16/17CL第2節 9/28 ボルシアMG対バルセロナ 試合結果・評価

選手

バルセロナ

監督ルイス・エンリケ 4-1-2-3

GKシュテーゲン

DFセルジ・ロベルト、ピケ、マスチェラーノ、アルバ

MFブスケツ、ラキティッチ、イニエスタ(C)

FWパコ・アルカセル、スアレス、ネイマール

リザーブメンバー

シレッセン、マテュー、ディニュ、アンドレ・ゴメス、デニス・スアレス、ラフィーニャ、アルダ

選手交代

54分パコ・アルカセル→ラフィーニャ、59分ラキティッチ→アルダ

欠場者

マシップとビダル(判断)、ユムティティとメッシ(怪我)

 

ボルシアMG

監督アンドレ・シューベルト 3-4-1-2

GKゾマー

DFコルプ、クリステンセン、エルヴェディ

MFトラオレ、クラマー、ダウド、ヴェント、シュティンドル(C)

FWトルガン・アザール、ラファエル

シッペル、ヤンチュケ、ヴェステルゴール、ファビアン・ジョンソン、ホフマン、ヘルマン、ハーン

48分ラファエル→ファビアン・ジョンソン、79分トルガン・アザール→ヘルマン、83分シュティンドル→ハーン

 

試合結果

ボルシアMG1対バルセロナ2

得点者

34分トルガン・アザール(ボ)

65分アルダ(ネイマール)

73分ピケ

 

試合支配率

※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しボルシア、黒色は完全なボルシア

20160929%e3%80%80%e3%83%9c%e3%83%ab%e3%82%b7%e3%82%a2%e6%88%a6

・バルセロナ0分、ボルシア15分、互角75分

試合開始からボルシアMGはハーフライン付近から守備(プレス)をしてきた。もっと前からボールを奪いに来ると思っていたので意外だったが、バルサはその分最終ラインの選手はビルドアップが楽に出来た。しかしそこから前に送れず、ほとんど自分達が崩したというシーンは作れなかった。そしてブスケツの悪いボールロストからボルシアMGに先制点を奪われ、前半は結構ボルシアMGの雑なプレーに助けられていただけに1失点で済んだのはマシだったのかなと思える試合内容だった。

後半はボルシアMGが完全に守備を重視した戦いにしてきて、全体的にラインを下げて守備をしてきた。そのことでバルサはボルシアMGの速攻を考えずにプレー出来て楽にはなった。それでも攻撃の形が作れなかったが、プレスからボールを奪い返して速い攻撃で同点に追いつき、最後はCKのサインプレーからこぼれ球をピケが押し込んで勝ち越した。最後まで試合を落ち着かせることもコントロールすることも出来なかったバルサだったが、“意地の勝利”と呼べる試合だったのかもしれない。

 

試合での問題点

ボルシアMGの守備ブロックの前にバルサは効果的な攻撃が出来なかった。ここ数試合というかメッシ不在後からパス回しのスピードが上がらずに、パスを回して相手を崩すシーンは少なくなっている。速攻など速い展開でチャンスを作るシーンに偏っており、もう少し相手を崩せないと相手が下がることで守られる試合は結構出てくることになるだろう。

試合立ち上がりから悪くはないが気合いMAXという感じはせず、前半はどこか7割ぐらいのまま戦っていた感じがある。ハーフタイムでルイス・エンリケにお灸をすえられたのか、ビハインドでヤバいと思ったのか後半になると球際でも激しく競るシーンが増え、バルサの本気が出てきたような印象。試合序盤からギアをあげなければいけない試合で、ここ数試合立ち上がりの5分間が悪い試合が多いのも気になる所。

 

試合での良好点

この試合でもCKのサインプレーで決勝ゴールを決め、バルサなら普通にゴール前にハイボールを上げるよりもこっちの方が得点率は上がりそうである。ネイマールの表情からクロスを上げそうな感じだったが意表を突いたサインプレーは素晴らしく、このまま今シーズンはセットプレーを起点に得点が増えてくれれば。

後半になってからバルサが少し復活したイメージがあったが、最後は勝利への欲と意地が見れたのは良かった。0対1で敗戦しそうな試合展開を追いつき、試合の流れには関係なかったがセットプレーから逆転できたのも、バルサの勝利への貪欲な姿勢が生み出したものだと信じたい。リードを奪ってからはリスクを最少減にしながら時間を使い、心は熱くなりながらも頭は冷静だったように感じられた。

 

選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。

GKシュテーゲン(6)

育ててくれたクラブへの帰還となり注目を浴びたシュテーゲンだったが、プレーに関与するシーンは多くなかった。セーブ自体ほとんどなく飛び出しやハイボールをしっかりと処理し、足元のプレーも予想以上に少なかったが問題となるシーンはなかった。

DFセルジ・ロベルト(7)

この試合でも出足の速さやスピードで局面を打開するシーンがあり、守備でもほとんど問題なかった。試合全体を通してハイレベルのプレーをしており、今ではバルサの強みとなっている。セルジ・ロベルトの場合はプレーにムラッ気がなく、毎試合パフォーマンスが安定しているのも良い所。

DFピケ(7)

決勝ゴールを決め、守備でもピケのカバーリングやブロックは効果的だった。ビルドアップでもう少し鋭いパスを前に供給しても良いかなと思えたシーンもあったが、安全第一でプレーしてバルサの勝利に大きく貢献した選手だった。

DFマスチェラーノ(6)

何度も良いパスカットを見せたが、多少の危なっかしさを見せたシーンもあった。最後の危険な所ではマスチェラ-ノが体で止めるシーンもあり、守備ではとても助けられた。

DFアルバ(6)

左サイドで攻撃からの守備への切り替えで裏を取られるシーンもあったが素早い戻りでカバーリングし、アルバの俊足に助けられた。ビルドアップでも変なミスはなく安定しており、アルバらしいプレーをしていた。

MFブスケツ(6)

悪いボールロストからバルサは失点してしまったが、それ以外のプレーではブスケツは上手くプレーしていた。数回ボールを奪われそうなシーンもあったがギリギリの所で回避し、守備ではブスケツがいてくれて助かったシーンは多かった。後半のビハインドの時はブスケツに代えてアンドレ・ゴメス投入もありかなと思っていたが、試合全体で見るとプレー面は結構良かった。

MFラキティッチ(5)

ミドルシュートなど時よりラキティッチらしいプレーもあったが、全体的に見た時にビルドアップにほとんど絡めずラキティッチでメリットな要素は少なかった。直前の試合を休んでこの試合を迎えていたこともあり、もう少し運動量豊富に動き回るラキティッチが見たかった。

MFイニエスタ(8)★

この試合では最もボールが落ち着くところであり、イニエスタのキープ力と状況判断はボルシアMGの守備を受けなかった場所となった。イニエスタの存在でバルサはとても助けられ、メッシ不在時の困った時に中盤で、最も頼れる存在になってくれそうなのがイニエスタで間違いなさそうだ。

FWパコ・アルカセル(4)

ボルシアMGがバルサ陣地に入ってプレスをかけずに、ラインを下げ気味で守備したことでスペースがなくなりパコ・アルカセルを出す意図は失敗となった。ほとんどボールに絡むシーンはなく、1度スアレスの横パスを押し込むチャンスがあったがそれもクリアされ、パコにはバルサで少し厳しい状況になってきた印象がある。

FWスアレス(7)

前線で攻撃の起点になっていたがボールはあまり入らず、スアレスが活躍するシーンは少なかったが攻守において戦う姿勢は素晴らしかった。後半はもうスアレスにボールを入れるしかないと思える状況だったし、スアレスはボールロスト後もマイボールにする回数は結構あった。

FWネイマール(5)

同点ゴールのアシストをし、勝ち越しゴールのCKも良いボールを送り込んだ。それでも試合中のパフォーマンスは悪く、効果的な攻撃が出来ないばかりか悪いボールロストが目立った。失点自体はブスケツのボールロストからだったが、ネイマールのボールロストから失点してもおかしくないシーンはあった。相手に囲まれる前にボールを離すべきで、変に囲まれてドリブルをするシーンが何回かあった。

FWラフィーニャ(6)

右WGの位置に入ってキープ力を見せるシーンもあったが、チームの状態と同じで効果的な攻撃を見せるシーンは多くなかった。それでも守備や球際でハードワークしており、右サイドの守備はよくしていた。

MFアルダ(8)

貴重な同点ゴールを決め、試合の流れの中でも良いパフォーマンスを見せた。中盤での出場だったがしっかりと活躍をしており、前線だけでなく中盤でも活躍できる証明となった。途中から入って流れを変えてくれた選手で、この試合の勝利のキッカケになった選手。

 

最後に一言

試合内容では対戦相手の強さもあって、今シーズンの公式戦で1番最悪の内容だった。それでも最後まであきらめずに戦った選手達に、勝利の女神は微笑んだ。苦しんだ、苦しんだ末の勝利で、この1勝はとても大きなアドバンテージになるのは間違いない。グループリーグ2連勝出来て、次のカンプノウでのシティ戦で勝利出来れば90%を超える確率で決勝トーナメント進出を決めれるだろう。今日は本当にしんどい試合だったが、最後に勝てたことで救われた試合となった。

 
 

2 Responses to “16/17CL第2節 9/28 ボルシアMG対バルセロナ 試合結果・評価”

  1. レト より:

    ボルシアが数的同数でプレスをかけることを想定しての2トップかと思いましたが、時間の無駄になりましたね。
    レガネス戦やヒホン戦では逆にプレスに脅かされましたし、
    最近はことごとく相手チームの予測に失敗しています。
    アルカセルがシュートを打てていれば面白くなったかもしれませんが。

    ただ、相手が中盤に枚数を割く可能性を考えるとロングボールもパターンの一つとして取り入れた方がいいかもしれません。スアレスとアルカセルはキープ力もあるので使わないのはもったいないです。

  2. こおろぎ鍋 より:

    前半のスアレスが外した決定機2回(PA右側)が入っていれば、ボルシア側も前に出て行かざるえなくなり、4-3-1-2(すいません、私にはこう見えました)のパコももっとでき、ルーチョのプラン通りになっていたような気がします。
    ですのでそこがこの試合の苦しむ結果となったターニングポイントという意味でスアレスの評価はもう少し低いイメージです。

コメントを残す

このページの先頭へ