15/16CLラウンド16 1st 2/23 アーセナルVSバルセロナ 試合結果
■ 目次
試合結果
アーセナル0VSバルセロナ2
得点者
71分メッシ
83分メッシ
選手
バルセロナ 監督ルイス・エンリケ
スタメン 4-1-2-3
GKシュテーゲン
DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ
MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ(C)
FWメッシ、スアレス、ネイマール
リザーブメンバー
ブラボ、ベルマーレン、マテュー、アドリアーノ、ビダル、セルジ・ロベルト、ムニル
選手交代なし
欠場者
アルダ(累積)、マシップとバルトラとドウグラスとサンドロ(判断)、ラフィーニャ(怪我)
アーセナル 監督アーセン・ヴェンゲル
4-2-3-1
GKチェフ
DFベジェリン、メルテザッカー(C)、コシールニー、モンレアル
MFラムジー、コクラン、チェンバレン、エジル、アレクシス・サンチェス
FWジルー
オスピナ、ギブス、チャンバース、フラミニ、ジョエル・キャンベル、ウォルコット、ウェルベック
50分チェンバレン→ウォルコット、72分ジルー→ウェルベック、81分コクラン→フラミニ
試合詳細
バルセロナのスタメンは鉄板のフィールドメンバーで構成された11人がスタメンで起用された。対するアーセナルもほぼ予想通りのメンバーで、どちらもメンバーが揃って攻撃的な選手を並べた試合となった。
前半、見せ場は少ないがコンパクトの中しのぎ合った45分間
試合は両チームとも前線からのプレスで試合の主導権を握ろうとして始まった。開始1分間もない時間にアーセナルがまずバルサゴール前に侵入したが、その攻撃をバルサが守り、3分付近からはバルサがボールを保持するある程度試合前の予想通りの試合へと変わっていった。
試合序盤は若干バルサが縦へ急いでボールを入れる感じがあり、そのせいかアーセナルの守備にボールを奪われたりパスミスが目立った。
7分にアーセナル、速攻からバルサ陣地を深くえぐり折り返したボールにラムジーが左足でシュートするが、マスチェラーノがシュートブロックで防いだ。
アーセナルの戦い方は完全に10人全員で守備ブロックを構成する戦い方。バルサのゴールに近いパス回しにはハイプレスをかけ、それを抜けられると守備ブロックを作ってしっかり守りましょうという守備。最終ラインを高く設定して4-4-2気味の守備ブロックのライン間にスペースを与えずに、バルサに守備ブロックの中で一切の余裕を与えなかった。
対するバルサも後方で何回もビルドアップをやり直しながらチャンスを作ろうとするが、アーセナルの守備ブロックの前にチャンスはなかなか作れなかった。MSNにパスが通る回数は少なく、パスを回す時間が長くなっていた。
21分にアーセナル、バルサの右サイドをアレクシス・サンチェスに突破されて右へ展開。アーセナルが攻め込んで最後はチェンバレンがゴール前でシュートするも、体勢を崩していたシュテーゲンがファインセーブで防いだ。
ここまでアーセナルの守備にほとんどチャンスらしいチャンスを作れなかったバルサだったが、30分付近から時間が進むと共にバルサの攻撃が牙をむき始める。アーセナルの統率の取れていた連動する守備が若干遅れ始め、バルサがより前線の3人にパスを通すことになった。
31分に、ネイマールのクロスに走り込んだメッシがヘディングするが枠を捉えなかった。
40分付近からはMSN中心に攻撃を展開する戦いにバルサはなっており、前半最後に決定機を作った。
45+1分に、アウベスの裏へのランニングにブスケツがパスを通す。アウベスはヘディングで折り返し、スアレスがゴール前でヘディングでゴールを狙うが、わずかに枠を捉えきれずにゴールにならなかった。
前半は両チームにチャンスシーンが少なく膠着状態の時間が長かった試合であったが、バルサもアーセナルもある程度ゲームプランに入っているという感じの試合展開だった。どちらかというとアーセナル寄りの試合ではあった。
後半、最後は役者であるメッシがゴールを決めて力の差を見せて勝利
ハーフタイムに両チームとも交代枠を使わずに前半と同じメンバーで挑んだ。後半は前半終盤のバルサが攻め込む試合展開で始まり、バルサに何度も良い攻撃の形が生まれていた。アーセナルの守備ブロックはラインを下げられ、最終ラインがPA内の少し前に設定せざるを得ないぐらいゴール前で守る試合となっていた。
48分に、イニエスタのスルーパスにネイマールが抜け出してチェフと1対1になりシュートするが、飛び出したチェフがファインセーブで防いだ。
バルサの時間を何とか守っていたアーセナルは、エミレーツスタジアムに詰めかけたガナーズファンの大声援を背に55分付近から反撃を始める。
59分にアーセナル、クロスボールにジルーが後ろに下がりながらヘディングでシュートするが、シュテーゲンが横っ飛びのファインセーブで防いだ。
65分にはバルサ、アルバの折り返しをメッシがトラップでマークを剥がしゴール前でシュートするもブロックされる。そのこぼれ球をつないで右からスアレスがシュートするも、角度がなく枠に入れれなかった。
試合はこのシュート付近の65分ぐらいからオープンな試合展開になっていた。中盤が簡単に短縮されボールは慌ただしく両陣営のピッチを行き来し、前線への選手にパスが通る試合となっていた。ここで力を見せたのはバルサの強力トリオのMSNであった。
71分に、ネイマールが左サイドでボールを受けてスアレスとのワンツーで抜け出す。ボールをゴール前まで運び最後は右で並走していたメッシへラストパス。メッシはトラップで必死に戻ってきたチェフの体勢を崩し、落ち着いてゴールに蹴り込んでバルサが貴重なアウェイゴールを奪って先制。
この先制点で一気に試合はバルサペースとなり、ここから数分間はショックを受けたアーセナルの足がピタリと止まってしまいバルサのパス回しが試合を支配した。
それでもホームの大声援を受けるアーセナルの足はまた動き出す。バルサからボールを奪えば前線へと選手が必死に走り、バルサゴールを狙う姿勢を崩さなかった。
78分にバルサ、メッシが右サイドを突破してバルサが速攻。左に展開してネイマールのシュートはブロックされるも、右のスアレスへ展開しフリーでシュートするが、シュートをポストに当ててしまいゴールにならなかった。
79分にアーセナル、サンチェスの左からのクロスをウェルベックが頭で落としてラムジーがゴール前に飛び込むも、後一歩届かずにシュテーゲンがキャッチした。
81分にアーセナルはここまで中盤の真ん中で必死に守って走っていたコクランに代えて守備的なフラミニを投入した。ヴェンゲル監督の中では最悪0対1の敗戦でも良いようにも思えた交代だったとは思うが、この結果的に後ろ向きに見えてしまう交代がさらなる失点を招いてしまう。
82分に、クロスボールのこぼれ球にいち早く反応したメッシがボールに触り、そのドリブルをPA内でフラミニが倒してしまいバルサにPKが与えられた。このPKをメッシがいつもの右ではなく左に蹴り、バルサが追加点を奪ってスコアは2対0でバルサリードに。
このさらなる失点でガナーズファンは完全に沈黙し、エミレーツスタジアムにバルサファンの声と歌が鳴り響くという少し奇妙な試合となった。最後までバルサは追加点を狙う姿勢を崩さずに戦った。
90+1分には、スアレスの折り返しがリフレクトしてファーのネイマールへ。ネイマールはヘディングでゴールを狙うが、チェフがファインセーブで防いだ。
試合終盤には負けているガナーズファンが自分達のパス回しに「オ~レ!」する、よく分からない心理状態となりながら試合終了の笛は吹かれた。バルサから見たらスコアはほぼ完璧な2対0というスコアを残して、2ndレグでのカンプノウの試合へと挑めることになった。
まだ90分残って分からないとはいえ、今回はいけるだろうというアーセナルは完全にホームで玉砕され、カンプノウで不可能にも思える2点差以上の勝利を狙うという厳しい2ndレグとなることが決まった。
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