16/17リーガ第26節 3/4 バルセロナ対セルタ 試合結果・評価

選手

バルセロナ

監督ルイス・エンリケ 3-5-2

GKシュテーゲン

DFピケ、ウムティティ、アルバ

MFラフィーニャ、セルジ・ロベルト、ブスケツ、ラキティッチ、ネイマール

FWメッシ(C)、スアレス

リザーブメンバー

シレッセン、マスチェラーノ、ディニュ、イニエスタ、デニス・スアレス、アルダ、パコ・アルカセル

選手交代

61分ブスケツ→マスチェラーノ、67分セルジ・ロベルト→イニエスタ、70分ネイマール→デニス・スアレス

欠場者

ビダル、マテュー(怪我)、マシップ、アンドレ・ゴメス(判断)

 

セルタ

監督エドゥアルド・ベリッソ 4-2-3-1

GKセルヒオ・アルバレス

DFロンカグリア、カブラル、セルジ・ゴメス、ジョニー

MFヴァス、ラドヤ、ウーゴ・マージョ(C)、イアゴ・アスパス、テオ

FWグイデッティ

ヴィジャール、プラナス、ヨザベド、ピオーネ・シスト、マルセロ・ディアス、ロッシ、ボーヴュ

51分テオ→ピオーネ・シスト、62分グイデッティ→ヨザベド、68分ヴァス→マルセロ・ディアス

 

試合結果

バルセロナ5VSセルタ0

得点者

24分メッシ(ブスケツ)

40分ネイマール(メッシ)

57分ラキティッチ(ラフィーニャ)

61分ウムティティ(メッシ)

64分メッシ

 

試合支配率

※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しセルタ、黒色は完全なセルタ

・バルセロナ55分、セルタ0分、互角35分

 

試合の簡単な流れ

前半

試合開始直後の数分間こそバルサは試合の主導権を握れなかったが、5分も過ぎる頃から一方的なバルサペースで試合は進んでいく。

バルサは中盤に人数をかけ、出入りの多い動き出しでセルタお得意のマンマーク気味の守備を混乱させた。それに伴いボール支配は圧倒的にバルサとなった。

この試合でのバルサはメッシに多くのボール供給が出来、メッシもそれに応えるかのように圧倒的なパフォーマンスでチャンスを量産していた。

そして24分にそのメッシの個人技から先制点を奪い、数分間ペースを落としたのちまたもギアをあげてセルタを攻め立てた。

試合も支配し、チャンスも山のように作るバルサに追加点が生まれるのは時間の問題だった。

40分にネイマールがラインの裏に抜け出し鮮やかなループシュートでネットを揺らし、バルサは前半を2対0で終えた。

 

後半

後半に入っても攻撃の手を一切緩めないバルサは、ボールと試合を支配してチャンスを次々と作り出していった。

そしてラキティッチ、ウムティティ、メッシと8分間の間に3得点を奪い、バルサは5対0にして試合を完全に終わらせた。

最後の方は少し緩くなりセルタに何度かチャンスは与えたものの、事なきを得てバルサは5得点という大量得点で試合に勝利し、暫定だがリーガの首位の座をキープした。

 

試合での問題点

試合終盤にイアゴ・アスパスに何度もドリブルで崩されたが、ピケのスピード不足によるところが大きかった。中盤の選手がどんどん前にプレスをかけて良い守備をしているのに、一発の裏のパスでやられてはもったいないので、他の最終ラインの選手がもっと速くカバーしてセルタの攻撃を遅らせなければいけなかった。最終ラインの選手は今まで以上に裏のスペースへの配慮しをしてほしいところ。

 

試合での良好点

中盤の構成が見るからに良くなっており、ビルドアップからパス回しまでマイボール時にパスがスムーズに回せた。SHやCHの選手が高い位置取りでバックの選手やブスケツにプレスをかけにくいようにし、そこから降りてきてボールを受けるタイミングやメッシの周りにスペースを与えるように離れる動きが良かった。メッシを中央で活かす為の中盤という攻撃が出来ていた。

敵陣地に入った時のバルサのプレスは定評があったが、このセルタ戦ではとても激しくチーム全員でボールを追い回して、セルタにマイボールの時間をほぼ与えなかった。スアレスやメッシも中盤の選手と連動してボールを追っており、攻撃から守備への切り替えが恐ろしく速かったバルセロナだった。

バルセロナらしいサッカーを見せたのも良かったが、久しぶりにバルサの選手達が凶暴な攻撃性を見せたのが良かった。得点を取った後もひたすら攻撃を繰り返し、セルタが可哀想とも思えるほどボコボコに粉砕した。攻守において自分達から仕掛けるのがバルサ本来の姿で、選手の体重がかかとに残る後ろ向きではなく、チーム全員がつま先にのった前のめりで戦い、チームも一つの目標に一丸となっていた。

 

選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。

GKシュテーゲン(6)

セービングではセルタのシュートが枠外に外れたこともあり、ほぼ出番がなかった。足元のプレーでは冷静にプレーしており、バルサのGKらしくほぼ出番がなく評価は平均点に。

DFピケ(7)

後半にイアゴ・アスパスに1対1で何度かやられたものの、それ以外は競り合いからボール処理までしっかりとプレーした。サイドチェンジ含めボール出しはとても安定しており、本来のバルサの試合が出来れば、ピケが自分達のゴール前で活躍するシーンはなくなりそうだ。

DFウムティティ(7)

今日は攻撃では得点を決め、ビルドアップでも安定していた。守備ではいつも通りの安定したプレーをしており、試合の最後の方は右SB気味でもそつなくプレーをこなし、ウムティティ自体何も問題なかった。ウムティティのリーガスタメンの全勝記録はどこまで伸びるのか( `ー´)ノ

DFアルバ(7)

今のシステムの左CBとしてしっかりとプレーし、改めてレベルの高い選手だと認識させられる。アルバの後方からの飛び出しという、バルサの攻撃のオプションが消えかかっているのは残念。だがスピードがあり後方のスペースをカバーし、対人の守備で頼りになるアルバは守備面やビルドアップの面でもチームの勝利に大きく貢献した。

MFラフィーニャ(7)

右サイドラフィーニャは微妙だと感じていたが、ボールがしっかり収まったり、意外にドリブルでも縦を上手く使いながら賢いプレーを見せた。右同士のセルジ・ロベルトとの連携が良い面もあり、細かいパス交換やダイナミックな攻撃で右サイドから効果的な攻撃を見せた。今日はシュートだけが残念だったが、今日の分はパリ戦に貯めて次に1得点決めてほしい( ̄▽ ̄)

MFセルジ・ロベルト(8)

セルジ・ロベルトが久々に中盤の位置で長くプレーし、攻守において運動量豊富で激しくプレーして出来はとても良かった。ドリブルの持ち出しでGKと1対1になるなど、ドリブルも効果的に見せた。頑張り屋で少し疲労が心配だが試合途中でベンチに下げられ、次のパリ戦では意外にもキープレーヤーになる予感がする。

MFブスケツ(8)

ボールを受ければ1タッチや素早い2タッチでパスを周りに供給し、セルタのプレスに引っかかることはなかった。今のシステムになってからブスケツのポジションも中盤のアンカーに戻っており、最終ラインのカバーもしっかりしながら中盤の掃除役として、守備でも大いに貢献してくれている。ブスケツらしいプレーがよく見られるようになってきた。

MFラキティッチ(8)

今年一番の出来とも感じるほどであり、チームの出来も良かったことからラキティッチの存在感も際立った。素早い切り替えでプレスをかけ、左でネイマールのドリブルするスペースを確保しながら上手いポジショニングを取っていた。プレスでの守備面を考えれば中盤はセルジ・ロベルト、ブスケツ、ラキティッチの3人の組み合わせが一番良いのかもしれない。

MFネイマール(9)

左サイドで圧倒的なスピードで何度もセルタDF陣を切り裂き、変幻自在なドリブルで相手を翻弄した。鮮やかなループシュートも決め、最近はゴール欠乏症という時期も脱してきた印象。バルサに来てから一番良いとも思えるネイマールの出来で、年々成長しているがコンディションもしっかり整えてきた印象を受ける。パリ戦ではバルサの切り込み隊長として、縦にズバッと抜いてカンプノウを盛り上げて一気にバルサペースにしてほしい。

FWメッシ(10)★

今日のメッシは手のつけようがなく、敵将ベリッソ監督が試合後に言った通り“メッシを止める戦術”はなかった。シュートをいとも簡単に決め個人技でもずば抜けており、今日はボールを多く受けたこともありメッシの攻撃力がこれでもかというほど発揮された試合となった。ネイマール同様ここでコンディションを上げてきて、守備面でも自然と体が動けている感じで、心身ともに試合に集中している。“無双メッシ”という、無敵に近い何でもしてくれるメッシが帰ってきたのかもしれない。

FWスアレス(8)

得点こそなかったものの裏に飛び出すプレーや、意表を突くドリブル突破でスアレスらしさを見せた。このシステムになってからはスアレスのポストプレーがよく光るようになってきた。周りを上手く活かす為にCFの位置だがサイドや下がってボールを受けており、今の動きならスアレス自身の得点は減るかもしれないが、チームの得点は増えてくる印象。無得点だったけどスアレスも今のチーム状態には大満足しているはず。

MFマスチェラーノ(6)

ブスケツと変わり中盤のアンカーでプレーし、守備時は最終ラインに吸収される時間もありながらそつなくプレーした。

MFイニエスタ(6)

イニエスタらしさは試合終盤に見せ、チームのギアが下がっていたこともありイニエスタも無難にプレーした。正直そこまでコンディションが良い感じもせず、パリ戦ではスタメンでなくてもジョーカーとしてベンチに置いておき、ラキティッチスタメンでいって途中投入で攻撃にさらなる流れを作る役割の方が良いのかもしれない。

MFデニス・スアレス(6)

ネイマールと同じ左サイドに入り、ボールをがっちりキープしてほしい所でボールロストした。体がまだ出来上がっていないのでネイマールのようにがっちり受け止めるだけのフィジカルもあるわけではないので、そこまで気にすることもないのか。デニスも最近また出場機会を得ており、このまま出場機会を得ながらもっと成長してほしい所。

 

最後に一言

久しぶりに“本当の完勝”といった試合で、バルサらしいプレーでバルサらしいメンタルで、試合結果もバルサらしいスコアでの完全勝利となった。

ルイス・エンリケ退任発表でチームは完全にまとまった印象があり、ルイス・エンリケの最期に花を添える為にもあと3か月ほど頑張ってほしい( `ー´)ノ

そのルイス・エンリケも最近は試合中に顔が緩むことはなかったが、試合内容も良くウムティティのゴールや試合終盤は、久々にフットボールを見て楽しんでいる顔を見せていた。

次は最低4ゴールも決めないと敗退が決まってしまうCLのパリ戦となるわけだが、今のエンリケバルサならそれがほんの1%でも見えてしまうのは自分だけか。

バルセロナが歴史的な大逆転の“一チーム目”となるのか。はたまた歴史通りパリが勝ち進むのか。バルサファンは前者になるようにチームに応援を。

そしてカンプノウに詰めかけるバルサファンは試合開始直後から、要塞カンプノウになるように声援よろしくお願いします<(_ _)>。自分もパソコンの画面を通してだが全力で応援を( `ー´)ノ

 
 

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