16/17リーガ第15節 12/10 オサスナVSバルセロナ 試合結果・評価
■ 目次
選手
バルセロナ
監督ルイス・エンリケ 4-1-2-3
GKシュテーゲン
DFセルジ・ロベルト、ピケ、ウムティテイ、アルバ
MFブスケツ、アンドレ・ゴメス、イニエスタ(C)
FWメッシ、スアレス、アルダ
リザーブメンバー
シレッセン、マスチェラーノ、ディニュ、ラキティッチ、デニス・スアレス、ラフィーニャ、パコ・アルカセル
選手交代
65分アルダ→デニス・スアレス、76分アンドレ・ゴメス→ラフィーニャ
欠場者
マシップとビダル(判断)、ネイマール(累積)、マテュー(怪我)
オサスナ
監督ホアキン・カパロス 4-4-2
GKナウセ
DFオイエール、ミゲル・フラーニョ(C)、イバン・マルケス、クレルク
MFデ・ラス・クエバス、ロベルト・トーレス、チャウシッチ、ベレンゲル
FWオリオール・リエラ、セルヒオ・レオン
マリオ・フェルナンデス、タノ、ダビド・ガルシア、ウナイ・ガルシア、フエンテス、リヴィエール、コドロ
46分ミゲル・フラーニョ→ダビド・ガルシア、63分オイエール→タノ、70分オリオール・リエラ→コドロ
試合結果
オサスナ0VSバルセロナ3
得点者
58分スアレス(アルバ)
72分メッシ(アルバ)
90+2分メッシ
試合支配率
※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しオサスナ、黒色は完全なオサスナ
・バルセロナ45分、オサスナ0分、互角45分
試合はバルセロナがボールを支配して進んでいった。4-4-2の綺麗な3ラインで守るオサスナに対してバルセロナは苦労するものの、5分を過ぎる頃から何度か良い形でチャンスを得る。相手GKナウセと1対1になるシーンも何度かあったが、ナウセのファインセーブもあり、バルセロナは得点を奪えずに前半の45分間を過ごした。
後半序盤はオサスナのプレスに少し苦しんだバルセロナだったが、すぐさまに主導権を取り戻して試合を進めた。そして待望の先制点を58分に取った後も、バルセロナは試合の主導権をボールと共に握った。72分にメッシの追加点で試合の勝敗を決め、最後はメッシの個人技からの得点で試合は終わった。危なっかしいシーンは少なく、終わってみれば完勝と呼べる試合内容で納得の勝利となった。
試合での問題点
今日の試合では問題と思えることは正直なかった。結果から言えることは前半の間に得点を奪っていれば試合は楽だっただろうなと思うぐらいだった。でも後半にしっかりと3得点を奪ったのだから、攻撃陣を攻めるのは可哀想。なので今日は特に目立つ悪い所はありませんでした( `ー´)ノ
試合での良好点
2得点をアシストしたアルバの飛び出しに代表され、今日はSBの攻撃参加が実に上手かった。アルバは飛び出しで活躍し、セルジ・ロベルトはドリブルやボールを引き出したりと、高い位置で効果的な仕事が出来ていた。相手を自陣に押し込んでSBが高い位置に攻め込めるなら、この状況ではメッシの中央が活きる1つの戦い方にはなりそう。サイドを広く使うことも出来ており、特に今日含め2試合続けてサイド攻撃が機能しているバルセロナだった。
守備ではオサスナが前線1枚気味だったこともあり混乱に陥る回数は少なく、しっかりと囲い込みやプレスがかかっており、ピンチの回数は前後半で1回ずつぐらいだった。プレスが機能してきてバルセロナらしいサッカーをする為の守備が出来ており、さらに無失点が2試合続いたこともチームにさらなる自信を生んで強くしそう。
選手評価・採点
※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。
GKシュテーゲン(6)
ほとんど出番なしで、足元のプレーではバルサのGKらしいプレーを見せた。バルサのGKは出番がなく、ほとんど評価できないぐらいの方がいい。
DFセルジ・ロベルト(8)
豊富な運動量と状況状況で的確なドリブルを見せ、右サイドを突破するシーンも見られ陰の功労者となった。落ちついたプレーでボールロストも少なくパスをつなぎ、隙あらばドリブルという状況判断が素晴らしかった。守備でも対人で相手を抑え込むシーンも見られ、まだまだ成長の余地ありだが右SBが完全に板についた感じがする。
DFピケ(6)
ビルドアップで落ち着いたプレーを見せ、守備でも特に問題ナシ。試合終盤には相手のゴール前に入るプレーも見せ、ピケならそこまで難しいプレーもなく試合を終えた。
DFウムティティ(6)
ピケと同じくビルドアップでしっかりとパスを供給し、守備でもスピードとパワーを生かして守った。ビルドアップではもう少し前に仕掛けるドリブルの持ち出しがあっても良い状況があったように感じるが、前半ということもあって自重していた感じ。
DFアルバ(8)★
2アシストを決める裏へのランニングを見せ、何度も相手の背後に飛び出して危険な存在だった。アルバが主役となる試合は多くないが、安定したプレーで素晴らしい試合を演じた。2番手のディニュも悪くはないが、アルバと比べると力の差を感じずにはいられない。
MFブスケツ(7)
鋭い縦パスあり、対人でボールを奪う守備あり、先制点の起点となるキックフェイントありで、安定して素晴らしいプレーを見せた。チームがプレスをかけているとブスケツは中盤の掃除役となり効果は抜群で、ボールさばきもさすがのプレーを見せた。
MFアンドレ・ゴメス(6)
汗かき役とチームのバランスを取る役割なら十分に合格点を与えれるプレーを見せた。でもバルサファンはバレンシア時代のゴメスを知っているだけに、もっと攻撃で仕事をしてほしいと感じている人も多いはず。見方次第で評価は分かれそうなところで、現実を見ればゴメスはチームでしっかり仕事をしている感じはする選手となっている。
MFイニエスタ(7)
ここまで簡単そうに難しいプレーをされると、他の上手いバルサの選手が下手に思えるほどに感じられる。圧倒的に安定したプレーを見せ、バルサの中盤で攻撃の起点となった。得点シーンに絡んでいるわけではなかったが、チームが安心してボールを預けられる場所として完全に機能していた。
FWメッシ(8)
中央寄りで主にプレーし、効果的な攻撃を見せた。ピッチ状況が悪くパスが乱れるシーンもあったが、チームの3得点全てに絡んでさすがのエースと思えた。周りにイニエスタがいるせいかメッシのプレーも復活した感じがあり、チームの復活はやはりメッシのプレーにかかっていると痛感させられる。
FWスアレス(7)
何度も体を張って中央でボールを受け、攻撃の起点となった。前半に得点を決めてくれればうれしかったが貴重な先制点を決め、CFの仕事はしっかりとこなした。前線で存在感を見せており、メッシとともにチームの攻撃を引っ張った。
FWアルダ(6)
アルバの走り込むスペースを作る為の中に入る動きや後ろに戻る動きは良かったものの、もう少しアルダの足元からの攻撃があっても良いように思えた。アルダのワンタッチプレーからアルバが飛び出したり、アルダがワンツーからエリア内に侵入するシーンが作れたらなお良かったし、そういうプレーもアルダには期待。
FWデニス・スアレス(6)
今日は中盤ではなく左WGに入り、少し目に見える結果を意識したのか無理に攻め込むシーンも見られたが、全体的には良いプレーを見せた。チームの流れを崩さないプレーをしており、途中交代での投入で成長中といった感じ。
MFラフィーニャ(6)
試合にあまり出ていないことで少し体が鈍い感じがあり、現在のコンディションなら少し厳しそうという印象は受けた。出場機会を得るためにも練習でハードワークをし、頑張ってほしい。
最後に一言
パンプローナという一昔前のバルサファンなら嫌なイメージがあるスタジアムでの試合で、少し嫌な空気と雰囲気もしていたが、終わってみればバルセロナの完勝で試合は終わった。イニエスタ効果なのかチームは右肩上がりに調子を上げている感じで、CLから2試合連続で完勝+無失点という良い試合を演じた。
年内の公式戦は残り2試合だが、この調子がクリスマス休暇で一度リセットされるのが嫌と感じるほどに、今のバルセロナのチーム状態は上がってきた印象を受ける試合だった。
お疲れ様です。
自分なりにこの試合を見て思ったのですが、ブスケが下りて3バック、5バックのような、まあよく見る形ではあるんですが、そのシーンがすごく多かったような気がします。
そしてこの時、ブスケの位置にゴメスが下がりボールを意識的に受けているような気がしました。
あまり飛び出さないゴメスを見てると、ブスケ、アロンソの2ボランチ時代のスペイン代表を思い出し、スペクタクルがより不足しそうで不安です。