16/17リーガ第9節 10/22 バレンシアVSバルセロナ 試合結果・評価

選手

バルセロナ

監督ルイス・エンリケ 4-1-2-3

GKシュテーゲン

DFセルジ・ロベルト、マスチェラーノ、ウムティティ、ディニュ

MFブスケツ、アンドレ・ゴメス、イニエスタ(C)

FWメッシ、スアレス、ネイマール

リザーブメンバー

マシップ、マテュー、ビダル、デニス・スアレス、ラキティッチ、アレニャ、パコ・アルカセル

選手交代

13分イニエスタ→ラキティッチ、71分アンドレ・ゴメス→デニス・スアレス

欠場者

シレッセンとピケとアルバとラフィーニャとアルダ(怪我)

 

バレンシア

監督チェーザレ・ブランデッリ 4-2-3-1

GKジエゴ・アウベス

DFモントーヤ、ガライ、マンガラ、ガヤ

MFエンゾ・ペレス(C)、マリオ・スアレス、カンセロ、パレホ、ナニ

FWロドリゴ

ジャウメ、アブデヌール、フェデ・カルビア、メドラン、ムニル、バカリ、サンティ・ミナ

37分ガヤ→アブデヌール、46分モントーヤ→ムニル、71分ロドリゴ→サンティ・ミナ

 

試合結果

バレンシア2VSバルセロナ3

得点者

22分メッシ(ラキティッチ)

52分ムニル(バレ)

56分ロドリゴ(バレ)

62分スアレス

90+3分メッシ

 

試合支配率

※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しバレンシア、黒色は完全なバレンシア

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・バルセロナ10分、バレンシア5分、互角75分

試合序盤はお互い慎重に試合に入り、膠着状態で試合は進んだ。ボールを圧倒的に保持して試合を動かそうとしていたバルサだったが、13分にイニエスタが負傷でピッチを退くアクシデントが発生。交代で入ったラキティッチが心身共にすぐに試合に入り問題は起きず、1つのプレーからバルサがメッシのシュートで先制して試合の主導権を手繰り寄せた。先制して余裕が出てきたバルサは30分前からブスケツが最終ラインに下がって3バックの形でパスを回し、バレンシアが前にプレスをかけようとしたことによって中盤にスペースを作った。そこからはバルサがチャンスを何度も作ったが、バレンシアGKジエゴ・アウベスのファインセーブもあり、追加点は奪えずにバルサ1対0のリードで後半に。

後半は交代含めて少し攻撃的になったバレンシアをバルサが上手くかわして試合に入ったように思えたが、バレンシアも1つのプレーからムニルのゴールで同点に追いついた。そこからバレンシアの攻勢に押されたバルサは、立て続けに失点して逆転されてしまう。逆転したことで前半同様守備を固めたバレンシアにバルサはCKから同点に追いつき、その後はデニス・スアレス投入と共にシステムを4-2-3-1に変更しながら攻め続けた。攻め続ける代償と共にバレンシアの速攻を何度も受けたが、バレンシアサイドは疲れもあってよい形でシュートまでいくシーンはほとんど作れなかった。このまま同点かと思われたアディショナルタイムにバルサはスアレスが倒されてPKを獲得し、そのPKをメッシが決めてバルサは3対2の逆転勝利を収めた。

 

試合での問題点

バレンシアの右サイドが強烈なこともありバルサは左サイドを何度も突破され、そこからバレンシアの同点ゴールが生まれたと言えた。前半からカンセロに結構やられていたが、特に対策も立てずにディニュが1人で対応するシーンは多かった。シティ戦からディニュの裏を使われるシーンは多くあり、ディニュのプレスしかりその背後のカバーリングのケアなど、チームとして見直してほしいべきポイント。

バレンシアにとても苦しんだが、前半のバルサの良い流れの時や後半立ち上がりの決定機を決めて追加点を奪っていれば、その時点で楽に勝てた可能性は高かった。ジエゴ・アウベスのファインセーブはあったが、後1点という追加点をしっかり奪いたかった。選手は集中していないわけでもなくしっかりと得点を狙っていたが、あれだけチャンスがあったら決めてほしかった。

 

試合での良好点

今回はバレンシアが前からプレスをかけなかったこともあり悪いボールロスト自体は少なく、バレンシアの速攻もバルサゴールまで距離がある分、そこまでシュートに持っていけなかった部分はあった。ビルドアップやパス回しがメチャクチャ良いわけではないが、徐々に良くなっている印象はあり、次の試合はカンプノウでの試合ということもありさらにボールスピードを上げてパス回しが速くなってくれれば。チームとして調子は上がっている感があり、試合終盤の逆転劇でそれが加速されていることを願う。

バレンシアの選手達の頑張りと走りは凄かったが、バルサの選手達も負けじと最後まであきらめない姿勢を見せての逆転劇だった。逆転劇が必然とは言わないまでもチャンスを多く作ったのはバルサで、引き分けでは少し不満が残る試合展開ではあった。最後は幸運もあり逆転での劇的な勝利となったが、バルサの選手達の頑張りが引き寄せた勝利とポジティブに捉えたい。

 

選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。

GKシュテーゲン(6)

セービングと足元で問題なく仕事をこなし、2失点は仕方なしか。1失点目はセーブしてほしいシュートに見えたが、マスチェラーノがブラインドになって少し難しかったのかも。飛び出しなど安定しており、最近は本来のシュテーゲンらしい姿になってきた。

DFセルジ・ロベルト(6)

負傷明けだったが運動量豊富に右サイドを走り、負傷は完治したということをアピール。攻撃ではしっかりと味方にパスをつなげ、守備では対人やバレンシアの速攻の対応など、右SBとして不慣れなことがまだ多いなか上手く対応した。

DFマスチェラーノ(6)

前半終了間際にロドリゴに引き出されてピンチを迎えた以外はしっかりとプレーしており、もうすでにマスチェラーノに対して不安を覚えているバルサファンは少ないはず。きびきびとした動きで守備をしており、心身共に不安定さがなくなっているように見える。

DFウムティティ(7)

最終ラインで存在感を見せ、この試合でもウムティティの存在感は光っていた。今日のメンバーではDFの中心選手にも思え、マスチェラーノと共に安定したプレーを見せた。ピケ不在はウムティティにとってはチャンスで、このチャンスを生かしてさらにルイス・エンリケとバルサファンの評価を上げている。

DFディニュ(6)

前半はカンセロに苦しみ、何度か抜かれるシーンも。そもそもカンセロ相手に1対1の状況で守らすことが酷に思え、チームとしてもう少しディニュをサポートしてあげた方がと思えた。攻撃ではわずかだがネイマールと連携を見せ始め、ここから少しずつ連携を高めてくれれば。

MFブスケツ(7)

攻撃では鋭い縦パスがあり、守備ではバレンシアのカウンターに上手く対応していた。カバーリングなどしっかりと仕事をこなし、10月の代表ウイーク明けからのブスケツは安定感抜群のブスケツに。最終ラインに入ったポジショニングなど試合を読む力が優れており、追加点こそ生まれなかったがチームに勢いをつけるきっかけを作った。

MFアンドレ・ゴメス(6)

1プレー1プレーは質の高いプレーをしており、ゴール前の飛び出しでも2度ほどバレンシアに脅威を与えた。もうアンドレに対しては普通にプレーするだけでなくプラスアルファを求めたい部分もあり、攻撃においてもっと違いを見せてほしい選手。もう少し高い位置でボールを受けて、決定的な仕事が出来るようになれれば。

MFイニエスタ(6)

どうやらイニエスタの負傷離脱期間は右ひざの靭帯損傷で6~8週間となる模様。右ひざの十字靭帯断裂もあるかなという痛がり方に見えたので、思っていた以上に短くてこれなら来年までには復帰してくれそうだ。後はイニエスタにはリハビリなど頑張ってもらって、一度落ちたコンディションを取り戻すということが個人として最優先ミッションに。

FWメッシ(8)★

先制点の鋭いシュートがあり、最後のプレッシャーのかかるPKをしっかり決めた。バルサのエースであり、試合の流れの中でもボールを受けて鋭い攻撃を見せた。最後のPK成功だけでもMVPに値する1シーンだったが、試合を通して良いプレーを継続しており、イニエスタ不在になったらメッシの負担は大きくなりそうだが今の調子なら乗り切れそう。

FWスアレス(8)

最前線で動き出しが良く、メッシが中央寄りでプレーしたこともあり右サイドに流れてボールを受けるシーンも見受けられた。貴重な同点ゴールを決めただけでなく、決勝点のPK獲得にも一役買い、バルサファンが満足するプレーを見せた。

FWネイマール(7)

ネイマール自身のプレーは好調を維持しており、ドリブルが切れていて左サイドで攻撃の起点として活躍。最後の決勝点となるPK獲得時にも絡んでおり、同点ゴールとなるCKのキックなど結果には残らないがチームの勝利に貢献。

MFラキティッチ(7)

イニエスタの負傷で突如試合に入ったが先制点のアシストを決め、試合の流れの中でも良いプレーをした。攻守において輝いており、チームのシステム変更後は中盤で上手くボールをさばいていた。後半立ち上がりの決定機のシュートは決めてほしかった。

MFデニス・スアレス(6)

途中からの投入だったが試合の流れに完全に入っており、プレーぶりはチームの勝利の為に全力を注いでいる姿が素敵だった。デニス自体の効果的な攻撃は多くなかったが、攻守においてハードワークしており、右サイドでボールを受ける起点にはなっていた。

 

最後に一言

メスタージャでブランデッリバレンシアに苦しむだろうと予想していたが、試合終了間際までドキドキハラハラさせられて応援する方は少し疲れる試合に。その分勝利したことは喜び倍増で、強いチームに勝ったことはバルサに勢いをつけてくれるだろう。

イニエスタが負傷して怪我人が増えてきたバルサだが、エンリケバルサは前半戦に怪我人が多発するという不吉な流れがあるように思える。イニエスタがそこまでの長期の怪我でなければ選手はある程度の期間で戻って来るので、そこまでは我慢の時期だがまだ戦えるメンバーがいるのでまだ大丈夫( ̄▽ ̄)

最後にバレンシアはこの試合でボディコンタクトが激しかったが、これぐらいのバレンシアが見れたのは個人的に嬉しい。いざ対戦するとこの激しいコンタクトはうっとうしいが、バレンシアがもう一度強さを取り戻すにはこの激しさを継続してくれれば。ブランデッリこの短い期間でやりますな。

 
 

2 Responses to “16/17リーガ第9節 10/22 バレンシアVSバルセロナ 試合結果・評価”

  1. レト より:

    CLからの中2日でこの苦しい試合を戦術変更も奏功させて勝ち切れたことはチームに勢いをもたらすでしょうね。
    バレンシアが審判を批判しているのはもっともですが、双方の負傷欠場に対してカードを出さないなど正直お互い様だと思います。
    ウムティティに関してはここまでは失点はセットプレーのみと安定していましたが、今回の2失点目は若さが出た印象です。
    この苦しい時期に成長してくれるといいのですが。

  2. フィンチ より:

    昨シーズンの後半戦から続いている、ブスケツのポジショニングが非常に悪く、バイタルをガラ空きにさせまっくている問題が全然解決出来てないのが残念です。とにかく動き過ぎでインテリジェンスのあるプレーが全然無くなってしまったのが非常に悲しい限りです。
    もういっそのこと他の選手を使うなり、ダブルボランチにしたほうがいいかと思います。

    ブスケツをどうにかしない限り明るい未来はないぞ、エンリケさん。

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