17/18リーガ第25節 2/24 バルセロナ対ジローナ 試合結果・評価
■ 目次
時間帯別試合支配率
※赤色はバルセロナ、白色は互角、黒色はジローナ
・バルセロナ30分、ジローナ0分、互角60分
ジローナはバルサ陣地では高い位置からプレッシングをかけ、自陣の下がった位置になると5-4-1で守ってきた。
ジローナは良いプレッシングをみせたが最終ラインに問題ありで、バルサは何度も簡単に裏を取ってチャンスを作る。
バルサの軽いプレーの連続から先制点を許したが、直後にスアレスが裏を取ってゴールを決めて同点。
ジローナのプレッシングに苦しんでも前線がボールを受けてチャンスを作れるバルサは、スペースもあるジローナの最終ラインを何度も破り、逆転ゴールと追加点を決めて前半は4対1で終えた。
後半も前半と同じ試合展開で進み、バルサはジローナの最終ラインにダメージを与え続けた。
コウチーニョとスアレスが追加点を決め、試合は6対1とバルサの完勝となった。
ジローナは勇敢で攻撃的なサッカーだったが、最終ラインに多くの問題がありすぎた。本当にもったいない。
試合での課題点
・数的有利の守備で優位性を生かせない守備がある
サイドでは数的有利でボールを奪えず、自陣の守備では人数はいるのにピンチになったりと、数的有利の状況での守備は課題。
サイドではカバーリングとボールを積極的にとる守備、自陣ではコースを切る選手と周りがそれに連動した守備をしなければいけないが、今日は少し緩かった。ジローナの攻撃も良かったが、もう少しピンチは少なくできたはず。
試合での良好点
・ロングボールをうまく使ってチャンスメイクできた
ジローナは前からプレッシャーをかけてバルサにパス回しをさせないようにしてきたが、シュテーゲンのキックから何度も前線でボールを受けた攻撃ができていた。ジローナの最終ラインに問題はあったが、スアレスがよく動いてボールを引き出せていた。また、ロングボールなら以外にスアレスとデンベレのコンビでの動きが良かった。
・少しオープンな試合ながら相手の弱点をついて前半に試合を終わらせた
中盤は少しオープンな試合で、バルサの前線にはスペースがあり、メッシを生かしながら前半で試合を決めた。相手の背後はバルサの大きな狙い目で、そこもランニングで何度もとれていた。相手の弱点を突いた戦いで得点を決め、申し分ない試合運びだった。
監督選手評価・採点
※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMOMの選手。
監督エルネスト・バルベルデ(7)
バルベルデ監督の指示かはわからないが、ジローナの弱い部分を突いてホームの試合でしっかりと勝利した。
そこまでローテーションせず必勝態勢で挑んだが、後半途中から主力選手を少し休ませれたのは大きかった。
いつものバルサというより縦に速いバルサだったが、理に適っていてクラブレコードを更新する32試合無敗記録を達成した。
GKシュテーゲン(8)
フィード能力の高さを生かし何度もロングパスを前線に通した。失点シーンはどうしようもなく、それ以外のセービングではジローナのシュートをすべて防いだ。飛び出しのタイミングも良く、今日のシュテーゲンはノーミスながらレベルの高いプレーだった。
DFセメド(7)
守備ではほぼ問題がなく、1対1の対応では何度も勝利した。ファールにはなったがボールを奪い返す守備もいい。課題の攻撃も何度か右サイドを持ちあがるシーンがあり、少しずつだがよくなってポジティブなプレーだった。最後に筋肉系の怪我をしてしまったことは残念で、早い復帰が望まれる。
DFピケ(7)63分OUT
今日も安定した守備をみせ、大きな問題はなかった。カバーリングでうまく守り、パスのつなぎも良かった。膝の痛みで途中で退いたが、プレーはいつもと変わらなかった。自陣のコーナー付近で追い込まれたときに、ボール浮かして蹴るのいるかな?といつも思う。
DFウムティティ(6)
失点シーンでは完全に気付かず前に入られてしまい、軽率なプレーだった。それ以外はしっかりと守り、良いインターセプトをみせていた。怪我明けのウムティティは時より危ない感じがあるかな。
DFアルバ(7)
今日も何度か相手の背後を完全にとり、チャンスメイクに一役買った。メッシへの折り返しはバレかかっており、周りの選手の動きも含めてどうにかしたい。守備では相手の足の速い選手に手を焼き、何度かピンチになっていた。
MFデンベレ(7)
前半より後半は明らかに動きが良くなり、地味に2か月の怪我明けなのでコンディションが上がってきた感をみせた。まだ周りと合わずに苦しんでいるが、現状は好きにプレーさせた方が活躍はしそうだ。それにしてもデンベレの切り返しは予測が難しい。最後にアシストも決め、少しは落ち着いたかな。
MFラキティッチ(7)77分OUT
ハードワークで中盤を走りまわり、ジローナの攻撃を止めようとしていた。大きな活躍はなかったが、中盤で地味に存在感をみせた。ロングパスを通したりもしていたし、悪いプレーは少なかった。少しだけ休めてそれも良かった。
MFブスケツ(6)69分OUT
何度かボールが引っ掛かりボールロストするシーンがあり、ブスケツらしくなかった。守備では幅広いエリアを守ろうとよく走っており、守備では悪くなかった。少し連戦の影響もあって、お疲れモードかなという感じがする。
MFコウチーニョ(8)
前半は存在感が少なかったが、後半になりスペースができ始めてから輝いた。今日は1ゴール1アシストと結果も出し、素晴らしいプレーをみせた。左の得意の位置からはメッシクラスとも思える精度の高いシュートを何度も放っており、コウチーニョは左の起用が完全に良さそうだ。守備では予想以上にハードワークしてチームの規律も守り守備をしており、守備の貢献もとても高かった。
FWメッシ(8)
前半はメッシ劇場で、スペースがありメッシはある程度好きにプレーできた。前半の間に見事なFKふくめて2ゴールを奪い、試合を決めてくれた。後半になるとほとんどボールに触ることがなくなり、地味に後半はピッチ内でお休みモードだったのかな。
FWスアレス(9)★
最前線で動いてロングボールを引き出し、そこで相手DFとの1対1で何度も勝利して攻撃の起点となっていた。ハットトリックも決め、90分を通してスアレスの存在感が光っていた。試合終了間際のイエローをもらうのに必死なのは笑えるレベルで、あれだけやるならスローイン投げずに粘ったらいいのになと思った。
DFベルマーレン(6)63分IN
怪我明けだったが落ち着いたプレーをみせ、ベルマーレンがCBに復帰してくれたことはこれからの大きな戦力に。淡々とプレーしており、なにも問題は見当たらなかった。
MFパウリーニョ(6)69分IN
守備で数回良いプレーがあり、攻撃でも何度か前に絡んだ。目立つことはなかったが、言うほど悪くもなかった。
MFセルジ・ロベルト(6)77分IN
久しぶりの中盤のプレーで落ち着いてプレーし、良かったのだがセメドの怪我で右SBに。そこだけがセルジ・ロベルトにとって不運だった。
試合結果
バルセロナ6対ジローナ1
得点者
3分ポルトゥ[ジ]
5分スアレス(メッシ)
30分メッシ(スアレス)
36分メッシ
44分スアレス(コウチーニョ)
66分コウチーニョ(スアレス)
76分スアレス(デンベレ)
最後に一言
しっかりとホームの試合で勝利して、まずはジローナに勝てたことが喜ばしい。これでリーガ優勝にまた一歩近づけた。
次のラス・パルマス戦はやらせでイエローをもらったアルバがお休みできるということで、ある程度主力選手の休みにも成功。
メッシとスアレスの疲労は心配な部分があるけれど、この2人はなんか大丈夫な気がする。