16/17国王杯準々決勝 1st 1/19 レアル・ソシエダVSバルセロナ 試合結果・評価

選手

バルセロナ

監督ルイス・エンリケ 4-1-2-3

GKシレッセン

DFセルジ・ロベルト、ピケ、ウムティティ、ディニェ

MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ(C)

FWメッシ、スアレス、ネイマール

リザーブメンバー

マシップ、マスチェラーノ、アルバ、アンドレ・ゴメス、デニス・スアレス、アルダ、パコ・アルカセル

選手交代

46分イニエスタ→アンドレ・ゴメス、68分ラキティッチ→デニス・スアレス

欠場者

シュテーゲン、マテュー、ビダル(判断)、ラフィーニャ(怪我)

 

レアル・ソシエダ

監督エウゼビオ 4-3-3

GKルジ

DFエルストンド、ラウール・ナバス、イニゴ・マルティネス、ユーリ

MFシャビ・プリエト(C)、イジャラメンディ、スルトゥサ

FWベラ、ウィリアン・ジョゼ、オヤルサバル

トーニョ、エクトル、ガスタニャガ、カナーレス、グラネロ、コンチャ、フアンミ

72分ベラ→フアンミ、76分シャビ・プリエト→カナーレス、80分ウィリアン・ジョゼ→コンチャ

 

試合結果

レアル・ソシエダ0VSバルセロナ1

得点者

20分ネイマール

 

試合支配率

※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しレアル・ソシエダ、黒色は完全なレアル・ソシエダ

・バルセロナ15分、レアル・ソシエダ0分、互角75分

 

試合の簡単な流れ

前半

ソシエダは予想通り高い位置からプレスをかけバルサを苦しめようとしてきた。しかしバルサはそのプレスを上手くかわして、悪いボールロストをせずに試合は進んでいった。

お互いにチャンスを作れないイーブンな時間が続いていたが、15分過ぎから数分間、バルセロナのパスワークや攻撃にソシエダは後追いする苦しい時間となった。

そして、そんな時間帯にネイマールがPA内で倒されてバルサはPKを獲得。ネイマール自身がそのPKを落ち着いて決めて、バルサが貴重なアウェイゴールを獲得。

その後もソシエダのプレスはバルサにはまらず、バルサもソシエダを崩せているわけではないが、比較的アノエタでは落ち着いた試合となった。

バルサはソシエダのパスワークに対して守備をする時間もあったが、今日は中盤が持ちこたえてほとんどピンチのシーンはなかった。

前半は少しバルサペースで進んでおり、そしてソシエダペースでないのは確かであった。アノエタで苦しめられていた最近の試合を考えれば、前半のバルサは上手く戦って試合内容も良かった45分間となった。

 

後半

後半開始からバルサは足に違和感を覚えたイニエスタに代えてアンドレ・ゴメスを投入した。イニエスタは明日検査をするらしいが、後半途中からベンチに座っていたし軽症程度で済んだのだろうと推測。

後半も前半と試合内容は変わらなかった。ハイプレスをかけるソシエダに対してバルサがボールを保持しようとする構図だったが、後半はイニエスタ不在もあってバルサはショートカウンターの攻撃が目立った。

バルサに1度か2度追加点のチャンスが訪れるものの、決めきれずに試合は時間が過ぎていった。70分付近はソシエダの攻勢に少しバルサも押され気味だったが、耐えて守り抜いた。

最後は時間を使いながら試合を進め、前半に奪ったゴールを守り切って、バルサが1対0で国王杯準々決勝1stレグの試合を勝利した。アノエタでは10年ぶりの勝利となり、これでアノエタの呪縛が解けたのかもしれない。

 

試合での問題点

大の苦手なアノエタだったり、ハイプレスのチーム相手にもっとバルサのボロが出るかなと予想していたが、バルサは上手くプレーしておりそこまで問題はなかった。いつもの試合と比べると試合内容は良くないが、今日のスタジアムを考慮したら見事な試合運びでの勝利となった。ピンチシーンもほとんどなく、確実に勝利できた試合内容とは言えないまでも、負けることはない試合内容だった。

 

試合での良好点

試合開始から選手達は集中してピッチに立っており、今日のバルサはほとんど落ちる時間がなく90分間安定した戦いを見せた。中4日といつもより準備期間が長く、良い準備をして見事な試合を演じた。週2試合ペースでほぼ進んでいくが、休ましてしっかり準備させてくれればさらに強いバルサの姿を見せれる。その為にも選手をローテーションして上手く回したい所だ。

ビルドアップでソシエダのプレスにボールが引っ掛かるシーンは少なく、バルセロナらしいパスワークを見せた。特に前半はブスケツやイニエスタが中盤で上手くパスを回し、ソシエダのプレスをかわした。後半になると多少苦しんだがそれでも球際で決して負けることなく闘い、五分五分のボールをバルサが奪う機会は多くあり落ち着いて試合を進めれた。

今日はラキティッチの存在もあってか中盤の守備がいつもより良かった。ブスケツやイニエスタ(アンドレ・ゴメス)の横を通されるパスはなく、ソシエダはバルサの守備ブロックの周りでパスを回す機会が多かった。サイドの守備もソシエダにクロスをあげられるシーンは少なく、ソシエダの中盤の選手の攻撃もほぼ防いだ。ビルドアップだけでなく、今日は守備も安定してよかった。

 

選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。

GKシレッセン(6)

よくよく思い出してみればシレッセンのセーブ機会はなかった。足元のプレーは多かったが、両足を使って上手くプレーしていた。一度悪いパスミスがあったぐらいで、その他はバルセロナのGKらしく落ち着いてパスをさばいた。

DFセルジ・ロベルト(7)

右サイドをこれでもかというほど走り、ショートカウンターの攻撃時には右サイドを何度も駆け上がってきた。攻守の切り替えが激しい試合の中でも集中力を切らさずダッシュで戻っており、セルジ・ロベルト自身のプレーは良かった。右サイドでの守備ではもっと右CHや右CBの選手にコーチングしてマークをスライドするなど、時より数的不利の状況もあっただけにコーチングして指示を出してほしい。

DFピケ(7)

中央に来たボールを跳ね返し、カバーリングでも何度もボールを跳ね返した。バルサのピンチシーンは1度か2度くらいであり、最終ラインでチームの守備を支えた。

DFウムティティ(7)

今日のウムティティは相手選手への寄せが良く、ウィリアン・ジョゼをほぼ完璧に抑え込んだ。ファールを取られるシーンは多かったが、クリーンに激しく当たっておりこれを継続してくれればOK。カバーリングやビルドアップも上手くプレーしており、バルサ1年目や23歳には見えない落ち着いたプレーを見せた。

DFディニェ(6)

少し危なっかしいシーンはあるものの、ベラにほとんど仕事をさせなかったのは高評価。今日は攻撃よりも守備に重点を置いてチームの無失点に貢献した。

MFブスケツ(8)★

ビルドアップ時に低い位置で個の力で前にパスを出したり、守備ではハードワークして90分間集中力を切らさなかった。今日みたいにブスケツが自分達の低い位置で相手をいなせばビルドアップで大きな助けとなるが、こういったプレーを続ければシーズンで数失点はブスケツのボールロストから失点は考えられる。それでも今日のブスケツはほぼノーミスの大活躍だった。

MFラキティッチ(7)

攻撃ではシンプルにパスをさばきセルジ・ロベルトが上がってくる為、高い位置に侵入する機会は無かった。守備では右CHの中ではベストな守備を見せ、しっかりと中央を絞りながらサイドも上手くカバーした。ソシエダの左SBユーリに攻撃させる機会はほとんどなく、首を頻繁に振って自分の守るゾーンはしっかり守った。

MFイニエスタ(8)

安定感抜群という言葉がピッタリのプレーを見せ、苦しい状況でも味方にパスを出してイニエスタらしいプレーを見せた。中央でブスケツとメッシとのトライアングルのパス回しはさすがで、現状この3人でしか出来ないパス回しを見せた。後半開始時に交代の時点で怪我が心配され、軽症or違和感程度で済んでくれることを願いたい。

FWメッシ(7)

攻撃ではよく引っ張ってくれ、特に前半は中央や右サイドで違いを見せつけた。イニエスタ不在後の後半はメッシも孤立気味で細かい崩しは減り、ボールの渡る回数も減った。

FWスアレス(6)

最前線までそこまでボールが来ず、スアレスは孤立気味だったが精力的に動き出しをしておりスアレスらしさを見せた。スアレスのシュートシーンはなかった気がするが、守備ではハードワークをしておりチームプレーで勝利に貢献した。

FWネイマール(7)

PKを奪ったボールタッチなど体のキレは良い感じで、PKをしっかり決めてくれたことも高評価。相手のゴール前で少し雑なプレーがあったり、ラストパスで精度を欠いた部分はネイマールらしくなかった。それでも左サイドで何度もボールを引き出してビルドアップにも貢献し、守備でも全力参加しておりチームプレーではよくやっていた。

MFアンドレ・ゴメス(6)

イニエスタの代わりに入ったということで厳しく見てしまうと評価は普通。それでもゴメスらしくゴール前に侵入したり、守備でしっかり戻ってきたりとハードワークはしていた。45分間出場しチームの勝利にしっかりと貢献した。

MFデニス・スアレス(6)

あまり右サイドでインパクトを与えることは出来ず、ラキティッチがいなくなった辺りからソシエダの左からの攻撃も増えた気もする。守備ではポジショニングを意識するあまりサイドに位置することが多く、もう少し状況を見てポジショニングを変更させた方が良い守備が出来る。

 

最後に一言

直近の8試合で3分5敗と相性最悪のアノエタでの勝利。チームが見せた危なげない戦いにも大満足の試合となり、今日の試合結果は国王杯準決勝進出に大きく前進した。

もっとアノエタで苦しむと予想したバルサファンは多くいたと思うが、それをはねのけたバルセロナの試合の出来は素晴らしかった。どこかの首都チームが苦しみ始めており、それとは逆にバルサが息を吹き返したこともありバルサファンの喜びはいつもの3割増し( `ー´)ノ

バルセロナはここから良い調子をキープして、なるべくこの好調を長く続かせたいものだ。まずはこの1月を連勝で乗り切り、全ての大会で優勝の可能性を残す位置をキープしておきたい。

 
 

1 Responses to “16/17国王杯準々決勝 1st 1/19 レアル・ソシエダVSバルセロナ 試合結果・評価”

  1. ゆうzi より:

    お久しぶりです。いつもお疲れ様です。

    イニエスタ不在時のフォーメーションとしてチェルシーの真似になるのですが3-4-2-1はどうでしょうか?

    後ろからマテュー(ラキティッチやマルロンでもいいかも)、ピケ、ウムティティ

    次にアルバ、ブスケッツ、マスチェラーノ、セルジロベルト

    前はMSNです

    課題のビルドアップも安定しそうですしマスチェラーノをMFにおけばインターセプトを増えそうです。

    また、守備時にはメッシとネイマールに戻ってもらって5-4のブロックです。

    右サイドのディフェンスが不安ですがそちら側にはマスチェラーノがいるので大丈夫かと。

    また、攻め時には相手は真ん中を守ると思うのでサイドのスペースをウイングバックの2人が自由に使えアルバやロベルトの攻撃力が活きてくると思います。

    どうでしょうか

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