17/18スーペル・コパ 2nd 8/16 レアル・マドリード対バルセロナ クラシコ 試合結果・評価
■ 目次
試合支配率
※赤色は完全なバルセロナ、黄色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しレアル・マドリード、黒色は完全なレアル・マドリード
・バルセロナ5分、レアル・マドリード15分、互角70分
試合での問題点
90分を通せば少しマドリー寄りの試合で、中盤は長い時間支配されていた。バルサのストロングポイントにならないといけない中盤で、2試合通して負けた感が強く、今日の試合では顕著に表れていた。中盤はチームの完成度で負け、さらにアグレッシブさや流動的な動きで完全に後手に回った。ボール支配率でも負け、今日はさすがにレアルの方が強かった。
攻撃ではメッシにボールが回らないと迫力不足感があった。しかし65分以降はセルジ・ロベルトのドリブルを起点にバルサの攻撃は全体的に良くなり、それだけは良かった。それでもメッシが囲まれて良いプレーができないと、バルサの攻撃力は半減以上するのは確実で、その他の選手の頑張りが求められる。
試合での良好点
今日はチームとしての出来もスコアも完全に負けたが、選手個人の出来を考えれば、バルサにはポジティブな面があった。昨シーズンあまり良くなかった選手がそれなりのプレーを見せ、今夏に入った選手も良いプレーが確実に増えてきており、選手がチームに馴染んできて自分の長所を出し始めているのは良かった。
最後は少し強引ですが、この2連敗によってバルセロナが強くなって欲しい。プレシーズンで全勝と痛い目を見ずにシーズンに入るより、ここでの敗戦でダメージを喰らって、立ち直ってくれることを願う。まだシーズン序盤でやり直しは全然きくので、次のリーガの試合では勝利と復調の兆しを見せてくれるバルベルデバルサに期待したい。
監督選手評価・採点
※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。
監督エルネスト・バルベルデ(6)
今日は3-5-2のシステムで挑み、レアル・マドリードの4-3-3のシステムと完全にマッチアップする形で挑んだが、結果としては上手くいかなかった。後半の途中からは4-4-2にしたりと試合を何とか動かそうとしたが、最後までレアルには届かなかった。
試合内容もスコアも敗戦の試合となったが、現段階ではレアルの方が強かったということだけ。次に試合する12月のリーガでは追いつくくらいのチームに仕上げてくれることを期待。そしてチームは少しずつだが前進している。
GKシュテーゲン(6)
1失点目のシュートに一歩も動けなかったが、あの距離のシュートならせめて反応して飛んでほしかった。それ以外のプレーはしっかりとセービングして問題なく、昨季の後半戦の安定感をそのままに今シーズンは戦ってくれそうだ。
DFマスチェラーノ(6)
激しいタックルや対人で頑張っていたが、負けてしまう部分もあった。ボールの処理ではレアルの素早い寄せに苦労してボールを失うシーンもあった。それでも最後まで集中力を切らさずプレーして、年長者としてチームのリーダーだった。
DFピケ(5)50分OUT
マスチェとウムティティがサイドに釣り出されたスペースの対応で苦しめられ、少し後手に回るシーンもあった。今日はあまり元気もなく、ピケの途中交代もうなずける交代となった。
DFウムティティ(6)
ほとんどいつも通りの安定したプレーだったが、2失点目の時は完全にベンゼマが見えていなかった。対応を完全に間違えてチームは失点してしまい、ウムティティはあそこだけが反省点に。
MFブスケツ(7)
必死に戦いパスもつなぎ、足技で相手のプレスをいなすシーンもあった。攻守において中盤で存在感をみせたが、ボールロストもいくつかあった。その一つが失点につながったことだけが結果的に残念だった。
MFセルジ・ロベルト(7)★
後半途中から突如にスイッチが入ったかのようにチームの攻撃を引っ張る存在になり、こんなセルジ・ロベルトの姿を今シーズンに期待していた。中盤の中央付近のプレーよりもサイドの方がセルジ・ロベルトは活きる感じがあり、それに伴いチームも4-3-3から4-4-2にシステムを変えた方が良いのかもしれない。中盤の人員が多いし、セルジ・ロベルトが確実にバルサに残ってくれる要因にもなるだろう。
MFラキティッチ(5)
今日はパッとしたシーンは少なく、相手の嫌なところでパスを受けてサイドに散らしたりはしていたが、そこまでの働きではなかった。頑張っていたが今日はチームも個人も苦しんでいた。
MFアンドレ・ゴメス(6)72分OUT
昨季のシーズン終盤に近い、良いプレーがいくつかあるプレーをしていた。今シーズンのゴメスを少し心配していたが、あまり心配いらなそうだ。今シーズンこそバルサでの大きな仕事に期待で、それに応えるプレーに期待したい。
MFアルバ(6)77分OUT
WB、最後はSBでのプレーだったが、ポジション取りが低い方がアルバのオーバーラップが活きるのは明白となった。アルバのスピードを生かしたタイミングの良い攻撃参加はSBがより活き、チームもやはり4バックのシステムの方が良さそうだ。
FWメッシ(5)
全体的に元気がなく、中盤をレアルに支配されて中央を固められたことでボールを受けれず、試合終盤は下がってボールを受けたが、効果的な攻撃を見せる機会は数少なかった。現状チームの攻撃はメッシにかかっている分だけ、メッシの出来がチームの出来に直結してしまう。
FWスアレス(6)
前線で頑張っていたがマークしていたヴァランのスピードに苦しみ、ポストプレーからボールロストするシーンもあった。最後まであきらめずにプレーしていたが、膝を痛めていたので点差を考えればベンチに下げても良かったのかもしれない。後は怪我が深刻でないことだけを祈る。
DFセメド(6)50分OUT
右サイドで少しずつ良い攻撃参加ができるようになり、攻撃では何度かセメドの良いプレーがあった。守備では苦しんだ印象だったが、味方のカバーもあり何とかなった。
FWデウロフェウ(6)72分IN
今日はドリブルを何度も見せ、これくらい強気のデウロフェウの姿に期待したい。パスだけのデウロフェウでは迫力がなく、ドリブル出来るシーンでは今日のようにどんどん仕掛けてほしい。デウロフェウ自身も少しずつ自分の長所をみせようと、まずはチームとのバランスを考えていたんだろうな。
DFディニュ(6)77分IN
完全にバルベルデ監督の試しておこうという交代だったが、しっかりとしたプレーを見せた。これなら左SBはローテーションに不安がないパフォーマンスをプレシーズンから見せており、ディニュは計算できる戦力と考えれそうだ。
試合結果
レアル・マドリード0対バルセロナ2
得点者
4分アセンシオ[レ]
39分ベンゼマ[レ]
最後に一言
今日は敗戦の試合内容で、2試合通してスーペル・コパのタイトルを落としても当然だった。
それでもシーズンが終われば主にリーガとCLの結果が重視されるもので、それに向けて今回の2試合はとても実りのある試合となったに違いない。
現状レアルよりも確実に弱いことがわかり、この実力差をシーズン中に覆すのは十分可能だと思えるし、ここからのバルベルデバルサのリアクションに期待したい。
まずはリーグ戦が始まり、勝ち点3獲得が必須となり、レアル・マドリードがこけるのを待って順位表で上の立場に立ちたい。
その為にも次のリーガ開幕節のベティスとのホームカンプノウの試合での勝利に期待したい。
まだシーズンは始まったばかり!もっと苦しい時や良い時も訪れると思うので、そこまで悲観的になる必要もないです。
【質問】メッシの最適ポジションについて
メッシのポジションは
①右WG(ただし中に入りがち)
②トップ下(中央、0トップ)
③2トップの一角(今回のようなパターン)
の3通りが主なものではないかと思います。
それぞれのメリットとしては
①の場合
・球を受けやすい
・守備のウエイトがやや低い?
・勝率が高い(ただし、MSN時代の話。また、中に入る必要性がない試合だったとも考えられる)
②の場合
・球を散らしやすい、ややゴールに近い
③の場合
・よりゴールに近い
デメリットは
①の場合
・ややゴールから遠い
②、③の場合
・マークが厳しい(コバチッチにやられましたし)
ということが挙げられると思います。
個人的には中では厳しいかなと思いつつも、メッシの創造性・得点力の両方に頼らなくてはならない現状では致し方ない気もします。
管理人さんはどのようにお考えでしょうか。
長文失礼いたしました。
ピケのコメントが現状を表してますよね。
正直レアルは強かったし、個々のクオリティも組織としても完敗ですね。
メッシが右サイドにいた方が、マーク少なくていいかもしれないけど、中央でボール受けれそうな選手他にいないですもんね。
デンベレやコウチ獲得は否定的だったんですが、タイトルのためにはやっぱり攻撃陣の強化は必要ですね。
格下相手ならメッシ1人でも何とかなるけど、強豪相手だと、ほかも頑張らないと厳しそうですね。
あと、ピケがパッとしないのが心配。イニゴマルティネスの獲得は悪くないかもしれないですね
バルサが決して楽観視できる状況ではないということを明確にした点では意味があったのではないかと。
ネイマールの離脱でメッシ依存に逆戻りしたのは今季のバルサが解決すべき最大の問題点です。
デウロフェウにはまだネイマールの穴埋め役は期待できませんし、デンベレ待望論が一層加速しますね。
バルベルデに関してはこれが公式戦デビューなだけに同情してしまいます(対戦相手がアラベスなら良かったのですが)。
このままレアルとの差を埋められずに終わるか、食らいついて見せるか、監督の挑戦に期待します。