16/17CL第1節 9/13 バルセロナVSセルティック 試合結果・評価

選手

バルセロナ 監督ルイス・エンリケ 4-1-2-3

GKシュテーゲン

DFセルジ・ロベルト、ピケ、ユムティティ、アルバ

MFブスケツ、ラキティッチ、アンドレ・ゴメス

FWメッシ、スアレス、ネイマール

リザーブメンバー

シレッセン、マスチェラーノ、ディニュ、イニエスタ、ラフィーニャ、アルダ、パコ・アルカセル

選手交代

46分ラキティッチ→イニエスタ、61分ブスケツ→ラフィーニャ

欠場者

マシップとマテューとビダルとデニス・スアレス(判断)

 

セルティック 監督ブレンダン・ロジャース 5-4-1

GKデ・フリース

DFガンボア、ルスティング、コロ・トゥーレ、スヴィアチェンコ、ティアニー

MFロバーツ、ビトン、ブラウン、シンクレア

FWデンベレ

ゴードン、イザギレ、オコーネル、アームストロング、ロジッチ、マクレガー、フォレスト

68分ロバーツ→アームストロング、76分ビトン→マクレガー

試合結果

バルセロナ7VSセルティック0

得点者

3分メッシ(ネイマール)

27分メッシ(ネイマール)

49分ネイマール

59分イニエスタ(ネイマール)

60分メッシ(スアレス)

75分スアレス(ネイマール)

88分スアレス(メッシ)

試合支配率

※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しセルティック、黒色は完全なセルティック

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・バルセロナ55分、セルティック0分、互角35分

試合開始から終了までほぼ全ての時間がバルサペースで進んだ。セルティックの時間は全くなく、もう少しアグレッシブにプレスをかけてくると予想していたが、バルサのパス回し(攻撃)に完全に飲まれた形となった。60分のブスケツを下げた辺りから5対0ということもありペースダウンしたが、終盤には前線の3枚がギアを時より上げて攻撃するなど効率性も出し、追加点を奪って最後は大量得点で試合を終えた。

試合での問題点

セルティックにチャンスを与えたのはPKとなったあのシーンぐらいでほぼ完璧な守備を見せたが、攻守の切り替えをもっと速く出来るはず。時より攻撃から守備への切り替え時に動きが鈍い選手がおり、もっと周りと連動してプレスと囲いこみをすればより完璧な守備(鬼プレス)となる。そして今回はほぼメンバーが固定されたメンバーでの快勝だったが、これを少しずつ新戦力を混ぜながらでもこのサッカーが出来るのが理想。その為にも交代枠を2枚しか使わなかったが、パコ・アルカセル投入など余裕のある試合では交代枠3枚全て使って、主力選手を休ませるとともに新戦力を早くチームに馴染ませたい。

試合での良好点

アラベス戦では普通に蹴っていたCKからショートコーナーやサインプレーのキックを混ぜて、先制点と最後の7点目をCKから演出した。対戦相手がセルティックということで競り合いでは勝てないと考えて積極的に取り入れたのかもしれないが、対戦相手に的を絞らせないセットプレーが出来れば普通のキックも生きてくるはず。これを継続と共にさらなるプレーの追加が欲しい。ショートコーナーからのメッシの飛び出しはリーガ勢は大体理解しているので、国外のチーム相手だったからとても効果的なプレーだった。

SBや中盤の選手が積極的に飛び出しをしていたことも良かった。前線のMSNに多く絡み3枚を孤立させず、攻撃に厚みをもたらした。この試合では中盤の選手の飛び出しからチャンスになったシーンは多くなかったが、アンドレやラキティッチはしっかり動き出しており大きな動きでセルティックの守備の意識を難しいものにさせた。しっかりとしたビルドアップが出来てこその飛び出しありきだが、ビルドアップでも横幅をしっかり使って出来ていた。

この試合ではサイド攻撃がしっかりと出来ており、中央をアラベスと同様に固めているセルティック相手に効率性もあり大量得点を奪えた。メッシ中心にサイドを変えるパスが結構あり、逆サイドやサイドでのプレーで数的有利といかないまでも同数の勝負が作れていた。特に左サイドの攻撃はネイマールが中心となってアンドレとアルバが積極的に攻撃に絡み、とても良い攻撃が出来ていた。同サイドを崩す攻撃がもっと右サイドでも見れたら良かったが、ボールの持ち上がりや攻撃のスタート位置として右サイドもしっかり役割をこなしていた。

選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。

GKシュテーゲン(7)

この試合唯一のピンチとなったPKを完璧に止め、悪い流れになりそうなところをファインセーブで一気にバルサに引き寄せた。バルサの2点目を呼び込んだのはシュテーゲンのPKセーブといっても良く、あそこからカンプノウも一時期の盛り上がりを見せていた。PKとなったシーンではシュテーゲンなら1歩速く飛び出して先にボールに触れたのではとも思えたが。

DFセルジ・ロベルト(7)

攻守において精力的に走っており、特に攻撃から守備への切り替え時のプレスでとてもハイレベルのプレーを見せた。アウベス並みに攻守の切り替えが素晴らしく、攻撃になってもパス&ムーブでセルティックのプレスをかわしたりとさすが中盤のレベルの攻撃力がある選手。右SBのセルジ・ロベルトが完全に板についてきた。

DFピケ(6)

そこまで仕事はなかったがスライディングやカバーリングでしっかりと守り、ビルドアップではサイドチェンジも織り交ぜたりと安定したプレーを見せた。最終ラインのコントロールはピケがいると細かく上げたり下げたりと複雑で、まだ周りのいる選手が完全に合わせれていないが、さすがピケという存在感はあった。

DFユムティティ(6)

前半はクリアボールをもう少しつなげれたという印象はあったが、後半はしっかりとパスをつないでおり安定したパフォーマンスだった。ピケ以上に仕事がなくユムティティが目立つシーンはなかったが、しっかりとチームに馴染んでおり問題ナシだった。

DFアルバ(7)

攻撃に積極的に参加しており、あれだけ高い位置でのアルバのプレーが増えればバルセロナ的にも嬉しいことに。ネイマールとの連携は良く、メッシからのサイドチェンジのパスにタイミングよく飛び出しており攻撃面が良かった。しっかり守備もしており、ディニュも良いが連携面含めやはり左SBはアルバが1番手と思える。

MFブスケツ(6)

中盤の中央の低い位置から時より鋭い縦パスを通して攻撃にアクセントを加えていた。サイドを変える中継地点としても素早くプレー出来ており問題なかった。守備面でもう少し1対1の状況で止めてほしかった部分があり、攻撃面は良かったが守備面でもう少しやってくれれば完璧なパフォーマンス。

MFラキティッチ(7)

右サイドのバランスを見ながら前線に絡む攻撃を見せ、アラベス戦より体は軽い印象でプレーはとても良かった。バランスを見てパスを散らす役割が多かったが、ショートパスだけでなく動きながらでもパスを出せ、ロングパスも出せるラキティッチの良さが地味に出ていた。

MFアンドレ・ゴメス(8)

期待も込めて少し甘めの採点。ラキティッチが中盤でバランスを取ってくれているおかげもあって積極的に前線に絡む攻撃を見せた。何度か突進するドリブルでアンドレらしさも見せ、パスのつなぎでは両足を使って巧みにパスを回していた。中盤のアンカーに入っても攻撃面はしっかりとプレー出来ており、後は守備面が出来るのならアンカー起用も問題ナシに。前線へ絡むシーンが多かったがネイマールにシンプルにパスを出すシーンが多くあり、これからは連携面を上げてアンドレ自身がスルーパスやワンツーなどで崩せるシーンを作ることがミッションに。怪我もありコンディション面を少し心配していたが完全に大丈夫というプレーだった。

FWメッシ(9)★

アラベス戦の体の重さはどこにいったと思える好調ぶりが復活。3得点1アシストを記録し文句なしのMVP。メッシが好調で攻撃を引っ張ってくれれば簡単に攻撃が出来、さらにメッシのプレーが正確なので効率性も自ずと生まれてくる印象がある。試合立ち上がりの先制点はアラベス戦からの少し不安な気持ちを払拭させ、チームが落ち着いてプレーして大量得点が生まれた大きな要因を作った。好調メッシがいると5試合中4試合はメッシがMVPになりそう( ̄▽ ̄)

FWスアレス(8)

スアレスにとってはセルティックの5バックによって中央にスペースがなく飛び出しもサイドに流れる動きとなり、前半はプレーに絡むシーンが少なくなってフラストレーションが溜まる試合に。後半になってスペースが出来始めるとしっかりと飛び出しで得点に絡み、2得点1アシストを記録。まだ少し体は重そうだったが、それでも最後まで得点を狙う姿勢は素晴らしかった。

FWネイマール(9)

アラベス戦ではネイマールも孤立気味で良いプレーは少なかったが、メッシとスアレスとの同時投入でこれだけネイマールが輝くものなのか。1得点4アシストと攻撃の起点となり、パスで得点を演出した。トリッキーなプレーを何度もしており心身ともに良い状態なのだろう。守備面でも後半は中盤の左サイドに戻ったりとチームプレーも出来ていた。守備への切り替えの遅さとボールの持ちすぎは少し気になる所だが、それもネイマールらしさと捉えるべきか。

MFイニエスタ(6)

ボレーシュートをセルティックゴールに叩きこみ、コンディションはアラベス戦より上がってきていた。シンプルにプレーしており、怪我から完全復活に1歩近づいた印象。アンドレ・ゴメスが良いプレーをしているがまだまだイニエスタに頼りたい所。

MFラフィーニャ(6)

アンドレ・ゴメス先発でラフィーニャのベンチには少し驚かされ、ルイス・エンリケによるラフィーニャの序列も厳しい位置づけなのかもしれない。プレー面ではしっかりとプレーしており問題なかったが、これからは試合に出る為に攻撃面でもっと貢献しないと出場機会は減るのかもしれない。厳しいポジション争いだがカンテラ出身のラフィーニャも頑張ってくれ( `ー´)ノ

最後に一言

アラベス戦の敗戦が事故のようなものだったと思えるほどの良いプレー内容で、主力選手が揃ったバルセロナの強さをしっかりと証明した。MSNの破壊力はさすがで、アラベスと同じような守りを見せてきたセルティックを完全に粉砕した。CLのグループステージ的にもしっかりとホームの試合を勝利でスタートさせ、決勝トーナメントに1歩近づいた。後は今夏の新戦力が入ってもある程度高い次元のプレーが出来るようになることがこれからの目標となりそうだ。

 
 

2 Responses to “16/17CL第1節 9/13 バルセロナVSセルティック 試合結果・評価”

  1. 匿名 より:

    ネイマール最高

  2. レト より:

    メンバー編成はやっぱり消極的でしたね。
    アルダやアルカセルも見たかったですが、
    前回の敗戦でローテーションのプランが崩れたようです。
    新戦力の適応についてはチームが再び軌道に乗るまで待つしかないようですね。

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