17/18リーガ第6節 9/23 ジローナ対バルセロナ 試合結果・評価

試合支配率

※赤色は完全なバルセロナ、黄色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しジローナ、黒色は完全なジローナ

・バルセロナ20分、ジローナ5分、互角65分

 

試合での問題点

セットプレーのマークが久々に悪かった。ブロックを作られてマークが離れてフリーになってピンチがあり、ショートコーナーの対応でも1人で対応してるなど、リードして勝利を確信した所から集中力が少し下がって対応が悪かった。

 

試合での良好点

ジローナの浅いライン、そしてマンマークとも呼べるほどバルサの選手にマークしてくる守備戦術に、バルサはこれでもかと何度も裏を狙うランニングを繰り返した。オフサイドに引っかかり効果的な攻撃こそ多く作れなかったものの、裏のスペースがあってマンマーク気味なら、このサッカーはひとつの正解のサッカーに思えた。バルベルデ監督の指示か選手の判断か分からないが、さすがバルセロナの対応力と思える戦いぶりだった。

今日は守備のプレスが機能しており、ジローナの攻撃を限定的なものと出来た。攻守の切り替えが速いチームとなっており、キビキビした動きで見ていてチームの動きに不満を覚えることはなかった。チーム全体として今日は攻守が良かった。

 

監督選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。

監督エルネスト・バルベルデ(6)

ローテーションをしてさらに戦い方を少し変更してもチームは機能して勝利。今日は采配含めてチームの出来も勝利に値して見事な試合運びだった。

試合途中での交代カードがいつも同じ感じなので少し変化をつけて最終ラインをいじることがあっても良いのかなとは思えるが、まだシーズンは始まったばかりなのでそういうことも後々起きてきそう。

リーガが始まってからの全勝、まさにスタートダッシュを決めたこの連勝が続いてくれることを願う。

 

GKシュテーゲン(7)

試合序盤にビッグセーブを決め、それ以外のセービングでも安定感があった。足元のプレーも問題なく、今日はほぼノーミスの出来で素晴らしかった。

 

DFセルジ・ロベルト(7)

右サイドから効果的なドリブルの持ち出しでジローナのプレスをかわし、スアレスのアシストも見事に決めた。守備の対人で少し危なっかしいものの、全体的には安定していて右SBでのプレーも見事だった。セルジ・ロベルトに関しては本当ならポジションを固定した方が成長には良さそうだが、チームのことを考えると現在のように複数のポジションでプレーしてくれた方が助かるのでセルジには頑張ってほしい。

 

DFマスチェラーノ(7)

前回の試合同様最終ラインで安定した働きを見せ、今日は特に守備面の最後の所でのマスチェラーノのクリアは目立った。ボールの処理やビルドアップ含めて安心して見ていられる選手で、この働きを続けてピケとウムティティにプレッシャーを与え続けてほしい。

 

DFウムティティ(6)

前半にイージーなミスをするなど少しウムティティにしては安定感がなかったようにも思えたが、それでもしっかり守ってチームの無失点に貢献した。対人の守備では最も安心して見ていられるCBの選手なだけに、これからも頼りにしています。

 

DFアルバ(7)

攻撃ではパスが送られずに目立つシーンは少なかったが、後方のカバーリングや出足の良いインターセプトといった守備面で仕事をした。ジローナの右の選手が速くて良い選手のように思えたが、アルバがしっかり寄せて抑え込んだのは大きかった。

 

MFラキティッチ(7)

アンカーに入ってCBの選手のフォローをしながら主に守備面でチームに貢献して、ビルドアップなどパス回しでも上手くこなした。慣れないポジションでもハードワークを忘れずにしっかりとそこでの仕事をしてくれて、とてもチームとしては助かる。怪我人などの人数的に困って強豪相手じゃなかったらCBにラキティッチいけそう。

 

MFパウリーニョ(6)66分OUT

今日は目立つ攻撃のシーンはあまり多くなく、時より効果的な攻撃でチームのチャンスに絡んでいた。バルベルデバルサのパウリーニョの仕事はビルドアップなどのパス回しにはあまり参加せず、前線に絡む動きが求められており、セカンドボールの処理などが主な仕事になっている。守備時のボールの処理が少し悪かったので、クリアだったりパスのつなぎだったりもっとはっきりさせる必要がある。

 

MFイニエスタ(7)80分OUT

中盤で存在感がないように感じたらイニエスタの存在感が発揮され、終わってみれば中盤で違いをみせるキープ力やドリブルやタメを作り出していた。守備でも上手くボールを奪い返すシーンがあり、エンリケバルサでは黒子的な役割だったが、バルベルデバルサでは黒子の役割+中盤で存在感があってとても良い。もう少し出場時間をコントロールしてほしいと外野的には思ってしまうが、イニエスタのプレーが良いだけにコンディション的にもこれくらいの出場時間がちょうどなのかもしれない。

 

FWビダル(7)80分OUT

裏への飛び出しで何度も効果的な飛び出しを見せ、チームの追加点を演出した。ビダルが攻撃的な右WGで出場すると毎試合得点に絡むプレーをしており、ビダルは右WGが定位置になりそうだ。本当は右SB起用が良かったが、やはりというか守備面やビルドアップでバルベルデ監督も躊躇しているのだろうか。右WGの方がビダルの持ち味が出る判断の可能性は高いですが。

 

FWメッシ(6)

今日は完全なマンマークの前にボールを受けるシーンは少なくなり、特に後半はボールを触れない時間帯が長く続いた。それでもボールを貰う動き出しや守備面で精力的に体は動いており、コンディション的には良さそうにみえた。今日はスアレスが仕事をしたこともあって、次の試合でのメッシの爆発に期待。

 

FWスアレス(7)

何度もオフサイドに引っかかり、スアレスだけで10回はオフサイドにかかったのではないかと思えるほどオフサイドを取られた。それでもワンチャンスでしっかりとゴールを決め、それ以外のプレーでも最近の不調の時に比べれば改善が見られた。スアレスらしいプレーが多く、スアレスの復活も近いように感じる。

 

MFブスケツ(7)66分IN

ラスト25分間をしっかりと終わらせ、アンカーで攻守において何も問題ないプレーをみせた。今シーズンのバルサの出来はブスケツのこの安定感抜群の出来とつながっており、ブスケツにはこの調子を維持してほしい。

 

MFデニス・スアレス(6)80分IN

出場時間が短く見せ場はなく、試合終盤は守備に追われて次の試合でデニスらしいプレーに期待したい。

 

FWアンドレ・ゴメス(6)80分IN

前線のビダルの位置でプレーし、少し気合いが空回りしている感じがあった。ゴメスを判断するにはもう少し出場時間が欲しいという感じがする。

 

試合結果

ジローナ0対バルセロナ3

得点者

17分オウンゴール

48分オウンゴール

69分スアレス(セルジ・ロベルト)

 

最後に一言

ダービーマッチと呼べるほど試合は荒々しくはならなかったが、多少の運も味方につけての楽な試合展開での勝利に大満足。

無失点での勝利も良く、まだリーガで2失点しかしていないのも一応チームには自信にはつながりそうで何より。

多少のローテーションをしながらもチームは機能しており、多くの選手が良いプレーをしているのはバルベルデ監督の手腕と呼べるのかもしれない。まだ時期早々ですが。

次はCLのスポルティング戦、ここで勝利して3と4節のオリンピアコス戦でも勝利すれば、ほぼ1位通過が決まりそうな予感があるだけに、グループリーグであとで楽にするためにも全力で挑んで勝利してほしい。

 
 

3 Responses to “17/18リーガ第6節 9/23 ジローナ対バルセロナ 試合結果・評価”

  1. さんちぇす より:

    CL遠征メンバーが発表されましたが、パコアルカセルが召集外と最近パコは干され気味に感じますがブログ主様はこの原因をどうお考えでしょうか。またバルベルデバルサにおいて今後パコアルカセルはどういつた成長をすべきでしょうか。

  2. こおろぎ鍋 より:

    仕掛ける判断とダイナミックな飛び出しで攻撃面でのAビダルの良さが出ていました。
    反面、守備への戻りが遅いかな?という場面があったり寄せが甘い部分があったりこういう所がDFとして使いづらいんですかね。

    後半から試合がルーズな展開になり、一部時間帯ではパスカットされるわ、セカンドボール取られるわで失点が無かったのはラッキーでした。
    ジローナは枠内シュート数2/13で決定力がお粗末でしたが、チャンス自体を多く作られていたことは不安点の一つです。
    逆にバルセロナは飛び出しがもっと決まっていればスコアはもっと大差がついたかな。

    印象的でポジティブな面は、好調マスチェラーノ、スアレスの100試合目のメモリアルゴール、ラキティッチのピボーテへの適応力と豊かな可能性が見えたこと。
    特にマスチェラーノは良かったです。
    多分、今一番堅いDFラインはアルバ、ウムティティ、マスチェラーノ、セメドでしょうね。

  3. しろ より:

    相手のラインが相当高いこともあって、普段とは違う戦い方でしたね。
    裏を狙いまくるバルサは久々に見た気がして、前半は楽しめました。
    後半はリードもあって、無理しないようにしたのか、雑なプレーが目立ちましたね。
    あと、マスチェ、ユムティティ、ラキティッチ、ロベルトのビルドアップは、皆あまり無理はせず無難な選択をするため、なかなかボール前線に運べないので厳しいですね。改めてブスケやピケの素晴らしさを感じました。
    それと、テアがどんどん成長してて嬉しい。今日は後半パスミス目立ったけど、正確なキック、セービングと、もっと評価されてもいいような気がします

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