16/17リーガ第17節 1/8 ビジャレアルVSバルセロナ 試合結果・評価
■ 目次
選手
バルセロナ
監督ルイス・エンリケ 4-1-2-3
GKシュテーゲン
DFセルジ・ロベルト、ピケ、マスチェラーノ、ディニェ
MFブスケツ、アンドレ・ゴメス、イニエスタ(C)
FWメッシ、スアレス、ネイマール
リザーブメンバー
マシップ、ウムティティ、アルバ、デニス・スアレス、ラフィーニャ、アルダ、パコ・アルカセル
選手交代
68分アンドレ・ゴメス→デニス・スアレス、71分ディニェ→アルダ
欠場者
シレッセンとマテュー(怪我)、ビダルとラキティッチ(判断)
ビジャレアル
監督フラン・エスクリバ 4-4-2
GKセルヒオ・アセンホ
DFマリオ・ガスパール、ムサッキオ、ビクトル・ルイス、ジャウメ・コスタ
MFジョナタン・ドス・サントス、トリゲロス、ブルーノ(C)、ロベルト・ソリアーノ
FWパト、サンソーネ
アンドレ・フェルナンデス、ルカビナ、アルバロ・ゴンサレス、ロドリゴ、カスティジェホ、エンディアエ、ボッレ
76分パト→カスティジェホ、83分ロベルト・ソリアーノ→ロドリゴ、86分ムサッキオ→アルバロ・ゴンサレス
試合結果
ビジャレアル1VSバルセロナ1
得点者
49分サンソーネ[ビ]
90分メッシ
試合支配率
※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しビジャレアル、黒色は完全なビジャレアル
・バルセロナ10分、ビジャレアル0分、互角80分
前半はお互いコンパクトに高い位置からプレスをかけようとしたが、中盤の狭いエリアで上手くプレーしてお互いにチャンスを作る試合となった。試合としてはほぼイーブン気味で45分間が過ぎ、両チームともクリーンなチームなだけにハイレベルな試合の前半となった。
後半立ち上がりは少しバルサ寄りで進んでいたが、1つの速攻からビジャレアルが先制。勝たなければいけないバルサは攻勢を強め、逆に先制したビジャレアルは守備に重点を置いたことで、ここからほぼビジャレアル陣地で試合は進んでいった。ビジャレアルの守備をなかなか崩せないバルサだったが、試合終了間際にメッシが2試合連続となるFKから得点を決めて、バルサは何とか同点まで追いついた。バルセロナは勝ち点3が欲しい状況だったが、結果としては勝ち点1しか獲得できかった試合となった。
試合での問題点
バルサが守備ブロックを作っているにもかかわらず、あっさりDFとMFの間に侵入されて攻撃を喰らった。特にブスケツの背後を突かれるシーンが多くあり、右サイドのゴメスとブスケツの間に何度もパスを通されてビジャレアルに攻撃された。ブスケツのポジショニングもギャップを締めれず悪く、チームとしても中央を守る2人が簡単に自分のエリアから飛び出して守備をし、スペースを空けるのも悪い。守備ブロック時にプレスがかからないのはやはり前線の2人の追い込みが・・・。
ビジャレアルは常に中央を固めた守備を見せ、バルサはサイドから攻撃するしかなかったが、それでも時頼バルサは変に中央から攻撃しようとしてボールロストするシーンがあった。サイドからえぐっても中ではね返されて苦しいバルサだったが、それでもそれを継続してしつこく攻撃する必要があった。その為にもアルダ投入時にディニェを残してマスチェラーノ交代で、ディニェの大外の攻撃があればもう少し左サイドはサポートできたはず。右サイドは2人しかいないこともあり、裏に飛び出す以外はえぐる攻撃は無理だった。
試合での良好点
新年2試合で1分1敗と結果は最悪に近く、バルサにしては珍しく流れの中から得点が生まれていない時間が続いているが、チーム状態は決して悪くない。むしろ例年の年明けのバルサに比べると調子は良く、現在のチームの調子は普通より少し良いぐらいの調子と見て間違いない。最後まで粘る姿勢は良かったが、新年2試合は難しい対戦相手とアウェイの2試合という状況で結果は伴わなかった。
選手評価・採点
※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。
GKシュテーゲン(6)
失点シーンはセーブしてくれればとも思えるシーンだったが、入ってしまうのがシュテーゲンという感じ。それ以外は特に大きな仕事はなく、無難に仕事をこなした。
DFセルジ・ロベルト(6)
前半は守備で何度か個で突破されるシーンがあり、バルサの中盤が突破されるシーンも多く守備では後手に回る機会が多かった。攻撃ではビルドアップなどのパスのつなぎもやドリブルは良かったが、もっと裏へのランニングを見せればもっと良かった。
DFピケ(6)
守備ではサイドに流れて何度もスペースをカバーリングし、上手く守っていた。パスの供給でもサイドチェンジなど悪くなく、ピケ自身はしっかりと仕事をこなしていた。
DFマスチェラーノ(5)
サンソーネに何度か剥がされるシーンがあり、特に失点のシーンではバルサの人数が揃っていただけに、裏を取られてシュートを打たれたのは痛かった。それ以外は悪くなかったが、今シーズンは失点シーンで何かとマスチェラーノがクローズアップされるシーンが多い。
DFディニェ(7)
バルセロナの中で良い攻撃を見せたうちの1人。左サイドを何度も攻め込み、クロスを上げるシーンを多く作った。上がるタイミングやネイマールとの連携、イニエスタとの連携を考えればディニェも相当バルサに馴染んできた印象。アルバがスタメンから外れて少し驚いていたが、ディニェは良い印象を残した。
MFブスケツ(6)
中盤の守備で多少ビジャレアルに狙われており、まんまとはめられて攻撃を許した。それでも攻撃では状況判断早いパスでボールを散らし、最後は最終ラインに入っても攻守において気を吐いていた。
MFアンドレ・ゴメス(6)
何かとWOWOW解説者からは「アンドレ・ゴメスがバルサに馴染んでいないな~」というコメントは聞き飽きる感じだが、少しずつだがバルサに馴染めているのは間違いない。期待以上のプレーは出来ていないが、それでも運動量多くスペースを作ろうとして動いたりゴール前に入ってきたりと、CH起用時に攻撃で絡む機会は増えている。
MFイニエスタ(6)
時より変態的なテクニックで抜け出すシーンを見せ、パスでもサイドに散らしながら自分も何度も相手のブロックへ侵入をはかった。中盤の位置で質の高いイニエスタのパスやドリブルはあったが、相手の守備ブロックを崩すまでは至らなかった。
FWメッシ(6)★
中央でボールを持ちすぎてボールロストも目立ち、試合の流れで決して良い活躍をしていた印象はないが、最後の最後でFKを決めたのはさすがエース。個人の評価点ではディニェの方が良いと思えたが、勝ち点1をシンプルにもたらしてくれたメッシのFKのひと振りは価値が高かった。
FWスアレス(6)
前半はポストプレーや飛び出しなどボールに多く絡んで危険な存在でありった。後半はスペースもなくなりシーンは少なくなったが速攻時は脅威の存在となった。どこかで1点決めてくれればチームとしては助かったが、そこまでスアレスに良いシュートチャンスを作れなかった。
FWネイマール(6)
ビジャレアルのしっかりとしたカバーリングに効果的な攻撃は多くなかったが、攻守において負けん気を出しチーム内での役割をこなした。シュートがいかんせん入らないが、それ以外の所でのチャンスメイクや攻撃の起点とはなっていた。
MFデニス・スアレス(6)
もっとデニスの右からの攻撃を見たかったが、アルダ投入後はバランスを取る役割が多くなりアタッキングエリアでのプレーは少なかった。この役割ならゴメスの方が適任だった気もしないが・・・。
MFアルダ(6)
基本左に入り最後はゴール前に侵入し、何度かシュートを放ったが得点までは奪えなかった。それでも攻撃の枚数を増やす時にMSN+アルダというのは良い印象を受けた。これから重要な試合でアルダはこういう起用が増えるのかもしれない。
最後に一言
試合結果が決して満足いくものではなく、首位のチームとの勝ち点差を考えると試合内容が悪くても勝ちたかった試合。試合内容自体は悪くなく、サッカーの試合としたら今回のビジャレアル対バルセロナの試合は面白い試合となったのは確か。
試合結果を残せないとチームは悪く見えてしまうものだが、チーム状態は悪くないので後は調子を上げてそれを長く維持してほしい所。そのきっかけになる為にも次の国王杯のビルバオ戦で勝利して、次のラウンドに進出を決めたい。
最後に試合に関係ないが、敵将のエスクリバ監督がジョゼ・モウリーニョにしか見えなかったのは自分だけか( `ー´)ノ
バルサは一定周期で点の取り方を忘れますね。
ネイマールから点の匂いがしないのが象徴的です(カットインからのシュートなんてもう見るのも辛い)。
成長を止めたクラブはその時から劣化を始めるのでしょう。
エンリケもこのまま今季がラストシーズンになりそうですね。
あけましておめでとうございます。
ビジャレアルは良い戦いをしましたね。
バルサが崩しきった形はほぼ無く、10回やれば5,6回は勝ち点を落とすだろうといった感じでした。
バルサも守備はそれなりに強度はありましたし、前線の選手のコンディションが悪いようにも見えず、、。
まあエンリケ三年目という事で、終わりの時は近づいてきたという感じでしょうか。
できればパフォーマンスに値しない形でも良いので、最近見放されてるくじ運を味方につけてビッグイヤーを掲げて欲しいですね。