15/16CL準々決勝1st 4/5 バルセロナVSアトレティコ・マドリード 試合結果

試合結果

バルセロナ2VSアトレティコ・マドリード1

得点者

25分フェルナンド・トーレス(ア)

62分スアレス(アルバ)

74分スアレス(アウベス)

選手

バルセロナ  監督ルイス・エンリケ

スタメン  4-1-2-3

GKシュテーゲン

DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ(C)

FWメッシ、スアレス、ネイマール

リザーブメンバー

ブラボ、バルトラ、ベルマーレン、セルジ・ロベルト、アルダ、ラフィーニャ、ムニル

選手交代

63分ラキティッチ→ラフィーニャ、80分ブスケツ→セルジ・ロベルト、82分イニエスタ→アルダ

欠場者

マテューとアドリアーノとサンドロ(怪我)、マシップとドウグラスとビダル(判断)

 

アトレティコ・マドリード  監督ディエゴ・シメオネ

4-4-2

GKオブラク

DFファンフラン、ゴディン、ルカス・エルナンデス、フェリペ・ルイス

MFサウール、ガビ(C)、コケ、カラスコ

FWグリーズマン、フェルナンド・トーレス

モヤ、ヘスース・ガメス、クラネビッテル、アウグスト・フェルナンデス、トーマス、コレア、ビエット

53分カラスコ→アウグスト・フェルナンデス、75分グリーズマン→トーマス、90分サウール→コレア

試合詳細

ルイス・エンリケはスタメンに予想通りの鉄板メンバーを起用してきた。GKはカップ戦なのでシュテーゲンもお決まりだった。ベンチメンバーもクラシコの時と同じ招集メンバーで、新加入選手のビダルが外れているのがどこかバルサファンを寂しい気にさせた。アトレティコはおおよそ予想通りだったが、バルサキラーでもあるフェルナンド・トーレスをスタメンで起用してきた。

前半、良い立ち上がりを見せるもアトレティコのアウェイゴールで厳しくなるが相手は10人に

試合はアトレティコが前線から積極的にプレスをかけて始まる。バルサもそれにパス回しで対抗した。バルセロナの立ち上がりはとても良く見えて、パスを貰う動きも多くそれに伴いダイレクトパスも必然的に多くなりアトレティコのプレスをかえくぐっていた。

5分に、アトレティコの前からのプレスを最終ラインからパス回しでかわして、左のネイマールに渡り右のメッシへ。メッシはミドルレンジからシュートするがこれは枠を捉えなかった。

アトレティコは6分ぐらいで前線からのプレスを止めて、ある程度下がって守備をすることを選択した。バルサはブスケツがCBの間に下がってパス回しをするなどビルドアップで安定しており、アトレティコの攻撃を囲い込みとプレスで止めていたバルサが流れのままチャンスを掴んだ。

13分に、ネイマールとアルバが左サイドで粘ってアルバがクロス。ファーで待ち構えたメッシがインサイドで合わせるが、これも枠外に飛んでしまった。19分には、アウベスのクロスをネイマールが走り込んでゴール前からヘディングシュートするが、これも枠を捉えない。

20分を過ぎる頃からアトレティコもカラスコやグリーズマンのキープ力を起点に攻撃できるようになり、バルサゴールへと襲い掛かった。

23分にアトレティコ、グリーズマンがドリブルで持ち込みシュートするが枠を捉えない。

これまでイーブンの試合というより少しバルサ寄りと思えていた試合だったが、アウェイのアトレティコが先制に成功する。

25分にアトレティコ、中盤のブスケツの横のスペースにパスを通してコケが危険なエリアに侵入。ピケが飛び出したスペースにフェルナンド・トーレスが走り込み、コケがパスを通してフェルナンド・トーレスがシュテーゲンの股を抜いたシュートでアトレティコが先制する。

まだ時間帯的にこの1失点で変に攻撃的にいきすぎたり、焦り過ぎてはいけない状況のバルサは、少しナイーブの感じを見せるも攻撃を仕掛けた。対するアトレティコはこの先制点でほぼがっちり守備に重きを置き、ラインを下げ気味で時間も上手く使いながらも、隙あらば攻撃に出てきた。

28分に、イニエスタがドリブルで持ち込み最後はメッシがゴール正面からシュートするも、アトレティコDF陣のブロックで守られた。

31分にアトレティコ、フェルナンド・トーレスが裏に走り込んだグリーズマンにパスを通し、グリーズマンはシュートするがシュテーゲンが横っ飛びのパンチングで防いだ。

そしてバルセロナ対アトレティコ戦ではよくある退場劇がこの試合でも起きた。35分にフェルナンド・トーレスがブスケツへのタックルで2枚目のイエローカードを喰らい退場。アトレティコは10人になり、システムは4-4-1に。

1人少ないことで完全にラインを下げて守るアトレティコに、攻めるバルセロナという構図の試合になった。その後はミドルシュートを何度かバルサはするものの、アトレティコのディフェンスを崩せずに前半は終了。前半でバルサは1失点してしまったが、焦らず何度も攻撃を仕掛けることが後半に求められた。

 

後半、サイドのクロスからチャンスの活路を見つけてスアレスの2発で逆転勝利

ハーフタイムにお互いのチームとも交代枠を使わず、前半と同じメンバーで挑んだ。バルサは後半立ち上がり少しナイーブになり過ぎてファールが目立ったり、アトレティコにサイドから2度ほど崩されかけたが、ここからバルサの逆襲が始まった。

バルサは後半に向けてSBの選手が両サイドのウイングのポジションの位置取りをし、シンプルにそこのサイドの選手にボールを預けた。この効果はアトレティコ陣地の深い位置でボールがあることで、アトレティコの守備ブロックのラインをさらに下げさせ攻撃に出れなくさせた。また中央寄りの攻撃だった前半とは違いサイドにボールを渡すことで、一瞬中央の選手だったり逆サイドの選手が楽にボールを受けれて、良い攻撃が出来るようになった。サイドからはバルサらしくなくシンプルにもクロスをあげ、アトレティコは意外にこのクロスへの対応に困っていた。特にファーサイドでバルサの選手がフリーになる機会が多く、前半から何度もこのパターンでバルサはチャンスを作った。

49分に、速攻からネイマールがゴール前のメッシにパスを通し、メッシは胸トラップからオーバーヘッドでゴールを狙うも、わずかに枠を捉えなかった。51分には、ネイマールがPA内で切り返して右足でシュートを狙うも、クロスバーを叩きゴールならず。55分には、ラキティッチのクロスをネイマールが走り込んでヘディングするも、アトレティコGKオブラクの正面に飛んでキャッチされた。56分には、メッシが強烈なミドルシュートを放つがオブラクが弾き、そのこぼれ球もアトレティコDF陣がかき出した。61分には、ネイマールが左から中にカットインしながら右足で巻いたシュートを放つが、これはわずかに枠を外れた。

ここまで得点を奪うだけのチャンスを何度も作り、ほぼ一方的な試合をしていたバルサにやっと得点が生まれる。

62分に、さんざんパスを回して右のアウベスからクロス。ファーのアルバが強引にゴールの方向へ蹴ったボールはスアレスにつながり、スアレスが押し込んでバルサが同点に追いつく。

このゴール直後の63分にラキティッチに代わりラフィーニャが投入され、ラフィーニャは怪我から復帰してバルサでの久しぶりの試合となった。

その後は同点に追いついたせいかバルサも少し攻撃がペースダウンして、アトレティコのプレーが止まるたびに毎回時間を使うのがバルサファンをイラつかせたが、遂にバルサが逆転に成功する。

74分に、スアレスのポストプレーが相手DFに跳ね返ってアウベスに渡りアウベスのクロスを、走り込んでいたスアレスが頭で合わせてアトレティコのゴールネットを揺らした。バルサは逆転してこれでスコアは2対1に。

この流れなら欲を出してバルサはもう1点と追加点を狙い攻撃を続けるがアトレティコも必死に守り、良い所までは持っていくがなかなかバルサにシュートを許さなかった。最後まで追加点を狙って攻め続けたバルサだったが、追加点を奪えず試合は終了した。

終わってみれば2対1というスコアになり、アトレティコにアウェイゴールの1失点を与えたくなかったが勝利出来たことで、バルサは2ndレグに少し有利な状況で挑めることにはなった。バルサもアトレティコも素晴らしい試合をしただけに、試合後に審判の話題(フェルナンド・トーレスの退場)が出そうなのが残念にはなりそうだ。

 
 

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