16/17リーガ第23節 2/19 バルセロナ対レガネス 試合結果・評価

選手

バルセロナ

監督ルイス・エンリケ 4-1-2-3

GKシュテーゲン

DFセルジ・ロベルト、ウムティティ、マテュー、ディニュ

MFアンドレ・ゴメス、ラキティッチ、ラフィーニャ

FWメッシ(C)、スアレス、ネイマール

リザーブメンバー

シレッセン、ピケ、アルバ、デニス・スアレス、イニエスタ、パコ・アルカセル、アレニャ

選手交代

80分アンドレ・ゴメス→イニエスタ、80分ラフィーニャ→デニス・スアレス、81分ディニュ→アルバ

欠場者

ブスケツ(累積)、マスチェラーノ、ビダル、アルダ(怪我)、マシップ(判断)

 

レガネス

監督アシエル・ガリタノ 4-2-3-1

GKイアゴ・エレリン

DFティト、マントバーニ(C)、シオヴァス、リコ

MFモラン、アルベルト・マルティン、エル・ザール、ガブリエウ・ピリス、シマノフスキ

FWゲレロ

シャンパーニュ、ビクトル・ディアス、インスア、マチス、ブエノ、ウナイ・ロペス、ルシアーノ

65分モラン→ウナイ・ロペス、70分シマノフスキ→マチス、86分シオヴァス→インスア

 

試合結果

バルセロナ2VSレガネス1

得点者

4分メッシ(スアレス)

71分ウナイ・ロペス[レ]

90分メッシ

 

試合支配率

※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しレガネス、黒色は完全なレガネス

・バルセロナ15分、レガネス0分、互角75分

 

試合の簡単な流れ

前半

レガネスは4-5-1の守備ブロックで下がって守備をする戦い方を選択。前半戦のレガネスホームでは強気に前からプレスをかけてバルサを苦しめたのに、ある意味もったいないなという感じ。

試合はバルセロナがボールを圧倒的に支配してバルサペースで進んだ。パリ戦の大敗後でリアクションを見せたいバルサは、幸先よく先制点を奪った。

4分に、MSNが絡んだ攻撃からメッシが得点して先制に成功する。その後もバルサペースで試合は進んだが、レガネスの守備が改善されると共にバルサペースも終了。

15分付近からバルセロナはボールを保持してもなかなか良い攻撃ができず、レガネスの守備ブロックに止められるシーンが目立った。

時よりレガネスの速攻からの攻撃で危ないシーンを作られたが、最後はシュテーゲンのビッグセーブで失点を免れた。

気付けば前半は15分付近から特に動きもなく時間がただズルズル進み、バルサが1点リードで後半に折り返すこととなった。

リアクションを見せようとバルサの選手達が出てきたのは分かったが、さすがにそこまでの改善は出来ていない45分間だった。

 

後半

後半になっても前半の時と変わらず、ほとんど何も起きないまま試合は過ぎ去っていく。

バルサはレガネスの攻撃を時より受けながらも、このまま試合は終了して今日は1対0で終わるかなと、バルサファンが思い出した時間に試合は振り出しに戻る。

71分に、セルジ・ロベルトが低い位置でボールロストしたのをきっかけにレガネスに得点が生まれ、スコアは1対1の同点に。

この苦境になっても大きなリアクションが出来なかったバルサは、80分と遅めのほぼ3枚交代をするなど、一応気持ちの面だけは切らさずに戦った。

それでも残酷にも時間は過ぎていき、このまま引き分けならリーガにも終戦宣告をしなければいけなかったが、最後の最後にネイマールがPA内に侵入した所を倒されてバルサはPKを獲得。

その運命の分かれ道となるPKをメッシが左上に決め、バルサは何とか結果だけ2対1という、勝ち点3を得る勝利を収めた。

今日のレガネスは守備が良くて、本調子のバルサでも決定機は多く作れなかったかもしれないが、ここまで苦労する勝利にはならなかったはず。

それだけ今のチーム状態は悪く、パリ戦の大敗で完全にチームのバランスを見失ってしまったバルサを示す試合となった。

 

試合での問題点

レガネスの守備が集中しており、しっかりとした守備ブロックを作っていたのはあったが、それに対してバルサはあまりにも中央からの攻撃に固執しすぎた。バルサのSBの攻め上がりにもしっかりマークはついてきたレガネスの守備だが、マークが外れやすかったのはこのポジションだった。もっとサイドからの攻撃に意識を持っていくべきで、SBを絡めた攻撃を見せれればよかった。中盤にボールが入らないので展開してサイドの攻撃も苦しいのは分かるが、それでも中央から攻めるよりはサイドの方が攻撃のチャンスは作れたはず。

ルイス・エンリケの失点後の動きや、試合の良くない流れの中動かないのも問題だったが、何よりもピッチ上にいる選手の戦いぶりが悪かった。全く試合の流れは良くないのに、その良くないことをただただ継続しているだけで、それでは試合に何も動きも出ないのは当然の成り行きだった。

 

試合での良好点

試合全体を通してのパフォーマンスは良くなかったバルサだったが、試合の入りの印象が悪くなかったのは良かった。何とか修正して勝とうとする気持ちは見られ、そのメンタル面が見れたのは良かった。もう3月に入ろうとするシーズン終盤の時期なので、チームの戦い方が劇的に変化するとは思わないが、それでもまだ勝てるだけのサッカーは見せれるはず。そして何とかリーガ優勝という目標は達成したい所。レアルが今週のミッドウイークのバレンシア相手に勝ち点を落としてくれれば、外部的要因だけどバルサの立ち直りも早くなりそう。

 

選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。

GKシュテーゲン(7)

ビッグセーブ連発で失点を防いだセービングは素晴らしかった。失点シーンはGKの泣き所とも言える足元へのシュートで、横に揺さぶられていたこともあり失点してしまった。トータルで言えば1つ以上失点するぐらいピンチはあったので、それ以外はしっかり防いだことでチームの勝利に大きく貢献した。

DFセルジ・ロベルト(5)

右の攻撃に絡めず、失点シーンのボールロストは高くついた。ラキティッチとの頻繁なポジションチェンジ自体は面白かったが、右からの攻撃はほぼ出来なかった。中盤だけでなくもっとフォローしている選手を増やし、右から細かい崩しが出来る選手だけに、大きな展開以外でも攻撃できると尚良し。

DFウムティティ(6)

少しボールを後ろにそらすシーンがあったものの、ゴール前など基本的には安定した守備をした。マテューとのコンビはラインコントロールなど上手くいかない部分もあり、難しいが何とか守った。ウムティティスタメンのリーガ全勝記録は更新!

DFマテュー(6)

何度か自分の背後のスペースを簡単に取られるシーンがあったが、後ろから追いかけて何とかそれでは失点は免れた。マテューらしくラインもズレており、危なっかしいながらも最後の最後で守っていた。

DFディニュ(5)

守備では問題ナシで、攻撃では左サイドを効果的に攻撃することが出来なかった。少しポジショニングが後ろすぎるシーンも見られ、攻撃出来る時に攻め上がれていないシーンもしばしば。ネイマールからパスが来なくても走り切らなければいけない時があり、それはストレスが溜まるだろうが継続してほしい。

MFアンドレ・ゴメス(5)

守備では何度か良いボール奪取を見せ、カバーリングなど必死に守った。攻撃では多少パスミスがあったものの、基本的には悪くなかった。ポジショニングが周りにスペースとパスコースを作るためだけに動いているので、自分がボールを受けて展開するという強い意志をもってポジション取りするべき。少しバルサファンのネガティブな対応にプレーも後ろ向きになっており、アンドレがもう一皮むけて良い選手になる為にも、強心臓になってピッチ上のプレーではね返してほしい。

MFラキティッチ(7)★

戦う選手のお手本のようなプレーぶりで、攻守に激しく動いてキビキビとした動きでチームを引っ張った。今日のラキティッチのプレーが普通なのだが、これが目立つのが今のバルサの悲しい所。今日はプレーの姿勢でラキティッチをMVPに。

MFラフィーニャ(6)

全体通して悪くないプレーで、後半には絶妙なボールタッチから決定機を作り出した。攻守において常に一生懸命で、ラフィーニャの評価は少し低い気もする。地味に来シーズンのスタメンにはラフィーニャを希望している( `ー´)ノ

FWメッシ(7)

2ゴールでチームを勝利に導き、試合の入りの必死なプレーも良かった。右サイド寄りでプレーするかなと始めは思われたが、やはり中央に入って来るのか。少しボールを持ちすぎでメッシらしくないプレーもあったが、最後決めてくれたのはさすがメッシ。パリ戦の出来は確かに悪かったが、あの1試合でメッシ終わったな説を唱えている人は大きな間違い!

FWスアレス(6)

今日はポストプレーで攻撃に多く絡み、いつも以上にチームメイトに動きやパスの出し所を指示しているようにも感じられた。アシストのキックもさすがで、バルサの攻撃には今日ぐらいスアレスがボールに絡むことが望ましいと感じさせた。

FWネイマール(6)

左サイドで数的不利の状況が多くドリブルできずに止まるシーンも結構あり、そういう時はシンプルにパスを回してバルサの攻撃のリズムを作りたい所。最後にPKを獲得したのはさすがで、上手くファールを受けた印象。次のアトレティコ戦はキーマンになりそうなので、更なる活躍に期待したい。

MFイニエスタ(6)

プレーに多くは絡めなかったが、左サイドでフォローしながら上手くパスを散らした。イニエスタが入ると違うなという印象は与えた。

MFデニス・スアレス(6)

最近の起用されない理由は分からず、今日は出場時間の短さもありイニエスタ同様プレーに多くは絡めなかった。

DFアルバ(6)

出場時間は短かったが、その中でも左サイドで攻守に多く絡んだ。左SBがディニュのままだったら最後のPK獲得もなかったのかもしれない。

 

最後に一言

CLは事実上終戦ムードの中、何とかリーガのタイトルに希望をつなげたいバルサが試合の入りは悪くなかったのも事実。しかし早めの時間に得点が生まれたのが変なリラックスを生んだのか、そこからチームは低空飛行の戦いをしてしまった。

次の試合のリーガはアウェイでアトレティコと厳しい戦いになるが、今年になって初めてミッドウイークに試合がないこともあり、心身ともにリフレッシュしたバルサの姿に期待したい。

苦しい試合だったけどリーガ優勝に向けて結果を出したのは最低限仕事をしており、チームのリアクションは次のアトレティコ戦で見せてくれると“無理やり”に楽観視<(`^´)>

 
 

2 Responses to “16/17リーガ第23節 2/19 バルセロナ対レガネス 試合結果・評価”

  1. レト より:

    ロベルトは開幕当初はブレイクの兆しがあったのに
    チームに完全に芽を潰されている形で気の毒です。
    SBの補強の話もありますし、彼のSBとしての挑戦は今季限りでしょう。
    ゴメスのポジショニングといい、チームの柔軟性がどんどん失われていることに溜息が出ます。
    大量補強したのに選手の特性は活かさず、逆に硬直化したシステムの刷り込み、ってそれじゃ選手が育つはずもないです。

  2. しろ より:

    セルジロベルトのRSBはどうなんでしょうかね?

    アウベスも(ビダルも)守備はざるでしたが、その分攻撃の局面ではかなりの貢献がありましたが、セルジロベルトの場合は右サイドにメッシがあまりいなく高い位置とってもバックパスくらいしか選択肢が無い状況で、元々得意でない守備の負担も大きくどんどん自身をなくして言ってるように見えます。

    くわえて昨日みたいに戦犯になりかけのプレーをしてしまっては、これからどんどん消極的になって行きそうです。

    現有戦力だけで考えると、RSBのポジションできそうなのは、マスチェラーノとラフィーニャで、守備を強固にするためにはマスチェラーノは悪くない選択肢だと思います。ラフィーニャは、テクニックとかインテンシティはセルジロベルトよりも高そうですが、縦への攻め上がりなどまだ未知数なので、ちょっと見てみたいきもします。

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