16/17リーガ第7節 10/2 セルタVSバルセロナ 試合結果・評価
■ 目次
選手
バルセロナ
監督ルイス・エンリケ 4-3-3
GKシュテーゲン
DFセルジ・ロベルト、ピケ、マテュー、アルバ
MFブスケツ(C)、アンドレ・ゴメス、アルダ
FWラフィーニャ、スアレス、ネイマール
リザーブメンバー
シレッセン、マスチェラーノ、ディニュ、デニス・スアレス、ラキティッチ、イニエスタ、パコ・アルカセル
選手交代
46分ラフィーニャ→イニエスタ、76分ブスケツ→デニス・スアレス、81分アルバ→パコ・アルカセル
欠場者
マシップとビダル(判断)、ユムティティとメッシ(怪我)
セルタ
監督エドゥアルド・ベリッソ 4-3-3
GKセルヒオ・アルバレス
DFウーゴ・マージョ(C)、カブラル、セルジ・ゴメス、ロンカグリア
MFパブロ・エルナンデス、ラドヤ、ヴァス
FWピオネ・シスト、イアゴ・アスパス、ボンゴンダ
ルベン・ブランコ、ジョニー、マルセロ・ディアス、セニェ、シェイク、グイデッティ、ロッシ
62分ボンゴンダ→マルセロ・ディアス、83分ヴァス→ジョニー、88分イアゴ・アスパス→グイデッティ
試合結果
セルタ4VSバルセロナ3
得点者
22分ピオネ・シスト(セ)
31分イアゴ・アスパス(セ)
32分オウンゴール(セ)
58分ピケ(イニエスタ)
64分ネイマール
77分パブロ・エルナンデス(セ)
86分ピケ(デニス・スアレス)
試合支配率
※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しセルタ、黒色は完全なセルタ
・バルセロナ25分、セルタ15分、互角50分
前半立ち上がりはバルセロナが良い形で試合に入った。中盤を飛ばしたボールでスアレスやネイマールがサイドに流れてボールを受け攻撃し、シュートまでもっていくシーンも見られた。15分ごろからバルサが中盤にショートパスを出してからセルタのプレスがはまり出し、高い位置でボールを奪ってセルタが先制した。バルサはそのセルタの勢いを数分間は沈めたが、立て続けの失点で試合は一気にセルタの試合に。前半ラスト5分間はバルサも少しだけ押し返した。
後半頭からバルセロナが全力の攻勢を仕掛けて試合に入り、セルタの速攻を受けながらも55分過ぎからバルサの試合にした。2得点奪いあと1点差と迫り、少し勢いが落ちかかっていた所をデニス・スアレス投入でまた攻勢を仕掛けようとしたが、シュテーゲンのキックミスで失点してしまい実質の終戦。それでもバルセロナの選手達は諦めずに攻勢をかけ1点返したが、あと1点奪えず、打ち合いになった試合を3対4で敗戦した。
試合での問題点
この試合の敗戦は前半の15分~20分間の悪い時間帯にバルサが対処できず、セルタの時間に何もできなかったことで3失点してしまったと言える。最終的にはミスも重なり失点は増えたが、セルタのプレスにハマるようなショートパスを多用し、セカンドボールも拾われて、セルタの時間帯はバルサが戦い方が間違えたと考えるべきだろう。この時間帯以外はバルサが優勢に進め、1対1や競り合いでも決して負けていなかっただけに、この時間帯をほぼ自分達から招いてしまったことが悔しい。
試合での良好点
3失点後のバルセロナの選手達のリアクションは、120点を与えれるだけの姿勢を見せた。前半で3失点しそのまま意気消沈して終わることも考えられたが、前半終盤から攻勢を見せ、後半には一時期セルタを焦らせた。選手達の勝ちたいという気持ちが画面からも伝わってきて、ボルシアMG戦よりも意地を見せたのに勝ち点を1でも持って帰れなかったことが悔やまれる。
これはこの先に役に立つことだが鉄板メンバー以外の選手達が活躍をし、バルサの選手層の厚みと信頼感を上げた試合とはなった。鉄板メンバー以外でも十分戦えるぞという試合を見せ、これからはますますローテーションしながらチームは戦っていけそうだ。鉄板メンバー以外の選手達は、バルサファンの期待を上回った活躍を見せくれた試合となった。
選手評価・採点
※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。
GKシュテーゲン(4)
あまり1つのミスに対して怒ることはないが、さすがにあの4失点目のキックミスには怒りがこみ上げるプレーだった。チームが同点や逆転に向けて勢いに乗っているときで、あのプレー自体も余裕がある中での判断とあのキックだったのでさらに悪い印象を受ける。その他のプレーではある程度しっかりプレーしていたように見えたが、今回はさすがにやってはいけないミスを犯してしまった。今回のミスは言い訳できない完璧なシュテーゲンのミスで、これをこの先につなげてプレーしてくれることを願う。
DFセルジ・ロベルト(7)
前半はマッチアップするボンゴンダに何度か手を焼いたが、後半は右サイドを完全に押し込んでセルジ・ロベルト自身のプレーは良かった。最後のクロスが今日の試合では精度を欠いたが、この激しい試合でもセルジ・ロベルトの存在は光っていたのでさらに評価を上げる試合とはなった。
DFピケ(8)★
攻守においてピケの存在は光り、特に後半は攻め上がる姿勢や相手のゴール前で、ピケの存在はチームに勇気を与えた。ヘディングで2得点奪い、バルサファンとチームに希望を見せたのは意外だったがピケだった。今日の姿勢を見る限り来シーズンにはキャプテンの1人となり、チームを引っ張っていってくれる存在になりそうだ。
DFマテュー(6)
オウンゴール自体は不運みたいなもので、それ以外のプレーは安定していた。フランス代表も引退し、これからはバルサ一筋になるがパフォーマンスも安定してきてしっかりと戦力に数えれそうだ。
DFアルバ(6)
攻守において全力のランニングを見せ、交代時には疲れ切った姿を見せた。マッチアップするピオネ・シストに手を焼いたが、最後の危険な所ではアルバはしっかり戻っていた。今日のアルバは良くもなく悪くもなくといった印象。
MFブスケツ(5)
1失点目と2失点目は正直ブスケツのミスで、1失点目はボールに触れるのに首を振って触れず、2失点目は変にボールを後ろにそらしてしまったことから失点してしまった。今シーズンはブスケツのミスが目立つシーンが良くあり、最近は体調を崩していたせいかコンディションも結構悪いのかも。うかうかしているとアンドレ・ゴメスのアンカー起用が増えてくる可能性もある。
MFアンドレ・ゴメス(8)
前半からドリブルや飛び出しと目立つシーンがあり、それは後半になっても変わらなかった。最後はポジションを下げてCBの位置でプレーしたがしっかりとプレーをしており、アンドレ・ゴメスも徐々にポテンシャルが発揮され始めてきた印象がある。勝利への欲も見ていて強く感じ、メンタル面でも勝者のメンタリティを兼ね備えている選手のように感じた。
MFアルダ(7)
3失点目のパスミスはあったものの、キープ力と突破力はセルタの脅威になり、何度かアルダの個人での突破からチャンスを作った。右WGに入ってもプレー出来そうで、セルジ・ロベルトとの関係性も他の選手と比べても見劣りはしなかった。アトレティコ時代のようなプレーぶりを見せており、アルダ全開といった印象を受ける。
FWラフィーニャ(5)
右サイドでボールを受けるシーンは何度かあったが、そこまでインパクトは残せなかった。守備でもボンゴンダに挟み込みが出来ずにチームとして手を焼いた部分もあり、そこまで良い試合とはならなかった。
FWスアレス(5)
前半はボールを引き出してスアレスらしいプレーもあったが、後半はスアレスは逆に消えてしまった。それでもスアレスを交代させることは出来ず、最後にはスアレスが得点を決めてくれるのではという期待感はあった。後半にほとんどプレーに関与できなかったので、少し評価は低くなった。
FWネイマール(6)
相変わらずドリブルで持ちすぎる一面はあったが、ネイマールのプレーからは勝利への欲を強く感じさせ、そういう意味ではネイマールのドリブルはセルタに脅威を与えた。ドリブルで何度も突破するシーンはあったが、位置が低かったり相手のブロックの前だっただけに決定機を作れなかったことだけが悔やまれる。
MFイニエスタ(7)
後半から試合に入り、キープ力とドリブルで中盤で攻撃の起点となった。反撃ののろしを上げるアシストも決め、さすがにイニエスタという存在感を見せた。
MFデニス・スアレス(7)
ラスト15分の所で投入され一度はセルタに突き放されたが、メンタル面の集中力は切れずにドリブル突破から華麗なアシストを決めた。ここ数試合はデニス・スアレスらしさも見せ始め、ここからはデニス・スアレスもスタメンで起用される可能性も出てくるのかもしれない。
FWパコ・アルカセル(6)
何度か裏でボールを受けてパコ・アルカセルらしさは出たが、一度裏に抜け出たシーンでは強引にでもシュートを打ってほしかったシーンもあった。まだ変に遠慮したり気を遣っているので、この代表ウイークではチームに残るので連携面を高めてチームに馴染み、代表ウイーク明けから得点が蘇ることに期待したい。
最後に一言
試合が始まって良い感触を得た試合展開だっただけに、前半で3失点した時には完全に終戦して終わったと思った。しかし選手達がリアクションし、同点まであと一歩の所まで詰め寄ったチームの精神力の強さに、今シーズンのバルセロナの底力を見た気がした試合となった。敗戦して首位になるチャンスを逃したのは痛いが、周りのチームとそこまで差が開いていないこともあり、代表ウイークを終えるとメッシが復帰することも想定したら、そこから勝ち続けるだけの期待感は出てきた試合内容だった。
セルジロベルトが怪我してしまったようですが誰が右SBをやると思いますか?
個人的にはDスアレスとかよさそうだと思うのですが…
マテューはそんなに悪くなかったと思うけどなぁ。
ブシとステーゲンが悪く目立った気がします。
前者はプレシーズンから調子の浮き沈みが激しくてとても心配です。
後者は完全にVVコースでこれからもいくだろうな、という嬉しさやら悲しさやらよく分からない気持ちになりました。
ブラボのセーフティな蹴り出しと繋ぐ判断はやっぱり凄いと改めて感じました。
2失点はマテュー絡み。
結局、ユムティティが戻るまで持ちこたえられませんでしたか。
そもそも、マテューは足下だけじゃなく空中戦のミスも多いんですよね・・
バルサのCBの層の薄さは永遠の課題のようです。
すみません。
2失点目はマテューでなく、ブスケツのミスでした。
撤回します。