17/18リーガ第34節 5/9 バルセロナ対ビジャレアル 試合結果・評価
■ 目次
時間帯別試合支配率
※赤色はバルセロナ、白色は互角、黒色はビジャレアル
・バルセロナ5分、ビジャレアル0分、互角85分
ビジャレアルは試合開始直後こそ高い位置から積極的にプレッシングをかけるも、バルサにかわされて自陣での守備の時間が長くなった。
バルサはコンパクトな守備ブロックのビジャレアルを何度も崩しているわけではないが、効率性で得点を決めてバルサは試合を有利に進める。
16分までに2得点を決め、点差が開いたことによりバルサは楽に試合を進めることに成功。
バルサは前半終了間際にメッシが加点し、3点リードと前半で勝負を決めた。
後半も楽に試合を進めたバルサは、ビジャレアルに1点返されるも焦ることはなかった。
ビジャレアルに何度もシュートを浴びせられるも、ほとんどはミドルレンジでバルサ守備陣が焦る機会は少なかった。
試合終了間際にデンベレが2得点を決めて、5対1でバルサが勝利を収めた。
試合内容からこの点差は出来過ぎな面はあったものの、試合内容は良いものだった。
試合での課題点
・中盤の中央に空いたスペースを埋めるのは来期の大きな課題に
ビジャレアルに最終ラインを破られて大ピンチこそなかったものの、中盤の守備ブロックを破られたことは何度もあった。中盤の中央の選手がボールを奪いに出たスペースを埋めることができておらず、来期の大きな課題に。
試合での良好点
・両SBが攻撃に絡む回数が多かった
セメドとディニュ、守備よりも攻撃面で課題がある2人だが、今日は高い位置で攻撃に多く絡んだ。両WGがボールを持った時に必ずサポートに入り、裏へのランニングも多く出来が良かった。来期もこれくらい攻撃に絡めればチームの勝利への貢献度は高くなりそうだ。
・周りの選手の動き出しが多かった
今日は周りの選手のボールをもらう動きが多かった。ダイレクトパスが増え速いテンポのパス回しになり、ビジャレアルの守備を何度も部分破壊した。クラシコから中2日の試合だったが主力選手の動きは良く、日ごろ試合に出ていない選手たちの高いモチベーションも感じられ、みていて気持ちのいい試合だった。
監督選手評価・採点
※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMOMの選手。
監督エルネスト・バルベルデ(8)
ローテーションをしながら今日は4-3-3で試合に挑んだ。
選手たちのモチベーションは高く、あらゆる局面でビジャレアルを上回って納得の勝利となった。
途中交代が主力選手の必要性は感じず、デニスやパコを起用してほしかった。
しかし勝負に徹して見事な勝利を収め、日ごろ試合に出ていない選手たちの出来はすこぶる良く、バルベルデ監督のマネージメント能力の高さを表すものだった。
GKシレッセン(8)
失点はアンラッキーな失点で防ぎようがなかったが、他のすべてのシュートは防いだ。ハイボールや足元のプレーでは安全第一でしっかりとプレーをし、今日も安定感抜群のプレーで勝利に貢献した。
DFセメド(8)
守備はいつも通りだったが、攻撃での貢献度が高い試合だった。大外のランニングだけでなく内側の良いランニングがあり、高い位置で多くのプレーに絡むことに成功。来期に向けて良い感触で、今日の出来を継続できれば来期は出場機会がもっと増えそうだ。
DFピケ(7)80分OUT
あまり仕事はなく、シュートブロックやビルドアップのパス回しが主な仕事となった。終始落ち着いてプレーしており、ベルマーレンとのコンビでも問題なくプレーしてみせた。
DFベルマーレン(7)
高い経験値からか、相手の縦関係の2トップにも上手く対応し、安定感抜群のプレーで最終ラインを守った。出場機会こそ少ないものの、試合に出れば良いプレーをしているだけに来期も残留してほしい。自分のプレーで怪我さえしなければ計算できる戦力という評価へと変えてくれた。
DFディニュ(7)
守備で問題を起こさず、攻撃ではアルバほどではないものの何度も裏への良いランニングをみせた。積極的に攻撃に絡んでおり、使われないときもあったが良い攻撃参加でアシストも決めた。パス回しやボールキープ時にボールロストすることがあり、落ち着いてプレーすればできそうなだけに、来期もチームにいるのならこれは課題に。
MFブスケツ(7)65分OUT
今日はアンカーに入りながらも前にプレッシングをかけにいき、カバーリングをしながらボールも奪った。攻撃ではいつも通りの上手いビルドアップをみせ、良いパフォーマンスだった。ここまで多くの試合に起用していたこともあり、ここからは多く休んでW杯に備えてくれれば。
MFパウリーニョ(8)★
攻撃ではゴール前に侵入し、守備ではブスケツのカバーリングと攻守に走り回った。パウリーニョらしいプレーの連続で、久しぶりの得点も決めた。細かいポジショニングでは課題があるものの、攻守において中盤で大きな貢献をみせた。
MFイニエスタ(8)61分OUT
華麗なスルーパスで2得点を演出し、チームの勝利に貢献。チームの流れを止めないスムーズなプレーでパスを散らし、周りをうまく生かした。攻守にわたりギアを上げないプレーでも違いを作り、レベルの高さを見せつけた。
FWデンベレ(8)
スピードにのれば止められない個の力を見せつけ、2得点も決めた。非凡な才能であることを改めて感じさせ、攻撃では連携面を高めればそれだけで大きな武器になる。ボールをもらう動き、守備全般など課題が多くあるものの、今持っているものだけでも違いを作れる選手なのは間違いなさそうだ。
FWメッシ(8)
中盤に降りてうまくプレーに絡み、シンプルにプレーしながらも1得点を決めた。トップの位置に入りながらも自由にプレーし、効果的なプレーでチームの勝利に貢献した。
FWコウチーニョ(8)
今日はボールを何度も引き出し、多くのプレーに絡んでよいプレーをみせた。後ろを向いてのプレーでもボールをうまく動かすことで対処し、どんどんリーガでのプレーにも慣れてきた。守備でも手を抜かず全力プレーをしており、チームの一員でありながらも違いをみせつけている。
FWスアレス(6)61分IN
前線でボールをうまく引き出すも最後のプレーで精度を欠き、大きな仕事とはならなかった。
MFラキティッチ(7)65分IN
状況においてうまいプレーを見せ、ドリブルの持ち出しからアシストも決めた。守備でもハードワークで手を抜くという言葉を知らず、攻守において多くのプレーに絡んだ。
DFジェリー・ミナ(7)80分IN
あまりプレーに関与することはなかったが、数回良い守備をみせた。最後はシュートブロックがラッキーにもアシストとなり、次につながるプレーをしてみせた。
試合結果
バルセロナ5対ビジャレアル1
得点者
11分コウチーニョ
16分パウリーニョ(ディニュ)
45分メッシ(イニエスタ)
54分サンソーネ[ビ]
87分デンベレ(ラキティッチ)
90+3分デンベレ(ジェリー・ミナ)
最後に一言
リーガ優勝が決まって実質消化試合だったが、選手たちのモチベーションは高く見ていて気持ちのいい試合。
前半開始早々に2点差、大量得点と試合結果に満足で、試合内容も良かった。
リーガ無敗優勝まで残り2試合、ローテーションをしながら上手く戦っていけそうです。もう少しローテーションをしてほしかったけど^^;