16/17国王杯ラウンド32 2nd 12/21 バルセロナVSエルクレス 試合結果・評価
■ 目次
選手
バルセロナ
監督ルイス・エンリケ 4-1-2-3
GKシレッセン
DFビダル、マスチェラーノ(C)、ウムティティ、ディニェ
MFアンドレ・ゴメス、ラキティッチ、デニス・スアレス
FWラフィーニャ、パコ・アルカセル、アルダ
リザーブメンバー
マシップ、アルバ、セルジ・ロベルト、ブスケツ、イニエスタ
選手交代
なし
欠場者
マテュー(怪我)、シュテーゲン(判断)、ピケとメッシとスアレスとネイマール(休暇)
エルクレス(日本語表記に自信なしなので、参考程度にして下さい)
監督テヴェネト 5-4-1
GK1ブイゲス
DF2ダルマウ、4フェルナンド、6ロハス、5ブエソ、3ペーニャ
MF11ホセ・ガスパル、10ミニャーノ、8チェカ、7フローレス
FW9ベッロカル
13ジェド、15エスピノサ、12サリナス、14ニエト、16マインツ
46分11ホセ・ガスパル→14ニエト、54分5ブエソ→16マインツ、69分9ベッロカル→12サリナス
試合結果
バルセロナ7VSエルクレス0
得点者
37分ディニェ(ラフィーニャ)
45分ラキティッチ
50分ラフィーニャ(アルダ)
55分アルダ(ビダル)
73分パコ・アルカセル
86分アルダ
89分アルダ
試合支配率
※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しエルクレス、黒色は完全なエルクレス
・バルセロナ65分、エルクレス0分、互角25分
試合はバルセロナが圧倒的にボールを支配して進んでいった。エルクレスは5-4-1の守備ブロックで最終ラインを上げ、ハーフライン付近で守備をしたがったが、バルサのパス回しによってラインを下げざるしかなくなった。試合開始から飛ばして入ってきたエルクレスの集中した守備に手を焼いたバルセロナだったが、37分にディニェが決めて先制。前半終了間際にはアルダが倒されて得たPKをラキティッチが決めて2点のリードを奪って後半へ。
後半はもう一度気合いを入れ直したエルクレスの気合いにバルサは押される感じもあったが、エルクレスが4-4-2にしたことと攻勢に出たことで中盤にスペースが空き、バルサの攻撃にエンジンをかけることになった。バルサが後半立ち上がりの50分と55分に追加点を奪い、ほぼこの時点で勝負を決めた。60分ごろから時間の経過と共にエルクレスの選手は足が止まり出し、60分以降はほぼ一方的にバルサペースの試合となった。最後バルサは7対0までスコアを伸ばし、カンプノウに詰めかけたバルサファンはウェーブをするなど、お祭りの試合となって年内最後の試合を締めくくった。
試合での問題点
「特になし」で良かった試合で、強いて言えば元気な時のエルクレス相手にもっとチャンスを作りたかったぐらい。エルクレスは途中で足が止まる覚悟で飛ばして試合に入っていたので、バルサが後半に得点が入る予感はあったので慌てる時間帯もなかったのでやはり問題ナシ。さすがに今回の試合は、実力差に大きな差があったなと感じさせる試合でした。
試合での良好点
消化試合とは言えなくても、これだけトップチームのメンバーを揃えたバルサが負ける予感はしないこの2ndレグの試合、選手たちが真剣に取り組んだ姿勢は何よりも素晴らしかった。先週のアル・アハリとの親善試合でも選手達は集中したプレーを見せていたし、今日の試合も足を止めることなく真剣に勝ちにいって、追加点をどん欲に狙っていた。選手評価には早いけど、今日はピッチ上に立った11選手全員がルイス・エンリケの評価を少し上げた印象。
MSNとイニエスタ不在でバルサ特有の中央での細かい崩しはなかったものの、SBが高い位置でプレーして何度もサイドを破ってチャンスを演出した。最近のバルサのサイド攻撃の流れを試合に出ていないメンバーがいた中でも継続できたのは素晴らしく、見ていて改めてバルサの選手達は上手いと思わせるプレーが何度もあった。
選手評価・採点
※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。
GKシレッセン(6)
ほぼ仕事なしで、数少ないセービング機会はしっかりとしたキャッチングで守った。今回のシレッセンの収穫は、スローイングなかなか良いボール投げるねというぐらいに終わった。バルサが強い時、GKは出番がないのは宿命みたいなもの(^O^)
DFビダル(7)
気合いMAXのプレーを見せ、ベビーフェイスのビダルからは想像できない、相手選手と少しイザコザも。あれでイエローはもったいなかったとはいえ、これぐらい試合に集中しているビダルの姿は恐らくみんな好き。アルダへの素晴らしいアシストも決め、プレー面でもバルサレベルで良かった。
DFマスチェラーノ(7)
一瞬たりとも集中を切らさないマスチェラーノは、危険な状況でのナイスタックルが何度かあり、ミスらしいミスもなく安定したプレーを見せた。プロの鏡とも呼べる闘将ぶりを見せ、最終ラインでチームを支えた。
DFウムティティ(6)
無難にプレーをこなし、何度か危険な状況でカバーリングを決めた。そこまで仕事もなく、パス供給も悪くなく問題ナシ。
DFディニェ(7)
バルサでの初ゴールを決め、それがこの試合の先制点だったことも嬉しニュースに。左サイドを何度も往復して攻守に走り回り、時間と共にディニェらしいプレーも出てきておりいい感じ。
MFアンドレ・ゴメス(7)
シンプルにパスをさばく機会が多かったが、そのプレーから何とも言えない上手さを感じさせた。苦しい状況でパスを受けてもダイレクトパスでかわすシーンもあり、状況判断含めアンカーの位置で素晴らしいプレーを見せた。試合終盤はラキティッチとポジションを入れ替え何度もゴール前に侵入しており、次のセントラル起用時はそういうプレーにも期待したい。
MFラキティッチ(6)
2試合欠場したことで心配されたラキティッチも普通にスタメンで出場し、安定したパフォーマンスを見せた。少し一発のスルーパスを狙ってボールカットされるシーンはあったが、セカンドボールの処理やパスのつなぎなど何気にレベルの高いプレーを見せた。
MFデニス・スアレス(8)★
90分間通してピッチを走り回り、この試合ではデニス・スアレスのドリブルが一番目立つプレーとなった。細かいタッチとスピードに乗ったドリブルで相手をかわし、チャンスを演出。あれだけのプレーをしてゴールに絡まなかったのが不思議なぐらいだった。90分通して最も良いプレーをしており、パスのさばきも良かったのでこの試合ではデニスをMVPに。
FWラフィーニャ(7)
ここ最近のラフィーニャは良い感じを見せていたが、WGの高い位置に入ると仕事をしてくれるのがラフィーニャの評価をさらに上げる所。得点もアシストも決め、切れ味あるドリブルも見せて改めてルイス・エンリケへアピールした。ラフィーニャも活躍されると、中盤の選手を回すのは難しくなりすぎる(>_<)
FWパコ・アルカセル(7)
バルサでの公式戦初ゴールを決め、呪いは終わったと思えたが得点シーンはオフサイドだった気も( `ー´)。その後にはヘディングやリフレクトしたシュートが入ってもおかしくないように感じたが、何故かセーブされるという不運。まだ完璧に呪いがとけたとは言えないものの、流れの中でも絡むシーンも多くなっており、後半戦では期待できそうという手応えは感じさせた。
FWアルダ(8)
今シーズンのアルダは左WGに入ると仕事を必ずしてくれる印象で、この試合でもハットトリックを決めた。アシストも決めたりと攻撃でも何度も絡んでおり、良いパフォーマンスを見せた。MVPにしても良かったが、今日はデニスという感じ。
最後に一言
国王杯の次のラウンドにしっかりと進出を決め、試合内容も結果も良いものであり、年末を気持ちよく過ごせそうなバルサファン。チーム状態は間違いなく良いもののだけに、ここで休みで中断されるのが少し嫌なほどに。
今年もなんだかんだありましたけど素晴らしい1年を過ごさせてくれたFCバルセロナに感謝。ひとまず休息して来年もよろしくお願い致します<m(__)m>。チームの始動自体は12月30日ですが、一応今年の試合は全日程終了となりました。
この試合なども観ての思い付きですが、イニエスタ不在時の代替案が今のバルサの課題になっていると思うのですが、同点orビハインドになった時の打開策として、ネイマールを1段下げて左CHにし、アルダを左エストレーモに入れるのはいかがでしょう? ネイマールの打開力&アシスト力と、アルダの決定力を最大限に共存させるにはこれがいいと思うのですが(^_^)
お疲れ様です。
試合を通して見ていませんが、ビダルは出ればまずまずのプレーを見せているように思います。
守備の軽さ、繋ぎの雑さはありますが、上がりのタイミングや、深い位置での仕掛けはかなりクオリティがありますし、少なくとも控えとしては、十分だと思うのですが。
ベンチでヘラヘラしてるのが気に障ったんですかね。
今のバルサは右サイドは数的不利で守るのが前提になっていますから
左サイドより守備の要求度が高いんじゃないでしょうか。
なんだかんだで不振を脱却して1年を締めることが出来たのは良いですが、
今季は課題がいろいろと表面化してきたのがやはり不安ですね。
最大の問題は守備ですがそれだけでなく、
メッシの中央移動を戦術に組み込めていない弊害や中盤の選択肢の少なさも気になります。
今回の試合は控え中心でしたが、それでも前半は前線が相手の最終ラインに張り付きすぎでしたし。
冬の補強も関心事ですが、それ以上にチームが現状に満足してしまっていないか、という懸念があります(343は・・)。
後半戦に入る前に今一度チームの問題点を見つめ直してほしいです。