16/17リーガ第25節 3/1 バルセロナ対スポルティング・ヒホン 試合結果・評価

選手

バルセロナ

監督ルイス・エンリケ 4-4-2

GKシュテーゲン

DFマスチェラーノ、ブスケツ、ウムティティ、アルバ

MFラフィーニャ、ラキティッチ、デニス・スアレス、ネイマール

FWメッシ(C)、スアレス

リザーブメンバー

シレッセン、ピケ、ディニュ、セルジ・ロベルト、イニエスタ、アンドレ・ゴメス、パコ・アルカセル

選手交代

46分スアレス→パコ・アルカセル、60分メッシ→アンドレ・ゴメス、73分ラフィーニャ→セルジ・ロベルト

欠場者

マテュー、ビダル、アルダ(怪我)、マシップ(判断)

 

スポルティング・ヒホン

監督ルビ 4-1-4-1

GKクエージャル

DFリージョ、ファン・ロドリゲス、ババン、エチエジレ

MFシャビ・トーレス、ドウグラス、カセス(C)、セルヒオ・アルバレス、ブルギ

FWカルロス・カストロ

マリーニョ、ロラ、ビクトル・ロドリゲス、イスマ・ロペス、トラレ、ベスガ、チョプ

46分ドウグラス→ビクトル・ロドリゲス、59分ブルギ→イスマ・ロペス、76分セルヒオ・アルバレス→ベスガ

 

試合結果

バルセロナ6対スポルティング・ヒホン1

得点者

8分メッシ(マスチェラーノ)

10分オウンゴール

21分カルロス・カストロ[ス]

27分スアレス

49分パコ・アルカセル(メッシ)

65分ネイマール

87分ラキティッチ(セルジ・ロベルト)

 

試合支配率

※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しヒホン、黒色は完全なヒホン

・バルセロナ50分、ヒホン0分、互角40分

 

試合の簡単な流れ

前半

バルセロナは守備時はいつもの4-4-2、攻撃時は前節のアトレティコ戦でもみせた3-5-2の形で試合に入った。

試合は5分を過ぎた所でヒホンは完全に下がって守備をし、バルセロナが圧倒的にボールを支配して攻撃する試合展開に。

バルサはヒホンの最終ラインの緩さもあり、一発の裏へのパスから10分までに2点のリードを奪う。

今日のバルサは良い感じとも思えたが、ハーフコートで試合を進めていたバルサは攻撃の形がなく攻めあぐねる。

20分を過ぎる頃からヒホンも前からプレッシャーをかけるようになり、バルサは何度か悪いボールロストをみせ、ビルドアップがまだ不安定なのは否めなかった。

21分にヒホンに得点を奪われて1点返されたものの、27分にスアレスの豪快なボレーシュートで3対1に。

その後もボールを支配しながらもチャンスを演出できないバルサは、不慣れなシステムやポジションの起用でピンチを迎えつつも、この3対1のスコアのまま後半に折り返すことになった。

 

後半

ハーフタイムにお互い1枚ずつ交代をして始まった後半戦、スコアを動かしたのはバルセロナだった。

49分に後半から入ったパコ・アルカセルが得点を決め、4対1となり一気にヒホンの選手達のメンタルは切れた。

ここからヒホンの選手達は時間よ過ぎてくれモードに入り、バルサは好き放題攻撃するという試合構図に。

その後はネイマールとラキティッチが得点を奪い、最終的に6対1でバルセロナが勝利を収めた。

 

試合での問題点

サイドをえぐる攻撃がほとんどなかった。中央付近での細かい崩しはあったが、サイド攻撃がないと攻撃の手詰まり感は出てくる。左ではネイマールがいつもより下がった位置でボールを受けて、ドリブルで仕掛けるシーンは多く作れなかった。ネイマールの大外を走る選手もおらず、ネイマールの個の力かデニスのフリーランニングにパスを合わせるぐらいしか攻撃の形がなかった。右ではラフィーニャが左利きで中に攻撃して縦への突破がほぼないので、他の選手の右サイドへのフリーランニングが必要不可欠だったが効果的なランニングは少なく、右をえぐる攻撃はなかった。サイドを使えず攻撃が中央に偏れば相手チームは守るのが簡単で、新システムも攻撃で崩すという点ではまだまだ満足いくものではなかった。

守備でのハイプレスで緩い部分があり、数的有利の状況でもボールを見ていて、奪う守備が出来ていない選手がちらほら。全体的に守備時に後ろに下がる傾向があり、ボール支配を目指すシステムで戦うなら、もっとハイプレスですぐボールをすぐ奪い返す守備にも力を入れてほしい。また自陣の守備ブロックの守備は何も改善されていないので、自陣の守備になるとボコられる可能性も…。

中盤で選手間の距離が近い割に、ダイレクトパスの本数が少なかった印象。パス回しもそこまで速いものでもなく、パスやトラップ自体が全体的に精度を欠いた試合でもあった。もう少しパス回しの精度とスピードを上げないと、強豪相手には苦しいという印象。

 

試合での良好点

ヒホンが自陣に下がる守備をしてくれたおかげもあったが、まずはボールを支配してハーフコートマッチに近い試合は演じれた。まだ攻撃の崩しだったり、不慣れなシステムの改善こそあれど、ボールも試合も長い時間支配した。危険なシーンも限られたもので、チャンス数は少なかったがバルサらしい戦いぶりだった。

 

選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。

GKシュテーゲン(6)

前半にいくつかのセービング機会があり、後半はセービングで暇だった。足元のプレーもボールを蹴る時とつなぐ時がしっかりとメリハリがついてきた印象で、状況判断という意味で今シーズンは成長したのかもしれない。

DFマスチェラーノ(6)

守備ではほぼ仕事がなく、少しブルギに手を焼いたぐらい。基本的にはパスをつなぐ仕事が多く、マスチェラーノが目立つシーンはなかった。

DFブスケツ(7)

失点シーンでは不慣れなポジションで完全にマークが甘かった。それ以外の守備では特に問題なかった。攻撃時は中盤のアンカーに入りパスを散らせており、特に前を向いた時の攻撃のスイッチを入れる鋭い縦パスはヒホンにとって脅威となった。

DFウムティティ(6)

ほぼパスを散らす仕事だけで、ウムティティも目立つことはなかった。リーガのスタメン起用でのウムティティ全勝記録はちゃっかり更新!あと13試合( `ー´)ノ

DFアルバ(6)

ほぼ3バックの左に入った感じのポジショニングで、攻撃参加することはほぼなかった。アルバもそれを不満に感じているように見られ、アルバには今のポジションではストレス感が半端ないのかもしれない。アルバが攻め上がってもブスケツや中盤の選手がカバーすれば解決なのだが、まだシステムに不慣れでチームにそこまで流動的な攻撃を期待するのは早いのかもしれない。

MFラフィーニャ(6)

ラフィーニャが右サイドに入ることで、中盤の構成力だったりパスが回るメリットは確かにあった。それでも縦の突破がない分ラフィーニャの右サイド起用は微妙だと感じており、ラフィーニャを使うなら中盤の右CHの位置で起用してほしい。プレー自体は悪くなく、現段階では右CHにラフィーニャが起用されてもおかしくないパフォーマスを見せた。

MFラキティッチ(6)

メッシがベンチに下がるまではラキティッチが目立つことはなく、たまに悪いボールロストもあったぐらい。トップ下にポジションを変えてからはメッシがいないせいか伸び伸びプレーしており、ラキティッチのレベルの高さを感じるパフォーマンスを見せた。

MFデニス・スアレス(7)

フリーランニングで他の中盤の選手と圧倒的に差別化できるプレーを見せ、何度か良い形でゴールに突進する機会もあった。最後のラストプレーで迫力不足だったり精度を欠いたが、起用されない理由がわからないぐらいのプレーぶりだった。少し守備が軽く、中盤の中央を守るにはまだ実力不足という感じは受ける。

MFネイマール(7)

スピード感が半端なく、そのスピードを生かした攻撃でヒホンを困らせた。後半の止まった状態での仕掛けは不要だったが、前半は無理せずシンプルにもプレーしており、チームプレーに徹していた。

FWメッシ(7)

精度の高いパスで相手の裏に何度もパスを通し、貴重な先制点も決めてくれた。まだメッシがボールを触る回数に満足いくものではないが、最近の試合と比べれば今日は少し多かった。

FWスアレス(8)★

背後を取る動きで何度か抜け出し、豪快なボレーシュートも決めた。前半での交代となったが2得点に絡み、チャンスは多くなかったが効率よく得点に絡んでくれた。前半の試合内容の割に、しっかりとリードを奪えたのはスアレスのおかげ。

FWパコ・アルカセル(7)

後半早々にゴールを決め、他のプレーでも何度か相手の背後の裏の動きで良い形があった。チームに馴染んできた印象があり、今シーズンとは言わなくても来期辺りには大きな戦力になりそう。

MFアンドレ・ゴメス(6)

前のブーイングの影響か少し遠慮気味で冒険的なプレーは減り、率なくプレーした印象。自信を取り戻して、積極的なプレーができるように期待したい。

MFセルジ・ロベルト(6)

右に入りながら流動的に中に入ってもプレーし、最後はアシストを決めた。今のシステムならロベルトの起用は、見ていて特に楽しい感じを受ける。

 

最後に一言

多少のローテーションでこのヒホン戦に挑み、まずは勝ち点3獲得して一安心。交代枠を使って主力選手も休ませることに成功し、結果だけでなくそこまで苦しい試合にならなかったのも良かった。

今の新システムを恐らく継続していくのだろうが、このシステムもパリ戦に向けた実践テストという感じかもしれない。

細かい所ではまだまだ不満こそあれど、エンリケバルサは大まかな所では良くなっていて、チームは完全に立ち直ったとみて良いでしょう。

CLのパリ戦も気になるがまずは次のセルタ戦も侮れないので、リーガで優勝戦線に残る為にもしっかり勝ち点3獲得をお願いしたい<(_ _)>

 
 

5 Responses to “16/17リーガ第25節 3/1 バルセロナ対スポルティング・ヒホン 試合結果・評価”

  1. マルチネスガルシア より:

    エンリケ退任は悲しすぎます。

    来期から暗黒時代が始まりそうな気がします。
    バルサを知り、ポゼッションにカウンターをプラスし、シャビ・イニエスタ後の中盤作り。

    タイトルを狙いながらも、次へのサイクルを繋げているような采配に歯痒さもありましたが、期待もしていました。
    イニ&ブスケが出ているにも関わらず、上手く機能していなかったり、怪我の為の欠場したりと不安な部分が目立ってきていたので。

    今思うと、黄金期のポゼッションはシャビ・イニ・ブスケ・メッシだからこそ出来た奇跡だったんじゃないかと思ってます。

    エンリケには最後までいままで通りの采配で突き通して、そして望みは薄くなってしまったけど3冠で終わって欲しい。

  2. レト より:

    ここに来てリーガに望みが出てきたのはありがたいですね。
    ただ、守備の問題は依然として放置されたままなので
    CLは恥の上塗りにならずに終わることを祈るのみです。

    エンリケの後任はエウセビオでほぼ決まりでしょうか。
    個人的にはアッレグリを本気で狙って欲しかったのですが。

  3. 茶飲みバーサン より:

    久しぶりにコメントします。
    ルイス・エンリケの退任ショックです。大幅に入れ替えたバックアッパー組がようやく適応を見せてきているところで、後半及び来季を楽しみにしていました。
    リーガ3連覇、コパ3連覇の可能性もかなりある状況で監督交代などありえないと思うのですが。
    ファンの際限ない欲望がエンリケを消耗させてしますのでしょうか

  4. しろ より:

    ネイマールがもっとシンプルにプレーすれば、攻撃の幅は広がると思いますねー

    カウンター時はもう好きにやっていいと思うけど、ポゼッション時はなるべく無駄にキープしたりとか、他にパスコースあるのに無理に中央に入れてロストしたりとかを減らして、もっとチームプレーに徹してほしい。あといくら敵のチャージが激しくてももう少し冷静でいてほしいですよね。これらが改善できれば、もう一段くらい成長できると思う。

  5. クロウ より:

    エンリケが辞任だと信じられない自分がいます…内容が良くないとはいえCLも含めてここまで勝てる監督は凄いと思いますし、今後現れてくることも滅多にないと思います。リーガを取って何とか2冠し、エンリケを素晴らしい最後で送り出してやってほしいです!控えが批判されがちですが、エンリケには自分を貫いて最後まで控えを使ってほしいです。それが来季に活きると思いますから。普段はコメントしないですが、今日だけはどうしてもコメントしたい気持ちになりました…。批判されがちですが、素晴らしい監督の1人だと思います!

コメントを残す

このページの先頭へ