16/17リーガ第6節 9/24 スポルティング・ヒホンVSバルセロナ 試合結果・評価
■ 目次
選手
バルセロナ
監督ルイス・エンリケ 4-1-2-3
GKシュテーゲン
DFセルジ・ロベルト、ピケ、マテュー、ディニュ
MFブスケツ(C)、アルダ、アンドレ・ゴメス
FWラフィーニャ、スアレス、ネイマール
リザーブメンバー
シレッセン、マスチェラーノ、アルバ、ラキティッチ、イニエスタ、デニス・スアレス、パコ・アルカセル
選手交代
68分ブスケツ→デニス・スアレス、72分スアレス→パコ・アルカセル
欠場者
ユムティティとメッシ(怪我)、マシップとビダル(判断)
スポルティング・ヒホン
監督アベラルド・フェルナンデス 4-4-2
GKクエージャル
DFリージョ、メレ、アモレビエタ、ロラ(C)
MFモイ・ゴメス、セルヒオ・アルバレス、カセス、ブルギ
FWビクトル・ロドリゲス、チョプ
マリーニョ、ドウグラス、ババン、ラシッド、エンディ、カルロス・カストロ、ビゲラ
68分チョプ→カルロス・カストロ、68分モイ・ゴメス→エンディ、76分ビクトル・ロドリゲス→ドウグラス
試合結果
スポルティング・ヒホン0VSバルセロナ5
得点者
29分スアレス(アルダ)
31分ラフィーニャ(セルジ・ロベルト)
81分ネイマール
85分アルダ(セルジ・ロベルト)
88分ネイマール(デニス・スアレス)
試合支配率
※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しヒホン、黒色は完全なヒホン
・バルセロナ30分、ヒホン0分、互角60分
前半立ち上がりから守備ブロックを作るヒホンに、バルサは効果的な攻撃が出来なかった。20分を過ぎる頃からバルサのショートカウンターのシーンが目立ち始め、ヒホンのミスやボールを奪ってからの速い攻めでバルサは2得点を奪った。
後半になると完全に守備ブロックを作るバルサ相手にヒホンがボールを持って攻める試合展開になるが、バルサは集中力を切らさずに守り、時より速攻で良い攻撃も見せた。ヒホンのロラが退場して10人になってからはバルサが一方的に攻める試合展開になり、80分台でダメ押しの追加点を3得点奪ってバルサが勝利した。
5対0という大勝の結果に終わったがバルセロナがそこまで試合内容で圧倒していたわけではなかった試合。しかしメッシ抜きの戦いで、バルセロナが試合巧者ぶりを見せた試合となった。この試合では5得点の攻撃面よりも守備面で良かったバルサという印象。
試合での問題点
ヒホンが守備ブロックを作った時にバルセロナはそこまで効果的な攻撃を見せれなかったが、本来のバルサならもっと中盤の速いパス回しで崩せたはず。ピッチの状況も芝が剥がれている部分が多く、そこまで踏ん張りがききにくく強いボールが蹴りにくいなどあったのかもしれないが、中盤にはスペースがあったのでもっと効果的に攻撃出来るシーンを作りたかった。パス回しでもう少し速く出来るバルセロナを想像していた。
最後のパスやシュートで少し精度を欠き、チャンスになりそうなシーンでボールを奪われたりともう少し相手のゴール前で精度を上げたい所。パスが少し長かったり、シュートが力んだりするシーンもあったのでもう少し落ち着いて最後の仕上げもしてほしい。後半終盤にはスペースもありバルサの精度の高いプレーが続き、立て続けに追加点を奪っていたので、あそこまで効率的とは言わないが得点は取れる時に取っておきたい。
試合での良好点
メッシがいない時のメリットというかMSNの3人が揃わない時のメリットなのだが、やはり4枚と4枚の守備ブロックを作れる時のバルサの守備は固い。この試合では自分達から守る時間帯もあったがしっかりカバーリングして守っており、中盤の選手が危ないシーンをカバーして守ることが多く見られた。最終ラインもピケがいるとラインコントロールや横のクロスの対応含め安定しているので、このまま続けて無失点の試合を1つでも多く作りたい。
ヒホンの弱点である攻撃から守備に切り替わった時のスペースや対応の悪さをバルセロナは突き、速い展開で2得点を奪って試合を楽にした。前半の20分ぐらいは何も起きらなかったがそこからショートカウンター気味でチャンスを作り、その流れのまま先制点と追加点を奪ったのは素晴らしかった。この試合では速攻が多いバルサだったが、相手次第ではこんなバルサの姿でも個人的には良いと思う。
選手評価・採点
※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。
GKシュテーゲン(6)
PAをはみ出たキャッチング、そして1回のキックミス以外は完璧な仕事を見せた。セービング機会は少なく、足元のプレーでは浮かしたパスで的確にパスを散らしてシュテーゲンらしいプレーを見せた。ミスが試合で続いているので少し厳し目の評価に。
DFセルジ・ロベルト(9)★
文句なしのMVP。2アシストを決めるだけでなく右サイドから効果的なクロスを供給し、ロラも退場に追いやった。単純に出足とスピードが速くそこも良いが、そこにボール処理能力が高く、局面打開やパスのつなぎを全く苦にしないセルジ・ロベルトは、バルサにとって頼れる右SBとして定着してきた。守備でも1対1やハイボールの処理も苦にしておらず、SBとしても貫禄が出てきた感がある。
DFピケ(8)
バルセロナの最終ラインを安定させる選手であり、そのカバーリングやラインコントロールは現状のバルサで代えのきかない選手に。お手本のようなスライディングでクリアし、ハイボールではことごとくピケの頭がクリアをした。ユムティティの怪我もあるので代表ウイークまでの2試合は、ピケはスタメン起用で!
DFマテュー(7)
マテューにしてはと言うとおかしいがミスがなく安定したパフォーマンスだった。ビルドアップでも困ったら上手くボールを持ちだしたりとパスコースを作り、落ち着いたプレーを終始していた。攻守においてこれぐらいムラっ気とミスの無いマテューが続くと嬉しな( ̄▽ ̄)
DFディニュ(6)
守備ではしっかりと守れていたが攻撃ではそこまで持ち味を出せなかった。攻撃参加自体そこまでルイス・エンリケは求めていなかったのかもしれないが、攻め上がって効果的な攻撃を見せれなかった。ネイマールとのコンビにまだ少し難ありという印象。
MFブスケツ(7)
解説の宮澤氏ほどブスケツの出来をべた褒めする気にはなれず、ブスケツならこれぐらいのプレーは当然という印象。まだ病み上がりでベンチに早めに下がったが、出場時間が少なくなって良い休みになってくれれば。アトレティコ戦からそうだが体調を崩している割には、質の高いブスケツの姿ではあった。ベンチに下がった後は少ししんどそうな顔だったので、本当に体調が悪い中ご苦労様です<(_ _)>
MFアンドレ・ゴメス(7)
中盤の右CHに入り、あまりバルサではこの位置でプレーした記憶はないがとても良いパフォーマンスを見せた。良い飛び出しもあり、この試合ではシュートも2本ほど。少しずつアンドレらしさが出てきており、中盤のアンカーも少し板についてきた印象。アンドレを見ていると質の高い選手で、視野が広くパスセンスのある選手だなと強く感じさせる。
MFアルダ(7)
高いキープ力と間に入る動き出しで良い所で何度もボールを受けていた。スピードはそこまで上がらないがアルダが中盤で多くボールを触っており、この位置でもアルダらしさが出て良かった。この試合を見て今シーズンになって守備が大きく改善されており、昨シーズンとは比べ物にならないぐらい守備でもしっかり仕事をしている。試合終盤には得点も奪い、この好調ぶりが少しでも長く続くことを祈りたい。
FWラフィーニャ(7)
メッシ不在の気になる右WGの位置に入り、豪快なダイビングヘッドで追加点を決めて仕事をこなした。ボールを動かすことでもラフィーニャらしさを見せ、守備でも右サイドに戻ってハードワークしていた。メンバー的にはアルダがこの位置かなと思えたが、これでラフィーニャが右WGでは少し優位な位置につけたのかもしれない。
FWスアレス(7)
スアレスがボールに絡むシーンは多くなかったが、それでも貴重な先制ゴールという決勝点をあげた。ボールが来たら精度の高いプレーが出来ており、もっとボールが来ていたら得点を奪えていた印象はある。先制点を奪ったときはやっぱりスアレスか~と感じたバルサファンも多いはず。
FWネイマール(8)
後半終盤以外相手のゴール前で精度を欠いたプレーが多かったが、最後は2得点決めてしっかり仕事をこなした。バルサの速攻の起点にもなっていてメッシ抜きの現状では頼りたい部分があるので、少し採点は甘めに。
MFデニス・スアレス(7)
ネイマールへの才能あるスルーパスを見せ、その他のボールタッチやドリブルでも非凡な才能を見せた。この試合ではスタメン間違いなしと思っていたがスタメンを外れ、正直現状ルイス・エンリケの中の中盤の序列では一番下という印象。今日の試合のように積極性が出れば光るプレーが出来るので、メッシが帰って来ても多少の傲慢さが出てくれば序列も上がるはず。
FWパコ・アルカセル(6)
ニアサイドに飛び込んでバーを叩く惜しいシュートがあり、まだ少しゴール運に見放されている印象。この試合では横からのクロスに良い動き出しが出来ていたので、次の試合では中盤の選手がボールを持った時に裏のスペースに飛び込むシーンが増えれば。アンドレ・ゴメスとはバレンシア時代からの仲なので、アンドレも一緒に使ってあげた方が良いのかも。
最後に一言
メッシ抜きのバルサで少しばかり難しいスタジアムでの試合ということもあり心配していたが、バルセロナは良いリアクションをして勝利を収めた。パス回しというバルサの重要な1面でまだまだ改善の余地ありといった感じだが、守備が安定したことは次のボルシアMG戦に良い材料となった。無失点の勝利で大量得点もあり、今日のバルセロナはローテーションしながらも良い試合を演じた。これでアラベス戦の悪い印象も少し払しょくできたかな。
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