セルジ・ロベルト、アルダ、ラフィーニャ、ムニル

選手交代

46分ラキティッチ→マテュー、57分スアレス→ラフィーニャ、120分アルバ→セルジ・ロベルト

欠場者

マシップとバルトラとベルマーレンとドウグラスとアドリアーノとサンドロ(判断)

 

セビージャ  監督ウナイ・エメリ

4-4-2

GKセルヒオ・リコ

DFマリアーノ、ラミ、カリーソ、エスクデロ

MFコケ(C)、バネガ、クリホヴィアク、ビトロ

FWイボーラ、ガメイロ

ソリア、パレハ、クリストフォロ、レジェス、コノプリャンカ、ムニョス、ジョレンテ

79分マリアーノ→コノプリャンカ、106分イボーラ→ジョレンテ

試合詳細

バルセロナのスタメンは予想通りの鉄板メンバーにシュテーゲンというメンバーになった。今シーズン最後の試合、国王杯の決勝戦であり、バルセロナにとってもセビージャにとっても重要な1戦となっている。

前半、拮抗した試合から1人退場でバルセロナはピンチに!?

試合開始からセビージャは4-4-2の形でとてもコンパクトな守備を見せてきた。前線と中盤の距離は10mも離れておらず、最終ラインも高く設定したことでバルサのビルドアップ時に全くスペースを与えない守備を見せてきた。

対するバルサは試合序盤からボールは持つものの、セビージャのコンパクトな守備の前に良い攻撃の形を作れないでいた。そんな均衡した試合でこの試合の初シュートはバルサに生まれた。

8分に、イニエスタの浮かしたパスを受けてスアレスがシュートするが、シュートは枠内に飛ばなかった。

それ以降もお互いに良い形でシュートまでは持っていけないが、セビージャの方が前線にボールが収まり速攻やクロスからゴールに近づいていた印象は受ける試合展開ではあった。ともに最終ラインと守備組織がしっかり守り、次のシュートチャンスは30分まで来なかった。

30分に、アウベスがクリアボールを拾ってミドルシュートするも枠に飛ばなかった。

バルセロナにとってはこれまでの試合展開はそこまで良いものではなく、セビージャの攻撃を何とか防いでいるものの良い攻撃が出来ずに、このまま後半に入ればいつか嫌な流れになりそうだなと思った矢先、バルセロナに厳しい展開が待ち受けていた。

36分に、ガメイロがイボーラのポストプレーから裏に抜け出す所をマスチェラーノが倒してしまい、1発退場のレッドカードが提示されてバルセロナはここから55分間を10人で戦うことになった。

セビージャはそれで得たFKをバネガがシュテーゲンサイドにキックするも、シュテーゲンが弾いてバルサのゴールを守った。

ルイス・エンリケはCBのマスチェラーノが退場になったことで最終ラインにマテューを投入することも出来たが、ブスケツを最終ラインに下げて4-2-3の形で戦った。

セビージャがここでバルサが10人に対応するのに慣れる前に攻めてやろうと少し前掛かりになって来た。それでも10人になってもバルサは慌てずに対応したことで、ここから前半の残り10分間はバルサは何事もなかったように守備では終えた。逆にバルサは10人になったことでさらに集中力を増したのか、前半終盤にシュートチャンスを得た。

44分に、ラキティッチのCKをピケが頭で競り勝つも相手に寄せられてボールを枠内に飛ばせなかった。45分には、メッシがゴール前からシュートするも、セビージャDF陣がシュートブロックで防いだ。

前半は均衡した試合展開からバルセロナ側に1人退場者が出たことで一気にセビージャに流れが傾くかとも思われたが、前半はそこまで大きな動きを見せない45分間で終わった。

 

後半、耐えて守ったその先に光を見た45分間

ハーフタイムにバルサはラキティッチに代えてマテューを投入し、ブスケツを中盤に上げた4-2-3を継続して後半に挑んだ。セビージャが側にはメンバーの動きはなかった。

後半はバルサは10人を感じさせるようにボールを保持する時間は短くなり、セビージャがボールを保持して守るバルサに攻撃するという試合展開になっていく。サイドをえぐって攻撃するセビージャに対して、バルサはゴール前や中央の所で何とか守っていた。

49分に、バネガのミドルシュートをピケが何とか足に当ててそれたボールはポストを叩いた。

後半になってから防戦一方で攻撃に出ることもほとんどないバルサに、さらに厳しい状況が降りかかる。

55分に、スアレスが太ももの裏を負傷して途中交代を余儀なくされる。スアレスに代わってラフィーニャが投入された。これでバルサは4-3-2気味のシステムになり、守備時はメッシを前線において4-4-1の形で守った。

この交代ぐらいからバルサはセビージャに完全に押し込まれる試合展開となった。まるでいつものバルセロナの対戦相手のようにバルサはゴール前と自陣で守り、逆のハーフコートマッチという試合になっていた。

バルセロナはセビージャに危ないシーズンを何度も作られるも、選手達の必死に体を張った守備で10人という数的不利ながらもセビージャに多くの決定機は与えなかった。

65分に、クリアボールをゴール前でクリホヴィアクがシュートするも、バルサDF陣が何人もシュートブロックで体を投げ出したことでなんとかブロックした。78分には、ガメイロが裏に抜け出て角度の無い所から強引にシュートするもピケがシュートブロックに入った。

75分を過ぎる頃から前線に残っていたメッシにボールが入る回数が多くなったり、左サイドでネイマールのドリブルが見られたり、何と言ってもイニエスタの鬼キープでバルセロナも勝負所を見極めて攻撃に出れるようになった。そして、ここまで必死に守って耐えて耐えたバルサに勝利の光が見えるプレーが起きる。

90+1分に、メッシのスルーパスで裏に抜け出たネイマールをバネガがスライディングで倒して、今度はセビージャ側に退場者が出た。これで共に1人減った10対10の試合となった。これで得たFKをメッシがキックするもセルヒオ・リコがパンチングで防いだ。

後半もこのままスコアレスドローで終え、試合は延長戦に突入することになった。

 

延長前半、アルバ弾でバルセロナが先制

延長に入って10人対10人になったことでバルセロナのボールポゼッションは復活するかと思われたが、それでもセビージャにボールの主導権は握られる展開で試合は進んでいく。バルセロナは後半から速攻狙いの戦い方に完全にシフトチェンジし、そしてその戦い方がやっと実を結ぶ。

97分に、これまで前線に残って体力を温存していたメッシからの1発のスルーパスでアルバが裏に抜け出し、アルバがファーサイドに蹴り込んでバルサが先制する。

この先制点で一気に精神的に楽になったバルサは、ボールを持てば焦るセビージャからファールを受けたりと上手く時間を使いながら試合を進めてシュートまでもっていった。

102分に、メッシの鋭いFKがあるもセルヒオ・リコがセーブ。104分には、ネイマールのFKからピケがファーサイドでフリーでヘディングするも、セルヒオ・リコがファインセーブで弾き出した。その直後にもアウベスの強烈なミドルシュートするを放つも、セルヒオ・リコがこれもファインセーブで防いだ。

この延長前半終盤でバルサに追加点が生まれていれば勝負はついていただろうが、セルヒオ・リコのビッグセーブでセビージャは首の皮1枚でつないだ。

 

延長後半、最後はネイマール弾のダメ押しで国内2冠を獲得

1点ビハインドで攻めるしかないセビージャはジョレンテを投入して前掛かりに戦ってきた。

109分に、コケが右から中にカットインしてシュートするもシュテーゲンががっちりとキャッチして防いだ。

そんな攻めるセビージャに対してバルセロナの選手達の試合巧者ぶりが見られる試合となった。メッシやネイマールやイニエスタが上手くファールを受けたり、ゴール前で跳ね返したボールからバルセロナは何度も速攻の形を得た。

117分に、イニエスタのクロスをネイマールが頭で合わせるもセルヒオ・リコがキャッチングで防ぐ。

120分には、ファールをしてイエローを受けたカリーソが苛立ちもあり抗議によって連続でイエローを貰い退場になった。

このまま1対0で延長後半の長いアディショナルタイムの4分が過ぎると思われたが、最後の最後にバルサは追加点を奪って試合を終わらす。

120+2分に、メッシからのスルーパスを受けてネイマールが抜け出し、ネイマールが右足でファーサイドに流しこんでバルサが2点目を奪い、国王杯のタイトルをほぼ手中に収めた。

試合は120分の激戦を戦いバルセロナが2対0で勝利し、バルセロナが国王杯のタイトルを獲得した。バルサはリーガも含めて国内2冠王者となり、それも2年連続という偉業の結果で今シーズンを終えた。4月の時は3冠獲得から一時期は無冠とも思えるほどチームの取り巻く環境は悪くなったが、終わってみればバルセロナは今シーズンの主要タイトルの3つのうち2つを獲得した成功のシーズンでフィニッシュした。

 
 

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