16/17CL決勝T1回戦1st 2/14 パリ(PSG)対バルセロナ 試合結果・評価

選手

バルセロナ

監督ルイス・エンリケ 4-1-2-3

GKシュテーゲン

DFセルジ・ロベルト、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケツ、アンドレ・ゴメス、イニエスタ(C)

FWメッシ、スアレス、ネイマール

リザーブメンバー

シレッセン、マテュー、ディニェ、ラキティッチ、ラフィーニャ、デニス・スアレス、パコ・アルカセル

選手交代

58分アンドレ・ゴメス→ラフィーニャ、73分イニエスタ→ラキティッチ

欠場者

マスチェラーノ、ビダル、アルダ(怪我)、マシップ(判断)

 

パリ・サンジェルマン(PSG)

監督ウナイ・エメリ 4-3-3

GKトラップ

DFムニエル、マルキーニョス、キンペンベ、クルザワ

MFヴェラッティ、ラビオ、マテュイディ(C)

FWディ・マリア、カバーニ、ドラクスラー

アレオラ、オリエ、マクスウェル、パストーレ、ベン・アルファ、ルーカス・モウラ、ヌクヌク

61分ディ・マリア→ルーカス・モウラ、69分ヴェラッテイ→ヌクヌク、86分ドラクスラー→パストーレ

 

試合結果

パリ・サンジェルマン4VSバルセロナ0

得点者

18分ディ・マリア[パ]

40分ドラクスラー[パ]

55分ディ・マリア[パ]

71分カバーニ[パ]

 

試合支配率

※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しパリ、黒色は完全なパリ

・バルセロナ0分、パリ25分、互角65分

 

試合の簡単な流れ

前半

試合は以外にも!?パリがボールを保持して進んだ。バルセロナはセカンドボールも拾われ続け、守備ブロックを敷いて守る戦いを強いられた。

問題のバルセロナの守備ブロック、やはりというか質が高く精度も普通のチームより高いパリということもあって、何度も中盤を突破され危険なシーンを作られる。

パリの決定力不足や幸運もあり、試合の主導権を渡しながらも失点していなかったバルセロナだったが、その失点は“やはり”やって来る。

18分に、ディ・マリアの直接FKがバルサのゴールネットを揺らした。

パリは先制点後下がって守備を選択したことで、バルセロナはボールを保持することが出来て助かった。バルサはパスを回して少しずつ落ち着き初め、攻撃の機会をうかがった。

そしてそろそろ攻撃で得点を、とアクセルを踏もうとしたことで攻撃がゴールに直線的になり、パリの守備ブロックにボールが引っ掛かり出す。

そしてパリのショートカウンターがどんどん決まり始め、40分にドラクスラーに決められて前半は0対2というスコアになった。

パリの出来は少し良い感じだが、バルセロナの出来はとても悪く、前半の45分間はCLのこのレベルで戦える出来ではなかった。

選手の気合いもバルセロナはパリに負けており、チームとしてだけでなく個人としても負けている部分は多かった。

 

後半

後半に入っても試合の流れと進み方は変わらなかった。パリは守備ブロックを敷いて速攻を狙い、バルサはそこに攻撃するがチャンスが作れない。

パリの速攻の脅威にさらされながら効果的な攻撃が出来ないバルセロナは、“やはり”というか55分にディ・マリアのミドルで失点して0対3に。

この時点で次のラウンド進出に終戦気味のバルセロナ相手にパリは容赦がなかった。

71分にパスのつなぎからバルサの守備を崩し、最後はカバーニが決めて完全にバルセロナは終戦となった。

最後まで一応攻めたバルセロナだったがアウェイゴールは奪えず、0対4と大敗した。

4年前に1stレグを同スコアでバイエルン相手にやられたこともあったが、今日はそれ以上に試合内容がなく完敗の試合で、潔く“ほぼ”CL敗退を受け入れるしかないだろう。

 

試合での問題点

チームの戦いや戦術うんぬんの前に、選手同士の気合いで負けていたことが何よりも残念。エンリケバルサはビッグマッチに強いバルサの姿を見せてきていたが、今シーズンの不安定な戦いぶりを引きずったかのようなリアクションしか出来なかった。個人的にルイス・エンリケはもう1シーズンと思っていたが、今日のチームの戦い方と選手の試合における姿勢を見たらもう限界と痛感。

悲しくなるほどバルセロナのもろく弱い守備ブロック。今日のような大量失点はシーズン序盤ぐらいからある程度予想できたもので、強豪相手の試合で遂に表面化してしまった。ルイス・エンリケがチームの戦い方を間違え、修正できず、ピッチに立っていた選手も何もできなかった。今日のような試合を「何もできず完敗」という言葉を使うのが正しいのだろう(>_<)

ほぼ全ての面でパリより劣ったのが今日のバルサで、強がりではないが本来ならバルセロナの方が選手の質からして強いはず。誰かの責任にするのは好きではないが、今日の完敗を招いたのはルイス・エンリケ監督の責任が大きかった。選手のモチベーション、チームの戦い方、選手の起用などしっかりとマネージメントできず、今日の大敗を招いた。試合中になにも動けなかったのも残念だった。

 

試合での良好点

今日のような試合で良かった点は皆無!!!。直前の試合で良い感触を得ていただけに、バルセロナはやってくれると思っていただけに失望感も大きいのかもしれない。

 

選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。

GKシュテーゲン(5)

足元のプレーや飛び出しなどバルセロナらしいGKだったが、セービングでは1失点目と2失点目は防げたのではとも思える。特に1失点目のFKの失点はコースが甘く、全く反応できなかったのは残念。失点してもしなくても試合の流れは変わっていなかっただろうが、防げたと思える失点はショックが大きいのは確か。

DFセルジ・ロベルト(5)

ドラクスラー相手に苦労したがセルジ・ロベルト自身は結構抑えて、何度かカバーリングでも良い守備を見せた。チームの戦いぶりが低調だっただけにまき沿いを喰らい少し低評価に。

DFピケ(5)

基本的に中央でしっかり守っていたが、DFリーダーとして最終ラインだけでなくその前(中盤)の守備も改善できなかった。個人のプレーとしてはゴール前で必死に守っていたが、あれだけやられるとこれぐらいの失点も致しかたなしか。

DFウムティティ(5)

1失点目のファールが結果的に高くついた。それ以外のプレーは良く安定していたが、さすがにチームの戦いぶりもあってこの評価。

DFアルバ(5)

同サイドに常にマークの相手がおりポジショニングが難しく、失点は常に同サイドから生まれた。アルバのプレーは悪くなく責任はないが、それでもチームとしてもっとうまくプレーすることも出来たのかもしれない。

MFブスケツ(4)

中盤で前にプレスをかけるもほぼ引っかからず、何度もパリに突破を許した。チームの中心選手だけに何もできなかったのは残念で、悪いプレーを選手としてもチームとしても継続してしまい、パリ相手に何も対応できなかった。

MFアンドレ・ゴメス(4)

攻撃で何度か飛び出しで見せ場があったが、中盤の位置でこのプレースピードでは厳しかった。シンプルにプレーレベルがまだこのレベルではプレー出来ず、ルイス・エンリケも恐らく成長を期待して使ったのだろうが、ここがラキティッチならもう少しマシだったのかなと思えてしまう。

MFイニエスタ(4)

今日の試合ではイニエスタの影響力も及ばず、ほぼ守備をする人となってしまった。ブスケツとイニエスタ復帰でバルサらしさ復活も期待したが、今のバルサの問題はもっと根強いものがあるのかもしれない。

FWメッシ(3)

この評価がエースの宿命。チームが勝てば称賛され、負ければ叩かれる。特に今日はチームだけでなくメッシ自身のプレーぶりも悪く、何度もボールロストした。失点のキッカケにもなったりと、駄目駄目なメッシだった。

FWスアレス(5)

ほぼ前線で孤立してボールに触れなかったが、ボールを触れば攻撃の起点とはなった。今日はスアレスを完全に消されてしまった。

FWネイマール(5)

孤軍奮闘気味で何度かドリブルで攻撃の起点となったが、状況判断の悪さも目立った。将来的に世界のトップに立つ選手だと思うけど、色々な面でもう一皮二皮向けてくれれば。

MFラフィーニャ(5)

途中から入りフェイスガードを着けながらのプレーだったが、今日の中盤の選手ではマシな出来だった。怪我をする前は好調を維持しており、その好調はまだ継続されている模様。

MFラキティッチ(6)

対人でもパリの選手相手に対等に戦えており、ラキティッチがスタメンだったらな~と感じるプレーぶりを見せた。気合いの入っているプレーも高評価で、ラキティッチの出来は良かった。

 

最後に一言

“まさか”か“やはり”のどちらが正しいのかは分からないが、今日でバルセロナのCLはほぼほぼ終戦となった。2ndレグで逆転の可能性は0とは言わないまでも、ほんの数パーセントほどしかないのは間違いない。

2ndレグまで試合間隔が空き、どちらのチームとも状況がどうなっているか分からないが、奇跡の逆転を願うことすら悪い気がする今日の試合内容の出来の悪さだった。

スコアが試合内容に反映されていない大敗なら逆転を信じたいが、今日は試合内容通りのスコアとなってしまった。

ただただショックでしかない一戦となったが、少しずつ気持ちを切り替えて、週末のリーグ戦へ締め直すしかない。次のカンプノウではバルサ選手は恐らくブーイングでの入場かな。

 
 

4 Responses to “16/17CL決勝T1回戦1st 2/14 パリ(PSG)対バルセロナ 試合結果・評価”

  1. レト より:

    いつか大敗するだろうとは思っていましたが、マトモに決定機も作れないとは思いませんでした。
    もっと早いうちに守備の脆さを自覚するべきだとは思いましたが、
    今のチームでは前半戦に経験したところで何も変えようとしなかったでしょう。
    若手にとっても苦い経験になったでしょうし、これを機に傲慢なチームが良い意味で変わってくれることを祈ります。

  2. メシコシ より:

    破れるにしても、無策感が異常でした。
    というより、三年目なので仕方ないですかね。
    悪くても勝つというDNAはバルサにはありませんし、来期は内容的に素晴らしいバルサをみたいですね。

  3. ひより より:

    チームとしてまとまった強さが見たい
    それだけです

  4. しろ より:

    ”まさか”といえるのは攻撃陣の出来(特にメッシ)
    ”やはり”といえるのは守備のもろさ

    両方が介在して、最低の出来になってしまいましたね(><)

    アンドレゴメスは少しずつ調子を上げてきていたと思ったので、期待していたけどこのプレーレベルではまだまだでした。
    多くの人はイニエスタとブスケッツがいないからビルドアップが安定しなくて勝てないと言ってましたが、ブスケッツとイニエスタがいても結局守備のもろさは変わらないことは、今シーズン前半、もっというと昨シーズンからいえることで組織的な改善が急務であることは明らかでしたよね。

    メッシのロストシーンからの失点なんてここ数シーズンあまりなく、不調だった2013-2014シーズンみたい。今日はほんとにダメダメでしたね・・・
    これを機にもっと動いてパスを引き出したり、守備を頑張ったりしてさらに成長したメッシを期待したいです。

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