17/18国王杯準決勝2nd 2/8 バレンシア対バルセロナ 試合結果・評価

時間帯別試合支配率

※赤色はバルセロナ、白色は互角、黒色はバレンシア

・バルセロナ5分、バレンシア0分、互角85分

試合は1stレグに近い試合展開となり、バルサがボールを支配してバレンシア陣地で進んでいく。バルサがボールを保持していたが、バレンシアの守備の前に攻めあぐねたこととバルサにそこまで攻撃性がなく、落ち着いた45分間となる。

今日のバレンシアは、1stレグと一つ違った点として攻撃にキレがあり、バルサは時よりバレンシアの攻撃にヒヤッとした部分はあったものの、ピンチは少なく、逆にバルサもチャンスは少なかった。

後半立ち上がりはバレンシアが攻勢をみせ、バルサはより苦しむ予感がしたがコウチーニョのゴールでバルサは一気に楽になった。

バレンシアが3点必要になったことで、バルサはいい意味で肩の力が抜けて試合を落ち着かせ時間を進めた。

終了間際にはラキティッチがこの試合の追加点を決めて、2対0で試合を終わった。トータルスコア3対0となり、バルサが国王杯の決勝進出を決めた。

 

試合での課題点

・特になし

もう少し攻撃性がほしかったが、試合は落ち着いて進んでおり、ほぼ試合はコントロールしていた。難しい試合のはずだが、ハラハラするような試合にはならなかった。

 

試合での良好点

・守備に意識が高く戻りが速かった

チーム全体の守備の意識が高く、バレンシアの速攻に対してバルサの戻りはとても速かった。カバーリングや挟み込みもチーム全体でできており、サイドチェンジ以外では危ないシーンはほぼなかった。ゴール前でも粘り強く守れており、シュートブロックでシレッセンを楽にしていた。

 

監督選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMOMの選手。

監督エルネスト・バルベルデ(7)

スタメンにほぼ現状のベストメンバーをそろえてこのバレンシア戦に挑んだ。試合を落ち着かせながら進め、バレンシアファンを盛り上がらせないようにして上手く試合を進めた。

今日も途中交代が当たり、途中出場のコウチーニョがゴールを決めてマジック采配をみせた。

試合終盤にはジェリー・ミナをバルサデビューさせ、週末の試合に向けて準備もしながら無事に決勝進出も決め、文句なしの采配と試合内容でした。

 

GKシレッセン(7)

基本安定したキャッチングと足元のプレーでしっかりプレーしていた。今日はさらに至近距離からのシュートを右手で防ぐシーンがあり、バレンシア相手に180分間無失点をみごと達成した。

 

DFセルジ・ロベルト(7)

攻撃ではタイミングの良い攻撃参加で右サイドに幅を作り、細かいボール交換でスムーズな攻撃をみせていた。守備では1対1のシーンも多く苦労したが、前半には相手のラストパスをひっかけたりと大ピンチを救っていた。攻守においてレベルの高いプレーをみせていた。

 

DFピケ(8)83分OUT

脚の負傷が心配されながらもスタメンで出場し、時より脚を痛そうにしながらもパフォーマンスはとても高かった。ハイボールで競り勝ち、幅広いカバーリングでバレンシアの速攻をうまく防いでいた。脚の負傷を全く感じさせない出来だった。

 

DFウムティティ(7)

ザザの対応に苦しんだが、ほとんど抑え込みしっかり守れていた。ゴール前ではシュートブロックが数回あり、鉄壁のウムティティの姿そのものだった。パスのつなぎも落ち着いていて安心レベルだった。

 

DFアルバ(7)

今日は少し守備的に戦って攻撃参加は少なかったが、左サイドで幅を利かせたパス回しは効果的だった。時より効果的な攻撃もしていた。守備では大きな問題がなく、バレンシアも速攻以外ではアルバサイドから攻めてくることはほとんどなかった。

 

MFアンドレ・ゴメス(5)46分OUT

スタメン起用されたがパフォーマンスは悪く、自陣の横パスを奪われたりとダメな日だった。攻撃も動きはみせるもののほぼ使われず、パスを受けてもシンプルにパスを預けるだけでゴメス起用の意味はほぼなかった。

 

MFラキティッチ(8)

守備で何度も良いカバーリングと挟み込みでボールを奪い返し、ラキティッチのハードワークが光る試合であった。対人の守備でもうまく守っていた。攻撃ではボールロストが少なくパスをさばいており、ゴール前にうまく顔を出すことでダメ押しゴールを決めた。安定感抜群。

 

MFブスケツ(7)

中盤の底でボールを受けてパスをうまくさばき、ビルドアップ時に相手のギャップでチームを助けた。守備でもバレンシアの危険なエリアのコースを切っており、ずっと睨みをきらして上手く守っていた。

 

MFイニエスタ(7)65分OUT

高いボールキープ力で囲まれてもマイボールにしたりと、ボールを失わないということでボール保持に大きく貢献した。今日は攻撃のスイッチを入れるドリブルやパスは少なかったが、守備面でハードワークしてチームの規律を守ってしっかり守れていた。

 

FWメッシ(7)

ボールを何度も受けたがバレンシアのコンパクトな守備ブロックの前に苦しんだ。基本的にはボールポゼッションのプレーをしており、状況判断しながらうまく試合をコントロールしていた。守備ではいつもよりプレッシングをかけており、チームの守備の意識の高さを感じさせる守備をみせていた。

 

FWスアレス(8)★

ゴールこそなかったが2アシストとしっかり結果を残し、今日のMOMに。前線で体を張ってボールをキープしてくれるシーンもあった。少しパスは雑なシーンが多かったが、問題になるほどではなかった。守備でもハードワークしおり、2点目のキッカケとなった。イエローをもらうと決勝は出場停止になるということで、審判にほぼ抗議せずおとなしいスアレスだったが、いつもこれくらいでOK。

 

MFコウチーニョ(7)46分IN

この試合の貴重な先制点を奪い、このゴールがバレンシアに大きなダメージを与えた。バルサ初ゴールがすごい嬉しそうで何より。シュートが鋭く、放ったシュートはすべて良かった。今日のゴールでコウチーニョも結果の面で少し楽にプレーできそうで、ここからのさらなる活躍に期待。

 

MFパウリーニョ(6)65分IN

今日も守備的な役割で中盤の中央に入り、チームプレーに徹していた。パウリーニョ投入後はよくラキティッチを右サイドに出しているが、パウリーニョは右サイドで中央はラキティッチとブスケツの方がバランスは良い気がする。

 

DFジェリー・ミナ(7)83分IN

バルサデビューということもあり少し甘めの採点に。それでも出場した10分間でポジティブな面は多かった。周りにマークの指示を積極的に出してまるでDFリーダーのような姿で、身長があるのに機敏な動きで戻りが速かった。パス回しもスムーズに行えており、特に問題なかった。ポジティブな面が本当に多く、あとはDFラインをそろえられるようになれば、問題なく試合で活躍しそうだ。

 

試合結果

バレンシア0対バルセロナ2

得点者

49分コウチーニョ(スアレス)

82分ラキティッチ(スアレス)

 

最後に一言

もっと苦しむと予想された試合だったが、無事に勝利で終わった。試合をコントロールしながら貴重なアウェイゴールを奪い、結果論ですがほぼほぼ完璧な試合だった。

国王杯のタイトルもあと1試合の決勝戦となり、対戦相手はセビージャですが一発勝負に強いバルサだけにこのタイトルは頂いたかな・・・。

決勝のスタジアム問題はベルナベウではなく、アトレティコのホームのワンダ・メトロポリターノになるでしょう^^

次の週末のリーガの試合は中2日と休みはありませんが、来週のミッドウイークは久々に試合がなく休めるので、次のヘタフェ戦では気力を振り絞ってしっかり勝利を狙っていきましょう。シバガクは出場してほしい。

 
 

2 Responses to “17/18国王杯準決勝2nd 2/8 バレンシア対バルセロナ 試合結果・評価”

  1. しろ より:

    ラキティッチがとても状態いいですね。
    サイドチェンジも精度いいし、攻め上がるタイミングもいい。
    何より、守備時のポジショニングが素晴らしい。パウリーニョ加入の刺激なのでしょうか?
    あとはデンベレとコウチの状態が上がってきたら、かなり魅力的なチームになりそうですね。

  2. レト より:

    ラキティッチはブスケツ並の危機察知能力も身につけて
    いよいよオールラウンダーに成長した印象がありますね。
    ブスケツとのダブルボランチは加入当初から見たかった形ですが、
    このコンビならカウンター主体のチームで起用されても余裕でタイトルを獲れるでしょう。

    コウチーニョはこの大一番で結果を出せたのが大きいですね。
    まだ適応期間中なので問題ないとはいえ、イニエスタが現役の間は左サイドでの起用は限られるのが少しもったいないです(ややトップ下寄りですけど)。
    ゴメスもせっかく活躍できるようになってきたのに今回みたいな起用法で評価を落とすのは気の毒です。

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