16/17リーガ第１６節　12/18　バルセロナＶＳエスパニョール　試合結果・評価

選手

バルセロナ

監督ルイス・エンリケ　４－１－２－３

GKシュテーゲン

DFセルジ・ロベルト、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケツ、デニス・スアレス、イニエスタ（Ｃ）

FWメッシ、スアレス、ネイマール

リザーブメンバー

シレッセン、ウムティティ、ディニュ、ラキティッチ、ラフィーニャ、アルダ、パコ・アルカセル

選手交代

６５分デニス・スアレス→ラフィーニャ、７４分ブスケツ→ウムティティ

欠場者

マシップとビダルとアンドレ・ゴメス（判断）、マテュー（怪我）

 

エスパニョール

監督キケ・フローレス　４－４－２

GKディエゴ・ロペス

DFハビ・ロペス（Ｃ）、ダビド・ロペス、ディエゴ・レジェス、アーロン

MFピアッティ、ハビ・フエゴ、ディオプ、フラード

FWジェラール・モレノ、カイセド

ロベルト・ヒメーネス、ルベン・ドゥアルテ、オスカル・ドゥアルテ、レジェス、マルク・ロカ、メレンド、アルバロ・バスケス

７１分カイセド→メレンド、８０分ピアッティ→レジェス

 

試合結果

バルセロナ４ＶＳエスパニョール１

得点者

１８分スアレス（イニエスタ）

６７分スアレス

６８分アルバ（メッシ）

７９分ダビド・ロペス［エ］

８９分メッシ（スアレス）

 

試合支配率

※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しエスパニョール、黒色は完全なエスパニョール

・バルセロナ３５分、エスパニョール０分、互角５５分

試合はバルセロナがボールを保持する形で進んでいった。エスパニョールは４－４－２の３列のラインの守備ブロックというよりも、４－６－０と感じるシステムでバルセロナに、中盤でスペースを与えない守備を見せてきた。なかなか崩せないバルサだが、速攻から活路を見出す。１８分に、イニエスタのパスからスアレスのゴールで先制。その後もエスパニョールの守備の中に入っていけいないバルサだったが、３０分を過ぎる頃から徐々に押し込む。そして３５～４５分の間はバルサペースで進んでいった。前半はバルサが試合を支配していたとは言えないが、ある程度コントロールして落ち着かせた４５分間だった。

後半立ち上がりは前半終盤の勢いそのままに、バルサが押し込んで試合を進めた。その後は均衡した時間帯を過ごし、バルサがイニエスタとメッシの個の力から追加点を奪って、試合の主導権を手繰り寄せた。さらに立て続けのアルバの追加点で試合の勝敗を決め、エスパニョールに１点返されるも試合終了間際にメッシのゴールで気持ちよく終われた試合となった。試合全体を通して危なげなく試合を進め、バルサらしい試合内容で勝利した。

 

試合での問題点

問題点というほどでもなかったが、相手のＳＨの選手をもっと下げて押し込む時間帯を長く作りたかった。バルサのＳＢがもっと高い位置にポジションを取り、中盤の選手がボールを受けるスペースとギャップを作りたかった。そこまで前からプレスをかけてこないエスパニョールだからこそ、３０分ぐらいではなく１０分辺りからバルサが一方的に攻め込む試合展開にしたかった。

 

試合での良好点

この試合で最も良かったのがバルセロナのプレス。ボールを失ってから守備への切り替えが恐ろしく速く、さらに前線の選手も守備をしておりチームが連動したプレスで、エスパニョールに攻撃させる機会をほとんど与えなかった。相手を押し込めばバルサは自動的にプレスが機能するので、やはり押し込んだ時間帯を長く作りたいと思わせる。

攻撃は個の力頼み感はあったものの、何度も攻撃を繰り返して４得点を奪って素晴らしかった。ボクシングで言えば強いジャブを何度も打ち、相手が捌ききれなかったり足が止まった所を、しっかり急所を突いたパンチでダウンまでもっていったイメージ。改めてＭＳＮの破壊力を思い出し、この３人は冬休みでしっかりリラックスしてバルセロナに帰還してほしい。

 

選手評価・採点

※（）の中の数字は選手評価点。６が平均で１が悪く１０が最高点。★はＭＶＰの選手。

ＧＫシュテーゲン（６）

１失点したもののノーチャンスでセービング機会も少なく、守る方では特に問題ナシ。パスのつなぎでは全体的にボールを自分で持ち過ぎ感があり、もっとシンプルにパスを回して良し。バルサファンはパスミスに過敏に反応するが、全く気にせず自分を信じてパスを供給してほしい。

ＤＦセルジ・ロベルト（８）

縦横無尽にピッチを走り回り、特に素早い攻守の切り替えからのプレスは見ていて素晴らしかった。攻撃でも精度の高いパスやドリブルで右サイドを機能させ、バルサの調子が上がってくるのに比例してセルジ・ロベルトのパフォーマンスも上がり調子。

ＤＦピケ（６）

そこまで仕事はなかったがサイドチェンジを決めたりとパスをしっかり供給しており、「ピケの落ち着いたプレーを見ました」という試合になった。

ＤＦマスチェラーノ（７）

この試合ではインターセプトが光り、バルサが押し込んでプレスが機能すると、マスチェも機能しやすくなることが判明。本職がＤＨの選手なだけにコースを限定させたときのボールを奪う嗅覚はさすがの一言で、試合終盤はアンカーでもプレーして、少しは中盤でプレーしたいというストレスの軽減にも成功したかも。

ＤＦアルバ（７）

アルバの飛び出しをエスパニョールがやたら警戒しており、対峙するピアッティがしっかりとマークしてきて良いシーンは多く作れなかったものの、プレスやパスのつなぎではハイレベルのプレーをした。得点も決めており、文句なしのパフォーマンスとはなった。

ＭＦブスケツ（７）

エスパニョールに中盤を絞られて攻撃ではボールをそこまで受けれなかったが、守備では相変わらず素晴らしいタックルやポジショニングでボールを奪い返した。攻撃がなくても守備で活躍できるブスケツはさすがで、今のバルサにアンカーの位置でこれだけの守備を見せれる選手がいるかと言われると・・・という感じ。

ＭＦデニス・スアレス（６）

多少のイージーミスは目立ったものの、セルジ・ロベルトの攻め上がりをしっかりカバーしたポジショニングを取ったり、サイドを広く使うポジションを取ったりと頭の賢さは見せた。少し足元で精彩を欠いた感があるが、そこまで悪いイメージは受けなかった。

ＭＦイニエスタ（８）

怪我からの復帰後、イニエスタの存在感は圧倒的の一言で、バルサイズムを置いても怪物級の選手。見事なダブルタッチ、スルスル抜けるドリブルを見せ、イニエスタしかできないであろうプレーを見せた。この試合では９０分間を通してＭＶＰ級の活躍を見せたが、ＭＶＰは活躍されると宇宙人レベルの下記の選手に。

ＦＷメッシ（９）★

４人抜きでスアレスのゴールを演出したかと思うと、その１分後にも４人抜きからアルバのゴールをアシスト。試合終了間際にはＧＫの股を抜くゴールも見せ、もはや説明不可能な活躍を見せた。ノッてきたら止めるのは難しく、バロンドールをロナウドが受賞した後は爆発するという情報もあるらしく、メッシのその爆発的な活躍に来年は期待したい。

ＦＷスアレス（８）

貴重な先制ゴールを奪い、追加点も奪った。特に先制ゴールのトラップは完璧で、体のブロックの仕方も上手く、シュートもＧＫのタイミングを少しずらしながらのサイドネットへのシュートと、ほぼ完璧なフィニッシュの形を見せた。守備でもハードワークをしており、スアレスらしいプレーを終始見せた。体育会ＴＶのドローンを当てたキックもお見事でした( ｀ー´)ノ

ＦＷネイマール（７）

切れ味あるドリブルで何度も突破し特にエラシコの逆パターンの、インからアウトのボールタッチとその抜け出すスピードは化け物ぶり感を見せた。試合終盤はネイマールのゴールにもう少し周りが気を遣ってあげてよとも思ったが、活躍してるしそこまで本人は気にしていないのかな。

ＭＦラフィーニャ（６）

デニスに代わって入り、無難にプレーをして見せた。ミッドウイークのアル・アハリ戦では見事なゴールも決めており、体の切れも戻ってきた感がある。年内最後の国王杯では右ＷＧに入ってラフィーニャの活躍に期待したい。

ＤＦウムティティ（６）

バルサの失点シーンの前で右サイドへのパスに、スライディングでタックルすれば外に出せた可能性は高く、そこでのプレーは少し甘かった。それ以降は安定しており、特に問題ナシ。ウムティティは前に寄せるプレーが少し甘いので、これから課題として２年後ぐらいには、バルサのＣＢのリーダー的な存在としての活躍に期待。

 

最後に一言

首位のレアルが日本でクラブＷ杯を戦って１試合消化が遅くなる中、バルサは暫定ながら勝ち点差を３にしたい試合で、しっかりと勝利を収めてまず結果に大満足。内容面でもバルサらしい試合が出来ており、年内の試合は国王杯の２ｎｄレグだけとなった。

年内のリーグ戦は最後でしたが、国王杯が残っているのでまだ応援を( ｀ー´)ノ。ピケとＭＳＮの４人は南米に移動するということで早めに休みをもらったようで、しっかりと残った選手達で勝ち上がりたい。