16/17リーガ第38節 5/21 バルセロナ対エイバル 試合結果・評価

選手

バルセロナ

監督ルイス・エンリケ 4-1-2-3

GKシュテーゲン

DFセルジ・ロベルト、マルロン、ウムティティ、アルバ

MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ(C)

FWメッシ、スアレス、ネイマール

リザーブメンバー

シレッセン、ボルハ・ロペス、ディニュ、デニス・スアレス、アンドレ・ゴメス、アルダ、パコ・アルカセル

選手交代

46分セルジ・ロベルト→アンドレ・ゴメス、71分ラキティッチ→パコ・アルカセル

欠場者

マスチェラーノ、マテュー、ビダル、ラフィーニャ(怪我)、マシップ(判断)

 

エイバル

監督ホセ・ルイス・メンディリバル 4-4-2

GKヨエル

DFカパ、アルビラ、ルジューヌ、ジュンカ

MFルベン・ペーニャ、エスカランテ、ダニ・ガルシア(C)、乾貴士

FWセルジ・エンリク、キケ

リエスゴ、ガルベス、ディエゴ・ドス・サントス、リベラ、ペドロ・レオン、フラン・リコ、アドリアン・ゴンザレス、ベベ

67分ルベン・ぺーニャ→ペドロ・レオン、76分セルジ・エンリク→ガルベス、83分エスカランテ→リベラ

 

試合結果

バルセロナ4対エイバル2

得点者

7分乾貴士[エ]

61分乾貴士[エ]

63分オウンゴール

73分スアレス(パコ・アルカセル)

75分メッシ

90+2分メッシ

 

試合支配率

※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しエイバル、黒色は完全なエイバル

・バルセロナ30分、エイバル0分、互角60分

 

試合での問題点

最後のフィニッシュの所で決めきれず、チャンスは多く作っていただけが試合は最後の最後までもつれてしまった。これだけ決定力でダメダメなバルサは珍しかったが、スアレスもメッシも心がどこかレアルの結果を気にしているようで、この試合に入り切れていないように感じられた。この目の前のエイバル戦に集中していれば、前半の時点で逆転も可能で、もっと楽に勝利できただろう。

 

試合での良好点

後半に入るとギアを上げるとともに、この試合に勝利しなければいけないと思い出したかのように攻撃性が増し、チャンスを演出するとともにゴールを上げた。今シーズンのエンリケバルサを象徴するような心あらずの時間帯もあったが、ルイス・エンリケ監督最後のカンプノウの試合で勝利で終えれたのは良かった。

 

選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。

GKシュテーゲン(6)

2失点のシーンはセービングが難しいバー直撃のシュートで、ノーチャンスに近かった。それ以外のプレーでは安定しており、特に足元のプレーは完全に自信をつけて良かった。今シーズンはミスも目立ったリーガでの戦いだったが、最後は36試合出場で33失点と1試合の失点率(0.92)は1を切った。

DFセルジ・ロベルト(6)

国王杯決勝で出場停止もあって前半だけで交代させられたが、無難なプレーを右サイドでみせた。来季の監督次第だが、もしかするとバルセロナでは右SBとしてスタメン出場する最後の試合となったのかもしれない。

DFマルロン(7)

落ちついたプレーと出足の速い寄せでボールをカットするシーンもあり、またもポジティブな印象を残した。世界トップクラスのFWと対峙するのが楽しみと感じる選手であり、来季バルセロナのトップチームに合流して試合にある程度出続ければ、結果としてW杯に招集される可能性は十分にあると感じさせるポテンシャルを見せた。

DFウムティティ(7)

ラインコントロールに幅広くカバーリングしたりと大忙しで、対峙するFWのフィジカルに手を焼いたりしたが、最後は中央の所では崩させなかった。2失点したが乾のスーパーゴール感もあり、CBの選手として出来ることはマークの確認やマークのスライドを修正するぐらいだった。

DFアルバ(7)★

左サイドで何度も大外を駆け上がり、何度も裏に抜け出して効果的な攻撃を見せた。バルサの右の攻撃がない中、左ではこのアルバが高い攻撃力を見せて何度も良い形を作った。アシストこそなかったが何度も往復して良い攻撃を見せ、これぞバルセロナの攻撃的SBというお手本のようなプレーを見せてくれた。

MFブスケツ(7)

守備ではエイバルのパス回しに少し苦労し、サイドをカバーしたりといつもより走らされてよく守っていた。攻撃ではダイレクトなどで狭い中、縦パスを通したりとブスケツならではのプレーを見せ、今日もブスケツのアンカーの位置でのプレーは良かった。

MFラキティッチ(6)

守備は良いが攻撃ではスペースを作ったりスペースを突くという今シーズンのラキティッチを象徴する動きを見せ、攻撃力がある選手だけに少しもったいない活躍となった。それでもチームへの献身性で勝利に貢献し、今日も仕事をした。

MFイニエスタ(6)

タメを作ったりMSNへのパス供給などイニエスタの上手いプレーが何度かあり、中盤の位置で攻撃のタクトを振った。メチャクチャ良いということもなくいつも通りのイニエスタで、シュートも良い感じだけど入らないというのもイニエスタらしかった。

FWメッシ(7)

リーガの得点王に輝き、恐らくヨーロッパ・ゴールデンシューをほぼ確実にした今日の2ゴールは素晴らしかった。メッシ中央起用でメッシ自身の得点数が上がることはまだ健在で、さすがという他ないシーズンを過ごした。パス出しとしても裏へのパスを何度も通し、今日のプレーを見るだけでも精度の高いハイレベルの選手だということを証明した。

FWスアレス(6)

同点ゴールを決めたのはさすがだったが、それ以外の所でシュートを決めきれず、さすがに今日は高評価は与えられない出来だった。スアレスのシュートが決まっていればもっとチームとしては楽になっており、1得点決めたがギリギリ合格点と言える出来だった。

FWネイマール(7)

左サイドで何度もキレのあるドリブルで突破を試み、今日もボールロストが目立ちながらも脅威の存在となった。PK獲得のシーンは怪しかったが、PKを獲得するだけの高い突破力を示したことでもあり、今シーズンはバルサに多くのPKを与えてくれた。国王杯決勝ではスアレスが出場停止もあり、ネイマールの得点力に期待が高まる。

DFアンドレ・ゴメス(6)

国王杯決勝でセルジ・ロベルト出場停止で誰が右SBで出場するかは疑問だったが、今日の試合で恐らくこのアンドレ・ゴメスがプレーするのは間違いなさそうだ。右SBではお世辞にも良いプレーではないがルイス・エンリケは右SBでも起用するぐらい評価が高く、国王杯決勝でアシストなんか決めて良い形でシーズンを終えてほしいものだ。

FWパコ・アルカセル(6)

少しMSNに無視されている感もあり、良い動き出しを見せてゴール前に顔を出していたがボールが来ずにゴールという仕事は出来なかった。パコにパスを出していれば2回ぐらい決定的なシーンがあっただけに、パコはこの動き出しを継続して来季に多くの得点を決めてほしい。まずは国王杯決勝で試合に出場すればゴールに期待で、パスさえ来れば得点は取れそうだという期待感はある。

 

最後に一言

同時刻に行われていたレアル・マドリードが勝利したことで、バルセロナがどういう結果に終わっても2位でフィニッシュすることは変わらない中、チームは最後まで戦って勝利を収めてくれた。

バルセロナはシーズン終盤に連勝でプレッシャーをかけ続けましたが、終わってみれば38試合のトータルの結果で勝ち点で3差をつけられ、レアル・マドリードのリーガ優勝を認めるしかないところです(>_<)

ルイス・エンリケ監督最後のカンプノウの試合でチームが逆転勝利したことはポジティブで、あとは残り1試合。

国王杯の決勝で勝利して少しでも良い雰囲気でルイス・エンリケを送り出すと共に、バルセロナも来季に向けて少しでもポジティブにシーズンを終えたいものです。

国王杯決勝終了後の29日にはバルセロナの来季の新監督が発表されるようで、バルベルデ(現ビルバオ)が有力候補となっていますが、サプライズがあるのかそこは楽しみなところです( `ー´)ノ

日本人の乾貴士選手がバルセロナから日本人選手として初ゴールを記録し、さらにその後も得点を決めて、エイバル側のこの試合のヒーローになりました。個人的には日本人選手の活躍は嬉しく、そしてこれだけ海外(スペイン)で試合に出続けているなら、日本代表に招集してあげてほしいなと思った次第です。ハリルはなんか乾貴士を好きじゃないな~!

 
 

3 Responses to “16/17リーガ第38節 5/21 バルセロナ対エイバル 試合結果・評価”

  1. しろ より:

    明らかな誤審があり、リーグ最終戦としてはちょっと残念な展開でしたね。
    アラベスにしっかり勝って、いい形でシーズンを終えて欲しいです。
    アンゴメの右SBはセルジ以上に適正ないですね。スピードない時点でわかりそうなものですが、完全に右サイドが沈黙。彼は中盤以外で輝くとは思えない。
    やはり中盤で指揮できるヴェラッティは欲しいですねー。
    メッシがプレースタイル変えて、本気で中盤を覚えてくれたりすれば、あるいは・・なんて事も考えてしまいますが、そう上手くはいきませんよね

  2. レト より:

    誤:しかし、これで来季の公式戦初戦はクラシコになってしまった
    正:しかし、これでたとえ国王杯で優勝できたとしても来季の公式戦初戦はクラシコになってしまう

    訂正お願いします。
    軽率な記載でした。

  3. レト より:

    リーグ上位陣での対戦成績はレアルを圧倒していただけに口惜しい結果ではありますが、取りこぼしがいずれも下位チームを舐めたことによる自滅であることを考えると自業自得としか言いようがありません。
    監督の驕り、采配ミス、そして采配ミスによって若手の気力をことごとく奪ったことなど、これほどまでに脱力感を覚えたシーズンはないかもしれません(低調なシーズンはあれど)。
    リーグとCLの両立に大失敗したことで、これに味をしめたLFPがバルサの日程をさらに厳しくすることも考えられます。

    ただ、フォローもさせていただくと、エンリケは明確だった課題を単に放置したわけではなく、総仕上げとしての最低限の仕事はしっかりしていると思います。
    ビルドアップも前半戦からは改善されていますし。
    しかし、これで来季の公式戦初戦はクラシコになってしまったわけで、
    次期監督の船出はいきなりプレッシャーのかかる試合になりましたね。

コメントを残す

このページの先頭へ