17/18スーペル・コパ 1st 8/13 バルセロナ対レアル・マドリード クラシコ 試合結果・評価
■ 目次
試合支配率
※赤色は完全なバルセロナ、オレンジ色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しレアル・マドリード、黒色は完全なレアル・マドリード
・バルセロナ10分、レアル・マドリード5分、互角75分
試合での問題点
一言で言うならカウンター対策がまだ甘かった。前からのプレスや攻撃的なポジショニングを取ることによって後ろの人数が少なくなり、そこのスペースを何度も突かれた。ビダルの上がったピケの脇となる右サイド、そしてブスケツの両脇をレアルに上手く突かれていた。カウンターのリスクマネージメントという面で、まだチームとしてはバランスを取っている段階のように見え、これからバランスを取ってくれれば。
プレシーズンのレアル戦でもあったが、後方への戻りが遅い時が何度かある。最後のアセンシオのゴールもデニス・スアレスと同じ位置から走っているのに独走を許し、ピケとの1対1のシーンとなっての失点。カウンターを喰らったら全速力で戻る癖をつける必要があり、多少遅れてる選手の6・7割くらいのダッシュで帰る癖を直してほしい。もしもプジョルがいたら、全速力で戻ってきていると思う。
試合での良好点
チームは攻撃的な姿勢を見せ、両SBが多くからんだ攻撃は素晴らしかった。エンリケバルサではそこまで攻撃的ではなかった両SBが後方お構いなしに攻撃をしており、そこはチームとしては良かった。CHとSBの関係でサイドを崩すシーンもあり、一応メッシがからまなくても深くサイドをえぐれているシーンがあってよかった。
前線からのプレスという前への圧力は良い。今日は相手がレアルということもあり、かわされるシーンも結構あったが、普通のチームならある程度ボールを奪い返せる守備ではあった。前線の2人(メッシとスアレス)のコースの切り方が甘い時がまだあるので、休むならボールを奪い返した後にする癖もつけるべき。まずはボールを奪い返すためにしっかり全員で守備を徹底するべき。
監督選手評価・採点
※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。
監督エルネスト・バルベルデ(7)
バルベルデバルサの通用しそうなこと、また問題になることを明確化された試合となり、バルベルデ自身はとても収穫が大きかった試合となったに違いない。交代した3人だけが現状ベンチに座る中で信頼度が高い選手のようにも感じ、バルベルデの中では試合途中に交代策で、チームに変化を付けれなさそうなことに焦りを感じているのかもしれない。チームとしては良い感じでも、起用出来そうな選手の数が少ないことだけが、今のバルベルデの悩みのタネのように感じられる。
GKシュテーゲン(7)
セーブできるボールはセーブしており、3失点はどんなGKでもセービングできないだろう。シュテーゲンができることはしっかりとしたという意味でこの評価。
DFビダル(7)
攻撃では何度か右からの攻撃に参加し、深くえぐるシーンがあった。攻撃のタイミングも良かった。問題の守備でも頑張っており、自陣の守備では多少課題があるものの、昔に比べればずいぶんよくなっている。そして何よりプレスでのハードワークはとても光っていた。
DFピケ(6)
オウンゴールをして、さらに失点シーンでのマークの甘さを指摘されそうだが、ピケのスピードや対人の強さからして、あれだけスペースがあればあの対応も致し方なし。前半はプレーが良かったし、失点は相手のシュートが上手かった。そして高いラインコントロールは良かった。
DFウムティティ(7)
危険なところでのクリアやカバーリングが光り、対人の守備やボール処理など問題なかった。ウムティティ自身の出来は安定しており良く、このプレーを継続するのを願う。
DFアルバ(8)★
何度も上下運動して左サイドで攻撃のアクセントをつけ、アルバの存在はバルベルデバルサでは大きなものとなりそうだ。守備でもしっかり守れており、後半のゴール前でのスライディングのシュートブロックはとても助かった。90分間通して良い動きをしており、今日のMVPに。
MFブスケツ(6)
攻守においてブスケツは仕事をし、バルベルデバルサでのブスケツは後方にいるだけでなく前にも出てくるブスケツのようだ。その分、チームとしては中盤でバランスを取る必要があり、周りと連携してブスケツの攻撃力が活きてくれれば。
MFラキティッチ(6)82分OUT
ハードワークし、右サイドで攻撃に絡んだりと仕事をした。しっかりとラキティッチの仕事をしており、今シーズンは攻撃で輝きそうだ。
MFイニエスタ(6)67分OUT
高いキープ力でボールをつないだりと中盤でそれなりに存在感はあったが、大きな存在感とはならなかった。今シーズンのイニエスタは、試合途中での投入でチームに変化を付けれる存在にしたほうがよい感じがする。
FWメッシ(7)
中央付近で動き出しからボールを受けて攻撃のスイッチを握っていたが、ファールで止められるなど決定的な仕事は少なかった。チーム全員がメッシを頼っているのでメッシの負担は大きく、今シーズンのバルサの運命は昨季よりメッシの出来にかかってきそうだ。
FWスアレス(7)
多くのチャンスにスアレスが絡んでおり、右に左に流れて良い仕事をしていた。最後のボールタッチが良かったらもっと大きな仕事をしていただろうが、PK獲得などしっかりと仕事はした。今シーズンはスアレスが得点をとらないとバルサは苦しみそうだ。
FWデウロフェウ(5)59分OUT
前回のシャペコエンセ戦が嘘のように存在感はなく、ラストパスを数回送っただけだった。ドリブルできるタイミングでもパスを出しており、少し大人になってか遠慮気味になっているのかもしれない。もう少し自分の良さを出す必要があり、これからの活躍に期待したい。
FWデニス・スアレス(7)59分IN
デウロフェウよりは明らかに良かったが、大きな仕事をしたとは言えなかった。しかし、交代でのデニスは戦力になりそうという感触は得れ、これからデニスはバルベルデに重宝されそうだ。徐々に得点に絡む大きな仕事に期待したい。
MFセルジ・ロベルト(5)67分IN
イニエスタの代わりに入ったが攻撃でアクセントを付けれず、特に目立つことなく交代の意味はほぼなかった。中盤でのセルジ・ロベルトは徐々に評価を下げているように感じられ、それに伴いプレーも遠慮気味になっているように見られる。積極的にボールを持ちだす姿や、縦パスを送るセルジに期待。
FWパコ・アルカセル(6)82分IN
ラスト10分間ぐらいプレーしたが存在感は示せず、今度は大きな仕事に期待したい。闘争心が前面に出るパコの姿は新鮮でしたが、そんなパコも良かった。
試合結果
バルセロナ1対レアル・マドリード3
得点者
50分オウンゴール[レ]
77分メッシ
80分ロナウド[レ]
90分アセンシオ[レ]
最後に一言
バルベルデバルサのカンプノウでの初敗戦となり、相手がレアル・マドリードということもありイライラ感はありますね。
しかしチームとしてはしっかり出来上がっているように見受けられ、リーグ戦など主要タイトルに期待が持てるチームという印象を受けました。
今日の敗戦したレアル・マドリードとの差は、チームとしての完成度(選手の意思の統一)、そしてほんの少しの選手の質と感じました。
試合としてはイーブンに近い試合でしたが、ゴール前の精度がレアル・マドリードの方が優れており、逆にバルサは決めれなかったことが大きな代償となりました。
試合の流れの中で1点や2点は入ってもおかしくなかったチームの出来だったと思います。今日のバルサとレアルはまだお互いに60~70%ぐらいの状態であり、本格的なシーズン中に戦えば、とても楽しみな1戦になる感が半端ないです。
自分は全然悲観的じゃないです。
周りが言うほど悪くなかったと思います。
年末辺りから徐々にペースアップしていってもらいたいです。
バルベルデやってくれると思います!
試合は見ませんでしたけど、やっぱり負けたんですね。
過去3戦でも内容で勝ってる試合は1つもなかったので驚きはなかったです(カウンター対策の弱さもずっと気になっていたことなので)。
補強のゴタゴタもありますし、なんとも幸先が悪いのでやはり今季の観戦はしばらく控えます。
このままレアルにタイトル獲得数でも抜かれそうですし、今は最悪な想像しか出来ません・・・