16/17CL準々決勝1st 4/11 ユベントス対バルセロナ 試合結果・評価
■ 目次
選手
バルセロナ
監督ルイス・エンリケ 3-4-3
GKシュテーゲン
DFピケ、ウムティティ、マテュー
MFマスチェラーノ、ラキティッチ、イニエスタ(C)、メッシ
FWセルジ・ロベルト、スアレス、ネイマール
リザーブメンバー
シレッセン、アルバ、ディニュ、デニス・スアレス、アンドレ・ゴメス、パコ・アルカセル、アレニャ
選手交代
46分マテュー→アンドレ・ゴメス
欠場者
ブスケツ(累積)、ビダル、ラフィーニャ、アルダ(怪我)、マシップ(判断)
ユベントス
監督アッレグリ 4-2-3-1
GKブッフォン(C)
DFアウベス、ボヌッチ、キエッリーニ、アレックス・サンドロ
MFピアニッチ、ケディラ、クアドラード、ディバラ、マンジュキッチ
FWイグアイン
ネト、バルザーリ、リヒトシュタイナー、アサモア、リンコン、レミナ、マルキージオ
73分クアドラード→レミナ、81分ディバラ→リンコン、89分ピアニッチ→バルザーリ
試合結果
ユベントス3対バルセロナ0
得点者
7分ディバラ[ユ]
22分ディバラ[ユ]
55分キエッリーニ[ユ]
試合支配率
※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しユベントス、黒色は完全なユベントス
・バルセロナ5分、ユベントス10分、互角75分
試合での問題点
ここ数試合、試合の入りが良かったバルセロナが今日は試合の入りが悪かった。どこか70~80%ぐらいでも大丈夫でしょという雰囲気で試合に入ってしまい、集中した100%で試合に入ってきたユベントスに、いとも簡単に主導権を渡して先制点も献上。10分ぐらいまでは球際でことごとく負け、パリ戦の二の舞以上になりそうな悲惨な10分間だった。
下がった守備ブロックをしない為に前からのプレスと、ボール支配率を高めるためのシステム変更だったが、今日は特にプレスが機能しなかった。中盤が連動して前からプレスをかけれず、攻守の切り替え時に足が止まっている選手もいて、自分達のボール支配率が下がると共にユベントスの攻撃を受ける回数が多くなった。
試合での良好点
良好点は特にないのだけど、2ndレグでバルセロナの攻めるべきポイントでも。
1つ目にユベントスはコンパクトな守備ながらも、リーガの対戦相手よりはメッシにはボールを持たしてくれるので、メッシがチャンスメイクできる可能性が高い。守備ブロックの外側なので出来ることは限られるけど、バルセロナ的にはリズムが出る。
2つ目にスアレス対ボヌッチの1対1では圧倒的にスアレスが勝利していたので、ここは完全に狙い目。
3つ目に今日は裏への飛び出しが少なかったバルセロナだけど、ユベントス守備陣は飛び出しのマークが甘いので、大外の飛び出しだけでなく中盤の選手がゴール前に侵入すれば、フリーになる選手は出てきそうだ。
選手評価・採点
※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。
GKシュテーゲン(5)
2失点目だけは難しいながらも止めてほしかった。直前に相手GKブッフォンが1対1を止めていたし、もしブッフォンなら2失点目は止めていたかなと思える。足元では時より焦るシーンはあったものの、そこまで悪くなかった。まだ実力的に世界トップクラスではなく、ここから多くの試合を戦い成長してほしい。
DFピケ(5)
悪いプレーは少なくゴール前でははね返すシーンがあったが、気付けばユベントスはピケの所から攻めてこなかった。ユベントスも右のクアドラードが効果的に攻めれるということもあってバルサの左から攻めてきて、ピケはプレーに関与すること自体少なかった。1失点目はピケの寄せが甘かった。
DFウムティティ(6)
対人で勝利する機会も多く、ウムティティのプレーは良かった。対等以上に戦えている選手で、バルセロナの中では出来がとても良かった選手だった。
DFマテュー(5)
PA内にズルズル下がる守備は基本マズく、クアドラードに攻撃の起点を何度か作られた。出来が悪いという訳でもなかったが良くもなく、ユベントスの高さの面を意識して起用されたのだろう。
MFマスチェラーノ(5)
攻守においてブスケツ不在の影響を感じさせた。2失点目時にはジョグで自陣に下がっていて戻り切れなかったりと、サイドをえぐられた時にマイナスのクロスに全く対応できていなかった。攻撃では効果的な縦パスは送れなかったが、マスチェラーノなら致し方なしだった。3失点目のCKのマークはマスチェラーノだったが、相手のキエッリーにが強すぎたのと上手く合わせた印象。
MFラキティッチ(4)
ラキティッチの良さは全く出ず、リーガでは勝てている球際で勝てなかった。後半終盤に攻撃に絡んでいたが、それ以外はほぼ出番がなかった。
MFイニエスタ(5)
パス回しなどではイニエスタらしいプレーがあったものの、ゲームメイクできたというレベルではなかった。守備では遅れてのファールも目立ち、フィジカルコンタクトでも強いユベントスの選手相手に苦労した。イニエスタの試合の支配力も徐々に落ちてきた印象。
MFメッシ(6)
ボールロストする機会もあったが攻撃でどうにかしようと奮闘しており、狭いスペースの中でもボールをキープして攻撃の面で多くの役割を担った。メッシぐらいしか頼れる選手がおらず、大きな期待を背負った中、プレー自体は悪くなかった。
FWセルジ・ロベルト(5)
パス回しでリズムを多少作ったが、自慢のドリブルや飛び出しは出来ず、コンパクトなユベントスの守備の前に苦しんだ。悪くもなかったが輝きは見せれず、イニエスタのこともありセルジ・ロベルトをそろそろ中心選手として評価していくべき時が来ているのかもしれない。
FWスアレス(7)★
ボールが入ればユベントスにしたら一番危険な選手であり、ボヌッチ相手に多くの局面で勝利した。チャンスもあって得点を決めてほしかったシーンはあったが、今日は決めれなかった。
FWネイマール(5)
ユベントスがしっかりネイマール対策を取っていたが、今日のネイマールもマラガ戦同様どこか元気がなかった。ラスト10分間はネイマールらしいプレーに戻っていたが、メンタル面で少し弱気で迫力に欠けた。ノリノリのネイマールの姿に戻ってほしい。
MFアンドレ・ゴメス(5)
やってはいけないボールロスト、遅れた守備で何度か危険なプレーがあった。後半からゴメス投入にはさすがに驚かされたが、ルイス・エンリケからの信頼度は高い。今シーズン以内に来季に向けた良いきっかけを作ってほしく、良いプレーが連続でできればキッカケも作れそうなのだが。
最後に一言
試合としては立ち上がりの悪い時間帯に失点し、バルサは何度かのチャンスも決めれず、逆にユベントス側は効率よく2得点奪って、効率の良さで一気にスコアも試合ももっていかれて敗戦。
90分通して見ればバルサとユベントスは互角という試合だったけど、時間帯や局面ではユベントスが勝っていたことは多かった。バルセロナは自分達のしたいサッカーが出来なかったこともあって、負けるべくして負けたのかなと思える試合だった。
後半の試合展開で長い時間試合は進むと思っていただけに、前半の高い位置からでも上手く守るユベントスの守備、さすがにリーガのチームの守備とはレベルが違うなと感じさせられる。恐らく3-4-3にしてから、バルサがこれほど前にボールが送れなかった試合は初めてだったはず。
相手がユベントスということもあって3点差を2ndレグのカンプノウでひっくり返す可能性は極めて低く、今回こそこのベスト8でCLは本当の終戦になりそうだ。
130%のバルセロナに80%のユベントスぐらいなら逆転はいけそうだが、どちらも期待薄なので、まずはこの敗戦から頭を切り替えて次のリーグ戦で勝利あるのみ。
タグ:チャンピオンズリーグ, ユベントス, 試合結果, 試合評価
苦手なセットプレーを献上しないためか、自陣付近でのボール保持者への寄せが甘いのが一向に改善しないですよねー
とりあえず右SBとインサイドハーフ1枚、出来ればヴェラッティのような万能型が来季補強できればいいですね。あとは3トップを勝手にプレーさせるのではなく、チームの一員としてプレーさせるように新監督には期待。
今のところ来季スタメン確定なのは
GK シュテーゲン
CB ピケ ウンティティ 左SB アルバ
MF ブスケッツ
FM MSN
やっぱりバルサの攻撃の軸は中盤(+メッシ)であってほしいので、MFいい選手取ってほしいな~
アンゴメがプレーの質もう少し高ければ、高さもあって悪くないと思うけど・・・
ラキやアルダは残ってほしいけど、新戦力獲得するなら今が最後の売り時だろうから、どうなるんだろう。
状態が悪くても応援するので、頑張ってほしいですね!
展開は予想どうりだったんですけどね〜。特に立ち上がりにハイプレスで流れを作ってきそうなところ。今回は3年前?と違って立ち上がりで失点しちゃいましたね。決定機がなくても決めきれたディバラ、決定機を作れたけど決めきれなかったバルセロナ。流石にホームと言えどブッフォンとユーベから3点以上も取れそうな気がしませんね…
悲しいけど今のバルサはcl優勝できるような盤石なクオリティのあるチームではない
マンC,PSG,ユベントスとアウェーで3-0以上の完敗をし続けたのはチームとしての基盤が脆弱な証