17/18国王杯ラウンド16 1st 1/4 セルタ対バルセロナ 試合結果・評価
■ 目次
試合支配率
※赤色はバルセロナ、白色は互角、黒色はセルタ
・バルセロナ15分、セルタ0分、互角75分
試合展開もボール支配率もほぼイーブンな試合で進んでいた。そんな中でバルセロナには良い時間帯がいくつかあり、ほんの少しだけセルタを上回っていた感はあった。
試合での課題点
・最後のフィニッシュの精度だけが足りなかった
試合展開・試合内容は悪くなく、チャンスも作っており、バルベルデ監督のほぼ想定内の試合だったに違いない。セルタよりも多くのチャンスを作ったはずだが、フィニッシュで決めれなかったことが引き分けで終わった要因となってしまった。今日のメンバーなら仕方ない部分もあるけど、誰かが決めていたら勝てた試合だった。
試合での良好点
・ウインターブレイク明けの新年の初戦だが心身共にOK
スタメンのメンバーに少し驚かされた部分があったが、試合が始まってみればスタメン起用されたことにしっかりと全員が応えた。コンディション面もメンタル面もしっかりとこの試合への準備ができており、シーズン真っただ中のような集中した試合をみせてくれた。選手一人一人の活躍もとても良かった。
・ミッションコンプリートの試合内容・試合結果をカンプノウに持ち帰った
新年初戦での国王杯1stレグのアウェイのセルタ戦を考えれば、試合内容も試合結果も文句なしの試合だった。後はカンプノウの2ndレグでセルタを仕留めるだけで、90分間足を止めずに戦ったことであらゆる面でのミッションを達成した。
監督選手評価・採点
※()の中の数字は選手評価点。6が平均で1が悪く10が最高点。★はMOMの選手。
監督エルネスト・バルベルデ(8)
今日のスタメンの選手の意味は主力を除きながらのコンディションの良い選手だった。選手達もそれにしっかり応えるパフォーマンスを見せ、チーム一丸となって戦えており申し分ない戦いで良い試合内容と試合結果となった。
良いパフォーマンスをすればまたチャンスがもらえることで、選手達のメンタル面を上手くコントロールしており、改めてバルベルデ監督の対人関係の凄さを感じる試合でもあった。
GKシレッセン(7)
失点シーンのシュートはしょうがなく、それ以外はそこまでピンチもなく安定したセービングで90分間戦えていた。足元のプレーも安全第一でプレーしており問題なかったが、チームとしてロングボールを蹴るときは、アルナイスではなくパウリーニョに蹴るようにすればなお良かった。
DFセメド(7)
攻撃で何度か良いランニングを見せ右サイドをえぐるシーンがあり、守備でも全般的に対応は良かった。セメドの素早い戻りで何度かピンチを救っており、そういう意味でも良かった。
DFピケ(7)
ピケに関してはいつも通りのプレーで特に調子が良くもなく悪くもなく、淡々とプレーしながらハイレベルのプレーをみせた。相変わらずボールの処理はCBの選手としてトップレベルでした。
DFベルマーレン(7)
何度かのピンチでベルマーレンの足が救い、試合を通して安定感が増したパフォーマンスだった。ハイボールの処理も良くなっており、怪我さえしなければ本当に戦力の1人として数えれる選手になってきた。
DFディニュ(7)
試合立ち上がりは少し体が重そうだったが、徐々に安定した良いプレーになってきた。試合勘の不足だった可能性もあり、前半より後半の方がパフォーマンスは確実に上がっていた。
MFブスケツ(7)
ブスケツにしては前半はパスミスが目立っていたがポジショニング、ボールの処理とブスケツの状況判断の良さが随所に見られ、試合を通したら良いパフォーマンスだった。もはや言うこともないほどハイレベルで安定感もあり、今のブスケツの心配は怪我だけという状況になってきている。
MFパウリーニョ(6)71分OUT
今日は中盤の3枚の一角に入ったことで守備的な役割も多くなり、パウリーニョが飛び出しや攻撃参加で輝くシーンは少なかった。守備ではスライドやマークの受け渡し時にポジショニングが甘い部分があり、今日の役割ならしっかり守備をしなければいけなかった。パウリーニョを活かすことを考えればトップ下のような形にして、中盤の3枚の一角に入れることは避けた方が良さそうだ。
MFアンドレ・ゴメス(8)★
少し甘めの採点ながら期待を込めて今日のMOMに選出。守備時は戻りがとても速く、速攻をくらったときにブスケツの位置に入ったり、プレスをかける時も精力的に指示を出しながら走れていた。攻撃ではアシストというみえる結果を出した。また、ゴール前に入ってくる動きや中盤での動きも良く、後は状況判断からくるシンプルでプレーすべきところで、それが出来ればバルサのスタメンに入ってもおかしくないプレーぶりだった。
FWビダル(6)76分OUT
あまりボールに絡む機会はなく、速攻気味に攻める機会もありもう少しビダルが活きても良かった気はする。守備などハードワークはできており、次のチャンスの時にラッキーボーイであるビダルの得点に絡むプレーに期待。
FWホセ・アルナイス(7)71分OUT
これでトップチームの試合では3試合連続の得点となり、結果も残しながら良いプレーも何度か見せた。今日はウイングの位置ではなく中央のCFで起用されたが、そこで起用されたことで動き出しのタイミングやコース取りの良さがみてとれたことはバルサファンにとって大きな収穫となった。さすがに相手を背負ってプレーするCF向きではなくウイング起用がベストな感じはするが、前線ならどこでも良いプレーができるのを証明し、来シーズンはトップチームに昇格させても面白いように感じるプレーだった。
FWデニス・スアレス(6)
左サイドで何度か攻撃のアクセントをつけていたが、決定機でシュートを外したり、攻め急いでボールロストするところは課題となった。守備時にサイドに位置しすぎて中央への守備の意識が低い感じがあり、中盤がスライドして守っているならデニスもスライドして守備をした方が良い気がする。
MFラキティッチ(6)71分IN
途中出場で試合に出ていつも通りの安定したプレーをみせながら、少しゴールへの意識が高く何度もシュートを放っていた。
FWデンベレ(7)71分IN
バルサでの怪我からの復帰戦となり、とても良く動けておりあとは出場時間を伸ばしながら活躍を待つばかりという状況。今日は守備面でハードワーク出来ており、これくらいデンベレが守備してくれたらチームのバランスはしっかりとれそう。
FWセルジ・ロベルト(6)76分IN
右の高い位置で起用され、試合終盤に惜しいシュートを放った。少ない出場時間ながら時間とともにギアをあげてプレーしており、次の試合でさらなる良いプレーに期待できそうだ。
試合結果
セルタ1対バルセロナ1
得点者
15分ホセ・アルナイス(アンドレ・ゴメス)
31分ピオーネ・シスト[セ]
最後に一言
もっと苦しむと思っていたセルタとのアウェイ戦だったが、セルタのメンバーのコンディションがそこまで高くないこともあり、試合が進んでしまえば安心して見られる試合だった。
バルサの出来は良いとはっきり言える試合であり、主力を除いてこれだけの戦いをみせれたことはとてもポジティブな試合となった。
次のリーガの試合から主力組も復帰するのは間違いなく、逆に主力選手が新年の初めての試合で寝ぼけていたら、バルベルデ監督の喝に期待したい。そんな心配は必要なく今のバルベルデバルサはやってくれそうな感じはするが。
二点質問させていただきます。
①デウロフェウはなぜ活躍できない?
②4-3-3の布陣で戦術(特に守備)はどうなる?(シーズン後半戦はどんな戦い方をすべき?)
①については、彼は堅守のイタリアで活躍を見せたこともあり、たくましくなって帰ってきたなぁと思っていましたが、最近は招集すらされてないようです。(さすがにスタメン張ることを期待していたわけではないですが、カップ戦要因にすらならないとは・・)
・フォーメーションの問題(最近はWGを置かない。逆説的に、WGを置く布陣に値するほどには信頼されていない)
・エゴイスティックな性格が災いした(おそらくイタリア時代に比べ自由は与えられてないはず)
といったあたりが原因でしょうか。
②については、デンベレ復帰に伴ってどうなるかなと思い質問しました。
現布陣では、サイドにある程度守備力のある選手を置いている印象があるため、そのバランスが大きく崩れると考えています。
また、中に入りたがるメッシを再び右に置くべきかという疑問も浮かびます。
MSN時代は守備力を犠牲にしても、圧倒的な攻撃力でねじ伏せていましたが、少なくとも現時点のデンベレにネイマール級の活躍が期待できるとは思えません。
せっかく手堅く勝てるようになってきたチームだけにどう手を加えるかは難しいと思います。もっとも、守備力もシュテーゲン頼みの面もあるうえに、今の戦い方でCLの強豪たちに勝てるかという疑問もありますが。
長文失礼いたしました。
試合とは全く関係ないんですが、スアレスってスペイン国籍取得したんですかね? 色々なサイトで取得済みって言ってる人と来年くらいに取得予定って言ってる人がいて…どっちが正しいんでしょうか?