16/17リーガ第32節 4/15 バルセロナ対レアル・ソシエダ 試合結果・評価

選手

バルセロナ

監督ルイス・エンリケ 4-1-2-3

GKシュテーゲン

DFセルジ・ロベルト、ピケ、ウムティティ、アルバ

MFブスケツ、ラキティッチ、アンドレ・ゴメス

FWメッシ(C)、スアレス、パコ・アルカセル

リザーブメンバー

シレッセン、マテュー、ディニュ、デニス・スアレス、イニエスタ、アレニャ、カルドナ

選手交代

69分アンドレ・ゴメス→イニエスタ、79分パコ・アルカセル→デニス・スアレス

欠場者

ネイマール(累積)、マスチェラーノ、ビダル、ラフィーニャ、アルダ(怪我)、マシップ(判断)

 

レアル・ソシエダ

監督エウゼビオ 4-3-3

GKルジ

DFサルドゥア、ラウール・ナバス、イニゴ・マルティネス、ユーリ

MFシャビ・プリエト(C)、イジャラメンディ、スルトゥサ

FWベラ、ウィリアン・ジョゼ、オヤルサバル

トーニョ、エルストンド、カナーレス、グラネロ、ロドリゲス、スベルディア、バウティスタ

62分ベラ→カナーレス、79分ウィリアン・ジョゼ→バウティスタ、84分スルトゥサ→グラネロ

 

試合結果

バルセロナ3対レアル・ソシエダ2

得点者

16分メッシ(スアレス)

36分メッシ

42分イニゴ・マルティネス[レ]

44分パコ・アルカセル(メッシ)

45+1分シャビ・プリエト[レ]

 

試合支配率

※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しソシエダ、黒色は完全なソシエダ

・バルセロナ5分、ソシエダ25分、互角60分

 

試合での問題点

チームとして何がしたいのか分からないほど、選手一人一人の動きはチグハグだった。バルサファンでエンリケバルサのサッカーを知っているから、かろうじてこういうサッカーがしたいのだろうなと分かるが、初見の人には「こいつら何がしたいねん!?」と思えるほどチームの狙いも選手の動きも連動性はなかった。まるで初めて顔を合わせる選手同士が一緒に試合をしているのかなと思えるほど、チームとして機能しなかった。

守備のほぼ全てが残念で、自陣の守備になると何一つ良い所がないというか悪い所しかなかった。「プレッシャーがなく精度の高いパスを通される→中盤の選手はマークしても意味がないと感じポジショニングが悪くなる→パスを通され最終ラインが下がりながら守備陣形が崩壊→自陣に押し込まれて相手のミスかゴール前でのかろうじてのクリア」という感じに“負のスパイラル”の守備を見せ、自陣の守備ではずっとこれが繰り返された。自分はプロチームの悪い状態をアマチュアレベルということで“高校サッカー”と言うことがあるのですが、今日のバルセロナは“中学サッカー”だった。

 

試合での良好点

チームとしての収穫はなかったが、パコの活躍という面では良かった試合。サイドでのプレーというよりも斜めの動きだったり、中央付近での裏の飛び出しで良いプレーを見せ、パコが活躍したことだけが良かった。

 

選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。

GKシュテーゲン(6)

シュテーゲンからしたらあれよあれよと2失点したイメージで、前半が終わりふと気付けば2度ゴールを奪われていた。チームの守備もあって2失点したが、シュテーゲンのプレーは飛び出し、セービング、足元のプレーと合格点だった。一度ハイボールのキャッチングミスしたぐらい。

DFセルジ・ロベルト(6)

守備ではマークが甘かったりと苦労した。それでも基本ラキティッチが同サイドにいてクロスは許したが、大きく崩れることはなかった。攻撃ではビルドアップや右サイドの崩し、飛び出しとセルジ・ロベルトらしいプレーを見せた。

DFピケ(5)

最終ラインのコントロール、マークのズレ、スペースのカバーリングと上手く対処できていないシーンがあった。ピケだけの問題というよりチームの守備が崩壊し、ピケのコントロールできる範囲を超えるぐらいチームも選手もまとまりがなかった。

DFウムティティ(5)

ウムティティ自身のプレーは悪くなかったが、最終ラインでのマークのズレやラインコントロールを修正できず、チームの悪い守備の流れを変えられなかった。前節でウムティティのリーガ全勝記録も途絶えたが、今日からまた全勝記録が復活してくれれば。

DFアルバ(6)

久しぶりのスタメンで見せたプレーは良く、個人としてのプレーは良かったぐらい。それでもチームの守備の餌食になり、自慢の攻撃参加も前半の限られた時間しか出なかった。アルバがいると左の大外の飛び出しがあってバルサの攻撃の1つのオプションとなり、やはり重要な存在と感じさせられた。

MFブスケツ(5)

守る範囲が広すぎて相手選手にプレスがかからず、4-3-3の時の悪いブスケツの姿に戻っていた。攻撃ではしつこくマークされボールに触る回数は多くなかった。ブスケツのプレーから見て分かる通り、今のエンリケバルサは4-3-3ではキツそうだ。

MFラキティッチ(4)

右サイドで相手の左SBのユーリをひたすらマークし、中盤の中央のスペースを空けて監督の指示なのかポジション取りが明らかに悪かった。マークだけして存在感が出たのはロベルトと右サイドを崩したシーンぐらいで、ほぼラキティッチの良さが出なかった90分間だった。

MFアンドレ・ゴメス(5)

ボールを受ければロストするシーンが多く、プレスをかければファールになり空回り状態は継続されていた。守備では何度か良い戻りを見せていたが、激しく守備をすればファールとなるので守備が甘くなり、攻守において解決策が出るまで時間がかかりそうだ。

FWメッシ(6)★

攻撃ではメッシの存在感は大きく、中央付近からスルーパスを何度も出し、ドリブルだったり価値ある2ゴールを決めた。後半はボールに触れず存在感は減った。光るプレーを見せたが消えている時間帯は長く、メッシが右サイドを守備しないデメリットはチームの守備に大きくのしかかった。

FWスアレス(6)

裏への飛び出しでソシエダの裏を何度も取り、決定機を迎えたがゴールを決めれなかった。最近は調子の良いスアレスにもみられたが、これで3試合ノーゴールとなっている。このノーゴールの分が、今週2試合で一気に放出されてほしい。

FWパコ・アルカセル(6)

ネイマールと違った左FWを見せ、これはこれでパコらしいプレーで良かった。お世辞にも攻撃の起点とは言えなかったが、何度かカンプノウをわかせるプレーを見せた。1得点を決めるだけでなく得点はほぼパコ絡みで生まれ、今日はパコが仕事をしてバルセロナは勝利した試合だった。それでも消えている時間は長く、もう少しチームに使ってもらって存在感が出ればもっと良くなりそうだ。

MFイニエスタ(6)

攻撃ではキープ力、守備では激しさを見せてチームを少し立て直した。イニエスタ投入の効果が少し見られた。

FWデニス・スアレス(6)

左で何度かドリブルをみせ自分の持ち味を出し、一度思い切りのよいシュートも放った。サイドのプレーならやはり今のメンバーではデニスの質が高く、横幅を使うという意味でもデニス投入はこれから先考えたいものだ。

 

最後に一言

ユベントスにショッキングな敗戦をして、チームは少しでもリアクションを見せなければいけない試合だった。しかし、チームが見せたのはその真逆のさらなるショッキングな試合を演じた。

勝利という勝ち点3獲得が出来たこととパコの活躍以外は収穫ゼロというか、逆に山積みの問題が表面化して、どこから手を付けて良いか分からないほどチームは負のスパイラルに陥っているようにみえる。

今日の試合内容で勝ち点3獲得できたのがラッキーで少しの奇跡であった。次のユベントス戦でチームがどのような姿を見せるかは不明で、良くなる可能性もありながらさらにぐちゃぐちゃになるイメージの方が強い。

リーグ戦では勝利して首位のチームにしっかりついていき、その面だけは次につながる試合となった。張本さんこのチームに喝×100を入れてくれ~~~(; ・`д・´)

 
 

1 Responses to “16/17リーガ第32節 4/15 バルセロナ対レアル・ソシエダ 試合結果・評価”

  1. レト より:

    今後のCLとクラシコだけは流石に見る気になれないですね。
    恥さえかかなければそれでいい、ぐらいの期待度です。
    そもそも恥をかいたところでフロントが人選を考え直すとは思えないですし。

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