15/16CL準々決勝2nd 4/13 アトレティコ・マドリードVSバルセロナ 試合結果
■ 目次
試合結果
アトレティコ・マドリード2VSバルセロナ0
得点者
35分グリーズマン(ア)
87分グリーズマン(ア)
選手
バルセロナ 監督ルイス・エンリケ
スタメン 4-1-2-3
GKシュテーゲン
DFアウベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ
MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ(C)
FWメッシ、スアレス、ネイマール
リザーブメンバー
ブラボ、バルトラ、ドウグラス、アドリアーノ、セルジ・ロベルト、アルダ、ムニル
選手交代
64分アウベス→セルジ・ロベルト、64分ラキティッチ→アルダ
欠場者
マシップ(判断)、マテューとベルマーレンとビダルとラフィーニャとサンドロ(怪我)
アトレティコ・マドリード 監督ディエゴ・シメオネ
4-4-2
GKオブラク
DFファンフラン、ゴディン、ルカス・エルナンデス、フェリペ・ルイス
MFサウール、ガビ(C)、アウグスト・フェルナンデス、コケ
FWカラスコ、グリーズマン
モヤ、サヴィッチ、ヘスース・ガメス、クラネビッテル、トーマス、コレア、ビエット
73分カラスコ→トーマス、89分グリーズマン→コレア、90+3分アウグスト・フェルナンデス→サヴィッチ
試合詳細
バルセロナもアトレティコも予想通りの現状のベストメンバーでスタメンを構成してこの重要な試合に挑んだ。1stレグでバルサが2対1と先勝しているが、スコア的にも対戦カード的にもとても注目の集まる試合となった。
前半、バルサは攻撃の牙を抜いてただ待つだけで・・・
試合立ち上がりはアトレティコが積極的に前からプレスをかけてくる、予想通りの試合展開で始まった。その積極的な姿勢からアトレティコは試合開始間もなくシュートまで迫ってきた。
3分にアトレティコ、クロスのクリアボールをダイレクトでガビがシュートするが枠を捉えなかった。4分には、カラスコがミドルシュートを放つが、シュテーゲンの真正面に飛んでキャッチした。
5分でアトレティコの前からのプレスは完全に終了して、アトレティコは中盤の位置でパスをひっかける守備を見せてきた。アトレティコの攻撃はボールを奪ったら前線の選手がバルサの最終ラインへ積極的に裏へのランニングを見せ、そこに後方からでも浮いたパスを入れてそこを起点にバルサのゴール前に侵入しようとしてきた。特にハイボールに強くないバルサの左サイド側のマスチェラーノとアルバを狙い、シンプルな攻撃だがバルサの弱点を突いているとても理にかなった攻撃だった。
7分にもアトレティコ、フェリペ・ルイスのクロスをグリーズマンが頭で合わせるが、これもシュテーゲンの真正面でキャッチする。
試合は10分になるとバルサがボールを持ち落ち着いたが、バルサは全く攻撃の姿勢を見せなかった。後方の7人とGKのシュテーゲンの8人でパスを回し、アトレティコのプレスをただ後ろで回避して時間が過ぎているのをただ待っているだけだった。あまりにも消極的な戦いで見ているバルサファンが恥ずかしい試合にも感じられる試合展開で、守備ではネイマールがしっかり中盤まで下がって守備をするなど、バルサは現状の0対0(トータルスコア2対1)のスコアをただ維持する為だけに試合に挑んでいた。
試合はそのおかげかほぼバルサがパスを回すだけという試合になり、両チームに全くシュートチャンスは訪れなかった。バルサは相手陣地でプレーをすることはなく、ただアトレティコの攻撃回数を極力減らすだけの戦い方で、自分達が得点を奪う可能性を無くしアトレティコがゴールを奪わないことをただ祈るだけだった。
バルサは33分に、メッシがFKから直接狙ったシュートがこの試合初シュートとなるほど全く攻撃に出なかった。
そんなただ待っているだけのバルサに、やはりというかこの試合運びではこの展開しか考えられないと思えるようにアトレティコが得点を奪う。
35分に、アルバのクリアボールを拾われ、つながれてサウールが右サイドから左足のアウトサイドでクロス。そのボールをグリーズマンが頭で合わしてアトレティコが先制。この試合では1対0となり、トータルスコアでは2対2の同点となったがアウェイゴールの差でバルサはこのままなら敗退の状況に。
ここからやっとバルサは攻勢に出て、アトレティコはより守備ラインを下げて守備に重点を置いた戦いを見せた。そんなバルサにこの試合初めて流れの中からシュートが生まれる。
41分に、ネイマールがミドルレンジからコースを突いたシュートをするがアトレティコGKオブラクがキャッチした。
44分にアトレティコ、速攻からカラスコがボールを運びシュートするが、シュテーゲンがセーブした。
前半の35分でバルサは失点し優勢から劣勢になったが、まだ後半の45分間で攻撃に出る時間が残っていたことに感謝したくなるバルサの試合運びとゲームプランの35分間を過ごした。対するアトレティコは1対0での逃げ切りが初めから狙いで、後半はしっかり下がって守り切って逃げ切るだけというゲームプランになる。
後半、一応攻勢見せるも得点奪えずCL連覇の夢消える
ハーフタイムに両チームとも交代枠を使わず、前半と同じメンバーで後半に挑んだ。後半立ち上がりの数分間はアトレティコが少し前からプレスをかけてきたが、アトレティコはすぐに下がってしっかり守ってからのカウンターという戦いに徹底してきた。バルサも攻勢に出てはいたが、後半序盤はアトレティコの速攻が何度かはまった。
50分にアトレティコ、右サイドを突破して抜け出してシュテーゲンを釣り出して折り返すが、ラキティッチが戻ってピンチを防いだ。53分には、右のCKからピケが1度はクリアするが頭でつながれて、最後はクロスバーを直撃するヘディングシュートを放った。
55分付近からはアトレティコはよりラインを下げて守り、いつの間にかシステムはグリーズマン1人を前線に置いて中盤を厚くした4-5-1に変更。バルサはここから押し込む形でアトレティコ相手に攻撃に出た。
58分に、メッシが左へ展開して走り込んでもう一度折り返したボールをシュートするが、アトレティコDF陣がブロックで防いだ。
61分にアトレティコ、長いボール1本でグリーズマンが裏を取り、最後は角度があまりない所からシュートに持っていくがシュテーゲンがしっかりセーブした。
62分に、イニエスタがボールを単独で運びシュートするが、オブラクにキャッチされる。
ルイス・エンリケは64分に、攻勢を強めようとアウベスに代えてセルジ・ロべルト、ラキティッチに代えてアルダの2枚交代の策をうった。
66分に、くさびのボールをスアレスが相手を背負って上手く反転して素早くシュートを放つが、オブラクの真正面に飛んでキャッチされる。
ここからバルサはサイドから良いボールがゴール前に何度か上げたが、アトレティコDF陣にクリアされてシュートまでいけなかった。
83分に、ブスケツの縦パスからネイマールが触ってスアレスが反転でシュートまでもっていくが、シュートに力がなくオブラクにキャッチされる。
そして、得点を狙って前掛かりになっていたバルサにアトレティコのカウンターが発動して、アトレティコに追加点が生まれる。
86分にアトレティコ、フェリペ・ルイスに左サイドをドリブルで突破されてラストパス。このボールをPA内でイニエスタが手で止めてしまいアトレティコにPKが与えられる。このPKをグリーズマンがシュテーゲンに触られながらも決めて、アトレティコがこの試合を2対0とする。トータルスコアは2対3でアトレティコ優勢となった。
試合終盤90分に、ガビがPA付近でハンドをした判定でバルサに近距離からFKのチャンスが訪れるが、メッシが枠外に外してしまいバルサは万事休す。そのまま長いアディショナルタイムはどんどん時間だけが過ぎていき、そして試合終了の笛が鳴った。
アトレティコとの戦いをトータルスコア2対3で敗退し、バルサはCL連覇の夢がこのベスト8で終わり、これで3冠獲得の夢も同時に終わった。代表ウイーク明けからの数試合が悪い状況をバルサは最後まで打破出来ず、今シーズンの残りはリーガと国王杯の2冠に向けて戦うことにる。
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