16/17リーガ第4節 9/17 レガネスVSバルセロナ 試合結果・評価

選手

バルセロナ 監督ルイス・エンリケ 3-4-3⇒4-2-3-1

GKシュテーゲン

DFマスチェラーノ、ピケ、ユムティティ

MFラフィーニャ、ラキティッチ、イニエスタ、アルバ

FWメッシ、スアレス、ネイマール

リザーブメンバー

シレッセン、マテュー、セルジ・ロベルト、アンドレ・ゴメス、デニス・スアレス、アルダ、パコ・アルカセル

選手交代

56分スアレス→パコ・アルカセル、57分ラキティッチ→アルダ、65分イニエスタ→デニス・スアレス

欠場者

マシップ、ビダル、ディニュ、ブスケツ(判断)

 

レガネス 監督アシエル・ガリタノ 3-4-3⇒4-3-3

GKセランテス

DFブスティンサ、インスア、リコ

MFブクトル・ディアス、ウナイ・ロペス、メジャニ、サストレ

FWママドゥ・コネ、ガブリエウ・ピレス、マチス

ブリニョーリ、マントバーニ、アルベルト・マルティン、シマノフスキ、ルベン・ペレス、オマール、ゲレーロ

46分メジャニ→ルベン・ペレス、61分マチス→シマノフスキ、61分ウナイ・ロペス→オマール

試合結果

レガネス1VSバルセロナ5

得点者

15分メッシ(スアレス)

31分スアレス(メッシ)

44分ネイマール(スアレス)

55分メッシ

64分ラフィーニャ

80分ガブリエウ・ピレス(レ)

試合支配率

※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しレガネス、黒色は完全なレガネス

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・バルセロナ0分、レガネス10分、互角80分

試合開始からレガネスが予想外に前からプレスをかけてきて、バルサは3-4-3(変則的な4-3-3)だったこともあり対処できずにレガネスペースで試合は進んだ。苦しい時間を耐えてバルサが先制してもレガネスは前からプレスをかけ続け、バルサに主導権を握らせなかった。得点だけは前半で3得点決めたバルサだったが、試合を落ち着かせたり主導権を握ることは出来なかった前半を過ごした。

後半になりバルサは完全な4-3-3に戻したことで、前半ほどあたふたすることはなくなったがそれでも試合を落ち着かせることは出来なかった。スアレスを下げてパコ・アルカセルを投入したことでバルサはそこから4-2-3-1に変更し、パコ・アルカセルが少しでもバレンシア時代のように動きやすいようにしたことと、また新しいシステムを試した形となった。それでも前半途中から4-3-3に変更していたレガネスの前線からのプレスに苦労し、90分間バルサは落ち着いて試合を運べた時間帯はなかった。

試合での問題点

新システム3-4-3で選手が戸惑い、もっと早く4-3-3に戻すべきだった。新システムを試すこと自体このシーズン序盤で良いことだったが、レガネスがほぼマンマーク気味でバルサの3バックに対して3人でマークをしていたので、アルバをバックラインに下げて少しでもビルドアップを楽にしたかった。中盤の選手も動きが制限されたりいつもと動きが違うかったりで戸惑っていた感が強かった。ルイス・エンリケらしいが我慢しすぎだったように感じられる。

マンマーク気味のレガネスの前線からのプレスに、ボールをほとんど回せず落ち着いた時間帯を作れなかった。ある程度レガネスの中盤に苦しんで前線の選手の個の力と裏への飛び出しで得点を奪うとは思っていたが、中盤の選手がボールを受けれなかった。上記の新システムで動きが制限されたりいつもと違っていたりで難しかったが、レガネスの気迫に少し押され気味だったのもマイナス点だった。

試合での良好点

悪いボールロストやレガネスの同数の攻撃でレガネスにシュートシーンは多く作られたが、最後はしっかり体を張って守っていたのは良かった。PA内で止めるシーンは多かったが、最後の所で体を投げ出したりスライディングで守ったりと頑張れていた。レガネスのシュートミスにも助けられた部分はあるが、流れの中からは失点することなかった。

試合自体コントロールできたとは言えない試合だったが、しっかりと裏の飛び出しと前線の選手が仕事をして5得点奪って勝利できたのは大きかった。最後は無失点でいきたかったが、レガネスのFKの崩しも良かった。どこかパコ・ヘメス監督率いるラージョとの試合のような内容だった。

新システムが上手くいったとは言えないが、ルイス・エンリケのトライの精神は良かった。レガネスがここまで前からプレスをかけてくるとは思っていなかったこともあり思い通りの試合展開にはならなかっただろうが、全てのラインに新加入選手が入って新しいシステムを試した判断は間違いではなかった。ここで試してきたかというサプライズ感はあったがチームの層が厚くなったこともあり、これから怪我人が出た時を考えれば有益なトライとなった。

選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。

GKシュテーゲン(7)

解説の羽中田さんとは違って自分はシュテーゲンを強く信頼しているので見え方が違うのかもしれないが、そこまでキックミスがあったりプレーに悪さは感じられなかった。ボールを受ける選手が相手を背負ったり苦しい状況でボールを受けていたのでパス成功率が下がっただけで、シュテーゲンはセーブ含め安定していたように見えた。シュテーゲンになってから強引にでもパスをつなげようとして簡単にボールを蹴り出さないが、これがシュテーゲンの悪さと捉えるより良さと考えたい所。見ていて肝は冷やすがバルデスよりミスも少ないし、バルサファンならそろそろ慣れてくるはず。

DFマスチェラーノ(4)

前半は3バックの右でそして後半は4バックの右SBでプレーしたが、90分間通してマスチェラーノに元気がなかった。前半は突破されるシーンも目立ち、足の速さがこんなに遅かったっけと思うほど。今は少し悪い状況のマスチェラーノなので、次節のアトレティコ戦はユムティティがピケとコンビを組む方が良い気がするがどうなることやら。

DFピケ(6)

最後のPA内で守り、流れの中での失点を防いだ活躍を見せた。3バックや同数での勝負でスピード面で苦しい状況もあったが、まぁまぁ安定したプレーぶりだった。ビルドアップではそこまでパスミスがなかった選手だったように感じる。

DFユムティティ(6)

前半は安定していたが後半になるとレガネスのプレスにハマってボールロストするシーンもあったが、守備面では上手く守っていた。CBなのでまず守備面が求められるがそこの部分はしっかり守れていた。新加入選手の中で現状鉄板メンバーを一番脅かしている選手。

MFラフィーニャ(5)

前半は右サイドに入りあまりパフォーマンスは良くなく、後半も少し良くなったが満足できるレベルの活躍ではなかった。チームの5点目のシュートはさすがに上手く凄かったが、それ以外のシーンでは少し平均以下という印象。またメッシに信頼されていないのか良い所にいてもメッシがパスを出さず、試合に出場させるのにこの部分も少しマイナス面に。

MFラキティッチ(5)

慣れないポジションで出場して動きが少なくなりボールも受けれず、ラキティッチらしさがほとんど出なかった試合となった。セルティック戦から連続でイエローカードを貰っているのは気になる所であり、チームが攻撃から守備になった時にリスクマネージメントが出来ていない証明なのかもしれない。またプレスが機能せず囲い込みでボールを奪えていない証拠ともなっている。

MFイニエスタ(6)

時より光るプレーを見せたが試合の流れを落ち着かせるほどの影響力は見せれなかった。イニエスタにボールが渡れば落ち着く回数は多かったが、いかんせんボールを受ける回数が少なくレガネスのほぼマンマークの守備を外してボールを受けれなかった。

MFアルバ(6)

前半はほとんどボールを受けることなく左サイドで孤立気味で、自分からSBのポジションに戻る判断をしても良かった気がする。後半になると左SBに戻ったことで攻撃参加や守備で貢献し、少しアルバらしいプレーが出た。

FWメッシ(8)

メッシの精度の高いプレーもあり先制し、その後の追加点も演出してメッシ健在ぶりの活躍を見せた。後半ラスト30分の4-2-3-1になるとほとんどボールを受けれずプレーに関与することはなくなったが、前半の内に質の高いプレーでバルサを勝利に導いてくれたので素晴らしい活躍ぶりだった。

FWスアレス(8)★

1対1なら圧倒的な実力差があると言わんばかりの突破やフィジカルの強さを見せ、先制のシーンも相手のファール覚悟の守備を耐えてメッシにパスを出したことでバルサが先制出来た。前半の中で最も突破力や飛び出しでチャンスシーンを作っており、この試合のMVPに。

FWネイマール(8)

前半はそこまでボールに触れていなかったが得点を奪い、後半は足の止まった相手にドリブルで仕掛けて何度もファールを貰いPKも獲得。試合終盤はどこか違うこと(トリッキーなプレー)に気を取られていたネイマールだったが、全体的にはしっかり活躍してバルサの勝利に貢献していた。

FWパコ・アルカセル(5)

30分ほどチャンスを貰い、アルバの折り返しは決めてほしかった所。アラベス戦よりは動き出しが出来ておりゴール前に入ってくる回数も多かったが、まだまだパコ・アルカセルの良さをバルサで活かしきれていない。スアレスも加入当初は得点に悩まされたし、パコに対しても前半戦である程度馴染んで後半戦の国王杯ぐらいには得点を連続で決めるぐらいの気長に待ってみる方が良いのかも。

MFアルダ(6)

体の切れ自体はまだまだ継続していたが、この試合ではボランチに入った事もあり高い位置でプレー出来ずにアルダらしさは少ししか出なかった。

MFデニス・スアレス(6)

右サイドハーフで起用されバルサで新しいポジションでプレーしたが、右寄りは左の方が選手自身プレーはやりやすそうな印象を受けた。カンテラ選手ということもあり、これからの活躍に期待したい所。

最後に一言

予想以上に試合をコントロールできなかったが、しっかりとレガネスの弱点を突いて得点を奪って勝利してしっかり仕事はしたという試合となった。交代枠を3枚全て使いスアレスも休ませれたし、次節のアトレティコ戦に不安はないと言ったらうそになるが前線のMSNは爆発しているので、そこだけは今のバルサの最大の強みになりそうだ。

 
 

2 Responses to “16/17リーガ第4節 9/17 レガネスVSバルセロナ 試合結果・評価”

  1. 通りすがり より:

    勝利後のコメントなので話半分ですが、エンリケはレガネスの「前プレ+ディフェンスラインの高さ」に対抗すべく3-4-3で敢えて挑み、バルサ側の攻撃はMSNの破壊力にゆだねた、という解釈もできそうですが、どうでしょうか?

    試合中に、エンリケの「ディフェンスラインの背後にボールを送れ」的なジェスチャーが多々ありました。

    後半も完全に4バックに戻したのではなく、アルバのスタート地点が下がった、ぐらいの感じに見えました。

  2. レト より:

    今回の試合だけでは343が有用かどうかわかりませんね。
    苦戦した理由も大勝した理由もレガネスにありましたし。
    少なくともローテーションにビダルを使わずに済んで良かったのかも(汗)。

    ラフィーニャはどうなんでしょうね。
    前の試合では縦パスもドリブルも出来ず中途半端でしたが、
    強みのドリブルは見せ始めているのでポジション争いは面白いことになるかもしれません。

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