16/17リーガ第22節 2/11 アラベス対バルセロナ 試合結果・評価
■ 目次
選手
バルセロナ
監督ルイス・エンリケ 4-1-2-3
GKシュテーゲン
DFビダル、ウムティティ、マテュー、ディニェ
MFブスケツ、ラキティッチ、アンドレ・ゴメス
FWメッシ(C)、スアレス、ネイマール
リザーブメンバー
シレッセン、アルバ、セルジ・ロベルト、デニス・スアレス、イニエスタ、アレニャ、パコ・アルカセル
選手交代
64分ブスケツ→イニエスタ、66分ウムティティ→アルバ、71分アンドレ・ゴメス→セルジ・ロベルト
欠場者
ピケ、マスチェラーノ、ラフィーニャ、アルダ(怪我)、マシップ(判断)
アラベス
監督マウリシオ・ペジェグリーノ 4-2-3-1
GKパチェコ
DFビガライ、ラグアルディア、アレクシス、テオ
MFマルコス・ジョレンテ、ダニエル・トーレス、カタイ、クルスティチッチ、ソブリノ
FWクリスティアン・サントス
オルトラ、ラウール・ガルシア、カマラサ、オスカル・ロメロ、、マヌ・ガルシア、キコ・フェメニーア、デイヴェルソン
46分クルスティチッチ→キコ・フェメニーア、57分カタイ→オスカル・ロメロ、87分テオ→ラウール・ガルシア
試合結果
アラベス0VSバルセロナ6
得点者
37分スアレス(ビダル)
40分ネイマール(スアレス)
59分メッシ
63分オウンゴール
65分ラキティッチ(スアレス)
67分スアレス
試合支配率
※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しアラベス、黒色は完全なアラベス
・バルセロナ25分、アラベス0分、互角65分
試合の簡単な流れ
前半
試合序盤はアラベスが前からプレスをかける姿が目立つ試合となった。バルサは危険なボールロストが数回あったが、それなりにパスを回してアラベスのプレスをかわしながら試合を進めた。
試合は進み、15分を過ぎるころから徐々にバルサペースに。14分のバルセロナの素早いパス回しを見たからか、アラベスは前からのプレスを弱め、自陣で守る時間が長くなる。
バルサは押し込んでもアラベスの集中した、人数をかけている守備に対して多くのチャンスとはならなかった。しかし、20分ぐらいから着実にバルサペースの試合となった。
バルセロナがアラベスを完全に押し込む時間が続き、先制点は37分のスアレス弾でゲット。
続けて40分にはネイマールが追加点となるゴールを決め、バルサは前半を2対0で折り返すこととなった。
何度かアラベスの攻撃に冷や汗をかきながらも、恐らく15分を過ぎる頃からは、バルサファンが見たいバルサの姿が見られた前半となった。
後半
2点ビハインドを負ったアラベスは、後半からシステムを5-2-3と攻撃的にし、バルサから得点を奪いにきた。
アラベスは後半立ち上がりから数分間はバルサゴールに迫ったが、攻勢に出たことで中盤にスペースが空いた。バルサは速攻気味でメッシやスアレスがスペースがある中、前を向いて何度もボールを受け、少しの運もあり連続で得点を奪う。
59分にメッシがボール奪取からゴールを決め、オウンゴール、スアレス、ラキティッチと続いて得点を奪った。約10分間での立て続けのゴールとなり、一気にスコアは6対0となった。
その後は次のCLの試合に向けて選手を休ませながら、バルサは流し気味に試合を進めた。この試合では終了間際に、ビダルの負傷だけがバッドニュースとなった。
国王杯決勝の対戦カードとなるこの一戦、終わってみれば6対0とバルセロナが大差をつけての勝利となった。
このスコア通りの試合内容ではなかったが、国王杯の決勝にセルタが勝ち上がっていた方が、苦労しただろうなとか感じた。
試合での問題点
バルセロナらしいサッカーを見せたものは良かったが、パス回しのテンポはまだまだ遅いということが完全に判明。14分にはテンポの速いパス回しを見せたりと、これが出来るなら試合序盤は全力で挑み、先制点を奪いリードして早く試合を優位に進めたい。
試合での良好点
特に前半、相手を完全に押し込む時間帯が続き、バルセロナらしい試合をした。久しぶりに見ていて安心できる戦いぶりで、ビルドアップ含めパス回しが良くなっていた。CLのパリ戦でも今日のような試合を演じたい。
攻守の切り替えが速く、高い位置のプレスでボールを奪い返すことが多かった。自陣の守備でも囲い込みが出来ており、数的有利を作ってボールを奪い返すシーンは見られた。攻守において運動量豊富の試合で、選手は集中して試合に入りよく体が動いていた。
選手評価・採点
※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。
GKシュテーゲン(8)
前半の完全な1対1のビッグセーブがあり、今日はほぼノーミスのプレーで最後尾からチームの無失点に貢献。チームがバルサらしい戦いが出来ていればバックパスも減り、シュテーゲンのボールタッチ回数も激減してミスもほぼ起きないという試合だった。
DFビダル(8)
ビダルが出場すれば得点に絡むというアシストを決め、今日は攻守の素早い切り替えからのプレスも素晴らしく、攻守において高評価の試合だった。怪我したのが本当に残念で、右足首の脱臼による約5か月間の離脱のようで、ビダルの今シーズンは終了となった。ビダルの後半戦の活躍は楽しみだったのに(>_<)。少しずつ来シーズンに気持ちを切り替えて来シーズンよろしく頼む( `ー´)ノ
DFウムティティ(7)
右CBでの出場だったが問題なくプレーし、ビルドアップでは安定してパスを供給し、見ていて安定感抜群だった。スタメン起用でのリーグ戦全勝記録も更新され、残り16試合のスタメン起用よろしくお願いします。ウムティティの守備での存在感はリーガでは圧倒的。
DFマテュー(6)
地味に安定したプレーを見せ、後半に完全にマークを離したこと以外は問題なくプレーした。エイバル戦に続いてのウムティティとのコンビだったが共に無失点で、意外にこのフランス人コンビは良いのかもと思えた。CLが始まればリーグ戦でマテューの出場はもっと増えそうだ。
DFディニェ(7)
攻撃は普通で、守備では集中していてしっかり守れて良かった。ディニェの第一印象は攻撃的なSBだったが、見れば見るほど結構守備が上手い。それを考慮してかルイス・エンリケも選手を休ませる為に最後はCBで起用したりと、ディニェの守備は結構気に入っている模様。
MFブスケツ(7)
今日は頻繁にCBの間に下がりプレーし、バルサのビルドアップを助けた。状況次第でフリーになれる所でパスを受けブスケツがパスを散らしたことで、バルサのリズムが生まれたといっても過言ではなかった。ブスケツの存在感を感じるとともに、ブスケツがCBの間に入ればカウンター対策でも安心で、さらにそこから前に出て中盤の守備をすれば、いつも通りのアンカーの位置での守備となりチーム的にも良かった。
MFラキティッチ(8)
攻撃から守備になった時のプレスで激しさを見せ、チームのあるべき姿をしっかりプレーで見せてくれた。右サイドのスペースに何度も走り込み、右の攻撃でも奥行きを出してアラベスの守備を困らせた。久しぶりの得点も決め、ここ最近の出来からやはり右CHはラキティッチかという印象。
MFアンドレ・ゴメス(7)
攻撃ではやり切る姿が良かった。飛び出しからシュートを放ったり、スペースを作るランニングを見せたりと攻撃で良い活躍をみせた。守備でもプレスや自分のエリアを必死で守り、今日も運動量豊富にピッチを走り回り全力プレーを見せた。
FWメッシ(8)
別次元の選手で、ボールを持てばプレーの精度から出来るプレーまで幅広く、今日も止められない存在感だった。現在は好調を維持しており、後はこの調子が少しでも長く続いてバルサを勝利に導いてほしい。
FWスアレス(8)★
2得点2アシストを記録し、特に先制点はとても価値あるゴールとなった。前半はボールに触る回数は少なかったが、後半になり速攻気味でスアレスの攻撃力が爆発。さすがにこの数字を残せばMVP!
FWネイマール(7)
試合立ち上がりは不用意なボールロストが目立ち、ボールを持ちすぎな部分があったが、時間が経つとともに少しずつシンプルにプレーして良い感じに。1ゴールも決め、ネイマールも良い感触で次の試合に挑めそう。
MFイニエスタ(6)
特に目立つプレーをせず、まだ怪我明けでコンディションをあげている段階といったプレーを終始した。見ていて少しパリ戦でのスタメン起用に不安な感じもするが、まぁやってくれるでしょう( `ー´)ノ
DFアルバ(6)
左SBに入り安定したプレーを見せたが、今日のような試合でアルバの出場はどういった意味があったのかは不明。出場機会が減ってきているデニス・スアレスや、バルサBのアレニャの出場でも良かったのかなとも。
MFセルジ・ロベルト(6)
久々の中盤起用で、今日はアンカーに入りプレー。しっかりと中盤でもプレーしており、困ったらどこでも起用出来そうという印象は受けた。
最後に一言
6対0と大勝の試合となり、試合内容含めCLのパリ戦に向けて良い感触を受けた試合となった。MSN揃い踏みのゴールとなったのも良かった。
ここ最近無失点試合が少なかったが、今日は守備が良いバルサというよりも、攻撃が良いバルサで無失点だったという好印象な試合だった。
国王杯決勝でも戦うアラベスとの試合だったが、アラベスの印象は守備良し、攻撃迫力不足といった印象。アラベスを押し込めれば、後は先制点さえ奪えれば勝てるという感じ。
CLのパリがどんな戦いを見せてくるかは不明だが、ウナイ・エメリ監督のことだから少し守備的な戦いなのかなとも予想。
序盤プレスをかけてきてもそれをかわして今日のように押し込めれば、アウェイの試合でも良い結果は望めそう。