16/17リーガ第28節 3/19 バルセロナ対バレンシア 試合結果・評価
■ 目次
選手
バルセロナ
監督ルイス・エンリケ 3-4-3
GKシュテーゲン
DFマスチェラーノ、ピケ、ウムティティ
MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ(C)、メッシ
FWラフィーニャ、スアレス、ネイマール
リザーブメンバー
シレッセン、アルバ、ディニュ、セルジ・ロベルト、デニス・スアレス、アンドレ・ゴメス、パコ・アルカセル
選手交代
64分ラキティッチ→セルジ・ロベルト、74分ラフィーニャ→アンドレ・ゴメス
欠場者
マテュー、ビダル(怪我)、マシップ、アルダ(判断)
バレンシア
監督ボロ 4-5-1
GKジエゴ・アウベス
DFモントーヤ、ガライ、マンガラ、ガヤ
MFカンセロ、カルロス・ソレール、エンゾ・ペレス(C)、パレホ、オレジャナ
FWムニル
ドメネク、アブデヌール、シケイラ、ヴァルデラマ、メドラン、バカリ、ザザ
46分オレジャナ→アブデヌール、73分ムニル→ザザ、84分カンセロ→バカリ
試合結果
バルセロナ4対バレンシア2
得点者
29分マンガラ[バ]
35分スアレス(ネイマール)
45分メッシ
45+1分ムニル[バ]
52分メッシ(マスチェラーノ)
89分アンドレ・ゴメス(ネイマール)
試合支配率
※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しバレンシア、黒色は完全なバレンシア
・バルセロナ35分、バレンシア0分、互角55分
試合の簡単な流れ
前半
最近の試合のようにバルセロナがボールを支配して進んでいく。相手チームも前からのプレスで攻略できないのか、これからは下がって戦うチームは増えそうだ。
バルセロナはボールこそ支配しているが攻めきれない試合もここ最近と変わらず、バレンシアのチーム全員で集中した、中央のスペースを潰す守備の前にバルサは苦労する。
バルサは時よりチャンスがあるものの決定機とまではいかず、バレンシアも速攻の脅威を見せながら時間が過ぎていった。
そして先制点を奪ったのはバレンシア。29分にCKからマンガラが頭で決め、バレンシアがリードを奪う。
この失点で悪い雰囲気に支配されそうなバルセロナだったが、35分にスアレスがスローインから抜け出して同点ゴールを決め、逆にバルサペースへと持ち込んだ。
そして44分に、スアレスが抜け出したところをマンガラにファールで止められ、マンガラは退場となりバルサにPKが与えられる。このPKをメッシが珍しくゴール中央へ蹴り込み、バルサは1点のリードと1人多いという圧倒的な有利な立場となった。
残り1分ぐらいだったが10人のバレンシアの攻撃にバルサの守備が崩され、バルサカンテラのムニルに同点ゴールを決められて前半は2対2の同点となった。
後半
後半が始まると1人少ないバレンシアは、同点ということもあって完全に自陣で守備をする戦い方を選択した。
対するバルセロナは残り45分間で絶対に得点が必要で、攻めて攻めて攻めなければいけない状況だった。
そんな状況でバルセロナを引っ張ったのはネイマールで、攻撃の起点となってバルサペースへと試合の流れを呼び込んだ。
そしてその良い流れのまま52分にメッシが右足でゴールネットを揺らし、バルサが再びリードを奪う。
その後はバルセロナはなかなか追加点を奪えず、バレンシアの速攻に少しビクビクしながら時間は過ぎていった。
ボールを支配しほぼ一方的に攻めていたバルセロナは、89分にアンドレ・ゴメスが追加点を奪い、勝負を決めてこの試合に4対2で勝利した。バルサはリーガ優勝の為に必要な勝ち点3をしっかり獲得した試合となった。
試合での問題点
今日もセットプレーから失点し、試合の流れではバルサらしさを取り戻しているバルセロナだが、セットプレーでもかつてのバルサのように戻っているのか少し不安要素に。マンマークの守備が甘い選手がおり、ピケがボールに触れなければ高い確率で失点しそうな感じがする。マンマーク守備は個人の守備になるので、もう一度集中して激しいマークをしてほしい。
攻撃からの守備でまだ戸惑いがあり、選手達も対応が後手にまわることもしばしば。中盤のプレスがかからず簡単に突破されるシーンがあったり、後ろの3人が下がって相手に攻撃の起点を作られたりと、まだチームとして攻守の切り替えがうまくいっていない様子。選手の起用ポジションも様々であり、右と左で役割も違ってきたりするので、相手チームも対応出来ないかもしれないが、バルサもこの新システムに対応できるかは残り2か月で重要になりそうだ。
試合での良好点
まだまだ新システムをバルサ自身がうまく使いこなせていないが、バルセロナらしい試合となっていてこのまま継続してくれれば。バルサがボールを支配して相手を自陣に押し込み、ほぼ一方的に攻撃する試合展開はバルサ的に良い試合展開となっている。後は相手の守備を崩すだけで、チームの戦い方自体は良かった。
選手評価・採点
※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。
GKシュテーゲン(7)
シュテーゲンのセービングでの活躍自体は嬉しいことだが、バルサの場合はピンチのシーンを作られているということで、チームとしては少しシュテーゲンの活躍は複雑。最近は安定感あるシュテーゲンの姿に戻っており、ビッグセーブもあって大事な試合でのビッグセーブに期待したい。
DFマスチェラーノ(6)
落ち着いて自分の仕事をし、大きく目立つこともなく淡々と仕事をこなした。いつものマスチェラーノの姿であり、安定感があってまだまだ頼りたい存在と感じさせる。
DFピケ(6)
3バックの中央起用なら背後のスペースが気になってか相手FWへの寄せが甘くなるシーンはこの試合でも見られ、今日はラインコントロールでも一発のパスで抜け出されるシーンも作られた。それでもゴール前ではピケの存在感は大きく、最後の所では守った。
DFウムティティ(7)
今や一番信頼できるバックの選手で、チームの戦術を理解し個人の対応など弱点らしい弱点は見当たらず、この試合でも鉄壁の守備を見せた。リーグ戦ではスタメン出場の試合での全勝記録も継続し、ラスト2か月間はウムティティフル稼働でルイス・エンリケにはお願いしたい<(_ _)>
MFブスケツ(7)
新システムになってからキーマンの選手となっているが、それに見合うだけの活躍を見せている。今日も攻守において安定したパフォーマンスを見せ、ブスケツの存在感は際立った。その分、CLの第1戦で出場できないのはどうなることやら。
MFラキティッチ(5)
セットプレーでのマーク、2失点目では裏を取られたりと今日のラキティッチは失点に絡んだ形となった。最終ラインに吸収されたりと不慣れなポジションでの起用で、少しポジショニングで戸惑いがありながらのプレーとなった。攻撃では飛び出しだったり良いプレーを見せていたが、2失点に絡んだということで評価は低く。
MFイニエスタ(7)
スアレスとなネイマールの狭いスペースの間で何度もボールを受け、シンプルなプレーで攻撃の中継役として勝利に貢献した。飛び出しだったりミドルとゴールへの意識も失わず、攻撃で大きな存在感を見せた。守備ではラキティッチよりも緩さはあるものの、攻撃面を考えればやはりイニエスタが必要と思わせるパフォーマンスを見せた。
MFメッシ(8)
ドリブル突破やスルーパスでバレンシアの守備陣を切り裂いた。2得点を決め2つとも勝ち越しのゴールで価値あるものだった。勝負強さや高い決定力を見せ、精度の高いプレーで攻撃を引っ張った。消えてしまう時間があるもののボールを触ればアンタッチャブルな存在で、さすがメッシというプレーだった。
FWラフィーニャ(6)
何度かあるシュートチャンスでゴールを決めれればさらに良く、最近はシュートが入らないラフィーニャ。得点力がある選手だけにこのポジションなら得点も期待したい所で、それ以外のプレーではキープだったりドリブルだったりと安定したプレーを見せた。移籍報道も出ているけど、絶対バルサに残ってほしい!
FWスアレス(8)
前半ではMVP級の活躍を見せ、終始相手CBとの1対1で優位性を見せた。同点ゴールを決めるだけでなく良い位置でもファールを受け、新システムになってからスアレスのポストプレーはますます目立つようになってきた。バルサの選手だが本当に厄介な選手だなと感じさせるプレーぶりだった。
FWネイマール(8)★
後半になるとチームにスイッチを入れ、今や困ったときに左サイドのネイマールというのはチームの合言葉になっているのかもしれない。それぐらい攻撃でチームを引っ張り、対戦相手もネイマール封じに人数をかけて抑え込んできている。シュートでは少し精度を欠いているが、FKしかり他のプレーではどんどん良くなってきている。
MFセルジ・ロベルト(6)
ドリブルでボールを動かしたりとセルジ・ロベルトらしいプレーを見せ、今のポジションならセルジ・ロベルトが間違いなく右CHのファーストチョイスと感じさせるプレーを見せた。代表明けからは少し無理してでも、セルジ・ロベルトをこのポジションで使ってみた方が良いのかもしれない。
MFアンドレ・ゴメス(6)
バルサでの初ゴールを決め、少しずつ負の流れの呪縛は溶けかかっているように見られる。低い位置でのボールロストなど悪いプレーもみられ、まだまだ成長しなければ厳しいがそのポテンシャルに疑いの余地なし。アップ中の顔は「やってやる!」という顔にもみられ、メンタル面では一つ上に上がった感じがする。
最後に一言
カンプノウの試合と言えどバレンシア相手にしっかり勝利を収めて、勝ち点3を獲得したことは最高の結果となりました。
バレンシアは対戦するとなぜ降格争いしている順位なのか分からないほど選手もいるし強い感じはするんですけどね( ̄▽ ̄)
ここ数試合は自陣に下がった相手に苦労している感があるバルセロナ。ほぼ全員で守備されればいつの時代もゴールをこじ開けるのは苦労するもので、戦い方自体はバルセロナらしくなってきています。
後はどう料理して相手の速攻を止めるかだけで、ここの解答さえ得れれば今のバルセロナを止めれるチームは今シーズンには現れないでしょう。
代表ウイークはチームにとって「好調の波に水を差される+選手が疲れる(怪我する)」とマイナスな面を見てしまいますが、テクニカルスタッフたちはこの2週間でやることが多そうです。
代表ウイーク後にさらなるパワーアップしたバルセロナに期待しながら、4月からの残り2か月間はリーグとCLの連戦になり大変なので、バルサファンもここで少し休憩を( `ー´)ノ
対戦相手がユヴェントスに決まりましたね。私はスカパー!公式YouTubeの抽選を見ていました。それで、私は全ての勝敗を予想し、バルサvsユーベはバルサと予想したところ、「は?どう考えてもバルサに勝ち目はないだろ。にわか」という内容のコメントを受け取りかなり落ち込んでいます…。YouTubeでスカパー公式アカから動画を探し、そのコメントは見ることができます。
質問ですが
バルサvsユーベはどちらがどのような内容で勝つと思いますか?
※ここから下は見る必要ないです。
バルサvsパリ1戦目はパリが圧勝。その内容はパリのハイプレスが長い時間に渡って機能していたことがあると思うんです。これは、フランスリーグで圧倒的な力をもつためパリ自身もボールを持つサッカーを普段からしており、ハイプレスも慣れてるからだと思います。ズラタンが抜けたことによって全員守備ができるようになったというのもあります。
しかしユーベは、基本的には相手に持たせてリトリートで守るチームじゃないですか。ユーベが90分に渡って前線から守備をするというのは、恐らくそうすればユーベが勝つでしょうが、普段からしていることではないので現実的ではないと思んです。
というのが僕の見解です。
クロウさんの言うとおりエンリケ1年目は確かセットプレーでの失点が一桁、それも2、3月くらいまで無失点だった記憶があるくらいがっちがちで頼もしく感じたのを覚えています。
本文で述べられている「セットプレー時にマンマークの守備が甘い選手」とは具体的にどの選手なのでしょう?
セルジロベルトが少し怪しい感じがしますが。
評価のところのラキティッチのところに、マンマークの守備について書いてあるので、ラキティッチのことではないでしょうか。
>アイコンさん
あ、今日の試合はラキティッチですね、ごめんなさい見落としてました。
ご指摘ありがとうございます。
勘違いの心配があるので一応訂正します。アルバやディーニュが3バックの左でプレーするときの話です。
質問です。今季はセットプレーからの失点が過去の2年間と比べて増えてきていると思います。マークのミス、高さ不足、こぼしたボールを蹴り込まれるなど原因は複数ですが、どの原因が大きいか意見を聞きたいです。また改善策があれば聞きたいです。恐らくウンスエがグラナダ戦の前にセットプレー対策を講じると思いますが。3冠のシーズンは弱点どころか武器としていた感があっただけに困惑があります。一昨年のように改善はできると思うのですが、長引けばCLやコパにも影響が出かねないので心配です。後、今の新システムでアルバやディーニュはローテの都合で左CBとしてプレーすることもあると思うので、高さ不足が心配なのですがどうしたら良いと思いますか?2人とも背が低いですし、実際アルバが狙われて失点したケースがあるので。