16/17リーガ第18節 1/14 バルセロナVSラス・パルマス 試合結果・評価

選手

バルセロナ

監督ルイス・エンリケ 4-1-2-3

GKシュテーゲン

DFビダル、マスチェラーノ、ウムティティ、アルバ

MFブスケツ、アンドレ・ゴメス、ラフィーニャ

FWメッシ(C)、スアレス、アルダ

リザーブメンバー

シレッセン、マテュー、ディニェ、ラキティッチ、イニエスタ、ネイマール、パコ・アルカセル

選手交代

62分アンドレ・ゴメス→ラキティッチ、68分スアレス→パコ・アルカセル、73分ブスケツ→マテュー

欠場選手

マシップ、ピケ、セルジ・ロベルト、デニス・スアレス(判断)

 

ラス・パルマス

監督キケ・セティエン 4-4-2

GKハビ・バラス

DFミシェウ、ダビド・ガルシア(C)、レモス、エルデル・ロペス

MFエル・ザール、ビセンテ・ゴメス、ロケ・メサ、タナ

FWボアテング、ジョナタン・ビエラ

リソアイン、ダビド・シモン、アイタミ、モントーロ、モモ、マテオ・ガルシア、リヴァヤ

33分ダビド・ガルシア→アイタミ、62分ビセンテ・ゴメス→マテオ・ガルシア、74分エル・ザール→リヴァヤ

 

試合結果

バルセロナ5VSラス・パルマス0

得点者

14分スアレス(アンドレ・ゴメス)

52分メッシ

57分スアレス(ラフィーニャ)

59分アルダ

80分ビダル(パコ・アルカセル)

 

試合支配率

※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しラス・パルマス、黒色は完全なラス・パルマス

・バルセロナ35分、ラス・パルマス0分、互角55分

 

試合の簡単な流れ

前半

ラス・パルマスは高い最終ラインで前からプレスをかけ、ボールをつないでくるサッカーを実践してきた。しかし、プレスはサイドをポカンと開けたり、パスのつなぎでは何度も低い位置でバルサにカットされる。攻撃も仕掛けのパスが少なく、迫力不足の攻撃となる。

試合序盤はバルサがボールを支配しながら進むという立ち上がりではなかったが、時間と共にバルサが徐々にボールを握っていった。そして14分にスアレスが先制ゴールを決める。

バルセロナが先制した後は顕著にバルサペースの時間帯があったが、決定機がありながらバルセロナはゴールを決めれなかった。

前半は1対0でバルセロナがリードして終えたが、本音を言えば3、4点欲しかった試合内容とスコアであった。

 

後半

後半はラス・パルマスも前半の問題点にいくつか修正をかけ、後半立ち上がりはボールをキープして何度かバルサゴールに迫ってきた。しかし、そんな立ち直りを見せるラス・パルマス相手にバルサが追加点で突き放した。

52分にメッシが得点を決めると、立て続けにスアレスとアルダも決めて一気に4対0となり試合の勝敗は決まった。それ以降はバルサもギアを落としながら戦い、時間だけが過ぎていく。

試合終盤は、80分にアピールしたかったビダルが得点を決めたり、怪我から復帰したマテューも途中出場した。5対0という大差だけでなく、鉄板メンバー以外の活躍が目立ったバルサには実りの多い試合となった。

 

試合での問題点

ここ最近ずっと出ている、中盤の守備が崩壊状態に感じられるほど軽く突破される。中盤と最終ラインに何度も侵入され、特にSHとCHの間に簡単にパスを通させてしまう。今日のラス・パルマスは迫力不足だったり本調子でなかったのでダメージを受ける機会は少なかったが、強豪相手なら2失点するぐらいチャンスを作られてもおかしくない守備ブロックだった。

前半で勝負を決める追加点を決めたかった。ハビ・バラスの好セーブで決定機を何度もフイにし、後半のチームの2点目を決めるまでは少し嫌な流れすらした。前半の決定機の回数なら最低でも2得点は奪いたかった。

 

試合での良好点

中盤のCHが今日はアンドレ・ゴメスとラフィーニャの2人だったが、ゴール前に何度も飛び出して攻撃に多く絡んでいた。ラフィーニャは左サイドでトライアングルを作りながらボールを運び、何度も相手のラインの裏へ飛び出しを見せた。ゴメスはスペースがあれば積極的にランニングを見せ、ゴール前へフィニッシュするランニングもありやっと攻撃に絡んできたと感じさせた。

ラス・パルマスのパスのつなぎがお粗末なのはあったが、バルセロナは前線からのプレスで何度もボールを奪って決定機につなげた。こんなバルセロナの姿は久しぶりで、前線からのプレスの感覚がこれで戻ってチーム全員でのプレスが習慣化してくれれば。

 

選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。

GKシュテーゲン(6)

セービングで出番はなく、足元のつなぎでは少し危なく見えたが精度の高いキックで何度もパスを通した。キックの精度はやはりピカイチだった。

DFビダル(7)

いつの間にかボディコンタクトを苦にしておらず、体のぶつかり合いでもビダルは強さと速さを見せて上手く守備をしていた。ビルドアップもタイミングの良いドリブルでボールを運んだりと、危なくなるシーンはほとんどなかった。最後には自分で駆け上がって得点を決め、12月から見るにビダルの復活はもう間違いないとファンは感じている。後はルイス・エンリケ次第という感じ。

DFマスチェラーノ(7)

ボアテングに何度も素早いチェックでボールを奪い、ラス・パルマスの攻撃を何度も止めた。ピケ不在で最終ラインを心配していたが、マスチェラーノとウムティティコンビもなかなか安定感が出てきた。

DFウムティティ(6)

ほとんど出番がなかったように感じるほど淡々と仕事をこなし、もはやピケ的存在感になった。チームの出来が良いとウムティティが目立つシーンはなくなってきた。

DFアルバ(7)

左サイドで何度も飛び出しを見せ、良いランニングを見せているのでもっとアルバを使っても良い機会があったと感じるほどに。左サイドで細かくパスを回してラス・パルマスの守備を崩しており、改めてアルバの技術の高さを見せた試合となった。

MFブスケツ(6)

前半の立ち上がりに「そこ通すか!?」というパスでビルドアップを助け、ラス・パルマスのプレスをかわせた1つの要因となった。試合全体では普通に仕事をこなした感じで、ブスケツが目立つというシーンはなかった。

MFアンドレ・ゴメス(7)

前半は積極的に攻撃に参加し、チームの先制点を生んだランニングやパスは見事だった。攻撃に絡んできてここからゴメスの良さがもっと見れそうなイメージで、期待感はますます大きくなった選手。

MFラフィーニャ(8)★

2試合連続のスタメン出場となり、調子の良さを見せつけた。チームの2、3点目にしっかり絡み、左サイドの流動的な攻撃を実現させたうちの1人であった。最後のフィニッシュで決めてたら完璧だったが、ラフィーニャも復活を印象付けて今日のMVPに。

FWメッシ(7)

しっかりとチームの2点目を決め、それ以外にもラストパスで何度もラス・パルマスの守備を崩した。プレスでもメッシなりに守備をしてボール奪取から決定機が生まれたりと、最近はメッシの守備の仕事も増えてきている。それでも攻撃で決定的な仕事を続けているので、もちろん契約延長で( `ー´)ノ

FWスアレス(7)

チームに流れを呼び込む先制点を奪い、前線からのプレスでラス・パルマスに圧力をかけ続けた。何度もゴール前で良い形がありラストパスを配給したが、その選手が決めていればスアレスのアシスト数も伸びていた。

FWアルダ(8)

左サイドでテンポよく攻撃し、パス&ムーブからの攻撃で左サイドの攻撃を活性化させた。ネイマールとは違う持ち味でしっかりと仕事をし、得点も決めてアルダのアピールは止まらない。アトレティコ時代のアルダが完全にバルセロナでも見れている。

MFラキティッチ(6)

ピッチ外で移籍の件で主役になっているが、ピッチ内では主役になるほどの活躍は見せれなかった。チームプレイで普通に仕事をこなしていたが、今日はゴメスとラフィーニャが良かった分、ラキティッチは目立つ存在にはならなかった。

FWパコ・アルカセル(6)

シュートシーンを作れなかったが、ビダルのゴールをアシストして一応次のチャンスへの権利を掴んだ。本当に得点が欲しい状況なので、そろそろ得点を決めてほしい。

DFマテュー(6)

久しぶりの復帰なのにカンプノウに一切拍手がなかったことが残念でならなかった。一度最終ラインが合わずにピンチになるシーンがあり、変な意味でマテューらしさもあった。出番は多くないかもしれないが後半戦のマテューの活躍に期待。

 

最後に一言

国王杯の逆転突破からのチームの良い流れを継続しており、今日は主力を休ませながらの大勝と、そういう意味でも価値がある試合となった。シーズン後半は試合がたてこんでくるので、ローテーションで回していけそうと感じる活躍を見せた。

次は国王杯ベスト8で苦手なアノエタでのソシエダ戦となり、初めから逃げ腰だが引き分けぐらいのスコアで、カンプノウで勝利すれば進出できる結果を持ち帰ることが目標となりそうだ。この1月試合が続くのもあるが、アウェイの試合が多く苦しい月だが乗り越えてほしい。

 
 

1 Responses to “16/17リーガ第18節 1/14 バルセロナVSラス・パルマス 試合結果・評価”

  1. レト より:

    バルサが最近忘れかかっていたものを取り戻したという点では安心できる試合でした。
    守備では依然として役割が整理できていなかったりしますが、こういった課題にも着手するかどうかがポイントですね。

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