17/18リーガ第17節 12/23 レアル・マドリード対バルセロナ クラシコ 試合結果・評価

試合支配率

※赤色は完全なバルセロナ、黄色は少しバルセロナ、白色は互角、灰色は少しレアル・マドリード、黒色は完全なレアル・マドリード

・バルセロナ20分、レアル・マドリード15分、互角55分

前半はレアル・マドリード、後半はバルセロナと、前半と後半で試合を支配したチームが真逆になった試合。後半にバルベルデ監督のパウリーニョの明確なポジショニング(守備時は右サイド、攻撃時は右と中央)、そしてレアル・マドリードのペースが落ちたことが要因かもしれません。

 

試合での問題点

・試合にフワフワ入り過ぎだった

試合が始まった直後から20分間くらいまではバルサの選手達にまだスイッチが入っておらず、100%には程遠い形で試合に入ってしまった。バルベルデバルサのチームのひとつの悪い特徴で、勝利が絶対必要な試合ではないときの試合の入りが悪い典型的な試合。

 

・前半はチーム全体の戦術の統一感がなかった

どこから守るのか、どこでボールを奪うのか、どこで攻撃のスイッチを入れるのか。前線の選手と後方の選手の考えが少し違っているようにみられ、中盤の選手達もその板挟みにあってどっちつかずのプレーの時間が長かった。

 

試合での良好点

・ゴール前での最後の体を張った守備で粘りをみせた

レアル・マドリードにチャンスは多く作られたが、守備陣の選手達が最後のところでシュートコースに入ってブロックしていた。最後のところでは集中した守備で危ないシーンを守っていた。最終ラインの乱れもゴール前ではなかった。

 

・バルベルデマジックさく裂で後半に試合のペースを握れた

試合の入りから前半が良くない試合が今シーズンは多くあれども、後半になると途中交代や戦術の変更によって、バルサが試合の主導権と得点を決める典型的な試合ではあった。前半からもっと試合の入りをよくするというのは来年の課題だけれども、バルベルデ監督の采配が光ったひとつの試合となった。

 

監督選手評価・採点

※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMVPの選手。

監督エルネスト・バルベルデ(8)

試合の入りが悪く前半の戦いは危なっかしかったが、ハーフタイムに修正をかけてチームを立て直した。終わってみれば見事な無失点での3対0という素晴らしい結果を、敵地のサンティアゴ・ベルナベルから持ち帰ることに成功した。

 

GKシュテーゲン(8)

このクラシコでも今シーズンのセービングの素晴らしさを継続したシュートストップを見せ、チームの無失点に貢献。足元のプレーで大きく蹴っても良さそうなところでパスをつなげており、パス回しも素晴らしかった。

 

DFセルジ・ロベルト(9)★90+1分OUT

効果的なドリブルで相手のプレッシングをかわし、先制点のアシストも決めて攻撃で大きな活躍をみせた。守備でも何度も1対1の対峙があったがノーファールで上手く守っており、攻守において勝利のキーマンになった選手。

 

DFピケ(8)

中央に入ってくるクロスやセットプレーを何度もはね返し、右サイドのカバーリングや1対1の対峙も落ち着いて対処していた。攻撃では2点目の起点となるドリブルの持ち出しがあり、いつも通りの安定したビルドアップをしていた。

 

DFベルマーレン(7)

マークが甘かったり、ラインがずれていたり、イエローを早い時間帯に受けたりと危なっかしい感じもしたが、最後の所ではベルマーレンの鋭い読みでクリアするシーンもあった。チームは無失点であり、ベルマーレンもそれに貢献した。

 

DFアルバ(7)

そこまで目立ったプレーは少なかったが左サイドをしっかり守り、中央のカバーリングやビルドアップでしっかりと勝利に貢献した。

 

MFブスケツ(8)

パスを受ける回数は多くなかったが、パスを受ければしっかりとパスをつないでパスのリズムを作り、守備ではレアル・マドリードの速攻を抑える役割を何度もこなしていた。中央でのブスケツの存在感をやはり感じる内容だった。

 

MFラキティッチ(8)

前半はブスケツの横に入るのか右サイドをケアするのかどっちつかずで苦労していたが、後半からブスケツの横に入ることでラキティッチの存在感も増した。先制点のドリブルの持ち出しからのパスもあり、守備的な役割だったが攻撃でも結果を残して改めて実力のある選手と証明した。

 

MFイニエスタ(8)76分OUT

苦しい状況でも高いキープ力でボールを失う機会は少なく、攻撃では中盤でボールの集めるべきポイントとなっていた。守備ではレアルの攻撃が左サイド中心だったので中央に絞ることが多く、危険な場所でのクリアも良かった。

 

MFパウリーニョ(8)84分OUT

バルベルデバルサならではの前線でのパワフルなボールの受け手となっており、相手のDFとMFの間で何度も良い形でボールを受けることに成功した。ゴール前にも神出鬼没に顔を出し決定機を演出し、攻撃面では大きな貢献をみせた。前半の守備では少しチーム戦術もあってどうかなという部分はあったが、後半は多くの部分で改善されていた。

 

FWメッシ(8)

試合の入りが最も悪かった選手だったが時間の経過とともにエンジンがかかり、1ゴール1アシストと攻撃面でしっかりと結果を残した。終わってみればさすがと言わんばかりのエースの仕事をこなした。

 

FWスアレス(8)

調子が良さそうに見えフィジカルコンタクトでも何度も勝利しており、先制点を決めるなど前線で大きな仕事をやってのけた。前線での闘志をむき出しにしたプレーは、今日のバルサを大きく助けた。来年のシーズン後半はスアレスが爆発しそうな予感。

 

DFセメド(6)76分IN

守備全般での対応は危なっかしいが、攻撃では一度良い飛び出しから決定機を作った。攻撃面で良さがもっと見られるといいのにな。

 

MFアンドレ・ゴメス(5)84分IN

得点を決めていてもおかしくないチャンスでシュートを放ったが外してしまい、さすがに決めてくれと思うシーンだった。結果を残そうという姿勢は良かったが。

 

MFビダル(7)90+1分IN

時間稼ぎにも思える交代で特にコメントはいらないだろう思っていたが最後にゴールを決め、ビダルの持ってる感はさらに高まった。短い出場時間ながら得点に絡む結果をしっかり残しており、右SBはムリでも右の攻撃のオプションとしてはチームに残ってほしい。そして移籍金1000万ユーロは安すぎる。

 

試合結果

レアル・マドリード0対バルセロナ3

得点者

54分スアレス(セルジ・ロベルト)

64分メッシ

90+3分ビダル(メッシ)

 

最後に一言

結果こそバルセロナの3対0という大勝に終わったが、試合内容はどちらが勝ってもおかしくない、先制点がものを言う試合内容だった。結果は最高!!!

勝利は勝利で、暫定ながらも勝ち点差を14と大きく広げクリスマスと来年を迎えることになり、バルサファンにとっては良い年末を過ごせそうです。

バルササンタからの素敵なクリスマスプレゼントであり、まずはクリスマスを楽しみましょう!

 
 

3 Responses to “17/18リーガ第17節 12/23 レアル・マドリード対バルセロナ クラシコ 試合結果・評価”

  1. ゆうzi より:

    冬の移籍でのケンジさんの理想を教えてください

  2. クロウ より:

    フェルマーレンがここ最近活躍してくれてとても嬉しいです!
    もともと実力はある選手でしたし、怪我に悩まされていなければもっと出来た、過去3年間も違ったものになっていたでしょう・・そこでは残念です・・。 ゴメスもデウロフェウもデニスも今は上手くいっていませんが、きっと活躍する時が来ると信じてます!!
    何よりリーガ優勝のためには彼ら控えの活躍が欠かせないのですから。
    マスチェラーノとアルダが退団しそうですが・・二人にとって良い退団になることを願っています。

  3. ゆうzi より:

    お久しぶりです
    セルジロベルトよかったですねー
    特に中盤になってからは楽しそうでした

    やはり相手が飛ばしてきた前半を耐えきれたのがでかかったのかと

    ここからウムティティとラフィーニャとデンベレが帰ってくるのは楽しみですね

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