16/17リーガ第5節 9/21 バルセロナVSアトレティコ・マドリード 試合結果・評価
■ 目次
選手
バルセロナ 監督ルイス・エンリケ 4-1-2-3
GKシュテーゲン
DFセルジ・ロベルト、ピケ、マスチェラーノ、アルバ
MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ
FWメッシ、スアレス、ネイマール
リザーブメンバー
シレッセン、マテュー、ディニュ、アンドレ・ゴメス、デニス・スアレス、アルダ、パコ・アルカセル
選手交代
51分ブスケツ→アンドレ・ゴメス、59分メッシ→アルダ
欠場者
ユムティティ(怪我)、マシップとビダルとラフィーニャ(判断)
アトレティコ・マドリード 監督ディエゴ・シメオネ 4-4-2
GKオブラク
DFフアンフラン、サヴィッチ、ゴディン、フェリペ・ルイス
MFサウール、ガビ、コケ、カラスコ
FWガメイロ、グリーズマン
モレイラ、ホセ・マリア・ヒメーネス、リュカ、ガイタン、トーマス、アンヘル・コレア、フェルナンド・トーレス
59分ガメイロ→アンヘル・コレア、59分サウール→フェルナンド・トーレス、72分カラスコ→トーマス
試合結果
バルセロナ1VSアトレティコ・マドリード1
得点者
41分ラキティッチ(イニエスタ)
60分アンヘル・コレア
試合支配率
※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しアトレティコ、黒色は完全なアトレティコ
・バルセロナ5分、アトレティコ5分、互角80分
とてつもなく評価するのに難しい試合となった印象。前半はほとんどバルサがアトレティコを自陣に閉じ込めてバルサペースとも言えそうだが、決定機を作れずサイドを何度か良い形で破ったぐらいだった。後半になると立ち上がりはアトレティコの4-3-3気味のシステムと前に出てきたことでアトレティコペースで進んだが、すぐにバルサも落ち着きを取り戻した。
ほとんどどちらが試合を支配したという時間帯はなく、イーブンの試合内容だったように感じられた。バルセロナが勝利すべき内容だったとも言えないし、引き分けが一番妥当な結果だったのかなと思える試合内容に近かった。
試合での問題点
サイドでもっと精度の高い攻撃をしたかったというのが本音。フリーランニングで何度もアトレティコのSBの裏にランニングを見せており、そこに精度の高いパスが通ればもう少しチャンスは演出できたかなと思える。メッシやネイマールがサイドでそこまで優位性を見せれなかったのもあったが、アトレティコのようなチーム全員で下がって守備をしてくるチームにはどうしてもサイドから崩すしかない。
試合での良好点
この試合でもショートコーナーから得点を奪えた。セットプレーから得点を奪えないと思われているバルセロナだが、普通に蹴らずにサインプレーやボールを動かせば十分得点を奪えるというイメージはついてきた。ピケの惜しいヘッドがあったりと、セットプレーからも得点を奪えれば対戦相手もバルサにCKを与えるのも恐怖になってくる。
前半とアトレティコが追い付いた後はほとんどアトレティコを自陣に閉じ込め、バルセロナ的にはこの試合展開で進めたいという試合時間が長く続いた。アトレティコが予想以上に下がって守備をしてくれたこともあり、バルセロナがアトレティコの攻撃をほとんど受けることなく試合を終えれた。その分アトレティコの守備を崩せなかったが、失点シーン以外はアトレティコに決定的なチャンスはほとんどなかった。
試合としては引き分けでバルセロナ側にも決定機の多くない試合だったが、バルセロナはレベルの高い試合を演じれたのは確か。最後の崩しだったりメッシがあまりボールに絡めなかったことでチャンスは作れなかったが、落ち着いて試合を進めて前半は特に我慢して耐えた中での先制点となった。こういう試合内容を次の試合も継続したい所。
選手評価・採点
※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。
GKシュテーゲン(7)
パスのつなぎでは落ち着いてさばき、セービングや飛び出しでもしっかりと仕事をこなした。終了間際のゴディンのヘッドのセーブなどビッグセーブもあり、安定したパフォーマンスを見せた。
DFセルジ・ロベルト(8)★
右サイドの局面で何度も突破するシーンがあり、守備でもスピードある戻りでチームの守備を大いに助けた。右サイドで安定したパフォーマンスを見せておりビダルの後釜を冬に獲得するうわさもあるが、ロベルトのバックアッパーの選手で十分ではと思えるほど良いプレーを継続している。
DFピケ(8)
守備では中央でアトレティコのハイボールや中に入ってくるボールを何度もはね返し、セットプレーの守備でもピケの高さで助けられたシーンは多かった。攻撃でもヘディングで惜しいシーンがあったりと、この試合のピケはハイレベルのピケの姿だった。
DFマスチェラーノ(6)
この試合も失点シーンに絡んだ形となったが、とてつもなく運の無いスリップが失点につながった。それ以外のプレーでは安定しており前半が終えた時にはマスチェラーノ完全復活と思え、次の試合やこれからの試合ではマスチェラーノは頼れる存在とはなりそうだ。
DFアルバ(7)
左サイドで活発に動いてパスをつなぎ、この試合でもアルバの落ち着いたパスやオーバーラップで左サイドを攻撃した。少し熱くなりやすいアルバなので余計なイエローカードを貰うシーンはあるが、それもアルバの強いメンタリティを示しており、以外にバルサカンテラの中で闘志が表面的に見える選手。
MFブスケツ(7)
前半には鋭い縦パスを何度も通し、守備でもブスケツのカバーリングでアトレティコの攻撃を遅らせたりと、完璧な試合をしていただけに後半立ち上がりすぐの途中交代は謎だった。試合後に風邪気味で体調不良だったこともあり納得したが、体調管理含めブスケツには今シーズンも多くお世話になることに。そんなブスケツはバルサとの契約延長が発表された( ̄▽ ̄)
MFラキティッチ(7)
中盤の競り合いで何度も勝つシーンを見せ、1回だけ悪いボールロストはあったがメッシがいなくなってからは積極的に攻撃に参加しチームの攻撃を地味に引っ張っていた。しっかりとボールを味方につなげており、相手を背負うプレーでも何気に味方につなげているがアトレティコのプレスを考えるととてもうまくプレーしていた。
MFイニエスタ(7)
アトレティコの守備ブロックをズラすドリブルを何度も見せ、ラキティッチのゴールもアシストした。キャプテンとして中盤でチームを引っ張り、左サイドに何度もパスを供給した。まだまだ健在ぶりをアピールし、キャプテンとしても審判と話したりとまだまだイニエスタの力が頼りになる。
FWメッシ(6)
この試合ではボールに絡むシーンが多くなく、中盤の位置でアトレティコの守備ブロックの前でそこまで動きも多くなかった。後半になり足の肉離れでピッチを離れ3週間ほどの離脱となるが、メッシにとっては元々そけい部の痛みもあり良い休みになってくれれば。代表ウイークも重なりバルサではここからのアウェイ3連戦を休むだけなので、アルダには良いチャンスとなりそう。
FWスアレス(6)
アトレティコに引かれたことで裏のスペースを消され、スアレスは下がったりしないとボールを受けれない状況が多かった。バルセロナがアトレティコの守備ブロックを崩せたシーンが少なかったこともあり、スアレスが相手のゴール前でシュートシーンはほとんど迎えなかった。
FWネイマール(6)
フアンフランとの1対1でもう少し勝って欲しかったという印象があり、ネイマールの左サイドからもう少し攻撃の起点を作りたかった。中に入り込んでのシュートや中にカットインするシーンは何度かあったが、縦に崩せればより良かった。
MFアンドレ・ゴメス(6)
攻撃ではもう心配なしと思えるほど両足とドリブルを使ってパスをつなげれており、中盤のアンカーでプレーするには守備面だけが少し心配に。対人だったりカバーリングのポジションが適切でない時があり、このポジションでのプレー機会は多くないだろうがブスケツを休ませる選択肢が増えることもあり、アンドレ・ゴメスにはこのポジションでも頑張ってほしい。
FWアルダ(6)
メッシと代わって右サイドに入り何度か相手を背負ってボールを受けたが効果的な攻撃は出なかった。トリッキーなプレーは何度かありCKも奪えたシーンはあったが、セルジ・ロベルトと連携してもっと右サイドを崩せれば完璧だった。
最後に一言
同点という結果に悔しさが残るが、バルセロナの試合内容は良かったのでそこはポジティブな要素となる試合だった。アトレティコの強固な守備ブロックを崩せなかったが、全体的にはチームの調子は良い感じ。メッシの離脱が少し心配な面だが、数試合ということもありバルサの底力が試されると思って代わりに試合に出る選手が奮起してくれれば。選手層は厚くなったバルサなので、乗り切れそうというポジティブに捉えれそう。
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本当に一瞬の隙を突かれての失点だったのが悔やまれますね。
とはいえ、試合内容を考えればゴールを奪えただけ良かったのかもしれません。
マスチェラーノはことごとく失点に絡んでるのが気になります。1vs1で抜かれることも多いですし、ユムティティが戻るまでの間は持ちこたえてほしいですけど。
メッシの代役はアルダでなくラフィーニャを使って欲しいです。
アルダは右サイドだとほとんど消えているので。