16/17リーガ第29節 4/2 グラナダ対バルセロナ 試合結果・評価
■ 目次
選手
バルセロナ
監督ルイス・エンリケ 4-1-2-3
GKシュテーゲン
DFセルジ・ロベルト、マスチェラーノ、マテュー、アルバ
MFブスケツ(C)、ラキティッチ、ラフィーニャ
FWアンドレ・ゴメス、スアレス、ネイマール
リザーブメンバー
シレッセン、ウムティティ、ディニュ、デニス・スアレス、イニエスタ、パコ・アルカセル、アレニャ
選手交代
17分ラフィーニャ→パコ・アルカセル、67分アンドレ・ゴメス→イニエスタ、86分ラキティッチ→アレニャ
欠場者
メッシ(累積)、ビダル、アルダ(怪我)、マシップ、ピケ(判断)
グラナダ
監督ルカス・アルカラス 5-3-2
GKオチョア
DFフルキエ、ソーニエ、ロンバン(C)、ガストン・シルバ、エクトル
MFワカソ、アグボ、アングバン
FWクラヴェツ、アンドレアス・ペレイラ
ルイ・シルヴァ、インガソン、サンペル、ボガ、エストゥピニャン、クエンカ、アドリアン・ラモス
46分アングバン→ボガ、55分クラヴェツ→アドリアン・ラモス、78分ガストン・シルバ→クエンカ
試合結果
グラナダ1対バルセロナ4
得点者
44分スアレス(アルバ)
50分ボガ[グ]
63分パコ・アルカセル(スアレス)
83分ラキティッチ
90+1分ネイマール(パコ・アルカセル)
試合支配率
※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しグラナダ、黒色は完全なグラナダ
・バルセロナ25分、グラナダ0分、互角65分
試合での問題点
代表戦後ということもあって心身ともに高いレベルの試合は難しかったかもしれないが、後半の入りがあまりにも低いテンションで試合に入ってしまった。前半終盤の先制点で気が抜けたのか、もう勝てると思ったのか気の緩みが見られ、そのメンタル面がグラナダの同点弾につながったように思える。
試合での良好点
バルセロナが圧倒的に試合を支配した試合とはならなかったが、ほぼ試合をコントロールして試合を進めれた。前半立ち上がりは多少苦しんだが、それ以降はほぼグラナダに主導権を渡す時間帯はなかった。代表戦後も考えれば、結構良い試合は演じれたと思える。
メッシ不在もあってか新システムではなく4-3-3に戻したバルサだったが、最近の流れを継続するかのようにビルドアップでは危ないシーンは少なかった。ブスケツありきのビルドアップに思えなくもないので、CLのユベントス戦でのブスケツ不在がどう影響するかは見ものになりそうだ。
選手評価・採点
※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。
GKシュテーゲン(6)
シーズン前半戦の不安定な足元のプレーは全くなく、状況判断、キック共にレベルの高いプレーでビルドアップに大きく貢献した。失点シーンはセービング機会では唯一の見せ場感があったが、あっさり決められてしまった。それ以外のセービングは問題なしだった。
DFセルジ・ロベルト(6)
久しぶりに純粋な右SBに入り、終始無難なプレーで仕事をこなした。攻守にわたって目立つシーンはなかったが、ビルドアップや守備など安定していた。
DFマスチェラーノ(7)
カバーリングや対人でしっかり守り、マスチェラーノのミスらしいミスは一度もなかった。今日はDFリーダーとしてチームのピンチも少なく、しっかり仕事をこなしたと同時に最終ラインを上手くコントロールした。
DFマテュー(6)
何度か背後を突かれ、失点シーンはそこからの失点となった。それでもプレー自体はしっかりプレーしており、マテューらしいミスも多少あれど、概ね安定したプレーを見せた。対戦相手の関係もあるが、今シーズンはマテュースタメンの試合は勝率が高いはず。
DFアルバ(6)
先制点のアシストしたパスはお見事で、ネイマールへのパス供給やビルドアップでアルバらしい高いレベルのプレーを見せた。今日は両SBともに攻撃参加は少なくおとなしい感じで、アルバも守備の安定に一役買った。
MFブスケツ(9)
ブスケツが上手い選手であることはバルサファンなら周知の事実だが、それを超えるかのようにレベルの高いパス供給やトラップを見せた。今日はシャビクラスとも思えるほど圧倒的な存在感でパスを供給し、守備でも危険な部分ではブスケツの足の長い守備で何度も助けられた。ブスケツはここに来て、もうひと段階レベルアップしたのかもしれない。
MFラキティッチ(8)
右CHで格の違いを見せつけるレベルの高いプレーを見せた。ルーズボールの処理、キックなど精度が高く、多くの状況でマイボールを失わなかった。ラフィーニャ、ゴメス、デニスと才能ある選手達がいるバルサの中盤の中、現状ではやはりラキティッチの方が1枚と言わず、2枚ぐらい上手と感じさせるプレーぶりだった。
MFラフィーニャ(6)
ボールのつなぎなど安定したパフォーマンスを左CHでみせていたが、負傷での交代がただ残念となった。今シーズンというか昨シーズンから良い所でラフィーニャは怪我する印象。期待されて怪我するという昔のモッタのような存在にならないでほしい。
FWアンドレ・ゴメス(6)
右FWで出場し、ラフィーニャ怪我以降は左CHへと移動してプレーした。不可もなく可もないプレーで、悪くもなく良くもないプレーぶりだった。ポテンシャルが高い選手だけにここは我慢の時期で、どうにかこの壁を乗り越えてほしい。攻撃面での活躍を少し意識しすぎか、もう少しパスを散らすという自分の強みに切り替えてみても良いのかなと思う。ルイス・エンリケはもっと高い位置のプレーに絡めとか言ってそうだけど( ̄▽ ̄)
FWスアレス(9)★
ことごとく対人で勝利し、得点にも多く絡んだ。中央で1人で打開してくれて、メッシ不在でも多くの得点を奪った要因となった。代表戦後で疲れているはずだったがとても元気な姿を見せ、代表で負けたうっぷんをバルサで晴らしたのかもしれない。
FWネイマール(7)
前半はグラナダもネイマールサイドに人数をかけそこまで目立たなかったが、後半にバルサが再度リードを奪ってスペースが生まれ始めてからのネイマールは、アンタッチャブルな存在となった。相手チームからしたら少しの気の緩みがあればネイマールのドリブルで切り裂かれるイメージであり、常に2人と言わず3人で対処しなければ今のネイマールは止めれない存在になってきている。
FWパコ・アルカセル(7)
動き出しで何度も良い動き出しを見せ、決勝点となる得点も決めた。ポストプレーでもシンプルに味方につなぎ、バルサでの自分の役割や出来ることを理解してプレーに迷いもなくなってきた印象を受ける。良い動き出しが多かっただけにもっとボールを引き出せていればチャンスになりそうなシーンがあり、今後の課題は味方にもっと自分を使ってもらうことなのかもしれない。最近のパコは得点に絡んできており、得点が欲しい状況でラスト15分ぐらいの出場というオプションは選択肢と考えても良さそうだ。
MFイニエスタ(6)
リードを奪った直後に出場し落ち着いたプレーを見せ、しっかり仕事をこなした。次のセビージャ戦への温存だと思われ、セビージャ戦での活躍に期待。
MFアレニャ(6)
リーガ初出場を記録。守備では簡単に抜かれたりとまだまだ若いプレーが多いものの、攻撃やボールタッチでは非凡な才能があるのでこれからの成長に期待。来シーズンはプレシーズンでアピールして、しっかりとトップチーム合流してほしい選手。
最後に一言
比較的落ち着いてみられる試合であり、ピンチもほとんどなくしっかりと勝利した試合となった。代表戦後も考えればもう少し危ないシーンがあるかなと思っていたので、まずは勝利できて一安心。
4月という昨シーズンは大失速した大事な月を迎え重要な試合が多くある中、怪我人が少し出始めたことだけが残念。アルダとラフィーニャにビダルと、ローテーションも考えればいてほしい存在だった(>_<)
次のセビージャ戦からリーガもCLも最後の大詰めであり、今シーズンは昨シーズンの失敗を繰り返さず戦ってほしい。新システムもあるし、選手もまだいるので必ず乗り切れるはず。
後は首位のチームが1度だけでいいのでつまずいて、バルセロナのリーガ自力優勝の芽を復活させてくれ<(_ _)>