17/18リーガ第4節 9/16 ヘタフェ対バルセロナ 試合結果・評価

試合支配率

※赤色は完全なバルセロナ、黄色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しヘタフェ、黒色は完全なヘタフェ

・バルセロナ0分、ヘタフェ5分、互角85分

 

試合での問題点

ピッチのコンディション(水がまかれず芝が長い)はバルセロナの選手達にとっては最悪だったが、それと同じくらいスタメンの多くの選手のコンディションも悪かった。ユベントス戦に勝利した同じメンバーとは思えないような試合内容となってしまい、見せ場はほぼ0の試合と言っても過言ではなかった。

攻撃ではメッシを封じられれば攻撃出来ないことをまた露呈してしまい、この試合を通してチャンスらしいチャンスを自分達の攻撃で作ることが出来なかった。メッシは頼りになり頼っていい存在なのだが、やはりメッシを経由しないで攻撃する形を作ることが今シーズンの大きな課題となりそうだ。

 

試合での良好点

試合内容で良かった点は皆無のような試合だったが、選手達が最後まであきらめずに戦ったことで逆転を掴んだ。この試合でチームとしての収穫はベンチに座る選手達の活躍くらい。また、チーム全体が勝利に向かって同じ方向を向いていて、それに対して意地みたいなものが見られたのは良かった。

 

監督選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。

監督エルネスト・バルベルデ(6)

結果的にバルベルデ監督の途中投入した選手が結果を出したのでその手腕が評価されそうだが、スタメンの選手達のプレーのひどさは大きなマイナス点だった。完全に今日はスタメンで送り出すメンバーを間違えた采配だった。

何も生み出さない時間を経て前線の形をいじって流れを変えようとしていたが、そもそもチームのパス回しが遅すぎて、バルベルデ監督ができることは交代カードを使うことぐらいに思えた試合だった。その中で結果を出せたのは確かに良かった。

昨シーズンと比較しても最悪と呼べる試合内容だったのは間違いなく、この試合がバルベルデバルサの最悪の試合であることを願いたい。

それでもこれほど苦しくチームとしては何もできなかった試合でも、勝ち点3を獲得したのはチームの勢いなのかポジティブなものとなった。

 

GKシュテーゲン(6)

失点シーンはノーチャンスで、それ以外の所では出来ることを全てしていて良かった。SBに蹴る浮かしたキックが伸びることが多く、ここが正確に出来るとチームとしてはとても助かる。

 

DFセルジ・ロベルト(6)

時より特徴であるドリブルの持ち出しで良い形になりそうになるも、そこからのパスがマイナスとなり良い攻撃参加とはならなかった。攻守において必死に戦っていたが、そのハードワークがチームの流れを変えることはなかった。それでも同点ゴールとなるパスはお見事で、さすが中盤の選手でバルサカンテラというラストパスをみせた。

 

DFピケ(5)

不安定なプレーが多く、最後まで芝に苦労して良いプレーは多くなかった。ピケのスピードの無さで心配なところもあり、守備ではいろいろ苦労した試合となった。攻撃では問題なかったが、試合序盤にイエローを喰らうなど今日のピケはハラハラする存在だった。

 

DFウムティティ(7)

不安定なチームながらも個人の力で上手く守ったのはウムティティだった。カバーリングやインターセプトで良い守備を見せ、さすがの安定感抜群のプレーとなった。本当に頼りになる存在だった。

 

DFアルバ(6)

今日はアルバの良い攻撃参加は少なかったが、守備やボールのつなぎなどではそつなくこなした。アルバは普段通りのプレーをしていた。

 

MFブスケツ(7)

苦しい試合の中、中盤でいつも通りのプレーで安定感をもたらしたのはブスケツ。ピッチの状況もあってパスのテンポは変えられなかったが、攻守において中盤の中央で存在感をみせた。

 

MFラキティッチ(7)77分OUT

悪いチーム状況の中、ラキティッチはいつも通りハードワークして動きもそこまで悪くなかった。後半はラキティッチのドリブルの持ち出しがバルサの大きな攻撃の起点となることもあり、今日もラキティッチ自身は良いプレーだった。

 

MFイニエスタ(6)46分OUT

イニエスタ自身のプレーはそこまで悪くなかったが、チームとして動きをみせなくてはいけなくハーフタイムでの交代となった。それでも体は重そうに見えた選手の1人だった。

 

FWデンベレ(4)29分OUT

鈍いチームの中でなんとかしようと試みていたが、ボールロストが目についた。さらに守備への切り替えがなく追いかけない姿も多かった。怪我での負傷交代は残念で、早い復帰を祈っている。

 

FWメッシ(5)

水溜めりのピッチでも上手くドリブルするメッシだが、今日のピッチではさすがのメッシも苦労して良いプレーが出来なかった。最後のパウリーニョへのアシストはさすがだったが、歩いている姿が多くて今日は悪い時のメッシの姿だった。

 

FWスアレス(5)

プレーの雑さは減ってきたものの、チームの残念な攻撃もあって見せ場はほとんどなかった。スアレスが活躍してくれないとバルサはとても厳しくなりそうで、バルベルデバルサになってどこかスアレスの活躍が減ってきていることだけが気がかり。コンディションも良くなさそうで、本当に休みが必要な気がする。

 

FWデウロフェウ(6)29分IN

デンベレの怪我で急遽投入されたが、チームの動きが全くない時は一か八かのデウロフェウの突破はバルサの一つの武器になりそうだ。この突破がチームとして計算できる攻撃となれば、デウロフェウも出場機会が増えそうだ。

 

MFデニス・スアレス(7)46分IN

途中投入で試合の流れを変えた選手の1人で、デニスのアグレッシブな攻撃や動きは良かった。同点ゴールとなる決定的な仕事もこなし、デニスの出場機会がこれで増えることを願いたい。

 

MFパウリーニョ(7)★77分IN

まさかの決勝点となるゴールを決めて大活躍となり、今日の試合でパウリーニョがスポットライトを浴びることになることを誰が予想できたのだろうか。ブラジル代表で見せているようなパワフルな迫力ある飛び出しで決勝ゴールを決め、本当に今日の活躍はとても助かった。この活躍を続けてくれればうれしい。

 

試合結果

ヘタフェ1対バルセロナ2

得点者

39分柴崎岳[ヘ]

62分デニス・スアレス(セルジ・ロベルト)

84分パウリーニョ(メッシ)

 

最後に一言

本当に苦しくて見ていて面白くない試合だったが、最後に勝ち点3を獲得できたことはとても良かった試合。

このような試合内容でも勝利できたのは一応収穫になるのかは疑問が残るが、この試合を経てバルベルデ監督も色々考える所があって選手起用が少し変わるのかもしれない。

ミッドウイークにはリーガの試合があり、カンプノウの試合ということもあってローテーションされたメンバーで戦うことになりそうだ。

最後に相手チームだが柴崎選手のゴールは素晴らしく活躍が喜ばしい。このままビッククラブキラーとして、どこかのチームからも得点を決めてその時には勝ち点を奪うことを願いたい。

 
 

8 Responses to “17/18リーガ第4節 9/16 ヘタフェ対バルセロナ 試合結果・評価”

  1. レト より:

    今のバルサはメッシ依存から脱却できていないと思います。
    ここから攻撃のパターンを増やせるのか、ジリ貧になってしまうのか・・正直不安は拭えません。
    将来的にメッシの負担軽減につながると期待していたデンベレは今季はもう望み薄ですし。

  2. アイコン より:

    これって質問なのかなぁ
    もしかしてメッシ依存に戻ってます?

    結局は世界最高峰のドリブラーを外に置くかカウンター増量サッカーじゃないと上のレベルでは勝てないんですかねぇ…
    流石にゴール前のスペースがなさすぎる(この試合に限ってはそこまで押し込んでいたわけでもないですが)

    やっぱり敵を押し込んでしかもクロスをなかなかあげないバルサのスタイルからすると、メッシみたいなチャンスメイカーが常に居て活躍しないと勝ち続けるのは難しそうですね…
    常に無失点というわけにはいきませんし

    でもバルサに限ってカウンター増量サッカーは観たくないですし。
    メッシと関係ないところで連携で崩せるようなオプションが出てこない限りは今年も厳しいシーズンになりそうですね

    関係ないですけどレアルの中盤の層はせこい。。

    • アイコン より:

      世界最高峰のドリブラーというのは、メッシのことを指してるわけではありませんのでそこらへんは把握よろしくお願いします

  3. ピク爺 より:

    ルイス・スアレスの「不調」に関して質問です。

    疲労などによる個人的な理由と、新監督になって戦い方の変化に伴う役割変更による戦術的な理由と、どちらの要因のインパクトが強いとお考えでしょうか。

    私の中では後者の影響が強いように感じています。

    1、スアレスは「スペースを必要とする選手」だが、ポゼッションを重視するスタイルへの回帰に伴い、利用できるスペースが減ってしまった。

    2、右サイドに偏る変則的なシステムに変わり、味方選手との距離が以前より開き、中央で孤立することが増えた。

    3、それにもかかわらず、前線の中央付近でのポストプレイの役割を求められているため、「不調」に陥っている。

    以上のような要因を考えているのですが、自分の判断にあまり自信がありません。

    質問への回答、よろしくお願いいたします。

  4. こおろぎ鍋 より:

    メッシやピケを始め皆疲れていて辛い試合でしたね。
    でもこの試合大規模なローテ組んでたら間違いなく落としてたと思います。

    私は監督の采配事態は仕方ないとみています。
    スタメン組はメッシ、スアレス、デンベレ、イニエスタ、ラキティッチ、ブスケッツ、アルバ、セメド、ウムティティ、ピケ。
    サブの代替選手で危ない橋を渡らずに使える選手が監督から見て現状セメド→Sロベルトしかいないのかな、と。

    途中交代で結果を出したデニスとパウリーニョも、アウェー・ヘタフェじゃスタメンだと難しい。
    個人的にこの調子のスアレスだったらパコを試しても良かったかな、とそこだけ思います。

  5. しろ より:

    やはり右SBはロベルトだと心配ですね。特に守備が。
    ビダルでも似たり寄ったりなので、セメド取ってくれて本当に助かりますね。

    あとはスアレスが不調すぎるのが・・・
    パスはひどいし、ボール持てばロストって感じで
    ちょっと調子上がるまでパコとかで様子見た方がいい気がしますね。

    個人的にはセメドを右サイド、インサイドハーフはイニとデニス
    サイドにデウロフェウとロベルト、中央にメッシをみたいですね

  6. プラッシー より:

    昨日の試合では右SBにビダルを、左インサイドハーフにセルジ・ロベルトを置いても良かったような気がします。

    全体的には悪かったですけど、デニス・スアレスが非常に素晴らしいプレーをしていたし、ディフェンダーの間隔が開いた中をパウリーニョが飛び出してゴールをしたシーンもありました。そういった収穫からバルベルデ監督に新しいローテーションを見出してほしいですね。

  7. レト より:

    最後の逆転勝利でかろうじて救われた試合でしたね。
    スタメン固定が完全に裏目に出た試合で
    これで負けたら昨季のアラベス戦同様、シーズンのプランを大きく狂わせていたかもしれません。

    プレッシャーのかかる仕事なだけに保守的になるのもわかりますが、
    バルベルデ監督はこれを機に課題の修正に取り掛かって欲しいです。
    攻撃のアイデアを増やせなければローテーションも厳しくなります。

    パウリーニョはCBもこなせそうだし、チームの便利屋になれるかもしれません。

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