17/18国王杯ラウンド16 2nd 1/11 バルセロナ対セルタ 試合結果・評価

時間帯別試合支配率

※赤色はバルセロナ、白色は互角、黒色はセルタ

・バルセロナ30分、セルタ0分、互角60分

セルタが自ら自陣に下がってくれて、バルセロナがほぼボールを支配して試合は進んだ。セルタの守備は個人としてもチームとしてもとても緩く、さらにメッシに自由にプレーさせてくれたおかげで、バルサは前半の45分間だけで4得点を決めて勝負あり。

後半は試合を流して進め、時間よ過ぎてくれモードだったので特に何も起こらなかった。

 

試合での課題点

主に右サイドの攻撃の停滞があったが、そこまで問題にならなかったし、後半は少し改善されていたので今日は特になし。セルタの悪い戦いぶりもあって、バルサは自動的に良い試合内容になっていた。

 

試合での良好点

・集中した守備(プレスとブロック)で守備面で安定していた

ボールを失った後のプレッシングが、囲い込みや出足も速くとても良かった。自陣での守備ブロックもコンパクトな4-4-2を形成しており、MFとFWの間も埋めており良かった。この試合では中盤の選手のスライドやカバーリングの動きがとてもうまく機能しており、DFの選手達はとても暇だったに違いない。

 

・決めるべきところで決めて勝負を決めた

アウェイで1対1と優位なスコアを持ち帰ったが、失点すれば敗退の危機もあるだけに、先制点や追加点が重要になるこの試合で、バルサの選手たちは高い決定力をみせて勝負を決めてくれた。メッシの決定力は相変わらずで、そこからアルバなども続いて、前半の早い時間帯でセルタの選手の戦う意欲を失わせた。

 

監督選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMOMの選手。

監督エルネスト・バルベルデ(7)

もう少しメンバーを入れ替えて挑むと予想していたが、メンバーをそろえて油断を見せずに見事な勝利を収めた。4-4-2の守備はどんどん良くなっていてチームとしての進化もうかがえる。

今日は主力選手を休ませるだけの交代となり、点差があって久々にバルサも後半を完全に流していたことで、バルベルデ監督も頭を休めていたのかもしれない。

 

GKシレッセン(6)

出番がなく採点すること自体は難しいが、何度かあるビルドアップでは落ち着いており、ゴールキックからロングパスで決定機を演出するなど、バルサのGKに必要な足元の技術の高さを証明する形となった。

 

DFセメド(7)

右サイドの攻撃で縦パスや斜めのパスを入れれずに後ろに下げるシーンは目立つが、まだ自信が足りず、不安からくるプレーなのだろう。このままプレーして自信さえつければ攻撃では問題なしになりそう。守備ではまだ体の向きなど対応が悪い時があるものの、対人の守備や後ろのスペースの対応はよく、今日も一度ピンチをスライディングですくっていた。

 

DFピケ(7)46分OUT

CBの状況もあって前半だけの出場となった。ほぼピケの仕事はなかったがビルドアップでのボールの持ち出し、ロングボールの対応など全く危なげなくこなしていた。今日はピケも暇だったろうな。

 

DFマスチェラーノ(7)

マスチェラーノもピケと同様、ほぼ出番がなく楽な試合となった。全体を通して集中した良いプレーを継続しており、まだまだバルサでやっていけるレベルのプレーぶりだった。今日がおそらくカンプノウでの最終試合になりそうで、そこに寂しさを感じる。次のリーガの試合までマスチェラーノがいるのなら出番が来る可能性はあり、今日がバルサのラストの試合になるのかはまだ不明。しっかり表の門のバルサファンの声援の中、中国に送り出してあげたいので、次のカンプノウの試合まで移籍の正式な決定は待ってほしい。

 

DFアルバ(8)

今日もメッシに2アシストを決め、さらに自分で1ゴールを決めて大活躍の試合となった。DFの中では間違いなくMOMの活躍ぶりだったが、ほかに活躍した選手もおりアルバは次の機会に。

 

MFアンドレ・ゴメス(7)

アタッキングエリアでのプレーで効率の良いプレーはなけれども、中盤の位置でのプレーは明らかに良くなっていてプレーぶりはとても好感触。このタイミングでの移籍のうわさにはうっとうしく感じ、この1年半起用し続けてここまでもってきたものを無駄にはしたくない。

 

MFラキティッチ(8)

中盤の真ん中でブスケツと2人で圧倒的な存在感をみせ、プレッシングやスペースを埋める動きや囲い込みとほぼ完ぺきな守備を見せた。攻撃でもしっかりとパスをつなぎながら鋭い縦パスを通し、最近アンカーでプレーすることが多くなったからか、この位置でのプレーはブスケツに近いプレーができるようになってきている。

 

MFブスケツ(8)

対人の守備でボールを奪う能力の高さからチャンスを演出し、セカンドボールなどを味方につなげる能力はもはや異常のレベルの高さになっている。ラキティッチと中盤の真ん中を組むことでアグレッシブにボールにいくことができ、ブスケツのボール奪取能力がより活きる。

 

MFイニエスタ(8)62分OUT

高いキープ力となにげに出すスルーパスで攻撃のタクトを振り、中盤で一切のストレスを感じさせない活躍ぶりだった。攻撃ではそこまでギアを上げていないが、守備ではしっかりと守っており、チームに貢献した。

 

FWメッシ(8)59分OUT

ほぼフリーの状態でプレーできたことでバルサファンはメッシのプレーを楽しめ、メッシもそれにこたえるような活躍をみせた。2ゴール1アシストと結果を残す以上に、試合の流れの中では何度も効果的な攻撃でチャンスを演出していた。

 

FWスアレス(8)★

久しぶりにこれぞスアレスというプレーを見た気がする。ゴールへの意欲をみせたシュートを何度も見せ、どこからでもどの体勢でもシュートするスアレスの姿はうれしかった。相手のCBとの駆け引きもスアレスらしさが戻っており、今日のスアレスが継続できるなら、ここからスアレスは1試合1得点以上の結果を残せるだろう。

 

DFベルマーレン(6)46分IN

難しい対応がほぼなく、スマートな対応で問題なくプレーしていた。今日のCBは基本的に暇な仕事となった。

 

FWデンベレ(7)59分IN

ショートカウンター気味のスペースがあり、1対1の状況なら、止めるのは難しいドリブルをみせカンプノウを沸かせた。CKからアシストも決め、デンベレ自身もこれから落ち着いてプレーできれば、もっとデンベレの良さは出てきそうだ。

 

FWホセ・アルナイス(6)62分IN

一度裏に抜け出す動きで見せ場は作ったが、それ以外はチームがデンベレ中心に攻撃を始めたことで、アルナイスの出番は少なくなった。左だけでなくもう少し自由に動いてボールを引き出してもいいと思うが、まだそこまでやるのは難しいか。

 

試合結果

バルセロナ5対セルタ0

得点者

13分メッシ(アルバ)

15分メッシ(アルバ)

28分アルバ(メッシ)

31分スアレス

87分ラキティッチ(デンベレ)

 

最後に一言

試合前の想定以上に、楽に次のラウンドへの進出を決めた。これもバルサの選手たちが、この試合にも高い集中力を持って挑んだ結果だった。

チームのコンパクトさはさらに高まっており、今日の試合のコンパクトさは素晴らしかった。やはり4-4-2陣形のほうが守備にとって良い気がする。

国王杯という緊張感がある試合が続きます。まだリーガのことも忘れず、目の前の試合にしっかり勝利を目指して応援しましょう。

 
 

1 Responses to “17/18国王杯ラウンド16 2nd 1/11 バルセロナ対セルタ 試合結果・評価”

  1. レト より:

    ゴメスが移籍を望んでいるかは不明ですが、
    スポルトがゴメスの放出を望んでいるのは事実でしょうね。

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